JPH037023Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、薄型電子機器の電池部構造に関す
る。

〔考案の概要〕

本考案の薄型電子機器は、薄型電池の外装を兼
ねた２枚の極板のうち、一方を回路基板と、他の
一方をフレキシブル基板と異方性導電フイルムに
より接着し、電気導通をとることにより、薄くか
つ信頼性の高い電池部構造を実現するものであ
る。

〔従来の技術〕 従来の薄型電子機器には、ボタン型電池が多く
使用され、その大部分は第２図に示すように、電
池の正極・負極のほぼ中央を電池端子により断面
方向に押圧して電気導通をとつていた。

また最近では、ICカード、超薄型ラジオ、カ
ード電卓等に使用する厚さ0.5mmの薄型電池が開
発されたが、特有の形状をしているため、最適な
電池部構造がまだ考え出されていない。

〔考案が解決しようとする問題及び目的〕

しかし、前述の従来技術では、電池の断面方向
を押圧して電気導通をとるため、製の総厚が厚く
なり、かつ、電池端子をねじ止め等により固定す
るため、電池の周りを強固なものにしなければな
らないという問題点を有する。

そこで、本考案は、このような問題点を解決す
るものでその目的とするところは、薄型電池を使
用する場合に、薄くかつ信頼性の高い電池部構造
をもつた、薄型電子機器を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の薄型電子機器は、薄型電池の外装を兼
ねた２枚の極板のうち、一方を回路基板と、他の
一方をフレキシブル基板と、異方性導電フイルム
により接着し、電気導通をとることを特徴とす
る。

〔実施例〕

第１図は、本考案の一実施例における、薄型電
子機器の断面図であり、１〜３は薄型電池の構成
部材で、１は負極板、２は封口材、３は正極板、
４〜７は電子機器本体で、４はケース、５はフレ
キシブル基板、６は異方性導電フイルム、７は回
路基板である。

本考案では、従来のように電池端子を使つて、
上下方向から押圧する方ではなく、薄型電池の負
極板１と正極板３のどちらか一方を回路基板７
と、他の一方を電池とケースとの隙間においてフ
レキシブル基板５と、異方性導電フイルム６によ
り接着し、電気導通をとつているため、たとえば
ICカードのように総厚が0.76mmのようなものに、
電池の厚みが0.5mmのものを使用する場合でも、
確実に電気導通がとれ、かつ、従来のように電池
端子からの反力に耐えるような強固な構造にする
必要がない。

また、電池そのものが回路基板７に固定される
ため、振動等の外乱に対しても、高い信頼性を有
する。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案では、次のような効果
を有する。

(1) 薄型電池を使用する電子機器において、充分
薄い電池部構造が実現でき、ICカード、カー
ド電卓等にも使用可能である。

(2) 構造が容易であり、部品数も少なく、コスト
が安い。

(3) 電池部を必要以上に強固なものにしなくてよ
い。

(4) 振動等による外乱に対しても、高い信頼性を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す薄型電子機
器の断面図、第２図は、従来の電子機器の断面
図。 １……負極板、２……封口材、３……正極板、
４……ケース、５……フレキシブル基板、６……
異方性導電フイルム、７……回路基板、８……ケ
ース、９……電池端子、１０……電池、１１……
電池ぶた。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電池の外装を兼ねた第１の電極と第２の電極を
   有する薄型電池を使用する薄型電子機器の電池部
   構造において、前記第１の電極と接着接続する第
   １の導電材料によつて前記薄型電池が電気的に導
   通されかつ固定される回路基板、前記薄型電池の
   端部と前記薄型電子機器のケースとの空隙におい
   て前記第２の電極に接着性を有する第２の導電材
   料を介して電気的導通を取るように接続されたフ
   レキシブル基板を有することを特徴とする薄型電
   子機器の電池部構造。