JPS6023640Y2 - 温風装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、乾燥・防湿・暖房等、多目的に使用すること
ができる温風装置に関するものである。

従来、この種の温風装置は、一般的に熱源としてニクロ
ウム線が多く使用されている。

ところが、ニクロウム線を熱源として使用すると、火災
等の危険度が増すばかりか、伝熱面積を広くとるこがで
きないため、効率良く温風を得ることができず、消費電
力が増加する等、多くの欠的があった。

本考案は上記従来の欠的に鑑み提案されたもので、効率
良く温風を得ることができ、消費電力を軽減させること
ができると共に、火災等の危険が少なくコンパクトに製
作することができ、持ち運びの容易な温風装置を提供せ
んとするものである。

本考案は、上記問題解決するさめに、局面に多数の排風
口を有し、底面に脚を取付けた筒状の外装体内に任意の
巾と長を有する多孔面状発熱体を保持具に設けた溝に係
止して渦巻状に配置すると共に、外装体の上端を上蓋に
より閉塞し、外装体の下端中央部に、外装体の底面中央
部の開口を介して外装体内に送風するファンを取付けて
温風装置を構成したことを特徴とするものである。

本考案の温風装置は上記のように構成されているので、
ファンを回転させると、床面に近い位置から、外装体の
底面中央部の開口を介して外装体内に送風された空気は
、渦巻状に設置された多孔面状発熱体の孔を通って渦巻
の外側に行く間に、発熱温度によって高温保持された渦
巻空間で効果的に昇温され、外装体の周面の排風口より
温風を吹き出すことになる。

以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説
明する。

図においては１は保持具で、第１図に示すように、長方
形の板に下端縁より立ち上がる溝２を等ピッチに設けて
形成しており、その外側端部面には、上下に間隔をおい
てネジ穴１２．１２が設けられている。

３は多孔面状発熱体で、第２図に示すように、任意の巾
と長さを有し、その面上には貫通した多数の孔４が設け
られており、両端にはそれぞれ電源用のリード線５が接
続されている。

６は外装体で、第４図に示すように、筒状に形成され、
その周面には排風ロアがスリット状に多数設けられてい
る。

また、外装体６の底面には、第５図に示すように開脚し
た脚９が取付けられている。

そして、多孔面状発熱体３に、保持具１の溝２に係止し
て第３図に示すように渦巻状に配置され、第４図に示す
ように外装体６内に収容され、その外装体６内に収金さ
れた保持具１，１は、外装体６の外側より保持具１のネ
ジ穴１２に止ネジ１１をのじ込んで固定される。

こうして多孔面状発熱体３が組み込まれた外装体６の上
端は、上蓋１３により閉塞されるが、外装体６の底面中
央部は、空気を取入れるために開口されており、外装体
内６の下端中央部には、上記開孔を介して外装体６内に
送風するためのファン８が、第５図に示すように支持部
材を介して取付けられている。

なお、１０は上記ファン８及び多孔面状発熱体３に給電
するための電源コードである。

上記のように構成された本考案の温風装置によれ、電源
コード１０をコンセントに差し込むと、多孔面状発熱体
３が給電されて発熱し、ファン８が回転することになる
。

すると、空気は、床面に近い位置から外装体６の底面中
央部の開口を介して外装体６内に送風され、渦巻状に配
置された多孔面状発熱体３の孔４を通って渦巻の外側に
行き、外装体６の周面の排風ロアより水平方向に放射状
に吹き出されることになる。

このとき空気は渦巻状に配置された多孔面状発熱体３の
孔４を通って渦巻の外側に行く間に、発熱して高温状態
にある接近した多孔面状発熱体３間に形成される高温に
保持された渦巻空間で、乱流を生じながら効果的に昇温
されることになる。

以上具体的に説明したように、本考案の温風装置におい
ては、熱源としてニクロム線の代りに多孔面状発熱体を
用い、しかもそれを渦巻状に配置しているので、伝熱面
積を広くすることができる。

また、外装体内に送風された空気は、渦巻状に配置され
た多孔面状発熱体の渦巻の中心部から外側に行く間に、
高温に保持された渦巻空間で効果的に昇温されるから、
効率良く温風を得ることができ、消費電力を軽減させる
ことができる。

そして、多孔面状発熱体は上端が上蓋によって閉塞され
た外装体内に、保持具によって安定して保持されている
ので、火災等の危険も少ない。

等多くの利点を有し、持ち運びも容易で実用上きわめて
便利な温風装置を提供し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は保持
具の斜視図、第２図は多孔面状発熱体の斜視図、第３図
は多孔面状発熱体を外装体内に組み込んだ状態を示す平
面図、第４図はその斜視図、第５図は本考案の温風装置
の組立側面図である。 １・・・・・・保持具、２・・・・・・溝、３・・・・
・・多孔面状発熱体、４・・・・・・孔、５・・・・・
・リード線、６・・・・・・外装体、７・・・・・・排
風口、８・・・・・・ファン、９・・・・・・脚、１０
・・・・・・電源コード、１１・・・・・・止ネジ、１
２・・・・・・ネジ穴、１３・・・・・・上蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 周面に多数の排風口を有し、底面に脚を取付けた筒状の
   外装体内に、任意の巾と長さを有する多孔面状発熱体を
   、保持具に設けた溝に係止渦巻状に配置すると共に、外
   装体の上端を上蓋により閉塞腰外装体の下端中央部に、
   外装体内の底面中央部の開口を介して外装体内に送風す
   るファンを取付けたことを特徴とする温風装置。