JPS63313465A - 扁平型電池 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は扁平型電池に関する。

［従来の技術］ 近年、卓上計算機、宵子腕時計など電子１１器の小形化
、薄形化に伴い、それらの電源として扁平型電池への要
請が高まっている。その中でも、カード型電卓やＩＧカ
ードなどに代表されるカード型電子機器として、厚みが
０．５　ａｍ以下の超薄形でしかも信頼性の高い扁平型
電池が強く望まれている。

従来、このような扁平型電池としては例えば第３図に示
すような構造のものが知られている。即ち、図中の１は
発電要素であり、この発電要素１は負極２及び正極３を
セパレータ４を介して積層した構造になっている。なお
、前記セパレータ４には電解液が含浸されている。前記
発電要素１は熱融着性樹脂からなる枠状の絶縁封口体５
により囲繞されている。この絶縁封口体５の膜厚は前記
発Ｔｉ要素１に比べ十分薄（なっている。そして、前記
負極２が表出する側の絶縁封口体５の一方の枠面には負
極端子板６が密着されている。また、前記絶縁封口体５
の他方の枠面には中央を前記正極３に当接し、周縁付近
を屈曲させた断面台形状の正極端子板７が密舊されてい
る。

また、前述した第３図図示の扁平型電池の他に、薄型電
子機器との接続を容易にするため第４図に示すように正
負極端子板６．７の一側部に互いに平面的にずれるよう
に延出部６ａ、　７ａを一体的に設けた構造の扁平型電
池が知られている（特開昭６０−２４３９６６３゜この
場合、延出部６ａ、　７ａは互いに平面的にずらして設
けられているために、一方の延出部が屈曲しても延出部
同志が接触して外部短絡が発生するのを防止している。

［発明が解決しようとする問題］ しかしながら、前述した第４図図示の扁平型電池にあっ
てはＩ！３ｉ！ｉ＠に複数の電池を重ねて貯蔵すると、
電池自体が薄く、かつ絶縁封口体の外縁から、各端子板
に一体化された延出部を設けた構造になっているため、
重ねた上部側の電池が下部側の電池に対して位置がずれ
た場合には上部側の電池の端子板が下部側の延出部に接
触して外部短絡を起こし下部側の電池の容量低下を招く
問題があった。

本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので
、貯蔵時における外部短絡を防止した扁平型電池を提供
しようとするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、正極端子板と負極端子板の間に、正極、セパ
レータおよび負極をこの順序で積層してなる発電要素と
、前記両端子板間に前記発電要素を囲繞するように配設
された熱融着性樹脂からなる枠状の絶縁封口体と、前記
各端子板の一部に一体的に設けられ、前記絶縁封口体の
外周部より延出した延出部とを具偏した扁平型電池にお
いて、前記正負極端子板の少なくとも一方の延出部の前
記発電要素側に位置する片面に絶縁フィルムを被覆した
ことを特徴とする扁平型電池である。

［作用］ 本発明によれば、正負極端子板の少なくとも一方の延出
部の発電要素側に位置する片面に絶縁フィルムを被覆す
ることによって、複数の電池を重ねて貯蔵した場合、上
部側の電池の端子板が下部側の電池の両延出部にわたっ
て重なっても、延出部の片面に絶縁性フィルムが被覆さ
れているため前記端子板を介して両延出部が接触し外部
短絡を生じるのを防止できる。

但し、一方の延出部のみに絶縁フィルムを被覆する場合
には、該フィルムが被覆された延出部の配置位置に留意
する必要がある。即ち、扁平型電池をトレー等にｌ！置
して貯蔵する際、絶縁フィルムが被覆された延出部を上
部側に位置するように載置すると、該延出部に対してそ
の下面に絶縁フィルムが被覆された状態となるため、上
部側に位置する電池の端子板に対して該絶縁フィルムが
短絡防止のための作用は全く果たさなくなる。このため
、扁平型電池をトレー等に載置して貯蔵する′　　　際
には絶縁フィルムが被覆された延出部を下部側に位置す
る。つまり載置後の電池を上方から見た場合下部側の延
出部の片面（上面）が絶縁フィルムで覆われた状態とな
るようにすることが必要である。

上述したように、一方の延出部のみに絶縁フィルムを被
覆する場合には、トレー等に対する載置状態を考慮する
必要があるが、両方の延出部に絶縁フィルムを被覆すれ
ばかかる載置状態を考慮せずに常に貯蔵時の外部短絡を
防止できる。

なお、本発明の扁平型電池は電子機器に組み込む前に絶
縁フィルムを剥離することが望ましい。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を第１図及び第２図を参照して詳
細に説明する。

図中の１１は発電要素であり、この発電要素１１は例え
ば厚さ０．０８ａｍ＋のリチウム箔からなる負ｔ４ｉ１
２と厚さ０．０２ｊＩＩ＋の焼成二酸化マンガン、導電
剤及び結着剤からなる正栂合剤１３を厚さ０．１２ａｍ
のポリプロピレン不織布からなるセパレータ１４を介し
て積層した構造になっている。なお、前記セパレータ１
４には電解液が含浸させである。前記発電要素１１はメ
タクリル酸エチレン共重合体からなる枠状の絶縁封口体
１５により囲繞されている。この封口体１５は、前記発
電要素に比べて十分薄くなっている。

前記負極１２が表出する側の絶縁封口体１５の一方の枠
面には、例えば厚さ０．０４＃！ＩのＳＯ３製の負極端
子板１６が配置されている。また、前記絶縁封口体１５
の他方の枠面には中央を前記正極合剤１３に当接し、周
縁付近を屈曲させた断面台形状をなす例えば厚さ０．０
４ｍのＳＯ３製の正極端子板１７が配設されている。前
記各端子板１６．１７の一側部には、延出部１６ａ　、
　１７ａが互いに平面的にずれるように一体的に設けら
れている。前記各端子板１６．１７の絶縁封口体１５に
対応する周辺を該封口体１５に向けて加熱加圧すること
により各端子板１６．１７が絶縁封口体１５に熱融着さ
れ前記発電要素１１の封口がなされる。そして、前記延
出部１６ａ　、１７ａの一方（例えば１６ａにおける発
電要素１１側に位置する片面に絶縁性フィルムとしての
粘着チー７１８を被覆している。

しかして、本実施例の扁平型電池を第１図に示す状態で
トレー上に２５個並べ、かつ４段に重ねて合計１００個
を１ケ月間貯蔵し、貯蔵後の回路電圧不良を測定した。

また、延出部に粘着テープを被覆しない以外実施例と同
構造の扁平型電池（比較例）をトレー上に同様に載置し
て合計１００個を１ケ月間貯蔵し、貯蔵後の回路電圧不
良を測定した。

その結果、絶縁性フィルムを載置しない比較例の場合に
は回路電圧不良が１００個中２０個あったが、本実施例
では回路電圧不良が皆無であった。

［発明の効果］ 以上詳述した如く、本発明によれば貯蔵時における外部
短絡を防止して容量低下を解消した扁平型電池を提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す扁平型電池の平面図、
第２図は第１図の扁平型電池のＡ−Ａ線に沿う断面図、
！５３図は従来の扁平型電池の断面図、第４図は従来の
延出部を設けた扁平型電池の斜視図である。 １１・・・発電要素、１５・・・絶縁封口体、１６・・
・負極端子板、１７・・・正極端子板、１６ａ　、　１
７ａ・・・延出部、１８・・・絶縁性フィルム。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）正極端子板と負極端子板の間に、正極、セパレー
   タおよび負極をこの順序で積層してなる発電要素と、前
   記両端子板間に前記発電要素を囲繞するように配設され
   た熱融着性樹脂からなる枠状の絶縁封口体と、前記各端
   子板の一部に一体的に設けられ、前記絶縁封口体の外周
   部より延出した延出部とを具備した扁平型電池において
   、前記正負極端子板の少なくとも一方の延出部の前記発
   電要素側に位置する片面に絶縁フィルムを被覆したこと
   を特徴とする扁平型電池。
2. （２）絶縁性フィルムが粘着テープであることを特徴と
   する特許請求範囲第１項記載の扁平型電池。
3. （３）絶縁性フィルムが封口体と同一の熱融着性樹脂か
   らなることを特徴とする特許請求範囲第１項記載の扁平
   型電池。