JPS591161Y2 - 温風装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はたとえば、こたつなどに使用し、適温に温め
られた温風を供給する温風装置に関し、その目的とする
ところは、温風等の熱による、モータの過熱や天板の過
熱を防止するとともに効率よく温風を送風するようにし
た温風装置を提供することにある。

以下この考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図中ａはやぐらで、このやぐらａは、平面が矩形状
に形成される天板すと、この天板すを支持する脚部Ｃ・
・・・・・とにより構成されている。

このやぐらａ内のほぼ中央には、温風装置ｄが配設され
、やぐらａの上面には、やぐらａを覆うように布団ｄが
被せられている。

そして、これらによりこたつｅが構成され、このこたつ
ｅ内で採暖かできるようになっている。

次に上記温風装置ｄについて説明する。

第２図中１は筐体で、この筐体１は周側部にそれぞれ吸
込口２・・・・・・を有するとともに下面に吹出口３を
有し、扁平状に一体成形されている。

この筐体１内には、筐体１の上面から離間する仕切板４
と、この仕切板４に平行でかつ対向している案内板５が
設けられている。

そしてこれら各板４゜５の配置により筐体１の上面と仕
切板４との離間部で冷風路６が形成されるとともに仕切
板４と案内板５との間で温風路７が形成されている。

上記仕切板４と案内板５は、周端部が上記吸込口２・・
・・・・に臨み、温風吸込口８・・・・・・および冷風
吸込口９・・・・・・を形成しているとともに中央部が
下方に向って直角に折曲し、温風吹出口１０および冷風
吹出口１１を形成している。

上記温風路７内には、それぞれヒータ１２・・・・・・
が配設されている。

また上記冷風吹出口１１には、モータ１３が配設されて
いるとともに上記温風吹出口１０には、前記モータ１３
に連動するファン１４が配設されている。

このファン１４は第３図に示すように、有底円筒状をな
す形状で一体に成形されており、この端面には端面の一
部を切起してなる折曲羽根１５が周方向に沿って均等に
配設されているとともにこのファン１４の開口周縁には
、羽根１６が周方向に沿って均等に配設されている。

そして上記新曲羽根１５は冷風吹出口１１に臨んでいて
冷風路６の空気を冷風吹出口１１から導出させるととも
に上記羽根１６は温風吹出口１０に臨んでいて温風路７
の空気を温風吹出口１０から導出させこれら空気を上記
吹出口３から送風するようになっている。

次に上記構成による作用について説明する。

筐体１の周囲の空気はファン１４により吹込口２・・・
・・・から筐体１内に導入される。

この導入された空気は、温風吸込口８・・・・・・と冷
風吸込口９・・・・・・とに各々分離され、温風路７お
よび冷風路６内に導入される。

一方の温風路７内に導入した空気はヒータ１２・・・・
・・により適温に温められ温風吹出口１０がら導出され
る。

また他方の冷風路６内に導入した空気は、モータ１３を
通過して冷風吹出口１１がら導出される。

そして、これら各吹出口１０．１１がら導出した空気は
、ファン１４の折曲羽根１５と羽根１６により吹出口３
から周囲に拡散して送風される。

このとき、冷風路６内の空気は、ヒータ１２・・・・・
・の幅対により熱せられた筐体１の上面を冷却するとと
もにファン１４を駆動する際に生じるモータ１３自体の
熱を奪う働きをするので、モータ１３の過熱を防止し、
モータ１３を構成する巻線や軸受等の部品を長持ちさせ
るとともに筐体１の上面の過熱を防止し、熱的な危険を
未然に防止することができる。

また、冷風路６内の空気は上記モータ１３および筐体１
の過熱を防止するだけではなく、これら筐体１およびモ
ータ１３の熱を吸収して温風化されて吹出口３から送風
されるため、熱を効率良く有効的に利用することができ
る。

さらにファン１４には、折曲羽根１５および羽根１６が
設けられ、これらにより空気を送風するため、吹出口３
では折曲羽根１５により生じる空気の流れと羽根１６に
より生じる空気の流れとが合流し、これにより乱流を生
じ、吹出口３の下方あるいはその周囲に温風が拡散され
るため温風を効率よくこたつのやぐらａ内に送風するこ
とができる。

なお、この考案は上記実施例に限定されるものではない
。

たとえば、上記実施例ではこたつ内に温風装置を設けた
が、この温風装置を室内の床、壁、天井などに取付けて
使用しても何ら差しつがえない 以上説明したようにこの考案によれば、仕切板により筐
体の上部側に冷風路を下部側に温風路を区画し、上記冷
風路にモータを配設し、このモータに連動するファンに
より冷風路の空気および温風路の空気を送風するように
したがら、温風等の熱によるモータの過熱やこたつの天
板の過熱を防止するとともに効率よく温風を送風できる
という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例に係る温風装置の装着状
態を示す全体断面図、第２図は同装置の断面図、第３図
は同装置におけるファンを示す斜視図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・吸込口、３・・・
・・・吹出口、４・・・・・・仕切板、６・・・・・・
冷風路、７パ・°°温凰賂、１２・・・・・・ヒータ、
１３・・・・・・モータ、１４・・・・・・ファン、１
５．１６・・・・・・羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 側部に吸入口を下面に吹出口を有した扁平状の筐体と、
   この筐体内をそれぞれ上記吸入口および吹出口に連通ず
   る上部側の冷風路と下部側の温風路とに区画した仕切板
   と、−上記温風路内に配設したヒータと上記冷風路内に
   配設したモータと、上記吹出口に臨み上記モータに連動
   するファンとを具備し、上記ファンは冷風路に臨む羽根
   と温風路に臨む羽根とを一体に有したことを特徴とする
   温風装置。