JPS5840534Y2 - デンチ ノ セツテンコウゾウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電池を用いて駆動する電池時計の電池接点構造
に関するものである。

電池接点構造については、今まで種々の構造が考案され
ているが、電池漏液・導通性及び絶縁性等について十分
考慮する必要性から、いづれの場合にも部品点数が多く
なる欠点があった。

本考案は、こうした欠点をとり除いた部品点数の少ない
、確実な接点構造を得ようとするものである。

第１図、第２図は第３図に示す本考案の構造を説明する
ための一実施例を示す電池部の平面図及び断面図であり
、本考案を図面に従って説明すると、１は電池で、外周
円筒部１ａの陽極部と、突起部１ｂの陰極部を持ち、１
ｂは陰極リード板２と接触し電気的に導通している。

また、１ａは陽極リード板の電池押工３と接触し、電気
的に導通している。

陰極リード板２は、フレキシブル銅張基板から成り、厚
さ０．１ｍｍ前後のポリエステル系樹脂の母材２ａに、
３５μ位の厚さの銅箔２ｂが接合されており、銅箔面２
ｂを電池陰極部１ｂ側にして配置され、銅箔面２ｂと電
池陰極部１ｂは電気的に結合し、回路基板４の銅箔張面
４ａに、図示の様に、ハンダ付あるいは溶接結合され、
銅箔パターンにより回路へ導通している。

また、陽極接地部材の地板５に対しては、母材２ａによ
り、絶縁され、陰極リード板２の１部品で２つの相反す
る性能をかね備えることができる。

その上、この陰極リード板は厚さが薄いため、電池に加
わる外力に対して、何ら影響を受けず、もちろん回路基
板結合部にもなんら影響はない。

そのため、結合手段としてハンダ付あるいは溶接が容易
に可能である。

一方電池押工３は、電池陽極部１ａと導通し、ネジ７に
より回路基板４°に固定され、銅箔パターンにより回路
へ導通し、さらに安定６により地板５とも導通している
。

この様な電池接点構造は、部品点数の少ない、確実な構
造を得ることができる。

本実施例の陰極リード板２の母材の材質・厚さ及び銅箔
の厚さ箔の材質等については、いわゆるフレキシブルの
（導通材）張基板ならばどれでも良い。

また、実施例は、陰極リード板の場合で説明したが、陽
極リード板としての使い方、すなわち、陽極が地板側の
場合でも同じである。

その上、陰極リード板２の電池接近部２Ｃと電池陽極部
１ａとの短絡の恐れがある場合には、銅箔２ｂのその部
分に絶縁シートを熱圧着等で圧着し、短絡防止しても良
い。

その作業はフレキシブル銅張基板なら容易である。

また、第３図は本考案にかかる陰極リード板で、フレキ
シブル銅張基板の銅箔面２ｂの電池陰極部との導通部分
に、突起部２′ａを持つ弾性金属板２′を片持ちにハン
ダ付あるいは溶接により固定したもので、こうした陰極
リード板を本考案の構造に採用することにより、電池漏
液等に対してより一層確実な構造を得ることができる。

もちろんこの金属片は、弾性を有せず突起だけの場合で
も良いし、こうした部材をフレキシブル銅箔面に固定せ
ずに、遊合している場合でも良い。

第４図は周知のものの電池接点構造であり、陰極リード
板２は、弾性部２ａを持つ薄金属板で、図示の様に固定
され、安定８、ネジ９を至て回路基板４の銅箔パターン
４ａに導通している。

なお１０は絶縁材からなる絶縁枠で、安定８と、陽極接
地部材である地板５とを絶縁している。

さらに、陰極リード板２と、地板５との間には、同様の
目的で絶縁板１１を配置することにより絶縁をしている
。

この様に周知のものは、部品点数の多い構造で、製造原
価のアップとなっている。

また、電気的接点部が多いため、信頼性の面でも問題と
なる。

また第５図は周知のものの他の実施例で、陰極リード板
２は、第４図の場合と同様に、弾性部２ａを持つ、薄金
属材で、回路基板４の銅箔パターン４ａに直接ノ＼ンダ
付あるいは溶接した場合で、第４図における安定８、ネ
ジ９、絶縁枠１０が合理化された構造であるが、電池挿
入による陰極リード板２の変形力が接合部に作用し、銅
箔パターンのはげ、あるいは、リード板のとれが発生す
る。

また、電池と固定部に相当の平面的な余裕のある場合は
別として、陰極リード板２と、電池外周円筒部１ａとの
短絡が問題となる。

このためこの構造を時計体に採用することは困難で゛あ
る。

以上の周知のものに比べて本考案は、部品点数の少ない
確実な電池接点構造を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第３図に示す本考案の説明のための一実施例を
示す電池部平面図。 第２図は第１置所面図である。 第３図は本考案の構造による陰極リード板の他の実施例
。 第４図は周知のものの電池部平面図、第５図は周知のも
のの他の電池部所面図である。 １は電池、２は陰極リード板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回路ブロック、小型密閉ボタン型電池、該電池の電極リ
   ード板等で構成され、前記電池が時計本体に取りはずし
   可能に構成される電池時計において、前記電池の陽極も
   しくは陰極の一方の電極リード板が絶縁部と導電部とを
   重ねて一体に構成したフレキシブル基板より形成され、
   該電極リード板の一端が前記回路ブロックに直接固着さ
   れ、他の部分が前記絶縁部を下にして地板の電池収納部
   に載置され、前記他の部分と前記電池の一方の極との間
   に前記リード板に固着された弾性あるいは突起を有する
   金属片を介在し、前記リード板と前記電池の接続をなし
   たことを特徴とする電池の接点構造。