JPS5915369Y2 - 押釦取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は例えばブツシュスイッチ等のブツシュ制御軸の先
端に取付けられる押釦取付は装置に関する。

従来、上述のブツシュスイッチの制御軸に押釦を取付け
る場合、ブツシュスイッチはフロントパネルの内側のシ
ャーシに取付けられ、ブツシュスイッチの制御軸の先端
部に押釦を挿着し、押釦をフロントパネルに穿設した取
付は孔に挿通されるが、押釦と取付は孔との間隙を大き
く設計すると外観が悪くなり、商品性が低下し、又間隙
を小さく設計すると、寸法精度誤差等で押釦が取付は孔
に接触し、不動作になる可能性が大きくなる。

この為従来様々の解決策が講じられているが、部品点数
が増えたり、組立作業性が悪くなる等の欠点があった。

本案はか・る点に鑑み提案されたもので、部品点数を増
すことなく、押釦を改良すれば足りるものを提供するこ
とを目的とする。

本案の押釦は制御軸に上下左右方向へ１ｍｍ程度移動可
能に挿着できることを特長とする。

以下本案を図面と共に説明する。

第１図は本案装置の分離時の斜視図、第２図は第１図の
組立使用時のＡ−Ａ線に沿う断面図、第３図は第１図の
Ｂ方向側面図、第４図は第３図の左側面図で、半分を断
面にして示す。

第５図は第３図の底面図である。１０は取付は軸で、一
端がブツシュスイッチ等の制御本体１１に矢印Ｃの本体
１１方向へバネ１２の付勢に抗して移動可能に挿着され
ており、先端部１３は本体１１より所定量突出している
。

バネ１２は取付は軸１０の中間部に固定した座金１４と
本体１１間に圧着されており、軸１０を矢印Ｃと逆方向
へ所定の力で常時付勢している。

本体１１と軸１０間には図示されていないが軸１０を矢
印Ｃ方向へ押圧した際所定の位置でバネ１２の付勢に抗
してロックさせる手段を備え、再び軸１０を矢印Ｃ方向
へ押圧すると、そのロックが解除され、軸１０はバネ１
２の付勢で矢印Ｃと逆方向へ移動される様になっている
ことは公知の通りである。

先端部１３は断面矩形で、先端面１５から所定距離だけ
離れた位置の上下側面１６．１７に先端面１５と反対方
向に向いた面１８．１９を有する上下段部２０．２１が
形成されている。

面１８．１９は左右側面２２゜２３方向へ所定量延びて
いる。

実施例の場合全面に凹溝を形成することにより形成され
ている。

左右側面２２．２３には先端面１５と同一方向に向いた
面２４．２５を有する左右段部が形成されている。

この取付は軸１０は従来使用されているものである。

本案はこの取付は軸１０に適用可能に設計された押釦２
６に新規な点を有する。

押釦２６は合成樹脂等で一体形成され、立方体の頭部２
７と頭部２７の一端に有するフランジ部２８とから成る
。

頭部２７はフランジ部２８側に開口した孔２９を有する
。

この孔２９′は取付は軸の先端部１３と断面形状は同じ
であるが、先端部１３より大きい断面形状になっており
、先端部１３が挿入された際上下左右方向に移動可能に
なっている。

フランジ部２８は上下面において切欠かれており、その
内方に一対の弾性爪片３０，３１が形成されている。

爪片３０，３１の先端部３４．３５は孔２９の上下内面
３２．３３より内方へ所定量突出している。

爪片３０．３１の他端は上下内面３２．３３を形成する
上下壁３６．３７に接続され、先端部３４．３５に所定
の弾性を与えている。

孔２９の左右内面３８．３９側を形成している左右壁３
８．３９のフランジ部２８側には突崩４０，４１を備え
ている。

突崩４０，４１は矢印Ｂに対向しており、フランジ部２
８より少し矢印Ｂと逆方向に突出している。

押釦２６を取付は軸１０に取付ける際、取付は軸の先端
部１３を押釦２６の孔２９へ挿入することにより行なわ
れる。

先端部１３が孔２９へ挿入されると、弾性爪片３０，３
１の先端部３４．３５がその弾性で上下段部２０．２１
の面１８．１９に係合される。

又突崩４０．４１が取付は軸１０の左右段部の面２４，
２５に衝合される。

このように押釦２６が取付は軸１０の先端部１３に挿着
された場合、押釦２６は取付は軸１０に対し上下側面１
６．１７の方向（上下側面方向）へ弾性爪片３０．３１
の弾性力を利用して所定量移動することができる。

又押釦２６は取付は軸１０に対し左右側面２２．２３の
方向（左右側面方向）へは弾性爪片３０，３１の先端部
３４．３５が上下段部２０．２１の面１８．１９に沿っ
て滑動することを利用して所定量移動することができる
。

これらの移動の最大は孔２９の上下左右内面３２．３３
．３８．３９が先端部１３の上下左右側面１６．１７゜
２２．２３に夫々衝合したとき防止される。

突崩４０，４１は左右段部の面２４．２５を滑動し、押
釦２６のそれらの移動を阻止しない様に配慮されており
、面２４．２５の接触面積を可及的に小さく設計するこ
とを可とする。

この突崩４０，４１は押釦２６に矢印Ｃ方向の押圧力が
加わった場合、面２４゜２５に衝合し、押釦２６が取付
は軸１０に対し独立して矢印Ｃ方向へ移動されることを
阻止する。

本案装置を第２図に示すフロントパネル４２に穿設した
取付は孔４３又はそれに装着したガイド部材４４の取付
は孔４５に挿通する場合、押釦２６は上下左右方向へ所
定量づつ移動可能であり、それらの取付は孔４３又は４
５が可及的に小さくしても、容易に挿通可能にすること
ができる。

以上の様に本案によれば押釦２６に一対の弾性爪片３０
，３１と、突崩４０，４１を形成すればよく、これらは
押釦２６と一体に形成することができ、取付は軸１０に
取付ける場合、単に押釦２６の孔２９に取付は軸１０の
先端部１３を挿入すればよく、部品点数及び組立工数を
可及的に少なくでき、安価に提供できる。

又弾性爪片３０，３１は上下段部の面１８．１９と共動
して押釦２６が取付は軸１０から抜は出るのを防止する
作用を行ない、突崩４０，４１は左右段部の面２４，２
５と共動して押釦２６が押圧方向Ｃへ単独で移動される
ことを防止する等の作用を行ない確実に取付けられる。

そして、押釦２６は、上下方向には弾性爪片３０，３１
の弾性弛みによって移動される。

この場合、突崩４０，４１は弾性爪片３０，３１が設け
られていない部分に設けられている為、弾性爪片３０．
３１の弾性弛みを阻害することがない。

この阻害は突崩４０，４１が面２５．２５に接触面積を
小さくすることによって極少にすることができる。

更に押釦２６は、左右方向には弾性爪片３０，３１が上
下段部面１８．１９に沿って滑動することで移動される
。

このように押釦２６は判御軸１０に対し上下左右の４方
向へ確実に移動可能に挿着できる。

尚本案は以上の実施例に限るものではなく種々設計変更
可能であり、例えば上下と左右の方向を変更できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案一実施例の分離時の斜視図、第２図は第１
図の組立使用時の第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図、第３図
は第１図のＢ方向側面図、第４図は第３図の左側面図で
、半分を断面にして示す。 第５図は第３図の底面図である。 １０は取付は軸、１３は先端部、２６は押釦、１８．１
９は上下段部の面、２４，２５は左右段部の面、２９は
孔、３０゜３１は弾性爪片、４０．４１は突崩を夫々示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブツシュスイッチ等の取付は軸と、該取付は軸の先端部
   に挿着される押釦とから成り、前記取付は軸の先端部は
   、先端から所定距離だけ離れた上下側面に一対形成され
   前記先端と反対側に向き、かつ左右方向へ所定量延びた
   面を有した上下段部と、先端から所定距離だけ離れた左
   右側面に一対形成され前記先端側に向いた面を有した左
   右段部とを備え、前記押釦は前記取付は軸の先端部が遊
   動可能に挿入される孔と、該孔の上下内面に一対突設さ
   れ前記押釦の孔に前記取付は軸の先端部が挿入された際
   前記取付は軸の上下段部に嵌合する弾性爪片と、前記孔
   の左右内面側に一対設けられ前記押釦の孔に前記取付は
   軸の先端部が挿入された際前記取付は軸の左右段部に衝
   合する突崩とを備えて成る押釦取付は装置。