JPH028360Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〓産業上の利用分野〓 本考案は、電池５の保持と導通構造に関するも
のである。

〓従来の技術〓 第７図は、従来例で電池５からプリント基板２
への、導通構造を示す断面図である。構成は、フ
ロントケース１、プリント基板２、プラス接触部
材７ａ、マイナス接触材７ｂ、電池プラス電極５
ａ、電池マイナス電極５ｂ、リアケース４、から
なりたつている。

電池の導通構造は、プリント基板２に取り付け
たられた、プラス接触部材７ａとマイナス接触部
材７ｂが、電池の電池プラス電極５ａ、電池マイ
ナス電極５ｂ、へ接触する。

前記プラス接触部材７ａ、マイナス接触部材７
ｂは、弾性があり常に電池５へ接触するように構
成され、導通が得られる。

〓考案が解決しようとする問題点〓 従来例にての電池保持構造では、外部からの衝
撃には、プラス接触部材７ａ、マイナス接触部材
７ｂと電池５の電池プラス電極５ａ、電池マイナ
ス電極５ｂへの接触が不完全になり導通不良を生
む原因となる。

さらに強い衝撃を受けるとプラス接触部材７
ａ、マイナス接触部材７ｂの折れが発生する。

またプラス接触部材７ａ、マイナス接触部材７
ｂは、湿度の影響がうけやすくサビの発生により
導通不良を生む原因となる問題点があつた。

本考案は、上記の問題点を解決するために導電
ゴムを使用する電池の導電構造を提供することを
目的とする。

〓問題点を解決する為の手段〓 本考案は、導電ゴムにより電池保持部材を形成
し、該保持部材は前記電池のいずれか一方の電極
が接触する面と、該面に連続し前記電池の厚みと
略同一の高さを有し電池の側面を保持する側壁部
からなり、電極に接触する面、及び側壁部頂部を
凸形または、凹凸形状に形成し、電池からプリン
ト基板への導通をもたらしている。

上記導電ゴムの素材は、シリコンに金属の粒子
または、カーボンの粒子を混合したものである。

〓作用〓 本考案は、電池５からプリント基板２へ電圧を
伝達するために、導電ゴムで電池５を保持して、
かつ導通をもたらしている。

〓実施例〓 第１図は、本考案の構造を示す第１の実施例断
面図です。

同図の電池保持部材３ａは、導電ゴムであり、
電池保持部材３ａの断面が、Ｌ字状に設けられて
いる。電池５は、電池保持部材３ａの内側に密着
してかつ電極に接触を図るように設けてある。ま
たリアケース４は、電池５を収納出来る、スペー
スが設けてある。

第２図は、本考案電池保持部材３ａを示す第１
実施例の斜視図です。同図より電池保持部材３ａ
は、円形の面９の部分に電池５の電極が接触す
る。上記の円形の面９に凸部６ｂの部分が設けて
ある。

一方、前記円形の面９に連続した側壁部頂部の
円弧形の面８には、プリント基板２が、接触す
る。同面にも凸部６ａが設けてある。

本考案を使用する場合は、電池保持部材３ａを
リアケース４の収納部分にいれ、電池５を電池保
持部材３ａの上に載せさらにプリント基板２、フ
ロントケース１、を組付ける。

また、本考案は、プリント基板２の接触面とリ
アケース４の接触面に多少の凸凹があつても凸部
６ａ，６ｂの部分により弾性力が増し接触圧が大
きくとれる。

第３図は、第２の実施例を示す。電池保持部材
３ｂの形状は凹凸部１０を電池の電極とプリント
基板２の接触面９，８に設ける。

第４図は、第３の実施例を示す。電池保持部材
３ｃの形状は、円柱の穴を電池の電極とプリント
基板の接触面９，８に一つ以上設ける。

第５図は、第４の実施例を示す。電池保持部材
３ｄの形状は、円柱であり中心に電池を収納する
円形の穴を設ける。また電極とプリント基板２の
接触面９，８に円すいの凸部を設ける。

第６図は、第５図の実施例を示す。電池保持部
材３ｅは、導電ゴム３e′を中心の円形状に使用し
てこの周辺には非導電ゴム３e″を使用している。
導電ゴム３e′非導電性ゴム３e″は密着している。
導電ゴム３e′は、上面でプリント基板２と接触し
て下面で電池５と接触し、電池保持部材３ａと電
池保持部材３ｅで電池をサンドイツチ状にするよ
う設ける。

本考案の実施例で電池５は、水銀電池を使用し
てプリント基板２へ導通する構成である。しかし
アルカリマンガン電池等、どのような種類の電
池、かつ形状をしていても良く、上記実施例に限
定されない。

本考案の実施例でプリント基板２は、ガラス基
板等でも良く上記実施例に限定されない。

〓考案の効果〓 上記の如く、本考案は、導電部材の弾性を利用
する事で電池の電極と、プリント基板２との密着
性を良くすることが出来る。

上記のことから外部からの衝撃を受けても、電
池５の接触不良を未然に防止出来さらにサビが発
生する恐れもない。

また、側壁部が電池の厚みと略同一の高さとな
つているため配線基板などの同一平面上に＋−の
それぞれの極を構成する事ができ簡単に回路形成
ができる等本願特有の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の構造を示す第１の実施例断
面図です。第２図は、本考案を示す斜視図です。
第３図は、第２の実施例を示す。第４図は、第３
の実施例を示す。第５図は、第４の実施例を示
す。第６図は、第５の実施例を示す。第７図は、
従来例を示す断面図である。 １……フロントケース、２……プリント基板、
３ａ，３ｂ，３ｃ，３ｄ，３ｅ……電池保持部
材、５……電池、４……リアケース、６ａ，６ｂ
……凸部、１０……凹凸部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電池が基板と外装ケースの間に収納される構造
   において、導電ゴムにより電池保持部材を形成
   し、該保持部材は前記電池のいずれか一方の電極
   が接触する面と、該面に連続し前記電池の厚みと
   略同一の高さを有し電池の側面を保持する側壁部
   からなり、電極に接触する面、及び側壁部の頂部
   を凸形または、凹凸形状に形成したことを特徴と
   する電池導通構造。