JPS5915629B2 - 抗生物質の製造法 - Google Patents
抗生物質の製造法Info
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- JPS5915629B2 JPS5915629B2 JP10971677A JP10971677A JPS5915629B2 JP S5915629 B2 JPS5915629 B2 JP S5915629B2 JP 10971677 A JP10971677 A JP 10971677A JP 10971677 A JP10971677 A JP 10971677A JP S5915629 B2 JPS5915629 B2 JP S5915629B2
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- Japan
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- antibiotics
- microbial cells
- concentration
- polyacrylamide gel
- cells
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- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は抗生物質の製造法に関する。
さらに詳しくは、本発明は抗生物質生産能を有する微生
物菌体を生きたまま担体に固定化して得られる固定化微
生物菌体を炭素源、窒素源およびその他の栄養素を含む
栄養培地と接触反応させて抗生物質を反応液中に生成せ
しめ、これを採取することを特徴とする抗生物質の製造
法に関する。
物菌体を生きたまま担体に固定化して得られる固定化微
生物菌体を炭素源、窒素源およびその他の栄養素を含む
栄養培地と接触反応させて抗生物質を反応液中に生成せ
しめ、これを採取することを特徴とする抗生物質の製造
法に関する。
抗生物質の微生物による製造に際しては、従来バッチ式
で発酵生産するのが通常であった。
で発酵生産するのが通常であった。
本発明者らは工業的により有利な抗生物質の製造法につ
いて種々研究を行った結果、微生物菌体を生かしたまま
固定化する優れた方法を見出し、この方法によって作ら
れた固定化微生物菌体と栄養培地とを接触反応させるこ
とによって抗生物質を反復して製造することが可能であ
り、従来の複雑な発酵工程を用いず簡便な方法で抗生物
質を製造することができることを見出し本発明を完成す
るに到った。
いて種々研究を行った結果、微生物菌体を生かしたまま
固定化する優れた方法を見出し、この方法によって作ら
れた固定化微生物菌体と栄養培地とを接触反応させるこ
とによって抗生物質を反復して製造することが可能であ
り、従来の複雑な発酵工程を用いず簡便な方法で抗生物
質を製造することができることを見出し本発明を完成す
るに到った。
以下本発明について詳述する。
本発明によれば、抗生物質生産能を有する微生物菌体を
生きたまま担体に固定化して得られる固定化微生物菌体
を炭素源、窒素源、その他の栄養素を含む栄養培地と接
触反応させれば抗生物質を生成せしめることができる。
生きたまま担体に固定化して得られる固定化微生物菌体
を炭素源、窒素源、その他の栄養素を含む栄養培地と接
触反応させれば抗生物質を生成せしめることができる。
本発明に使用する微生物は、固定化した場合にも生きて
おり抗生物質生産能を有するものであれば細菌、カビ、
放線菌、酵母など、いかなる種類の微生物も用いること
ができる。
おり抗生物質生産能を有するものであれば細菌、カビ、
放線菌、酵母など、いかなる種類の微生物も用いること
ができる。
具体的に好適な例としては実施例にあげたような菌株、
すなわちペニシリウム・クリゾゲナム(Pen ic
i l l iumchrysogenum) A T
CC12690、ペニシリウム°ツタツム(peni
cillum notatum )ATCC9479、
バチルス・リケニホルミス(Bacillus Il
cheniformis)ATCC10716、バチル
ス・ズブチリス(Bacillussubtilis)
ATCC14593などがあげられる。
すなわちペニシリウム・クリゾゲナム(Pen ic
i l l iumchrysogenum) A T
CC12690、ペニシリウム°ツタツム(peni
cillum notatum )ATCC9479、
バチルス・リケニホルミス(Bacillus Il
cheniformis)ATCC10716、バチル
ス・ズブチリス(Bacillussubtilis)
ATCC14593などがあげられる。
これら微生物の菌学的性質については次の文献に記載が
ある。
ある。
ペニシリウム・クリゾゲナム: Manunl oft
he penicillia、 K、BoHoger
&C,Tnom 、 The Wi・Iliams
andWi Ikins Company 、 US
A、 1949、P、359 ペニシリウム・ツタツム 二同上P、367バチルス
・リケニホルミス : Bergey smanual
of DeterminativeBacter
iology第8版、534頁バチルス・ズブチリス
二同上 531頁これら微生物菌体は一般的公知の方法
たとえばペニシリウム属の微生物についてはAppl。
he penicillia、 K、BoHoger
&C,Tnom 、 The Wi・Iliams
andWi Ikins Company 、 US
A、 1949、P、359 ペニシリウム・ツタツム 二同上P、367バチルス
・リケニホルミス : Bergey smanual
of DeterminativeBacter
iology第8版、534頁バチルス・ズブチリス
二同上 531頁これら微生物菌体は一般的公知の方法
たとえばペニシリウム属の微生物についてはAppl。
Microbial 15,1284(1967)、
バチルス属の微生物についてはBiochimica
etBiophysica Acta338 、58
8(1974)に記載の方法により培養されたものを用
いればよい。
バチルス属の微生物についてはBiochimica
etBiophysica Acta338 、58
8(1974)に記載の方法により培養されたものを用
いればよい。
培養時間はペニシリウム属に属する微生物の場合は1.
5−3[El、バチルス属に属する微生物の場合は6〜
15時間が好ましい。
5−3[El、バチルス属に属する微生物の場合は6〜
15時間が好ましい。
本発明に用いる固定化微生物菌体の調製法は、一般に酵
素や微生物の固定化法として使用される方法なら、どの
ような方法でも可能であるが、とくにポリアクリルアミ
ドゲル法、コラーゲン法、アルギン酸カルシウムゲル法
による包括固定法などが好適である。
素や微生物の固定化法として使用される方法なら、どの
ような方法でも可能であるが、とくにポリアクリルアミ
ドゲル法、コラーゲン法、アルギン酸カルシウムゲル法
による包括固定法などが好適である。
ポリアクリルアミドゲル法による微生物菌体の固定化の
一般的方法としては、微生物の懸濁液中、アクリルアミ
ドモノマーとアクリルアミド誘導体の架橋剤などを重合
させ、形成したポリアクリルアミドゲルの微細な格子の
中に微生物菌体を取り込んで固定化する方法があげられ
る。
一般的方法としては、微生物の懸濁液中、アクリルアミ
ドモノマーとアクリルアミド誘導体の架橋剤などを重合
させ、形成したポリアクリルアミドゲルの微細な格子の
中に微生物菌体を取り込んで固定化する方法があげられ
る。
たとえば菌体をアクリルアミドモノマーおよび架橋剤と
ともにリン酸緩衝液に懸濁させ重合反応促進剤および重
合開始剤を加えて重合反応を行わせると、菌体を含むポ
リアクリルアミドゲルが得られる。
ともにリン酸緩衝液に懸濁させ重合反応促進剤および重
合開始剤を加えて重合反応を行わせると、菌体を含むポ
リアクリルアミドゲルが得られる。
また使用する菌体濃度は20〜500!715;l (
we t )7mlが好適である。
we t )7mlが好適である。
架橋剤としてはN、マーメチレンビスアクリルアミド(
以FBISという)のほか、N、N’−プロピレンビス
アクリルアミド、ジアクリルアミドジメチェルエーテル
、■、2−ジアクリルアミドエチレングリコール、N、
N’−ジアリル濃石酸ジアミド、エチレン炭素ビスアク
リルアミド、ヘキサ−1,3,5−トリアクリル−5−
1リアジンなどが用いられる。
以FBISという)のほか、N、N’−プロピレンビス
アクリルアミド、ジアクリルアミドジメチェルエーテル
、■、2−ジアクリルアミドエチレングリコール、N、
N’−ジアリル濃石酸ジアミド、エチレン炭素ビスアク
リルアミド、ヘキサ−1,3,5−トリアクリル−5−
1リアジンなどが用いられる。
反応液中の架橋剤を含むモノマー濃度は、たとえばアク
リルアミドの場合、10%(W/V)以下で、低いほど
よいが、実際上は4〜8%が好適である。
リルアミドの場合、10%(W/V)以下で、低いほど
よいが、実際上は4〜8%が好適である。
モノマー中の架橋剤濃度は5〜30係(W/W)で使用
可能であるが、10〜25%(W/W)の範囲が好適で
ある。
可能であるが、10〜25%(W/W)の範囲が好適で
ある。
次に抗生物質生産に及ぼすアクリルアミドモノマー濃度
および架橋剤(とくにBIS)濃度の影響を実験例によ
って示す。
および架橋剤(とくにBIS)濃度の影響を実験例によ
って示す。
実験例 1
ペニシリウム・クリゾゲナムATCC12690をラク
トース397dl、グリコースIFI/di、 コー
ンスチーブリ力−597dlからなる培地(pH6,0
)で25℃、60時間振蓋培養する。
トース397dl、グリコースIFI/di、 コー
ンスチーブリ力−597dlからなる培地(pH6,0
)で25℃、60時間振蓋培養する。
培養液を遠心分離し、菌糸を得る。
この菌糸29(湿重量)を2 、4 、6.8,10゜
12%(W/V)のアクリルアミドモノマー〔各各N
、 N’−メチレンビスアクリルアミド(B I S
)7.5%(W/W)を含む〕を含んだ100mMリン
酸緩衝液(PH7,0) 17.5mlに懸濁さそ、5
%(W/V)、N、N、N′、N′−テトラメチルエチ
レンジアミン(TEMED)溶液0.3 mlおよび5
係(W/V)過硫酸アンモニウム(APS)溶液1.0
mlを加え(反応液全量20m1)、水冷下(約4℃)
で20分間重合反応を行う。
12%(W/V)のアクリルアミドモノマー〔各各N
、 N’−メチレンビスアクリルアミド(B I S
)7.5%(W/W)を含む〕を含んだ100mMリン
酸緩衝液(PH7,0) 17.5mlに懸濁さそ、5
%(W/V)、N、N、N′、N′−テトラメチルエチ
レンジアミン(TEMED)溶液0.3 mlおよび5
係(W/V)過硫酸アンモニウム(APS)溶液1.0
mlを加え(反応液全量20m1)、水冷下(約4℃)
で20分間重合反応を行う。
かくしてペニシリウム・クリゾゲナムの菌糸を含むポリ
アクリルアミドゲルが得られる。
アクリルアミドゲルが得られる。
このゲル全量を約4關角に切断して洗浄後、50077
21溶坂ロフラスコに入れ、これにグリコース200m
9、硫安40〜およびフェニル酢酸2〜を含んだ0.1
M IJン酸緩衝液(pH7,0) 20mlを加え
る。
21溶坂ロフラスコに入れ、これにグリコース200m
9、硫安40〜およびフェニル酢酸2〜を含んだ0.1
M IJン酸緩衝液(pH7,0) 20mlを加え
る。
これを25℃で5時間振蓋(120rpm)する。
この場合反応液中に生成するペニシリンGの力価を第1
図に示す。
図に示す。
アクリルアミドモノマーが2%ではゲル形成が起らない
ため実施不能である。
ため実施不能である。
この結果からアクリルアミドモノマー濃度4〜8%が好
適であることがわかる。
適であることがわかる。
実験例 2
実験例1において、アクリルアミドモノマー濃度を5
% (W/ V )とし、BIS濃度を変化させる以外
は実験例1て同様に行った。
% (W/ V )とし、BIS濃度を変化させる以外
は実験例1て同様に行った。
その結果生成するペニシリンGの力価を第2図に示す。
この結果からBIS濃度は10〜25係(W/V)が適
していることがわかる。
していることがわかる。
ポリアクリルアミドゲルを製造する際にはN。
N 、 N’ 、 N’−テトラメチルエチレンジアミ
ン(TEMED)、β−ジメチルアミンプロピオニトリ
ル(DMAPN)などの重合反応促進剤および過硫酸ア
ンモニウム(APS)、ペルオクソ硫酸カリウム(K2
S2 os)、リボフラビンなどの重合開始剤を使用
する。
ン(TEMED)、β−ジメチルアミンプロピオニトリ
ル(DMAPN)などの重合反応促進剤および過硫酸ア
ンモニウム(APS)、ペルオクソ硫酸カリウム(K2
S2 os)、リボフラビンなどの重合開始剤を使用
する。
重合反応促進剤の濃度としては0.01〜0,2%(W
/V)、重合開始剤の濃度としては0.02〜0.4%
(W/V )が好適である。
/V)、重合開始剤の濃度としては0.02〜0.4%
(W/V )が好適である。
重合反応温度は好ましくは4−10℃で行なわれる。
重合反応時間は普通30分以内である。かくして得られ
る菌体を含むポリアクリルアミドゲルをホモゲナイズす
るか細断(1〜10關角:し、水洗後、炭素源、窒素源
およびその他の栄養素を含む栄養培地に入れ、振盪撹拌
を行うと反応液中に抗生物質が生成するのでこれを採取
する。
る菌体を含むポリアクリルアミドゲルをホモゲナイズす
るか細断(1〜10關角:し、水洗後、炭素源、窒素源
およびその他の栄養素を含む栄養培地に入れ、振盪撹拌
を行うと反応液中に抗生物質が生成するのでこれを採取
する。
またホモゲナイズあるいは細断し、水洗したポリアクリ
ルアミドゲルをカラムに充填し、これに適当な方法で酸
素を供給しつつ栄養培地を適格することによっても抗生
物質を生成させることができる。
ルアミドゲルをカラムに充填し、これに適当な方法で酸
素を供給しつつ栄養培地を適格することによっても抗生
物質を生成させることができる。
栄養培地は、抗生物質生産に用いられる発酵培地ならば
いずれも用いることができる。
いずれも用いることができる。
ポリアクリルアミドゲルの量は、反応液を振盪撹拌でき
る範囲、ゲル中の菌体に酸素が充分に供給できる範囲で
あればよい。
る範囲、ゲル中の菌体に酸素が充分に供給できる範囲で
あればよい。
振盪撹拌は実用的には、例えば120〜150rpmで
、3〜24時間行うとよい。
、3〜24時間行うとよい。
反応液からの抗生物質の採取は反応液からゲルを瀘取し
た涙液について一般の発酵法で用いられている抗生物質
を単離、精製する方法が適用できる。
た涙液について一般の発酵法で用いられている抗生物質
を単離、精製する方法が適用できる。
コラーゲン膜法による微生物菌体の固定化は例えば微生
物菌体をコラーゲンフィブリル懸濁液と混合し、テフロ
ン板上で1昼夜風乾後、この菌体コラーゲン膜を細断す
るかせずして室温でグルタルアルデヒドを含んだリン酸
緩衝液に浸漬(タンニング処理)することによって行う
ことができる。
物菌体をコラーゲンフィブリル懸濁液と混合し、テフロ
ン板上で1昼夜風乾後、この菌体コラーゲン膜を細断す
るかせずして室温でグルタルアルデヒドを含んだリン酸
緩衝液に浸漬(タンニング処理)することによって行う
ことができる。
コラーゲンフィブリル液は濃度0.1〜2係(W/V)
のものを用いる。
のものを用いる。
微生物菌体はコラーゲンフィブリル液に対し1〜20%
(W/V)がよい。
(W/V)がよい。
グルタルアルデヒドの濃度は0.1〜10%(W/V)
がよい。
がよい。
タンニング処理は10〜300秒間行う。
微生物菌体を包括したコラーゲン膜を用いて抗生物質を
生産するには、ポリアクリルアミドゲルを使用する場合
と同様に行う。
生産するには、ポリアクリルアミドゲルを使用する場合
と同様に行う。
アルギン酸カルシウムゲル法による包括固定化としては
、微生物菌体をo、 5−3 %アルギン酸ソーダ溶液
(アルギン酸ソーダを0.85%生理食塩水に溶かして
調製する)に懸濁させ、この懸濁液を0.1−5%Ca
Cl2水溶液に滴下すれば、菌体を含んだ球状のアルギ
ン酸カルシウムゲルが得られる。
、微生物菌体をo、 5−3 %アルギン酸ソーダ溶液
(アルギン酸ソーダを0.85%生理食塩水に溶かして
調製する)に懸濁させ、この懸濁液を0.1−5%Ca
Cl2水溶液に滴下すれば、菌体を含んだ球状のアルギ
ン酸カルシウムゲルが得られる。
微生物菌体を包括したアルギン酸カルシウムゲルを用い
て抗生物質を生産するには、ポリアクリルアミドゲルを
使用する場合における反応液にさらにCaC112を0
.01〜0.5%(W/V)加える以外はポリアクリル
アミドゲルを使用する場合と同様に行う。
て抗生物質を生産するには、ポリアクリルアミドゲルを
使用する場合における反応液にさらにCaC112を0
.01〜0.5%(W/V)加える以外はポリアクリル
アミドゲルを使用する場合と同様に行う。
本発明により得られる微生物菌体を包括したゲルや膜を
保存する場合は、若干の栄養源を含んだ液に浸漬あるい
は湿潤させて冷室(約5℃)に保存するとよい。
保存する場合は、若干の栄養源を含んだ液に浸漬あるい
は湿潤させて冷室(約5℃)に保存するとよい。
本発明の方法で微生物が生きたまま固定化されているこ
とは次の1〜3から明らかである。
とは次の1〜3から明らかである。
(1)固定化微生物の呼吸能を酸素電極を用いて測定し
たところ、固定化微生物は固定化する前の約4割の酸素
消費能を示した。
たところ、固定化微生物は固定化する前の約4割の酸素
消費能を示した。
(2)固定化微生物の呼吸能は呼吸阻害物質の添加によ
り阻害された。
り阻害された。
(3)固定化したペニシリウム・クリゾゲナムを用い、
グルコース、硫安、リン酸緩衝液およびフェニル酢酸か
らペニシリンGを生産する際には空気(酸素)が必要で
あった。
グルコース、硫安、リン酸緩衝液およびフェニル酢酸か
らペニシリンGを生産する際には空気(酸素)が必要で
あった。
本発明方法によれば、従来は不可能とされていた固定化
微生物による抗生物質の直接生産が可能となった。
微生物による抗生物質の直接生産が可能となった。
つまり、本発明方法によれば、従来法のごとく目的物質
の前駆体を基質として添加することなく、炭素源、窒素
源その他の栄養素を含む一般的栄養培地と接触せしめる
だけで抗生物質を製造することができるので工業的に非
常に有利である。
の前駆体を基質として添加することなく、炭素源、窒素
源その他の栄養素を含む一般的栄養培地と接触せしめる
だけで抗生物質を製造することができるので工業的に非
常に有利である。
以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。
実施例 1
実験例1において、アクリルアミドモノマーを800〜
(4%)、BISを2007%とする以外は実験例1と
同様に行った結果、1.6単位/ILlのペニシリンG
が生成した。
(4%)、BISを2007%とする以外は実験例1と
同様に行った結果、1.6単位/ILlのペニシリンG
が生成した。
このペニシリンGの力価は通常のバッチ式による培養(
5日間)により製造(Biochemical Jo
urnal 64 、380゜1956に記載の方法)
したペニシリンGの平均力価の約40係であった。
5日間)により製造(Biochemical Jo
urnal 64 、380゜1956に記載の方法)
したペニシリンGの平均力価の約40係であった。
実施例 2
実施例1と同様の方法でペニシリンGの製造を行った反
応液から回収して得られる固定化微生物を用いて実施例
1と同様に反応を繰返してペニシリンGを生成させた。
応液から回収して得られる固定化微生物を用いて実施例
1と同様に反応を繰返してペニシリンGを生成させた。
この操作を5回行った。5回目のペニシリンGの生産力
価は1.1単位/mlで最初のペニシリンG生産力価の
約70係であった。
価は1.1単位/mlで最初のペニシリンG生産力価の
約70係であった。
一方固定化していない菌糸を用いて実施例1と同じ反応
を行い、反応液から菌体を回収し、その菌糸を用い同じ
反応を行った。
を行い、反応液から菌体を回収し、その菌糸を用い同じ
反応を行った。
この反応、回収を5回繰返したとき、5回目のペニシリ
ンGの生産力価は0.5単位/11Llで最初のものの
5係であった。
ンGの生産力価は0.5単位/11Llで最初のものの
5係であった。
実施例 3
実験例1と同じ方法で培養して得られた菌糸2g(湿重
量)をコラーゲンフィブリル液(pH4,0)511に
懸濁し、テフロン板上に厚さ5ynmに広げて一夜風乾
すると菌糸・コラーゲン膜が得られた。
量)をコラーゲンフィブリル液(pH4,0)511に
懸濁し、テフロン板上に厚さ5ynmに広げて一夜風乾
すると菌糸・コラーゲン膜が得られた。
これを2cm角に切断し、011%(W/Vグルタルア
ルデヒドを含んだ0.1 M IJン酸緩衝液(pH7
,0)に1分間浸漬してタンニング処理を行った。
ルデヒドを含んだ0.1 M IJン酸緩衝液(pH7
,0)に1分間浸漬してタンニング処理を行った。
これを洗浄後、500rfLl容坂ロフラスコに入れ、
これにグルコース200 mg、硫安40即およびフェ
ニル酢酸2〜を含んだ0.1 M IJン酸緩衝液(p
H7,0) 20ml!を加え、これを25℃で5時間
振盪(120rpm)した。
これにグルコース200 mg、硫安40即およびフェ
ニル酢酸2〜を含んだ0.1 M IJン酸緩衝液(p
H7,0) 20ml!を加え、これを25℃で5時間
振盪(120rpm)した。
かくして反応液中に0.8単位/mlのペニシリンGが
生成した。
生成した。
実施例 4
バチルス・リケニホルミスATCC10716を可溶性
デンプンIJ/di1ペプトン1ff/dl。
デンプンIJ/di1ペプトン1ff/dl。
肉エキス0.5 、!; /dlからなる培地(pH7
,2)で30℃。
,2)で30℃。
10時間振盪培養した。培養液を遠心分離し菌体を得た
。
。
この菌体29を用いアクリルアミドモノマー濃度8係、
BIS濃度10%で行う以外は実験例1と同様に行って
菌体をポリアクリルアミドゲル中に包括固定化した。
BIS濃度10%で行う以外は実験例1と同様に行って
菌体をポリアクリルアミドゲル中に包括固定化した。
このゲルを10秒間ホモゲナイズし、約20メツシユ程
度に粒状化した。
度に粒状化した。
これを水洗後、500m1容坂ロフラスコに入れ、上記
培地と同じ組成の液20m1を加えて、30℃で4時間
振盪を行うと、反応液中に1.8単位/1rLlのバシ
トラシンが生成した。
培地と同じ組成の液20m1を加えて、30℃で4時間
振盪を行うと、反応液中に1.8単位/1rLlのバシ
トラシンが生成した。
この反応液からゲルを回収して1日後に上記と同じ反応
を繰返したところ1.6単位/rfLlのバシトラシン
が生成した。
を繰返したところ1.6単位/rfLlのバシトラシン
が生成した。
一方固定化しない菌体で同様な反応を行ったところ、バ
シトラシンの生成は初回は6.5単位/ynll、
1日後に繰返したものは0.7単位/mlであった。
シトラシンの生成は初回は6.5単位/ynll、
1日後に繰返したものは0.7単位/mlであった。
実施例 5
実施例1においも、ペニシリウム・クリゾゲナムATC
C12690に代えて、ペニシリウム・ツタツムATC
C9479を用い、ポリアクリルアミドゲルを約5u角
に切断し、反応時間を7降間にする以外は実施例1と同
様に行った結果、反応液中に1.2単位/1rLlのペ
ニシリンGが生成した。
C12690に代えて、ペニシリウム・ツタツムATC
C9479を用い、ポリアクリルアミドゲルを約5u角
に切断し、反応時間を7降間にする以外は実施例1と同
様に行った結果、反応液中に1.2単位/1rLlのペ
ニシリンGが生成した。
実施例 6
実施例4において、バチルス・リケニホルミスATCC
10716に代えてバチルス・ズブチリスATCC14
593を用い、アクリルアミドモノマー濃度を5%、B
IS濃度20係で行う以外は実施例4と同様に菌体をポ
リアクリルアミドゲル中に包括固定化した。
10716に代えてバチルス・ズブチリスATCC14
593を用い、アクリルアミドモノマー濃度を5%、B
IS濃度20係で行う以外は実施例4と同様に菌体をポ
リアクリルアミドゲル中に包括固定化した。
このゲルを約2mm角に切断し0.85%生理食塩水で
洗浄後、500m1容坂ロフラスコに入れ、菌体の培養
培地と同じ組成の液20dを加えて、30℃で5時間振
盪培養を行うと、反応液中に1,5単位/dのバシトラ
シンが生成した。
洗浄後、500m1容坂ロフラスコに入れ、菌体の培養
培地と同じ組成の液20dを加えて、30℃で5時間振
盪培養を行うと、反応液中に1,5単位/dのバシトラ
シンが生成した。
実施例 7
実施例4と同様に培養して得られたバチルス・リケニホ
ルミスATCC10716の菌体2flを、2チアルギ
ン酸ソーダ溶液20UI’(アルギン酸ソーダを0.8
5%生理食塩水に溶かして調製する)に懸濁させた。
ルミスATCC10716の菌体2flを、2チアルギ
ン酸ソーダ溶液20UI’(アルギン酸ソーダを0.8
5%生理食塩水に溶かして調製する)に懸濁させた。
この懸濁液を2%Ca C12水溶液中に高さ10Cr
fLから滴下し、直径約2mmの菌体を含んだ球状のア
ルギン酸カルシウムゲルを調製した。
fLから滴下し、直径約2mmの菌体を含んだ球状のア
ルギン酸カルシウムゲルを調製した。
このようにして得られたゲルを水洗後・5007711
の坂ロフラスコに入れ、可溶性デンプンlVd1ペプト
ン1 、!97cti、肉エキス0.5 El /di
、Ca c120、1.9 /dlの組成分液(pH7
,2) 20mlを加えて、30℃で4時間振盪を行う
と、反応液中に3.1単位/mlのバシトラシンが生成
した。
の坂ロフラスコに入れ、可溶性デンプンlVd1ペプト
ン1 、!97cti、肉エキス0.5 El /di
、Ca c120、1.9 /dlの組成分液(pH7
,2) 20mlを加えて、30℃で4時間振盪を行う
と、反応液中に3.1単位/mlのバシトラシンが生成
した。
第1図は反応液中のアクリルアミドモノマー濃度とペニ
シリンGの力価の関係を示す。 第2図は反応液中のBIS濃度とペニシリンGの力価の
関係を示す。
シリンGの力価の関係を示す。 第2図は反応液中のBIS濃度とペニシリンGの力価の
関係を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 抗生物質生産能を有する微生物菌体を生きたまま担
体に固定化して得られる固定化微生物菌体を炭素源、窒
素源およびその他の栄養素を含む栄養培地と接触反応さ
せて抗生物質を反応液中に生成せしめ、これを採取する
ことを特徴とする抗生物質の製造法。 2、特許請求の範囲1において、該微生物菌体がペニシ
リウム属またはバチルス属に属する微生物の菌体である
特許請求の範囲1の方法。 3 特許請求の範囲1において、該抗生物質がペニシリ
ンまたはバシトラシンである特許請求の範囲1の方法。 4 特許請求の範囲1において、固定化微生物菌体がポ
リアクリルアミドゲル法、コラーゲン法またはアルギン
酸カルシウムゲル法の1つによって得られたものである
特許請求の範囲1の方法。 5 特許請求の範囲4において、ポリアクリルアミドゲ
ル法を、モノマー濃度10%(W/V)以下、モノマー
中の架橋剤濃度5〜30%(W/V)で行うことを特徴
とする特許請求の範囲4の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10971677A JPS5915629B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 抗生物質の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10971677A JPS5915629B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 抗生物質の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5444097A JPS5444097A (en) | 1979-04-07 |
JPS5915629B2 true JPS5915629B2 (ja) | 1984-04-10 |
Family
ID=14517405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10971677A Expired JPS5915629B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 抗生物質の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5915629B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5876088A (ja) * | 1981-10-27 | 1983-05-09 | Nippon Paint Co Ltd | 固定化植物組織 |
NL8500905A (nl) * | 1985-03-28 | 1986-10-16 | Philips Nv | Werkwijze voor het vervaardigen van een inrichting met een elektrische weerstandslaag en toepassing van de werkwijze. |
-
1977
- 1977-09-12 JP JP10971677A patent/JPS5915629B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5444097A (en) | 1979-04-07 |
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