JPS591375A

JPS591375A - コ−ヒ−の包装方法

Info

Publication number: JPS591375A
Application number: JP10488682A
Authority: JP
Inventors: 克昭清水; 隆之今井
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1982-06-18
Filing date: 1982-06-18
Publication date: 1984-01-06
Also published as: JPH0333589B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】不発りｊは、焙煎レギュラーコーヒーを長期保、存可り
、１な１す装）５法に関するものである。

一般Ｖ（食品類（”）保存方法には、真空包装、ガス置
換包装があり、９、−には、脱酸素剤、ガス置換剤など
の薬剤の利用により、前者では包装内の空気中の酸素を
吸収除去し、後者では包装内の空気中の酸素を炭酸ガス
等に置換する事により、食品の鮮度を保持する方法があ
る。

食品の中でレギュラーコーヒーは、焙煎後空気中に放置
すると空気中の酸素により、コーヒー豆中の油脂成分等
が酸化され、かつ香気成分が放散し鮮度が低下する。、
また、焙煎後のレギュラー、コーヒー（焙煎後挽いたも
のも含め）は、炭酸ガスを放出する。以上の事から、現
在のレギュラーコーヒーは、不活性ガス（窒素ガスが主
体）の充填包装を行なって℃・る場合が多いが、脱酸素
が不完全なため、十分な効果を得る事が出来ない。

さらに、レギュラーコーヒーから炭酸ガスが発生するた
め、包装体が膨張し外観上良くないばかりでな（包装袋
が破袋する等の問題がある。

そこで本発明は、レギュラーコーヒーの包装体中の酸素
を除去すると同時に、コーヒーより発生する炭酸ガスを
も吸収する機能を有する薬剤を同封する事により、レギ
ュラーコーヒーの鮮度を保持し、包装体の膨張を防止す
る包装方法である。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明は、硫酸第一鉄・塩化第−鉄等の第一鉄化合物、
水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属
または、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム
、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、及び活性炭
・無水珪酸等の添加剤を添加した薬剤を封入した包装体
をレギュラーコーヒーの包装時にコーヒーと共に実質的
に非通気性包材または容器に密封し、酸素・炭酸ガスの
吸収を行ない、鮮度を保持する事を特徴とする包装方法
である。また、アルカリ金属あるいは、アルカリ土類金
属よりなる炭酸ガス吸収剤を薬剤の１成分として添加す
る事も可能である。

以下、本発明の反応について詳細に説明する。

例えば、硫酸第一鉄、水酸化カルシウム、炭酸ナトＩＪ
ウム及び活性炭等の添加剤から成る薬剤の組成比は次の
通りである。

まず硫酸第一鉄・７水和物と水酸化カルシウムが空気中
の酸素と反応し、酸素ヶ吸収する。水酸化カルシウムは
、酸素吸収反応で消費されるが、消費される量は、硫酸
第一鉄・７水和物の量と当量分である。

また炭酸ガス吸収は、水酸化、カルシウムと炭苧ガスが
結合し、炭酸カルシウムに変化することにより行なわれ
る。

本発明で用いられる薬剤は、酸素吸収・炭酸ガス吸収を
行なうため、硫酸第一鉄・７水和物等の第一鉄塩と同当
量以上の水酸化アルカリ化合物を用いることが特徴であ
る。

さらに上記組成物中、炭酸ナトリウム・１０水和物は、
硫酸第一鉄と水酸化カルシウムの反応を開始させるため
に添加する。

通常は、空気中の水分により上記の反応が開始するが、
内容物がレギュラーコーヒーであるため、空気中の水分
を利用できず、またレギュラーコーヒーの水分活性は約
０．５で極めて低いため、包装中の水分を利用すること
かできない。

この炭酸す）　ＩＩウム・１０水和物は、３２Ｃで結晶
水のうち３水が離脱し、３５Ｃで９水が離脱し、上記硫
酸第一鉄と水酸化カルシウムの反応の開始に寄与する。

ここで、炭酸す）　１１ウム・１０水塩の結晶水の離脱
は、硫酸第一鉄、水酸化カルシウムおよび活性炭により
、その一部が発熱反応ケ示し、そσ）反応熱により行な
われる。

次にこれらの反応を反応式を用いて説明する。

〔酸素吸収反応〕

２ＦｅＳＯ，・７　Ｈ２Ｏ−１−２Ｃａ（ＯＨ）２＋Ｈ
２０−１−３４０２−）２Ｆｅ（○Ｅ（）％＋２ＣａＳ
Ｏ４・２Ｈ２０−１−１０Ｈ２０〔炭酸ガス吸収反応〕２０Ｃａ　（ＯＨ）２　＋　ＣＯ２→ＣａＣＯ３＋　Ｈ２０
以上の様に、本発明に用いる酸素吸収、炭酸ガス吸収機
能２有する薬剤は、空気中の微量なる水分を利用し、初
期反応を起させ、その反応熱により炭酸ナトリウム・１
０水和物の結晶水の結晶水を離脱させ、第一鉄化合物と
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物に自由
水として添加することにより、酸素と継続的に反応させ
、酸素を吸収する。

そして、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物は、さらに炭酸ガスと反応し、吸収する。

その為、レギュラーコーヒーの様に水分活性の低い食品
類に用いても、十分反応は行なわれる。

また、反応開始に必要となる水分は、薬剤中に含有する
結晶水でよく、それ以外に外部からは、全く自由水ン添
加しないため、保存中におけるレギュラーコーヒーへの
水分移行はなく、レギュラーコーヒーの焙煎時の含水率
を変化させる事なく、鮮度保持が可能である。

本発明で用いる薬剤の反応機構については、すでに説明
したが、次に薬剤に用いられる各薬剤の組成比について
説明する。

本発明で用いる薬剤は、第一鉄化合物１重量部に対し、
アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物０．５〜
２０重量部、炭酸す）　ＩＩウム・１０水和物０．０１
〜０．１重量部が適当であり、活性炭及び無水珪酸等の
添加物は０．０１〜０１重量部が適当である。

次に本発明において使用する包装材料は、実質的に非通
気性材料で、酸素透過量が１００ｃｃ／７７７．２４　
ｂｒｓ−ａｔｍ以下、好ましくは３０　ＣＣ／　ｍ２．
２４　ｈｒｓ・ａｔｍ以下であればよく、炭酸ガス透過
量については、特に制限かない。

以上述べた薬剤とレギーラーコーヒーｗＨ素透過度１０
０ＣＣ／ｍ２．２４　ｈｒｓ−ａｔ’ｍ以下の包装材料
で密封包装した場合、包装内の酸素濃度は著しく低下し
、レギュラーコーヒーの酸素による劣化を防止し、さら
に発生する炭酸ガスは、薬剤により吸収するので、包装
袋の膨張、破袋が発生せず、外観の良好な包装袋となる
。

以下に、上記組成から成る薬剤を用いてレギュラーコー
ヒーに同封し包装した場合の効果を実施例に基づいて説
明する。

〈実施例〉レギュラーコーヒー２００　Ｐ’＆下記条件でそれぞれ
包装し、保存テストを行なった。

〔本発明による包装方法〕

硫酸第１鉄７水和物１重量部、水酸化カルシウム１重量
部、炭酸す）　ＩＩウム・１０水和物０．０４重量部、
活性炭０，０４重量部より成る薬剤乞、開孔ホＩＪ　工
＋ｖｙ　（３０／Ａ　）／上質紙（４５５’／ｉ）の積
層材から成る５０Ｘ７０％サイズの袋に売声密封し、こ
れを、二軸延伸ナイロン（１２μ）／ポリエチレン（６
０μ）の積層材から成る２００×３００％サイズの袋に
レギュラーコーヒー豆２００ｇ−と共に密封包装した。

〔従来の包装方法〕

レギュラーコーヒー豆２００　Ｐ’＆そのまま二軸延伸
ナイロン（１２μ）／ポリエチレン（６０μ）の積層材
から成る２００Ｘ３００％サイズの袋に窒素ガス充填包
装した。

〔保存結果〕

（２５Ｃ保存） ※窒素充填包装であるが、置換率の関係で酸素が数％残
存した。

上記結果の通り、従来法の中でも特に良好と思われる窒
素ガス充填包装と、本発明による、酸素・炭酸ガス吸収
機能を持つ薬剤による包装とを２ケ月に亘る保存試験の
結果から比較すると、本発明による包装では、包装内の
酸素及びレギュラーコーヒーが発生する炭酸ガスを薬剤
により吸収除去したため、常に酸素・炭酸ガスの濃度は
０．１％以下に抑えられ、包装体の膨張もなく品質、外
観共に良好であった。

なお、窒素充填包装を行なった従来法は、残存した酸素
の為酸化が進み、味覚に酸敗が見られ、外観上の変化と
しては、徐々に包装体がレギュラーコーヒーより発生し
た炭酸ガスで膨張を続け、５０日後には破袋した。

以上の様に、本発明による包装方法を実施する事により
、焙煎したレギュラーコーヒーの鮮度を高く保持する事
及び、包装体の膨張ヶ抑制する事が可能となった。

特許出願人凸版印刷株式会社

Claims

【特許請求の範囲】（１１焙煎レギユラーコーヒーと共に少なくとも第一鉄
化合物、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化
物およびアルカリ金属の炭酸塩からなる薬剤を封入した
包装体を、実質的に非通気性包材または容器に密封する
コ　ヒーの包装方法。（２）薬剤が、第一鉄化合物１重量部に対し、アルカリ
金属またはアルカリ土類金属の水酸化物が０．５〜２．
０重量部、アルカリ金属の炭酸塩が０．０１〜０．１重
量部の割合で配合されている特許請求の範囲第１項記載
のコーヒーの包装方法。