JP2005093363A - 電池端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 振動等の外乱を受けた場合であっても、+端子が乾電池の+電極と安定した接触を得ることができ、また、−端子が乾電池の装填の際に必要以上に歪められ又は繰返し使用により経たることのない電池端子を提供すること。
【解決手段】 電池ホルダ4の電池収容部の両側に取付けられ、かつ、+端子11と−端子12が1つの基板に所定の幅を隔てて形成された電池端子であって、+端子は、基板11の表面側に突出して円錐台状の凸部12aを形成すると共に、該凸部の表面側から裏面側に窪ませて乾電池の+極の円周部が接触する接触部12cを形成したものであり、また、−端子は、前記基板から表面側に折曲して短冊状の突片13aを形成すると共に、途中に乾電池の−極と接触する接触部13bを形成し、さらに、該接触部からフリー端に対してスリット13dを形成した電池端子である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電池ホルダの電池収容部に取付けられ、収納される乾電池の各電極と接触させて玩具等におけるモータ等の負荷に通電させるための電池端子に関するものである。
一般に、ラジオコントロールを代表する玩具等に設けられる電池ホルダには、乾電池を収納する電池収納部があり、その両側には乾電池を収納した状態で乾電池の各電極と接触する電池端子が取付けられている。
以下、複数本の乾電池を収納する場合を例に、従来の電池端子について説明する。従来から用いられている電池端子としては、複数個の乾電池を並列的に配置して直列接続する場合には、一枚の金属板に+端子と−端子とを一体に形成したものが知られている。
詳しく説明すると、この電池端子は、プレス加工によって導電性金属板(銅金属板)の裏面側から凸状に突出させた+端子と、金属板の一辺から突設させた短冊状の突起を表面側に折り曲げて形成した舌片状の−端子とから形成されている。そして、このような構成からなる電池端子を、電池ホルダの電池収容部の両側に取付け、乾電池を収納することで電池端子としての機能を発揮するものである。
実開平6−11257号公報
ところで、電池端子の+端子の凸状表面は、乾電池の+極表面と面接触させるべく平坦に形成されており、一方、乾電池によっては+極の表面に突起が設けられているものがあるが、このような乾電池の場合には、乾電池の+極と電池端子の+電極とが点接触となる。
また、乾電池の+極として平坦に形成されたものもあるが、電池端子の+端子を形成する際のプレス加工の精度によって平坦面にすることが難しく、このような場合にも乾電池の+極と電池端子の+電極とは点接触となる。このような点接触状態であると接触抵抗が高くなるといった問題が発生すると共に、振動等の外乱を受けると乾電池の+極と電池端子の+端子とにずれが生じ、安定した接触を得ることができないという問題を有していた。
一方、−端子は、短冊状の突起を表面側に折り曲げて弾性力を付与することにより、電池端子間に収納される乾電池に対して圧力を維持しているが、乾電池を収納する際に−端子が必要以上に歪められたり、繰返しの使用により−端子にヘタリが生じ弾性力が弱まる場合がある。このような場合には、電池端子間に収納される乾電池に対して圧力を維持できず、安定した接触を得ることができなくなるという課題を有していた。
そこで、本発明は、点接触から線接触とすることで振動等の外乱を受けた場合であっても、電池端子の+端子が乾電池の+極とが線接触となって安定した接触を得ることができ、また、−端子が複数に分離されているので乾電池との接触が確実となり、かつ、収納の際に必要以上に歪められることがないと共に、繰返しの使用によりヘタルことのない電池端子を提供することを目的とする。
本発明の電池端子は前記した目的を達成せんとするもので、その請求項1の手段は、電池ホルダの電池収容部の両側に取付けられ、かつ、+端子と−端子が1つの基板に所定の幅を隔てて形成された電池端子であって、+端子は、基板の表面側に突出して円錐台状の凸部を形成すると共に、該凸部の表面側から裏面側に窪ませて乾電池の+極の円周部が接触する接触部を形成したものであり、また、−端子は、前記基板から表面側に折曲して短冊状の突片を形成すると共に、途中に乾電池の−極と接触する接触部を形成し、さらに、該接触部からフリー端に対してスリットを形成したものである。
請求項2の手段は、電池ホルダの電池収容部に取付けられる+の電池端子であって、基板の表面側に突出して円錐台状の凸部を形成すると共に、該凸部の表面側から裏面側に窪ませて乾電池の+極の円周部が接触する接触部を形成したものである。
請求項3の手段は、電池ホルダの電池収容部に取付けられる−の電池端子であって、基板から表面側に折曲して短冊状の突片を形成すると共に、途中に乾電池の−極と接触する接触部を形成し、さらに、該接触部からフリー端に対してスリットを形成したものである。
請求項4の手段は、前記請求項1または3において、前記短冊状の突片のフリー端に、前記基板と直交する状態でストッパ部を形成したことを特徴とする。
以上のような構成からなる電池端子を使用すると、電池端子の+電極と乾電池の+極とが線接触状態となることで接触抵抗が少なくなり、かつ、振動等の外乱を受けた場合であっても、電池端子の−端子が複数に分離されているので、乾電池の+極との接触状態が確実に行われて安定した接触を得ることができる。また、電池端子の−端子が乾電池の装填の際に必要以上に歪められることがなく、また、繰返しの使用によってもヘタルことがないという効果を奏する。
以下、本発明に係る電池端子の実施例を図1乃至図7を用いて説明する。なお、本実施例においては、少なくとも2個の乾電池を電池ホルダに対して並列的に配置し装填したラジオコントロール玩具を例に説明する。
ここで、図1は+電極と−電極とが形成された電池端子の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は電池端子の側面図、図4は+電極のみからなる電池端子の斜視図、図5は−電極のみからなる電池端子の斜視図、図6は電池端子を取付ける電池ホルダの要部分解斜視図、図7は電池端子が取付けられる電池ホルダを有するラジオコントロール玩具の平面図を示している。
まず、本発明に係る電池端子が取付けられる電池ホルダ4は、図6及び図7に示すように、ラジオコントロール玩具の基体5に略正方形に形成されており、該電池ホルダ4の相対向する辺には、後述する電池端子1〜3における基板11,21,31を差し込むことで固定可能な溝41aが形成された取付用リブ41が一体的に形成されている。
また、電池ホルダ4の底部42には、乾電池Aの側面形状に合致した形状を有する複数の凹部からなる横リブ42aが形成されている。そして、この横リブ42aの凹部によって収納される乾電池Aは横方向にずれることなく安定的に収納される。なお、本実施例にあっては横方向に4列、縦方向に2列、計8本が規則正しく収納できるようになっている。
次に、+端子と−端子を一体に形成した第1の電池端子1の具体例を図1〜図3と共に説明する。この電池端子1は一枚の導電性金属板(銅金属板)をプレス加工によって基板11から+端子12と−端子13とを一体に形成したものであり、+端子12は裏面側から表面側に突出して円錐台状の凸部12aを形成すると共に、該凸部12aに貫通孔12bを形成しながら表面側から裏面側に窪ませて、乾電池Aの+極の円周部が接触する円錐状の接触部12cを形成したものである。
このように+端子12の接触部12cに乾電池Aの+極とを接触させることで、接触部12cと乾電池の+極とは線接触状態となる。これにより、乾電池の+極との間における接触面積が増加して接触抵抗が小さくな電気的に安定した接続状態となり、かつ、振動等の外乱を受けた場合であっても、乾電池の+極と+端子とがずれ難く、安定した接触を得ることができる。
次に、電池端子1における−端子13について説明するに、該−端子13は、前記基板11に前記+端子から乾電池1個分から離れた位置に形成されるが、その形状は、基板11における長手方向の辺から延長して短冊状の突片13aとなっている。そして、突片13aは第1の折曲部13a1 によって表面側に折り曲げられると共に、該折り曲げられた途中から第2の折曲部13a2 によってさらに表面側に折り曲げられて乾電池Aの−極との接触部13bとなり、また、該接触部13bから先端側において第3の折曲部13a3 によって、基板11と略直交するように折り曲げられてストッパ部13cとなっている。
さらに、−端子13に接触部13bより第1の折曲部13a1 側に近い位置からストッパ部13cにわたって複数(実施例では2本)のスリット13dを形成して、−端子13の接触部13bが分割(実施例においては3本)されている。このように接触部13bを分割することにより、該接触部13bの何れかに歪みやヘタリが生じた場合でも、残りの接触部13bが乾電池Aの−極と接触するので接触不良を起こすことがなく、かつ、一定の圧力を維持でき、安定した接触を持続できる。
さらに、前記した−端子13にあっては、ストッパ部13cが基板11に対して略垂直となるように折り曲げられていることにより、乾電池Aを電池ホルダ4に収納する際に乾電池Aの−極が接触部13bを押圧して−端子13が歪められても、ストッパ部13cの先端が基板11に当接して必要以上に歪められることがなく、また、繰返し使用によるヘタリも少なくなる。従って、−端子13の弾性力が弱められることがなく、電池端子間に収納される乾電池Aに対して一定の圧力を維持でき、安定した接触状態を持続できるものである。
前記した実施例は+端子と−端子とが一体的に形成された電池端子の場合について説明したが、+端子と−端子を独立して形成した実施例を図4及び図5と共に説明する。
この電池端子2,3は、前記した電池端子1を+端子12と−端子13とに分割したものであって、+端子2は前記したと同様に、基板21に凸部22と、貫通孔23と、接触部24を形成したものである。また、−端子3も前記した電池端子1の−端子13と同様に、基板31に突片32、接触部33、ストッパ部34およびスリット35を形成したものである。なお、25,35は負荷(モータ等)をリード線を介して接続するためのリード端子である。
このように構成した電池端子1〜3は図6、図7に示すように、電池端子1〜3における基板11,21,31を電池ホルダ4に形成した取付用リブ41の溝41aに差し込んで固定することで、該電池ホルダ4内に収納される乾電池Aの+極も−極も線接触状態で接触するので、接触抵抗が小さくなると共に振動等の外乱を受けた場合であっても、+端子が乾電池の+電極と安定した接触を得ることができる。
なお、前記した実施例にあっては、電池端子における+端子12,2を形成する際に、貫通孔12b,23の成形を行って接触部12c,24を形成した場合について説明したが、貫通孔12b,23は必ずしも必要ではなく、凸部12a,22の表面側から裏面側に向けて窪ませて接触部12c,24を形成して、乾電池Aの+極の円周部とが線接触することが必要条件である。
本発明は、電池ホルダの形式及び電池ホルダを搭載する機器の種別を問わず利用できる。なお、上記実施例においては、電池ホルダの電池収納部に対する電極板の取付けを簡素化する目的から採用される差込式の電池端子を用いたが、電池端子をネジ止めするものであっても利用することができる。また、乾電池を一列に配置するタイプの電池ホルダの場合には、電池端子2,3のみを用いることにより電池回路を構成することもできる。さらに、図示しないが、電池回路が並列の場合には、1枚の金属板に+端子を2個又は−端子を2個形成しても良いのは当然である。
電極と−電極とが形成された電池端子の正面図である。 同上のA−A断面図である。 図1の電池端子の側面図である。 +電極のみからなる電池端子の斜視図である。 −電極のみからなる電池端子の斜視図である。 電池端子を取付ける電池ホルダの要部分解斜視図である。 電池端子が取付けられる電池ホルダ有するラジオコントロール玩具の平面図である。
符号の説明
1〜3 電池端子
11,21,31 基板
12 +端子
12a,22 凸部
12b,23 貫通孔
12c,24 接触部
13a,32 突片
13b,33 接触部
13c,34 ストッパ部
13d,35 スリット
4 電池ホルダ

Claims (4)

  1. 電池ホルダの電池収容部の両側に取付けられ、かつ、+端子と−端子が1つの基板に所定の幅を隔てて形成された電池端子であって、+端子は、基板の表面側に突出して円錐台状の凸部を形成すると共に、該凸部の表面側から裏面側に窪ませて乾電池の+極の円周部が接触する接触部を形成したものであり、また、−端子は、前記基板から表面側に折曲して短冊状の突片を形成すると共に、途中に乾電池の−極と接触する接触部を形成し、さらに、該接触部からフリー端に対してスリットを形成したことを特徴とする電池端子。
  2. 電池ホルダの電池収容部に取付けられる+の電池端子であって、基板の表面側に突出して円錐台状の凸部を形成すると共に、該凸部の表面側から裏面側に窪ませて乾電池の+極の円周部が接触する接触部を形成したことを特徴とする電池端子。
  3. 電池ホルダの電池収容部に取付けられる−の電池端子であって、基板から表面側に折曲して短冊状の突片を形成すると共に、途中に乾電池の−極と接触する接触部を形成し、さらに、該接触部からフリー端に対してスリットを形成したことを特徴とする電池端子。
  4. 前記短冊状の突片のフリー端に、前記基板と直交する状態でストッパ部を形成したことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電池端子。
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