JPS6172665A - 内部柄付け人造石塊の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、大理石状の変成岩系天然岩に擬似した人造石
塊の内部柄付き製造法に関するものである。

（ロ）従来技術 従来から、熱硬化性液状合成樹脂と、天然岩粉粒を混合
し、これに顔料等の色付き石粉を混合し、水成岩系及び
変成岩系天然、岩状の擬石を作る方法としては、特公昭
５３−２４４４７号公報の如きものが公知となっている
のである。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 漸発琲４従来の人造石板の製造方法では５０ｋｇ／ｃｄ
以上の圧力下で加熱して硬化させなければ、うまく混和
物が流れず、その為に混和物に含まれている気泡が脱け
きらないで成形物中に残存し、表面の研磨に際して気泡
部分が空洞となって露出するという不具合があったので
ある。故に型枠の中に入れて熱硬化性樹脂と天然岩粒の
混和物を上下から油圧プレス装置にて圧力をかけて、か
つ、加熱して硬化させねばならなかったのである。この
時に混和物の内部まで十分に均一な圧力をかけ、かつ、
均一な加熱を行う為には、型枠内に入れる混和物の厚さ
に限゛度があり、でき上がった製品が板状もしくは形抜
き定形になっていたのである。故に歩道や階段やビルの
内装、カウンター、テーブルトップ、円柱、銘板等に人
造石を利用する際にも接着剤により人造石の板を基材で
あるコンクリ−トやその他のものに貼り付けるという使
用法しかできなかったのである。結局、鋳型成形という
宿命的な製法の故に大理石模様もプリント又は焼き付は
等による表面のみということになり、側面も同様の化粧
板を貼り付けなければならなかったのである。又、従来
の方法では厚みのある人造石塊を作ろうとしても加圧・
加熱が均一に行われず、小径の球状や卵形や棒状等にし
かできず、厚みのある大きな石塊を作ることができなか
ったのである。

このように従来の人造石塊は、薄っぺらで深みにかける
ことから人造石であることが一目で判別でき、価値が低
かったのである。また、従来の人造石板でも形流しが一
目瞭然であり天然大理石で作った彫刻や彫り込みのある
置物のような立体的な色柄のある製品も作れなかったの
である。

本発明は、加圧、加熱をせずに気泡を追い出し゛“　　
　　　て、かつ、顔料や色付きペーストによる柄付けを
人造石塊の内部にまで自在に行わせる為に、真空カプセ
ル内における真空注入、真空撹拌、色付きペーストの真
空注入等を行い、大きな石塊としての人造石を作り、そ
の後の硬化は樹脂硬化剤による長期間をかけての季節的
伸縮を受けさせる「枯らし」硬化を行わセたものである
。

（ニ）問題を解決するための手段 本発明の目的は以上の如くであり、該目的を達成する為
の方法を説明すると。

結合材としての液状合成樹脂と、天然岩粉粒を別々に配
合撹拌した後に、真空カプセル内の撹拌機で撹拌した母
材ペーストを大きな所定の金枠内に真空注入し、更にこ
の混合ペーストに対し、パイプにて色付きペーストを真
空注入し、混和した樹脂硬化剤にて経時硬化により自然
状態で枯らし硬化させたものである。

（ホ）作用 以上のような方法、即ち、真空カプセル内の注入、撹拌
、色付はペースト注入により、従来の如く加圧、加熱し
な（とも気泡の除去が行え、大石塊であるに拘わらず内
部にまで、気泡のない石塊を構成することができ、又、
色付きペーストの内部への真空パイプによる注入により
、これも気泡を作ることなく大石塊の内部にわたる柄付
けが行えるのである。又、大石塊としたことにより、プ
レスによる加圧やヒーターによる加熱が均一に行えず硬
化ができないが、樹脂硬化剤を混合し、自然状態で経時
的に「枯らし」硬化させることにより大石塊内の反りや
歪を放散させることができるのである。

（へ）実施例 本発明の目的、製造法、作用は以上の如（であり、次に
実施例により詳細に説明すると。

第１図は本発明の内部柄付き人造石塊の製造プラントの
行程を模式的に示した図面である。

即ち、第１図の１は天然岩粉粒のうち粗粒の貯蔵タンク
、２は同じく細粒の貯蔵タンクである。

天然岩粉粒としては、Ｅとして超微粉炭酸カルシウム（
ＣａＣＯ３大鳥精砿、マーブロン２２００）を２の割合
に対して、Ｆとして炭酸カルシウムの精製度の高いシル
バーライト（大鳥精砿５Ｗ７０００）を１の割合で、バ
ルブ２０・２１を調整して混合し、スクリューコンベア
より成る混合機３を通過する間に混合するのである。２
６は混合機３の駆動モーターである。

次に、５は合成樹脂タンクであり、この中で液状の合成
樹脂を混合する。Ａは不飽和ポリエステル樹脂（日本ユ
ビカ４Ｆ１３４　）であり、Ｂは紫外線吸収剤としての
メタクリル酸メチル（三菱化学ＭＫ４０７０４　）　、
Ｃは消泡剤（８ＹＫ−５１５）　、Ｄは不飽和ポリエス
テル樹脂であり、これらを重量比でＡ：Ｂ：Ｃ：Ｄを１
００　：　５　：　０．５　　：　０．５混入している
。

この合成樹脂タンク５内の液状合成樹脂をバルブ２２、
ポンプ１３を介して真空カプセルにて構成した真空Ｉ３
！拌タンク４内に注入し、撹拌ブレード２７・２８にて
、混合機３から押し出されてくる天然岩粒と真空攪ｌ！
Ｐするものである。１２は撹拌ブレード２７・２８の駆
動モー、ター、１１は真空ポンプ、この真空カプセル内
の真空度は「約−７００＋＋ｎＨＧＪである。

撹拌後の混合ペーストをバルブ２４を通して、スクリュ
ーコンベアより成る混合機７内に入れ、硬化剤タンク６
内のＧの不飽和ポリエステル樹脂硬他剤を、Ａの不飽和
ポリエステル樹脂１００に対して０．３〜０．５の比率
で混入するのである。そして、混合機７で混合した後に
型枠９に真空注入するのである。３０は真空カプセルで
あり、真空ポンプ１６にて空気を抜いている。該真空カ
プセル３０には製品出口１９が設けられている。型枠９
は送りネジ１０と駆動モーター１５にて左右に移動可能
であり、底面に設けたパイブレーク−１８により型枠９
は振動されている。

又、色付きペーストはタンク８内に準備されており、タ
ンク８はシリンダー１７にて上下可能とされている。タ
ンク８も真空カプセル３０内に配置されている。そして
、バルブ２５を介して型枠９内の混合塊へ色付きペース
トが注入される。色付きペーストは顔料の基礎２４色と
、石粉末を混合して、色調は随意に選択する。この配合
により作り上げた所望の色付きペーストを真空バイブに
充填して注入し、柄付けを行うのである。

色付は方法は、際立った縦縞を作る場合には、第２図の
如く母材と色層を交互に積み重ねて注入して色断層を作
るのである。この場合、混合塊の母材に色付きペースト
を注入するバイブの先端は平パイプ式の注入孔としてい
る。そして送りネジ１０にて型枠を移動させて注入して
ゆくのである。

そして更に縞模様に自然味を出す為にバイブレータ−で
揺動を行うのである。

又、第３図の如く、数本のバイブで無作為に混合塊の内
部に色付きペーストを注入し、パイブレーク−で揺動し
、型枠９を送りネジ１０で左右に無作為に動かすことに
より、自然な感じの柄とすることもできるのである。又
、前述の硬化材Ｇの量を調節して、硬化時間差を併用し
、色付きペーストを流動させたり、流動拡散を抑えたり
することによっても自在な色柄とすることができるので
ある。

このようにして作り上げた人造石塊は、真空カプセル３
０から製品出口１９より取り出して、夏・冬の２季以上
を経時すべく自然状態に放置して、伸縮を自由に行わせ
乍ら歪みを発散させて徐々に硬化させるのである。そし
て加工はこの大理石を切断し、又は彫刻し、その後で研
磨して大理石と同様の模様と艶と色調を出すのである。

（ト）発明の効果 本発明は以上の如くの製法としたので、次のような効果
を奏するものである。

第１に従来の加圧・加熱による気泡抜き、硬化成形では
プレス機械と型枠の関係で板状のもの若しくは、形抜き
のものしか作れなかったが、本発明の如く真空カプセル
内での真空注入、撹拌、真空噴射柄付けにより加圧・加
熱の必要がなくなり、大きな金枠内での柄付き大石塊が
作れるようになり、自然石同様の厚みのあるテーブルト
ップや銘板や美術品、又はタイルや内装用石材が作れる
ようになったのである。

第２に、加圧・加熱をしていないので、硬度は低く構成
することができ、加圧に際しダイヤモンド工具等の高価
な工具を要せず、廉価機の工具で加工研磨できるのであ
る。

第３に、夏冬の経時変化により徐々に硬化させているの
で樹脂製の人造石の本質的な欠点である温度や時間のた
つにつれて、の反り及び歪の発生を最小限にすることが
できたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の人造石塊の製造プラントを示す模式図
。第２図、第３図は色付きペーストの注入方法の他の実
施例を示す図面である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 結合材としての液状合成樹脂と、天然岩粉粒を別々に配
   合撹拌した後に、真空カプセル内で両者を真空撹拌し、
   更に両者の混合ペーストに対し、真空カプセル内で色付
   きペーストをパイプで注入し柄付けを行い、混合ペース
   トに配合する樹脂硬化剤にて、長期自然状態に放置する
   ことにより経時硬化させることを特徴とする内部柄付け
   人造石塊の製造法。