JPS5911503Y2 - プリント板ユニツト用サプラツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個のプリント板回路ユニットよりなるサブ
ラックの改良に関す。

通信装置を始め各種電子装置の構或に所謂プリント板回
路ユニットが複数個並設されてなるサブラックが広く使
用されている。

この際個々のプリント板ユニットは主として熱放散のた
め縦に配列され、前方より挿脱可能なように背面のジャ
ック板に対して並設される。

部品の小形化に伴って、個々のプリント板は板面上に各
種電子部品を搭載するのみならず、従来単に夫々のプリ
ント板の機能別を示す表示をなすにとどまっていた前面
の表面板に、信号ランプ，スイッチ，チェック端子等取
扱い保守用部品まで取りつけられるようになり、機器の
小形化が一段と促進されるようになってきた。

第１図はその代表的一例を斜視図を以て示すもので、イ
はプリント板ユニット単体を、口は複数個のプリント板
ユニットを縦に並設して収容したサブラックを１部側面
を断面として示す。

図において、１はプリント板ユニットで、その表面には
十字印で略図した各種電子部品が搭載され、前面の表面
板３には表示ランプ，スイッチ等＃印で略図した取扱い
保守用部品４が設けられる。

プリント板背部端部にはサブラツク５の背面に設けられ
た．コネクタージャック６と電気的，機械的に挿脱自在
に結合する端子部７が設けられている。

このような構戊においては、表面板３の幅の狭さのため
、取りつけられる部品４の種類が制限され、例えば複数
個の押釦を縦横に併設したコーダー等を取りつけること
ができない。

更に個々のプリント板ユニットに関係するこれ等部品４
の表面板３への取りつけは、全体としてその数、および
配置が不揃いとなり、時には他の表面板を使用せざるを
得ないこと・もなり、そのため他のプリント板ユニット
への配線の必要から、コネクタージャック６の背面配線
も複雑化しこれを避けんとして表面板２上への部品４の
数、配置を揃えようとすれば、必然的に個々のプリント
板ユニットのプリント配線、搭載部品の設計自由度が著
しく制限されること・なる。

この欠的を防止するために、プリント板の表面板を廃止
し、サブラックの前面板に所定の表示ランプ，スイッチ
点検用端子，更には比較的大きいコーダー等、取扱い保
守用部品を配置し、複数個のプノント板ユニットを、サ
ブラックの上部から下部に配置されたコネクタージャッ
クに挿脱可能なように構威したものが考案され実施され
てきた。

このような構威においては、サブラックの前面を自由に
各種取扱い、保守用部品配置に使用でき、従って内部に
収容されるプリント板ユニットの設計の自由度も大きい
が、個々のプリント板ユニットの挿脱が容易でない。

本考案はこれ等従来の欠点を除去した新規なこの種サブ
ラックを提供するものである。

本考案においては個のプリント板ユニットは従来（第１
図）と同様に前方より挿脱可能とし、サブラック本体の
表面で開閉自在にとりつけた開閉扉に所望の取扱い保守
用部品を最も便利なように配置し、これ等部品と個々の
プリント板ユニットとの接続を、該個々のユニットの上
辺部、又は下辺部に設けたコネクタージャックを介して
、個々のフラットケーブル又は東線ケーブルのような可
撓性ケーブルで行うよう構威される。

かくして、個々のプリント板ユニットの設計の自由度を
阻害することなく、又個々のプリント板ユニットのサブ
ラックよりの挿脱も従来（第１図）のように容易に行う
ことのできるこの種サブラックを得ることができた。

第２図，第３図は本考案の二個の実施例を斜視図を以て
示し、構戊部品の符号を既述の第１図と共に統一して示
すものである。

第２図イに示すプリント板ユニット１の上辺部に設けら
れたコネクタージャック８は、該プリント板に搭載され
ない所要の取扱い、保守用部品４と、プリント板上の回
路要素とを着脱自在に挿脱するためのものであり、複数
個のこの種各種のプリント板ユニットが第２図口に示す
如く、従来と同様に前方より挿入されて、接続端子７と
サブラツク５の背面コネクター６と電気的機械的に結合
される。

サブラツク５の前面には所要の取扱い、保守用部品４を
最も取扱い易く配置した表面扉９が開閉自在に取りつけ
られ、該部品４と個々のプリント板ユニット１のコネク
タージャック８とが、先端にコネクタープラグ１０を備
えるフラットケーブル１１によって着脱自在に接続され
ている。

これ等複数個のフラットケーブル１１は、サブラツク５
上部空間に、表面扉９の開閉に伴うケーブルの撓みを許
容するように収容されている。

第３図はコネクタージャック８が個々のプリント板ユニ
ット１の下辺部に設けられた実施例を示すものでイはそ
の単体を、口は複数個並設してサブラツク５に収容され
、表面扉９に配置された取扱い保守用部品４とコネクタ
ージャック８とを接続するフラットケーブル１１が、サ
ブラック５の下部空間に配置されている実施例を示す。

１個のサブラックにおいて、個々のプリント板ユニット
に設けるコネクタージャック８の位置は上辺部、あるい
は下辺部に統一する必要は全くなく、適宜夫々のプリン
ト板ユニットの回路構或、並に表面扉に設けられる部品
４の配置を配慮して、最も効果的に併用すればよい。

又フラットケーブル１１に代って、特に接続線の比較的
少ない場合には、東線を使用する方が有利である。

以上の説明のように、本考案においては取扱い、保守用
部品４を開閉自在の表面扉９に設けることにより比較的
寸法の大きい部品も取りつけることができ、更にその配
置を個々のプリント板ユニットの回路構戊を顧慮するこ
となく、最も取扱い易い配置をなすことを可能とし、更
に個々のプリント板ユニットは扉９を開け、コネクター
プラグ１０を取り除くことにより、従来同様に前方に抜
き出すことができるので、従来のものに比し格段に実用
的効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は代表的なプリント板ユニットと複数個のユニッ
トを並設収容したサブラックを斜視図で示し、第２図、
第３図は本考案になるプリント板ユニットとこれを収容
するサブラックの２個の実施例を斜視図で示す。 図において、１はプリント板ユニット、２は搭載電子部
品、４は取扱い保守用部品、５はサブラック本体、８は
コネクタージャック、９は表面扉、１０はフラットケー
ブル１１の先端に取りつけられたコネクタープラグを示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面の開閉扉に配置された各種部品と、内部に並設され
   た個々のプリント板ユニットとの接続が、該プリント板
   ユニットの上辺部、又は下辺部に設けられたコネクター
   ジャックを介して、先端にコネクタープラグを備える可
   撓性ケーブルにより行われるよう構威されてなることを
   特徴とするプリント板ユニット用サブラック。