JPS5911979Y2 - エレベ−タ乗篭装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエレベータ乗籠装置に関するものである。

従来、第１図、第２図に示したように乗籠の籠室１を構
或する主要部材である天井２と側板３との組立ては天井
２に設けた孔２ａと側板３に設けた孔３ａとを貫通する
ねじ５ａ，５ｂによりおこなわれる為、これら天井２と
側板３の製作に当っては、孔２ａと孔３ａとはこのピッ
チ、位置が夫々適合する様に設けなくてはならなかった
、つまり、乗籠サイズ、意匠等により変化する側板の個
数、孔ピッチ等に合わせ孔２ａを設ける為、これらをい
ちいち照合して加工せねばならずこれに手間取ると共に
、ややもするとこれらの不一致による不具合や工程の流
れを取乱だす恐れがあった。

又、第１図に示したように天井２と側板３とを据付ける
際、まず天井２をフック６により吊上げておき、この下
側にて側板３相互を組立て・から天井２を側板３の上部
におろして置くが、第１図に示したねじ５ａ，５ｂを用
いて締結しようとする際、まだ天井２、側板３が不安定
な状態の為、この作業は作業員が乗籠と昇降路壁との狭
いすきまで作業を行なわねばならず、能率の低下と、危
険性をもった作業を余儀なくされていた。

本考案は上述した欠点を除去するためになされたもので
、製作における工程、加工時間および管理時間等の短縮
を計り、据付工事の能率向上に寄与するエレベータ乗籠
装置を提供することを目的とする。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

第３図〜第５図において天井２の周囲にはその構或部材
である天井板２ｂと補強２Ｃのうち少なくともいずれか
一方（図では補強２Ｃ）に立上り部２ｄを設ける。

一方各個板３は相互を囲うように立設されて組合せられ
、その上部に天井２が載せられて籠室１が構或される。

前述の天井２が当接できる折曲げ部を形戒するＬ字状の
端枠（側板が直接折曲げられることもある）が側板３の
最上部に固着されると共に、天井２が載せられたとき、
側板３の折曲げ部との関係は少なくとも天井２の外周よ
り外方向に拡張された折曲げ部を形威して後で述べる締
結具７の取付面と取付孔を設ける。

締結具７は第４図の如く、天井２の立上り２ｄに係合す
るはめ込み溝７ｂを有する押え部７ａと、他端は側板３
に締結する枠体を形戊し、そこに取付の孔を備え、この
締結具７が天井２の立上り２ｄ側板３の折曲げ部に締結
されたとき、天井２と側板３を結合させる機能と強度を
有する。

したがって締結具７の幅はそれに適合する幅で構或され
る。

しかして、天井２を据付けるときは従来の方法で述べた
如く、天井２をフック６により吊上げておき、その下側
で側板３相互を組立た後、天井２をおろして取付ける。

このとき側板３と天井２の位置関係を所定の寸法に納め
る必要があり、天井２と側板３が係合する周縁部、例え
ば相対する辺を一対とする２個所に設けられ、一方に突
出する位置決め棒をその相手側には位置決め穴を設けた
位置決め装置が設けられる。

この位置決め装置の具体例として第６図の如く予め天井
２側の相対する２個所（図示せず）に位置決め棒８が固
定され、この相手側になる側板３の折曲げ部周縁部に位
置決め穴３ｂを設ける。

すなわち、天井２と側板３との組合せる時、まず、天井
２をあらかじめ、フック６により吊上げておき、側板３
相互を組立て・がら、位置決め棒８が位置決め穴３ｂに
合うよう天井２を側板３の上におろす。

゛位置決め棒８が据付け上がるまでの間ずれなどに対し
充分な強度を有する様にしてあれば、この状態で作業者
は天井２の上に乗ることが出来るから天井上の広い場所
で、締結作業が出来る。

こ・で位置決め棒８と締結具７とを別体のものとして説
明したが、一体のものでも何ら差支えない。

又本考案は天井２に立上り部分２ｄを設け、側板３に穴
３ｂを設ける様に説明したが側板３にこの周囲に立上が
り部を設け、天井部に穴を設けて締結具で涸定してもよ
く、又、側板、天井の相方に締結用の穴を設けず締結具
のみで固定してもよい。

以上の様に本考案は構威されているから据付作業に安全
と能率向上をもたらし、製造コストを引下げることが出
来るから、安価なエレベータ乗籠装置が提供出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す斜視図、第２図は第１図のＡ−
Ａ線で切断し矢印方向に見た断面図、第３図は本考案の
一実施例を示す斜視図、第４図は第３図のＢ−Ｂ線で切
断し矢印方向に見た断面図、第５図は第４図の側面図、
第６図は本考案における位置決め棒を用いた取付状態を
示す説明図である。 １・・・籠室、２・・・天井、２ｂ・・・天井板、２ｄ
・・・立上り部、３・・・側板、５ａ，５ｂ・・・ねじ
、７・・・締結具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側板を立設し相互を囲うように組合せた上部に天井を載
   せて構或する籠室において、前記天井が側板の上部折曲
   げ部で接し、かつこの折曲げ部が上記天井の外周より外
   方向に拡張されると共に孔を明けた側板と、上記天井の
   外周部に立上り部を設けた天井と、上記側板の折曲げ部
   にはねじで、上記天井の立上り部には溝で各々係合し所
   定の幅を有する締結具を設け、この締結具により側板と
   天井とを所定の間隔で止めて構威したことを特徴とする
   エレベータ乗籠装置。