JPS5853862Y2 - カ−テンウオ−ルの取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、地震時にカーテンウオール及び建築躯体に損
傷を与えないようになしたカーテンウオールの取付構造
に関する。

従来より、面内剛性の高いカーテンウオールの取付は構
造は、地震対策上、カーテンウオールの上下の取付は部
における何れか一方を固定し、他方を建築躯体に対して
摺動し得るようになしである。

然し乍ら、従来の上記の取付は構造においては、長穴に
ボルトを嵌入させ、長穴部分でカーテンウオールが摺動
し得るようになしであるため、ボルトが錆付くことによ
り、取付は部分での摺動が拘束され、地震時にカーテン
ウオール及び建築躯体が損傷する場合がある。

本考案は、地震時の振動によりカーテンウオール及び建
築躯体に損傷を与えないカーテンウオールの取付構造を
極めて簡便な構造で以て提供するものである。

即ち、本考案のカーテンウオールの取付構造は、カーテ
ンウオールを、その下部を建築躯体に固定し、その上部
を取付部において建築躯体に対して相互に変位可能に該
建築躯体に取付けた構造であって、上記カーテンウオー
ルの上記建築躯体への上部取付は部に、先端が下向きで
巾広の引掛は部を有する引掛は金具を、該引掛は部と上
記カーテンウオールの内側面との間に間隙を設けて固定
すると共に、上記建築躯体に、上記引掛は金具に対応さ
せて、先端が上向きで上記間隙に嵌入し上記０掛は金具
の引掛は部を引掛は係止する係止部を有する係止金具を
固定し、該係止金具の係止部に上記引掛は金具の引掛は
部を引掛は係止してなるものである。

以下、上記構成からなる本考案の取付構造を図面に示す
実施例について説明する。

第１図及び第２図に示す実施例について説明すると、１
はカーテンウオール、２は建築躯体（躯体柱）、３は該
カーテンウオールの上端にボルト５により固定した引掛
は金具、４は該躯体柱２に溶接により固定した係止金具
である。

引掛は金具３は金属板状体で一体的に形成してあり、そ
の引掛は部３′は先端が下向きで巾広となしてあり、該
引掛は部３′とカーテンウオール１との間には、該カー
テンウオール１を一部切欠くことにより間隙６が設けで
ある。

また、係止金具４も、金属板状体で形成してあり、その
板面が鉛直面上で且つカーテンウオール１の板面に対し
て直交する面上に存在させて躯体柱２の側面に溶接しで
ある。

また、係止部４′の一部を、前記引掛は部３′と平行な
方向に折曲させて前記引掛は部３′の係止部４′への引
掛は係止を確実にし且つ地震時に、第２図上Ａ方向への
カーテンウオールの変位が円滑になされるようになしで
ある。

而して、カーテンウオール１は、特に後で説明する第４
図に示す如く、その上端に固定した前記引掛は金具３の
引掛は部３′を、前記係止金具４の係止部４′に、該係
止部４′を前記間隙６に嵌入させて引掛は係止すること
により該カーテンウオール１の上部を建築躯体２に取付
けてあり、また、該カーテンウオール１の下部は、建築
躯体２の固定部７に、第４図に示す如くボルト５（第１
図及び第２図では図示せず）で固定しである。

次に第３図及び第４図に示す実施例について説明すると
、この実施例では、第１図及び第２図に示す実施例と実
質的に同じであり、第１図及び第２図における番号と同
じ番号は全て同一部位を示すものであるが、カーテンウ
オール１は、建物のコーナ一部に取付けたものであるた
め、側端部が折曲した形状をなしており、係止金具４は
ボルト５により躯体柱２に固定してあり、また、引掛は
金具３には、図示の如く、補強材８が設けである。

本考案のカーテンウオールの取付構造は、斜上の如く引
掛は金具３の引掛は部３′を係止金具４の係止部４′に
、両者が相互に自在な動きを許容するように単に引掛け
であるだけであるから、従来の取付は構造のように引掛
は金具３の引掛は部３′と係止金具４の係止部４′とが
錆付くことはなく、仮令錆付いても僅かな力で両者は離
脱可能であるがら、地震時にカーテンウオール１と建築
躯体２とは、容易に第２図上矢標Ａ方向に変位可能であ
り、震動が大きい場合には、係止金具４による第２図上
矢標Ｂ方向への折曲により変位を逃がして応力を吸収で
きるようになしであるから、カーテンウオール及び建築
躯体の損傷を防ぐことができる。

更に、係止金具４の係止部４′は、カーテンウオール１
に対して直交する面上に存在させて固定し、しかも係止
手段はボルト等何等他の係止補助具を使用しないで、単
に係止金具４の係止部４′に引掛は金具３の引掛は部３
′を引掛けであるだけであるから、カーテンウオールに
対して直交する方向に於ける係止金具に対するカーテン
ウオールの重量負荷は、係止金具の面方向耐力で充分に
負担でき、且つ該負荷を負担しながらも地震等に対しカ
ーテンウオール面方向に対する変位も充分に吸収するこ
とが可能となる。

従って、本考案の取付構造によれば、地震時における震
動を取付部において充分に吸収できるので、カーテンウ
オール及び建築躯体が地震時に損傷する慣れを回避でき
、また、極めて簡単な構造であるため、取付けも容易で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の分解斜視図、第２図は、
その要部を示す断視図、第３図及び第４図は、別の実施
例を表わす平面図及び縦断面図である。 １・・・・・・カーテンウオール、２・・・・・・建築
躯体（躯体柱）、３・・・・・・引掛は金具、３′・・
・・・・引掛は部、４・・・・・・係止金具、４′・・
・・・・係止部、６・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カーテンウオールを、その下部を建築躯体に固定し、そ
   の上部を取付は部において建築躯体に対して相互に変位
   可能に該建築躯体に取付けた、カーテンウオールの取付
   構造であって、上記カーテンウオールの上記建築躯体へ
   の上部取付は部に、先端が下向きで巾広の引掛は部を有
   する引掛は金具を、該引掛は部と上記カーテンウオール
   の内側面との間に間隙を設けて固定すると共に、上記建
   築躯体に、上記引掛は金具に対応させて、先端が上向き
   で上記間隙に嵌入し上記引掛は金具の引掛は部を引掛は
   係止する係止部を有する、板状体で杉皮した係止金具を
   その係止部の板面を鉛直面上で且つカーテンウオールに
   対して直交する面上に存在させて固定し、該係止金具の
   係止部に上記引掛は金具の引掛は部を引掛は係止するだ
   けで上記カーテンウオールの上部を、上記建築躯体に取
   付けた、カーテンウオールの取付構造。