JPS59147011A - 弗化アクリル多段構造重合体樹脂 - Google Patents

弗化アクリル多段構造重合体樹脂

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JPS59147011A
JPS59147011A JP1970283A JP1970283A JPS59147011A JP S59147011 A JPS59147011 A JP S59147011A JP 1970283 A JP1970283 A JP 1970283A JP 1970283 A JP1970283 A JP 1970283A JP S59147011 A JPS59147011 A JP S59147011A
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JP
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polymer
layer
polymer layer
rubber elastic
methacrylate
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JP1970283A
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Koji Nishida
西田 耕二
Takashi Yamamoto
隆 山本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は耐候性、耐溶剤性、撥水撥油性、高伸性並びに
透明性に優れ友邦化アクリル多段構造共重合体樹脂に関
するものである。
さらに詳しく述べるならば、室温下での応用−歪試験に
おける伸度破壊に対する抵抗が大きく、又耐候性、耐溶
剤性、撥水撥油性に優れた弗化アクリル多段構造共重合
体樹脂に関するものである、っ本発明の多段重合体樹脂
は、耐候性フィルムおよび光学繊維用サヤ材として有用
なものである。
先行技術 弗化アクリル樹脂特に弗化アルキルメタクリレート系重
合体はその美麗なる外観と、卓越した透明性及び低屈折
率を利用した光学材料に使用されている。また、それが
撥水撥油性である点から、繊維処理剤としても使用され
最近では5R(SoilReleaBe)加え処理剤と
して使用されている。−万邦化アクリル重合体のうち、
特に低級弗化アルキルメタクリレート単独重合体はいわ
ゆる硬くて脆いという特性を有しておシ、このため、特
殊な用途に使用するとき、これに弾性を付与するととが
望まれ、この目的のために種々の検討がなされている。
上記のように弗化アクリル樹脂に弾性を付与する方法と
しては、高級弗化アルキルメタクリレート、例えば3,
3 、4,4 、5,5 、6,6 、7,7 。
8.8 、9,9 、10,10,10−へブタデカフ
ルオロデシルメタクリレート(以下17FMAと略記す
る〕と、メチルメタクリレート又は弗化アルキルメタク
リレートとの共重合体と、及び/又は、弾性重合体(ポ
リ弗化ビニリデン、弗化ビニリデン−テトラフルオロエ
チレン共重合体、弗化ビニリデン−へキサフルオロプロ
ピレン共重合体、弗化ビニリデン−へキサフルオロプロ
ピレン−テトラフルオロエチレン共重合体など)とを、
ポリメチルメタクリレートにブレンドする方法が行なわ
れている。
前者の17FMAは、メタクリレート・ビニル単量体側
鎖に長鎖弗化アルキル基をもつものを主成分とした重合
体であって、その単独重合体は、低屈折率を有するもの
であるが室温でゴム状であって成形加工が困難であpl
そのためにTfの比較的高いメチルメタクリレート、又
はTfの比較的高い弗化アルキルメタクリレートを共重
合させることによって加工性を向上させ、かつ、低屈折
率を保持させているものである。しかし、この方法には
、高級弗化メタクリレートが現在市場では高価なもので
あること、およびその共重合体の構造が単純であるため
に得られた共重合体の低温における伸度が不満足力もの
であることなどの欠点が挙げられている。
後者の弾性重合体の場合、弗素化度が高いゴム弾性体で
あシ、かつポリメチルメタクリレート又はポリ弗化アル
キルメタクリレートと極めて%異的な相溶性を示す弗化
ビニリデン誘導体であるため、この弾性重合体とポリメ
チルメタクリレートとのブレンドにおいて、高範囲のブ
レンド成分領域が可能とな9かつ低屈折率をもつ透明樹
脂体が得られる。
しかし弗化ビニリデン誘導体が結晶性高分子であるため
に、加熱によって、その結晶化度が大となシ、その結果
ブレンド樹脂の透明性が低下するという大きな欠点を有
している。現在ではこの様な欠陥を保持したま\、射出
成形材料など成形素材として使用されている状態である
。即ち上記ブレンド樹脂の耐燃性はフィルム又はシート
として単独もしくは他の基材への積層材として使用する
場合に極めて重要な特性であって、若し加熱によシ軟化
、もしくは、結晶化による白化が生じると、その商品価
値に著しい低下を招くことになる。
本発明者らは、かかる現状に鑑みさらにポリマー自体の
構造について詳細に検討し特に高伸性に優れしかも耐熱
性、耐候性、低屈折率性に優れた多段構造共重合体樹脂
を得るべく鋭意検討の結果、本発明を完成させたもので
ある。
発明の目的・および概要 本発明の目的は、すぐれた伸性を有するとともに耐熱性
、耐候性にすぐれ、かつ、屈折率の低い弗化アクリル多
段共重合体樹脂を提供することにおる。
本発明の弗化アクリル多段共重合体樹脂は、弗化アルキ
ルアクリレートを重合主成分とする最内層重合体層(5
)と、 前記最内層重合体層(4)の外側に二層構造を形成する
ように形成され、弗化アルキルアクリレート、および/
又は、弗化アルキルメタクリレートを重合主成分とし、
かつ、0℃以下のガラス転移温度(Tr)を有するゴム
弾性重合体層(B)と、および、弗化アルキルメタクリ
レートを重合主成分とし、50℃以上のTfを有する最
外N重合体層(C)と、から構成されていることを特徴
とするものである。
発明の説明 本発明の弗化アクリル多段共重合体樹脂において、その
最内層重合体層(A)を構成する重合体は、弗化アルキ
ルアクリレ−)(Al)を主成分とし、所望によシ、弗
化アルキルアクリレ−)(As)に、それと共重合可能
な、エチレン性二重結合を有する単量体(Am)、多官
能性単量体(As ) 、およびクラフト交叉剤(A4
)からなる群から選ばれた少くとも1sが共重合してい
てもよい。最内層重合体層(4)において、重合成分と
して弗化アルキルアクリレート(人、)が少くとも50
%以上含まれていることが必要である。
また最内層重合体層(4)とともに二重構造を形成する
ゴム弾性重合体層(B)は、弗化アルキルアクリレート
および/又は、弗化アルキルメタクリレ−)(Bl)を
重合主成分とし、0℃以下のガラス転移温度(T2)を
有するものである。このゴム弾性重合体層(B)におい
て、弗化アルキルアクリレートおよび/又は弗化アルキ
ルメタクリレート(B、)は、必要に応じて、それど共
重合可能なエチレン性二重結合を有する単量体(B2)
、多官能性単量体(BS) 、又は、クラフト交叉剤(
B4)からなる群から選ばれた少くとも1種と共重合し
ていてもよい、ゴム弾性重合体層(B)中には弗化アル
キルアクリレートおよび/又は弗化アルキルメタクリレ
−)(B1)が重合成分として、少くとも50%含まれ
ていることが必要である。
最外層重合体層(C)は、弗化アルキルメタクリレート
(CI)を主重合成分とするものであって、そのTfけ
50℃以上である。この弗化アルキルメタクリレ−)(
C□)は、必要に応じ、それと共重合可能なエチレン性
二重結合を有する他の単量体(C1)と共重合していて
もよい。最外層重合体層(C)には、弗化アルキルメタ
クリレ−) (C1)が重合成分として、少くとも50
%含まれていることが必要である。
また、上記各層(4)〜(C)の間のクラフトを形成さ
せるためには、各層中において、グラフト交叉剤を共重
合させることが好ましい゛。
上記取合体層(4)〜C)の各々において、主重合成分
に共重合される単量体成分は、各層のTfの値を調節す
るために有効なものであるが、得られる樹脂の加工性を
低下させるとともあるので、これは必ずしも必要なもの
ではない。
また、上記最内層重合体層(A)および、ゴム弾性重合
体層(B)において、共重合成分として用いられる多官
能性単量体(AmtBs)は、架橋ゴム弾性重合体を形
成し、得られる多段重合体樹脂のゴム弾性および伸性を
向上させる効果を有するものである。
上記のようなゴム弾性を有する最外層重合体層(4)お
よび、ゴム弾性重合体層CB)と、最外層重合体層(C
)との間のクラフト反応が要求されるときには、これら
各層を形成するときに、グラフト交叉剤を用いることが
できる。このようにすると、良好なゴム弾性とともに良
好な透明性と伸性とを有する多段重合体樹脂が得られる
最内層重合体層(4)がグラフト交叉側成分(A4)を
含み、ゴム弾性重合体層(B)が多官能性単量体成分(
B、)とグラフト交叉剤(B、)とを含む場合、得られ
る多段重合体樹脂は、そのゴム弾性効果、およびグラフ
ト効果によシ、高伸性、透明性およびフィルム成形性が
良好でフィルム折曲げ白化性のないものである。
ゴム弾性の良好な多段重合体樹脂を得るためには、ゴム
弾性重合体層(B)のT1が0℃以下であることが必要
である。若し、(B)層のTtが0℃よシ高いときは、
得られた多段重合体樹脂は、室温ではゴム弾性を示さな
い。
また、機械的性質のすぐれた多段重合体樹脂を得るため
には、最外層重合体層(C)のT2が50℃以上である
ととが必要である。(C)層のTfが50℃よシ低いと
きは、得られる多段重合体樹脂のフィルム成形性、押出
成形性およびインジエクシロン成形性などの加工特性が
不満足なものになる。
本発明の多段重合体樹脂において、各層の構成重量比は
、 最内層重合体層(A):1〜25部、更に好ましくは5
〜15部 ゴム弾性重合体層(B) : 5〜75部、更に好まし
くは10〜50部、 最外層重合体層(C) : 19〜93部、更に好まし
くは35〜80部 であることが好ましい。
本発明の多段重合体樹脂において、最内層重合体層(4
)の含有量が1重量部よシ少いときは、フィルム加工性
およびフィルム折曲げ白化に対する抵抗性が不満足なも
のとなシ、また25重量部よシ多くすることはフィルム
加工性が低下するので好ましくない。
最内層重合体層(4)のTfがゴム弾性重合体層(B)
のTtよシも高い方が得られる多段重合体樹脂のフィル
ム成形性がよく、寸た、フィルム折曲げ白化に対する抵
抗性も高くなる。また、上記(4)層のTfが低く、た
とえば、ゴム弾性重合体層(B)のTfにはソ等しい程
度では得られる樹脂のフィルム成形性およびフィルム折
曲げ白化に対する抵抗性が不満足なものとなる。1従っ
て最内層重合体層(4)のTrけ、ゴム弾性重合体層(
B)のTfよル高いことが好まし−い。
ゴム弾性重合体層(B)の含有量が5重量部よシ少くな
ると高い伸性が得られず、75重量部よシ多くすると、
樹脂加工性が不満足なものになる。(B)層の含有量が
5重量部以上で、かつ、最外層重合体層(C)の含有量
にくらべて、相対的に少い場合は、たとえ、最外層重合
体層(C)のTf’が50℃より高いが、50℃に近い
場合≠でも、得られる多段重合体樹脂の加工性および伸
性は、良好である。
また、(B)層の含有率が、75重量部以下で、かつ(
C)層の含有量にくらべて相対的に多い場合、得られる
多段重合体樹脂の加工性および伸性は、(C)層の50
℃以上のTfが高い程よル良好になる傾向がある。
本発明の多段重合体樹脂の最内層重合体層(4)、ゴム
弾性重合体層ωへおよび最外層重合体層(C)のの主重
合成分をなすポリ弗化アルキルアクリレートおよびポリ
弗化アルキルメタクリレートは、下記構造式(1)又は
(II)を有するものである。
(−CH2−C+ 噛 C=O(1) 0  (CH2)    (CF2J   Xm   
       n 又は、 (−CH,−C± n OC(CF2)  X n CF。
但し、上式中、mは1〜5の整数を表わしnは1〜10
の整数を表わし、 XfdF又はH原子を表わし、 2けH原子又は−CH3基を表わす。
上記のよう々弗化アルキルアクリレート重合体又は弗化
アルキルメタクリレートの例としては、2.2−ジフル
オロエチル−メタクリレ−) (2FM)および−アク
リレー) (2FA)、2,2.2−トリフルオロエチ
ル−メタクリレート(3FM)および−アクリレー) 
(3FA) 、2,2,3.3−テトラフルオロプロピ
ル−メタクリレート(4FM)および−アクリレート(
4FA7.2,2,3,3,3− ペンタフルオロプロ
ピル−メタクリレート (5FM)および−アクリレー
) (5FA) 、2,2,3,3,4t4−ヘキサフ
ルオロブチル−メタクリレート (6FM)および−ア
クリレート(6F A) 、2tL3t3,4@415
t5−オクタフルオロペンチル−メタクリレート(8F
M)および−アクリレート(8FAン、l、1−ジ(ト
リフルオロメチル) 2,2.2− )リフルオロエチ
ル−メタクリレート(9FM)および−アクリレ−) 
(9FA)、2.2.3,3,4,4.5,5.6,6
,7.7−ドゾカフルオロベンチルーメタクリレート(
12FM)および−アクリレ−1(12FA)、3,3
,4,4,5,5,6,6,7,7゜8.8 、9,9
 、10,10,10−ペプタデカフノトオロデカニル
ーメタクリレー) (17FM)および−アクリレー)
 (17FA)などをあげるととができる。
一般に、ゴム弾性重合体層(B)に用いられる弗化アル
キルアクリレート又は弗化アルキルメタクリレートとし
ては、直鎖状、および分岐鎖状のいづれの側鎖を有する
ものであってもよいが、得られる重合体のTfは低い方
が好ましい。
上記弗化アルキルアクリレートおよび/又は弗化プルキ
ルメタクリレートと共重合可能なエチレン性二重結合金
有単量体(Al z B2 、C2)としては、低級ア
ルキル(メタ)アクリレート、低級アルコ。
キシ(メタ)アクリレート、シアノエチル(メタ)アク
リレート、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸
等のアクリル単量体が好ましい。又、スチレン、アルキ
ル置換スチレン、アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル等も使用出来゛る。このような共重合成分は、得られ
る重合体のTfを調節するのに有効であるが、また重合
体の屈折率も変化させるのでその含有率は(全体のポリ
マー総量に対し30%)以下で、できるだけ少いことが
好オしい。
また、弗化アルキルアクリレートおよび/・又は、弗化
アルキルメタクリレートと共重合し得る多官能性単量体
(AsyBs)としては例えばエチレングリコールジメ
タクリレー)、1.3−ブチレンクリコールジメタクリ
レート、l、4−ブチレングリコールジメタクリレート
及びプロピレングリコールジメタクリレートの如きアル
キレングリコールジメタクリレートなどが好ましく、ジ
ビニルベンゼントリビニルベンゼン及びアルキレングリ
コールジアクリレート等の使用も可能である。これらの
多官能性単量体はそれが含まれる重合体自体の橋かけす
るのに有効に働くが、しかし他層との層間架橋結合には
、有効ではない多官能性単量体が全く使用されなくても
、グラフト交叉剤が使用され\ば層間の架橋結合が形成
され、安定性のすぐれた多段重合体樹脂が得られる。し
かし、多官能性単量体は、得られる樹脂に、すぐれた熱
間強伸度が要求される場合などに有効に用いられるが、
その使用量は10重量部以下であることが好ましい。
更に、弗化アルキルアクリレートおよび/又は弗化アル
キルメタクリレートととも用いられるグラフト交叉剤と
しては、共重合可能なα−9β−不飽和カルボン酸又は
ジカルボン酸のアリルメタリル又はクロチルエステルが
用いられ、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、及びフマル酸のアリルエステルが用いられ、特
にアリルメタクリレートが優れた効果を奏する。その他
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート
等も有効である。この様なりラフト交叉剤は、主として
、そのニスケル構造中の共役不飽和結合が他の重合成分
のアリル基、メタリル基又はクロチル基と結合し、しか
もその実質上のかなシの部分は隣接する層の重合体中の
上記基と有効に結合し、隣接二層間にグラフト結合を与
えるものである。
グラフト交叉剤の使用量は得られる樹脂の特性を調節す
るために重要であシゴム弾性重合体層(B)および、中
間重合体層(D)に対して10重量部以下の範囲で特に
用いることが好ましり、0.01〜5部の範囲で用いら
れることがより好ましい 本発明の多段重合体樹脂は、
下記の方法によシ製造される。
先づ、最内層重合体(4)を、所定の単量体成分を触媒
の存在下で30℃〜100℃の温度で5〜120分間重
合させて製造する。この重合は、どのような重合法によ
って行われてもよいが一般には乳化重合法を用いること
が好ましい。
重合触媒としては通常のラジカル重合触媒が使用され、
具体的にはクメンヒドロペルオキシド(CHP)、ジー
tcrt−ブチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド
、メチルエチルケトンペルオキシド、tert−ブチル
ペルフタレート、tert−ブチルペルベンゾエート、
メチルインブチルケトンペルオキシド、ラウロイルペル
オキシド、シクロヘキシルペルオキシド、2.s−ジメ
チル−1又は2.5−ジーtert−ブチルーペルオキ
シヘキサン、ter t−ブチルペルオクタノエート、
tert−プチルベルイソブチレー)、tert−プチ
ルベルオキシイソグロビルヵーボネート等の有機過酸化
物や、メチル2,2′−アゾビスイソブチレート、1゜
1′−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、2−フ
ェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニ
トリル、2−カルバモイル−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2.2’−アゾビス2,4−ジメチルバレロニトリ
ル、2.2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物が挙げられる。その使用量はモノマー量に対し0.
01重量%から5重量%の範囲で使用することが好まし
い。
次に、上記最内層重合体■の存在下に、所定の単量体を
、触媒の存在において、30℃〜100’Cの温度で5
〜120分間重合させる。この重合操作も、どのような
重合法によって行われてもよいが一般には乳化重合法を
用いることが好ましい。
触媒の種類および使用量は、上記最内層重合体の重合の
場合と同様である。
tK1上記工程で得られた2重構造重合体の存在下に、
所定の単量体を、触媒の存在のもとに重合させ最外層重
合体層を形成する。このときの重合法、条件および触媒
は上記のものから選択することができる。
得られた多段重合体樹脂を単離し、洗浄し乾燥して粉末
状樹脂を得ることができる。
本発明の弗化アクリル多段重合体樹脂は、必要に応じて
、他の熱可塑性樹脂と混合して用いることができ、また
、所望に応じて、他の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、充填剤、顔料、帯電防止剤などと混合され
てもよい。
本発明の弗化アクリル多段重合体樹脂は、耐候性フィル
ムを形成するために用いられ、或は、プラスチック又は
石英系光学繊維のさや材としても有用である。
以下、本発明を実施例によシ更に説明する。
実施例中「部」及び「%」は、特に断ら彦い限シ重量部
、重量%である。又、実施例中に用いる各重合体のT2
は、例えばポリマーハンドブック(John Will
ey & 5ona  出版社)に記載されているT2
の値から通常知られているpoxの式:によシ計算して
求めたものである。又、重合体のT1が未知の場合は、
その重合体のDSC(示差熱測定)測定値よシそのTグ
を求めた。全光線透過率は、ASTMD −1003−
61に準拠して積分球式へイズメーターによシ測定した
。引裂強度はJIS−P−8116に準拠した切シ込み
2論のエレメンドルフ法によシ測定した。フィルムシー
ト折曲げ白化に対する抵抗性はフィルムシートを180
’折曲げた時の白化状態によって、下記のように表示し
た。
◎−全く白化しない ○−きわめてわづか白化する △−白化が認められる ×−甚しく白化する ××−甚しく白化し、折れる 接触角は対水による前進接触角(のを求めこれによって
、撥水性の評価とした。(協和コンダクタングルメータ
ーCA−P型を使用した。)加工性は25箭φ押出様を
用イ1ooI++++I幅0T−DleKjるフィルム
成形加工性を評価した。
×不良 △ 中程度 ○良好 屈折率は、50μの程度のフィルムに成形し、その屈折
率をアツベ屈折計によシ測定した。
実施例 1 冷却器つき重合容器中にイオン交換水250 部、パー
フルオロアルキルスルフォン酸塩(メガファックF−1
10、大日本インキ化学製)1部、およびンジウムウォ
ルムアルデヒドスルフォキシ1/−) 0.05部を仕
込み、窒素雰囲気中、室温で撹拌後、この混合物に2.
2.2− )リフルオロエチルアクリレ−) (3FA
)4部、2,2.2−)リフルオロエチルメタクリレー
ト (3FM)1部、1.3−ブチレンジメタクリレ−
) (BD)0.25部、アリルメタクリレート(AM
A)0.05部、及びクメンヒドロペルオキシド(CH
P)0.05部からなる混合物を添加混合した。この混
合物を70℃に昇温後、60分間この温度に保持して最
内層重合体(A)の重合を完結した。つづいて得られた
重合混合物に、2.2.2− )リフルオロエチルアク
リレート(3FA)35部、1,3−ブチレンジメタク
リレ−)(BD)2.5部、アリルメタクリレ−) (
AMA)0.7部、及び、クメンヒドロペルオキシド(
CHP)0.25部からなる混合物を、60分にわたっ
て滴下し、得られた混合物を撹拌しガから70℃の温度
に60分保持し、ゴム弾性重合体(B)の重合を完結し
た。さらにつづいて得られた重合混合物中に2.2.2
− トリフルオロエチルメタクリレート(3FM)50
部、メチルメタクリレ−) (MMA)10部、n−オ
クチルメルカブタy (n −C6H,7SH) 0.
5部及び、キロメンヒドロペルオキシド(CHP)0.
5部の混合液を60分にわたりて滴下し、これ混合物を
撹拌しながら70℃の温度に60分間保持して最外層重
合体の重合を完結した。得られた重合体は水分散ラテッ
クス状態であ多重合転化率は99%であった。ラテック
ス粒子径は9−8OAであった。この様にして得られた
重合体エマルジョン100 gに対して5部の塩化カル
シウムを添加して、多段構造重合体樹脂を塩析し洗浄後
乾燥して押出成形に供した。得られた多段重合体樹脂組
成物中のカルシウム残存量は250pI)mであった。
この樹脂の乾燥粉体を25喘押出成形機によシベレット
加工した後、このベレットから100陥巾のT−Die
を用いてフィルムに成形した。この結果多段構造重合体
樹脂は良好なフィルム加工性を示し、透明性と柔軟性に
富む厚さ50μのフィルムが得られた。フィルムの屈折
率は1.4209(25℃、NaD線589.3 nm
アツベ屈折計によシ測定)、水との前進接触角は75.
5°であった。またフィルムの折曲げ白化抵抗性は良好
であシ白化を伴なわながった。
更に、多段重合体樹脂の粘弾性挙動を測定してみるとr
 (dyne / cm2)損失弾性率のピークは20
℃〜75℃の範囲でなだらかな分散を示し、tanδは
78℃の温度でピークを示すものであった。
フィルムの全光線冨過率は92%、ヘイズ2%であって
、透明性良好なフィルムであった。また、フィルムの引
張破断伸度は25%であった。
各成分重合体の組成およびテスト結果はそれぞれ第1表
および第2表に示されている。
実施例 2〜7 実施例2〜7の各々において、実施例1と同様の操作が
行われた。但し、各成分重合体の組成、T1等は第1表
に示されている通シであシ、テストの結果は第2表に示
されている通シであった。
比較例 1〜3 比較例1〜3の各々において、実施例1と同様の操作が
行われた。但し、各成分重合体の組成、Tり等は、第1
表に示されている通シでおシ、テスト結果は第2表に示
されている通シであった。
比較例1では、最外層重合体(C)のTfは0℃以下で
あシ、得られた重合体樹脂のフィルム成形性およびフィ
ルムの折曲げ白化抵抗性は極めて不良であった。
比較例2では最外層重合体層囚の形成が省略され、得ら
れた重合体樹脂のフィルムは、折曲げ白化抵抗性および
伸度が不良であった。
比較例3では、最外層重合体層(C)の製造が省略され
、とのため得られた多段重合体樹脂のフィルム成形性が
著るしく不良であって、テストに供すべきフィルムが得
られなかった。
以下余白 実施例 8 芯−鞘紡糸口金を用いて、実施例3で得られたポリマー
をクラッド成分に、またポリメチルメタクリレートをコ
アー成分となるように230℃で複合紡糸し、30m/
nunの速度で巻き取った。得られたフィラメントは外
径0.5mm、コアーの直径0.48mmの同心円状断
面形状を有し、フィラメントの表面は滑らかなものであ
った。
このフィラメントの光伝送損失は325dB/kmであ
って優れたものであった。
更にこのフィラメントを直径2闇のマンドレルに捲きつ
け、これを顕微錬で拡大観察しても、クラッド部にクラ
ックの形成は認められなかった。
発明の作用効果 本発明の特定構成を有する弗化アクリル多段重合体樹脂
は満足すべき透光率、ヘイズ、および屈折率を有するば
かシでなくすぐれた破断伸度と、フィルム折曲げ白化に
対する抵抗性と、耐候性とを有しているため、耐候性フ
ィルムおよび光学繊維鞘材として極めて有用なものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、弗化アルキルアクリレートを重合主成分とする最内
    層重合体層(4)と、 前記最内層重合体(4)の外側に二層構造を形成するよ
    うに形成され、弗化アルキルアクリレート、および/又
    は、弗化アルキルメタクリレートを重合主成分とし、か
    つ、0℃以下のガラス転移温度(Tf)を有するゴム弾
    性重合体層(B)と、および弗化アルキルメタクリレー
    トを重合主成分とし、50℃以上のTfを有する最外層
    重合体層(C)と、から構成されている弗化アクリル多
    段構造重合体樹脂。 2、前記最内層重合体層(4)のT1が前記ゴム弾性重
    合体層(B)のT1よシも高い、特許請求の範囲第1項
    記載の弗化アクリル多段重合体樹脂。
JP1970283A 1983-02-10 1983-02-10 弗化アクリル多段構造重合体樹脂 Pending JPS59147011A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02242808A (ja) * 1989-03-16 1990-09-27 Ricoh Co Ltd 含フッ素重合体の製造方法
EP0708120A1 (fr) 1994-10-18 1996-04-24 Elf Atochem S.A. Latex et mélanges de latex acryliques et méthacryliques fluorés
JP2002308829A (ja) * 2001-04-04 2002-10-23 Nippon Kayaku Co Ltd 含フッ素エステル化合物、それを含有する低屈折率樹脂組成物およびその硬化物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5998116A (ja) * 1982-11-29 1984-06-06 Mitsubishi Rayon Co Ltd フッ化アクリル樹脂多段重合体の製造方法

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