JPH0110212Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電動式和文タイプライタの端子盤
に関するものである。

電動式和文タイプライタにおいて、第１図に示
すように、印打力を自動的に制御するために、文
字盤２の各活字に対応してその活字の大きさ、字
画数の多少によつて、必要とする打字力の強弱を
電気的に切り換える端子盤１が設けられているも
のが知られている。該端子盤１は、合成樹脂等か
らなる絶縁板１′の一側に良電導体からなる接触
端子１ａを、文字盤２の各活字に対応して縦横に
等間隔に配列したものであり、この接触端子１ａ
に接触子３が接触して印打力を自動的に制御する
ものである。

すなわち、文選操作により、今打つべき活字の
位置にタイプバー５及び活字突き上げアーム６が
合致すると、接触子３は、同様にその活字に対応
する位置にあるその活字固有の接触端子１ａに接
触できる位置に合致する。次に、印字キー（図示
せず）を軽く押し下げると、突き上げアーム６の
回動によるピン８の作動によりアーム４が回動
し、接触子３は、接触端子１ａと接触する。

前記絶縁板１′の一側において、字画数が同じ
活字に対応する接触端子１ａすなわち印打力の等
しい接触端子１ａは、第２図に示すように互いに
接続している。

そして、前記絶縁板１′の一側で接続できない
一部の接触端子１ａは、絶縁板１′の他側で点線
部分のように接続している。

すなわち、互いに連絡すべき接触端子１ａ，１
ａの中間に、印打力の異なる接触端子１ｂがあつ
て、接触端子１ａ，１ａを絶縁板１′の一側でつ
なぐと、その接続部分が接触端子１ｂに接触して
短絡する場合は、接触端子１ａ，１ａの中心部に
スルーホール９を設け、絶縁板１′を貫通させ、
該スルーホール９から導電性物質１０を通して絶
縁板１′の他側で両接触端子１ａ，１ａを接続す
ることが行なわれている。

しかし、このスルーホール９は、接触端子１ａ
の中央に設けられているため、文選操作時におけ
る接触子３の頻繁な接触により摩滅しやすく、そ
のため、接触が悪くなつて電気的に導通が悪くな
るとともに孔部であるため、接触子の接触にむら
を生じる欠点があつた。

本考案の目的は、上記欠点を除去し、接触子と
接触端子との間の接続が確実に行なわれるように
した電動式和文タイプライタの端子盤を提供する
ことにある。

以下、図面を参照して、本考案の実施例を説明
する。

第３図の１は、絶縁板１′の一側に接触端子１
ａ，１ｂ，１ｃ……を縦横等間隔に配列した端子
盤で、スルーホール９は、接触端子の中心部すな
わち接触子３との接触部分からはずれた位置に設
けられている。印打力の等しい接触端子１ａ，１
ａは、絶縁板１′の一側で互いに接続し連なると
ともに、絶縁板１′の一側でつながらない一部の
接触端子１ａ，１ａは、スルーホール９に通した
導電性物質１０を介して絶縁板１′の他側で接続
する。

以上のように、本考案は、スルーホールを接触
端子の接触子との接触部分からはずれた位置に設
けたため、文選操作時において、接触端子に接触
子が頻繁に接触しても、従来のように、スルーホ
ール部分から摩滅し接触が悪くなるおそれがな
く、孔部を有しないために接触子の接触にむらを
生ぜず、印打力の等しい端子の接続を確実に行な
うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、電動式和文タイプライタの断面図、
第２図は、従来の端子盤の要部平面図、第３図
は、本考案実施例の端子盤の要部平面図である。 １ａ，１ｂ，１ｃ……接触端子、３……接触
子、９……スルーホール、１０……導電性物質。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁板の一側に縦横に等間隔に多数の接触端子
   を設け、この接触端子の一部をスルーホールを介
   して前記絶縁板の他側で接続した電動式和文タイ
   プライタの端子盤において、スルーホールを接触
   端子の接触子との接触部分からはずれた位置に設
   けたことを特徴とする電動式和文タイプライタの
   端子盤。