JPS591322Y2 - 電池収納装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は釦型電池を収納保持する電池収納装置の改良に
関する。

近年、釦型電池が多用されそれに従い例えば小型電子計
算機等の電子機器は極めて薄型のものが実用化されてい
る。

そのような薄型の電子機器においては釦型電池を収納保
持する電池収納装置もまた薄型化し、電池蓋あるいはケ
ースで釦型電池を上部から押え電池収納装置内の対応す
る接触子に接触固定させるため、電池蓋あるいはケース
が常に接触子の弾性によって逆方向に力を受け、破損し
たり、ケース全体が反ってしまうという欠点があった。

この欠点を解決するために例えば電池蓋等の構造を他に
比して強固にするかあるいはその取付部を複雑な構造に
することが考えられるが電子機器本体の薄型化に反する
為好ましくない。

本考案は前記事情に鑑みてなされたもので゛、電池収納
装置の電池挿入孔の開口部に釦型電池が突出するのを防
ぐ電池押え部材を備えた電池収納装置を提供することを
目的とする。

以下第１図及び第２図を参照しながら本考案の一実施例
につき詳細に説明する。

即ち図中１は絶縁材料からなる電池収納装置でこの装置
１には例えば釦型電池２個の収納が可能な空間をもった
電池収納部２，２が形成されており、この電池収納部２
，２の略円形開口端にはその中心かられずかに偏位した
位置に平板状の絶縁材料からなる電池押え部材５がかけ
わたされ固着されている。

また、電池収納部２，２には釦型電池６，６と負極と接
触する接触子７，７及び正極と接触する接触子８，８と
が設けられており、この負極側接触子（弾性部材）７，
７は釦型電池６，６の負極と確実に接触するためにその
中心部を上方にもち上げ弾性を有する形状とされている
。

また正極側接触子８゜８は例えばＵ字形に屈曲して成形
された導電性金属板からなり、負極側接触子７，７と同
様弾性を有している。

また電池収納部２，２へ釦型電池６，６を挿脱する際に
、正負両極がショートするこよを防ぐため負極側接触子
７，７の上面からその中心部を除き絶縁シート９，９が
被覆されている。

なお図中３は釦型電池６，６からの電力供給を受けて動
作する各種電子部品を載置したプリント基板であり、４
は電池収納装置１と一体的に成形された本体ケースであ
る。

次に、上記の如く構成された電池収納装置１に釦型電池
６を挿脱する動作を説明する。

まず、釦型電池６を電池収納装置１に挿入する場合は、
第２図の如く、釦型電池６を電池収納部２の開口部の大
きな間隙がある他端から斜めに挿入し、史にＡの方向か
ら力を加えることにより二点鎖線で描いであるように電
池収納部２に収納される。

二のとき電池押え部材５が釦型電池６を上面から押えて
いるために負極側接触子７、正極側接触子８の弾性力に
より釦型電池６が電池収納部２から突出するのを防ぎ、
更に電池押え部材５からは一定の抗力が釦型電池６に与
えられるため、両液触子７，８と釦型電池６の両電極と
は安定した状態で接触保持されることになる。

次に釦型電池６を装置本体１から離脱する場合は、第２
図のＢの方向から例えばペン先等で釦型電池６の一端に
力を加えることにより他端が、両液触子７，８の弾性力
により浮きあがり、第２図に実線で描いた如く電池収納
部２よりとり出すことか゛出来る。

このように従来の如く電池蓋あるいはケースによって釦
型電池６，６を電池収納部２，２へ常時圧入して保持す
る必要はなく、その為電池蓋等は接触子７，８から逆方
向に力を受けなくなり、電池蓋等の破損あるいはケース
全体の反りを防ぐことが出来る。

次に第３図に示す実施例及び第４図に示す第三の実施例
につき説明する。

なお説明を簡略化するため第一の実施例と同一個所には
同一符号を付しその説明を省略する。

第３図に示す第二の実施例は第一の実施例と略同様の構
成となっているが、電池収納装置１を電子機器本体とは
別体構成とし、所謂電源パックとして使用するもので電
子機器と係合して装着するための鉤状のケースフック１
０及びコの字状のパネルフック１１．１１を有している
。

また電子機器に駆動電源を供給する端子１２．１２を備
えこの装置本体１を電子機器に装着した際に、電子機器
の電源入力端と接触接続するようになっている。

このように電池押え部材５が釦型電池６をその上面から
押えているため電池蓋を特に必要とせず常に安定して電
源供給をすることが出来、電源パックとして有用で゛あ
る。

第４図に示す第三の実施例は第二の実施例と同様電源パ
ックとして使用するもので゛あるが、釦型電池６をＬ面
から押える電池押え部材５．５に弾性をもたせるよう中
央を下方へ反らせた形状としたもので゛ある。

なお、第二の実施例と同様電子機器ど係合して装着する
だめの鉤状のケースフック１０鍔状のパネルフック１１
．電子機器に駆動電源を供給する端子１２．１２を備え
ている。

この装置本体１に釦型電池６を挿入する際は、釦型電池
６を電池収納部２の開口端より横方向から行い、このと
き、釦型電池６の上面から電池押え部材５は力を受は若
干上方向に変形し、釦型電池６を接触固定する。

また電池収納装置１から釦型電池６を離脱する際よ、電
池収納部２の上面の間隙からペン先等で力を加えて釦型
電池６を横方向に移動させることにより行う。

しかして、このような形状の電池押え部材５によっても
、第一、第二の実施例における電池押えリブ５と同様釦
型電池６，６を安定して保持することが可能である。

なお、第一乃至第三の実施例においては、釦型電池を２
個収納する場合について示したが、その個数は電子機器
本体の駆動電圧によって適宜変更可能である。

また電池押え部材５の形状は前述した第一・乃至第三の
実施例に限定されることはなくその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能である。

以上詳細に説明したように、本考案の電池収納装置によ
れば電池収納部の開口端部に電池押え部材を設け、電池
収納部に設けられた弾性部材（負側接触子）の弾性力に
より釦型電池を電池押え板と電池収納部とで挟持するよ
うにしたので、釦型電池をワンタッチで挿入保持でき、
電池蓋やケースに弾性力が加わらず、電子機器に加わる
衝撃に対して強固に電池を収納し且つ電池の取り出しが
簡単になるという利点か−ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一の実施例を示す斜視図、第２図は
第一の実施例の要部断面図、第３図は本考案の第二の実
施例を示す斜視図、第４図は本考案の第三の実施例を示
す斜視図である。 １・・・・・・電池収納装置、２・・・・・・電池収納
部、４・・・・・・ケー ス、５・・・・・・電池押え
部材、６・・・・・・釦型電池、７・・・・・・負側接
触子、８・・・・・・正側接触−ｒ、１２・・・・・・
端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部から挿入された釦型電池を収納する電池収納部と
   、この電池収納部に設けられ且つこの電池収納部に収納
   された上記釦型電池を上記開口部の方向へ押圧する弾性
   部材と、上記電池収納部の開口部の端部をおおう位置に
   設けられ上記電池収納部に収納された上記釦型電池の一
   部を押える絶縁部材からなる電池押え部材とを具備し、
   上記弾性部材の弾性力により上記釦型電池が上記電池押
   え部材と上記電池収納部とで挾持されることを特徴とす
   る電池収納装置。