JPH0443931Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、各種リモコン、複写機、フアクシミ
リ、ワープロ等の各種エレクトロニクス機器に使
用される感圧型導電シートに関する。

［従来の技術］ 導電性ゴムシートをスイツチ用キーシートとし
て使用する場合、プリント基板と不意の接触を避
けるために導電シートの両面に絶縁インクで格子
パターンの印刷をし、このシートを上下の電極間
に配置することは公知である。

そしてこれは加圧点のみの導電シートが変形
し、格子パターン線に対応する以外の面が上下電
極にそれぞれ接触し導通してスイツチオンするよ
うになつている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、この導電シートは一枚の連続し
たシートからなつているため、導電シートあるい
はプリント基板表面に凸部があつたり、あるいは
両者の間に異物が入つていたりした場合、電流が
これら凸部あるいは異物を通過し、導電シート中
を流れて誤動作する恐れがあつた。

［問題を解決するための手段］ そこで本考案は、導電シートを細かく絶縁分離
させることで、各区画された導電部毎に独立して
導通するようにし、隣接するそれぞれの区画方向
には導通しないようにすることで、前記した誤動
作を失くそうとするものである。

［実施例］ 第１図に示すように導電シート本体１は、導電
部２が絶縁帯３の仕切り壁により細かく区画され
てそれぞれの導電区画が独立した異方向性導電シ
ートとなつている。そしてこの導電シート本体１
の両面にはさらに絶縁性インクでパターン印刷が
なされている。

本実施例では第２図に示すように、凸点状４の
パターン印刷がなされている。

第３図は別の実施例を示し、導電シート本体１
を細く区画している絶縁帯７を表面に僅かに突出
するように形成してある。

［作用］ この導電シート１は、第４図に示すように、上
部電極シート５と下部電極シート６との間に挿入
して使用し、加圧すると、上部電極シート５およ
び中間の導電シート１との加圧部が変形し、下部
電極シート６の電極に接触し、この部分の上下電
極のみが導通する。

［考案の効果］ このように本考案異方向性導電シートを使用す
ることにより、各区画毎の独立した導通が行わ
れ、たとえば第４図に示すように下部電極シート
に凸部８が存したとしても、この部分に接触する
導通区画以外には導通することがないので誤動作
の恐れが全くない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、導電シート本体の一部を示す斜視
図、第２図は、凸点状のパターン印刷部分のみを
示す図、第３図は、別の実施例の導電シート本体
の一部を示す斜視図、第４図は、導電シートの加
圧状態の断面図。 １……導電シート本体、２……導電部、３……
絶縁帯、４……凸点。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 感圧型スイツチにおける上下電極間に配置する
   導電シートが、絶縁帯の仕切壁により細かい導電
   部に区画されて絶縁分離されており、さらにこの
   導電シートの表面に絶縁パターンが印刷されて、
   シートの表面に絶縁部が突出している異方向性感
   圧型導電シート。