JPS5911263Y2 - 長円形状管の継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合或樹脂製長円形状管の継手に関するものであ
る。

断面が長円形状になされた管とくに卵形になされた管は
、これを断面の長軸が垂直になる様に配管した場合、円
管に比して同じ水量でも管内を流れる水の勢いを強める
ことが出来、従って固形物の管内における堆積防止に効
果があるので、排水管等に使用されている。

そして上記の如き長円形状管を配管のためにつなぎ合せ
るには、一般に管継手を使用しており、この管継手は、
その断面において、内面の輪郭がこれに嵌入される長円
形状管断面の外面輪郭と殆んど等しくなされている。

しかしながら合戒樹脂製の長円形状管とその継手を接続
する場合、形状が一致していない場合が多いので予想外
にその挿入時の抵抗が強く、サイズが少し大きくなれば
、作業者の手による挿入が困難になるという問題がある
ことが分った。

本考案は上記の如き問題を解消して、合或樹脂製長円形
状管を作業者の手によって容易に接続することの出来る
継手を提供することを目的としてなされたものである。

以下本考案の継手について図面を参照しながら説明する
。

第１図は本考案継手の一例を示す継面図であり、１は硬
質合戒樹脂製の継手受口であり、この継手受口は断面が
卵形状に或形され、同様の形状の硬質合戊樹脂製の管を
挿入し接続することが可能になされている。

そして第２図は第１図に示される継手のＡ−Ａ矢視断面
図であり、１，１′はそれぞれ継手の受口であり、該受
叫よ本実施例に於ては継手の両端に設けられており、同
寸法の管を接続することが可能になされている。

即ち、管挿口の外周長とは・゛同し内周長の受口を有し
て嵌合可能となされている。

同図２は継手周方向に設けられた環状突起部であり、挿
入される管端の位置を規制するためのものであり、前記
受口１，１′の内周長はこの環状突起部近くで管挿口の
外周長とほぼ同じとなされ、受口１，１′の縁部側に向
けて拡径するテーパーがつけられているとよい。

しかして、第１図中のｄ１は受口の長軸方向の内径、ｄ
２は受口の短軸方向の内径をそれぞれ示し、又、同図に
おける点線３は嵌入される合或樹脂製長円形状管の外面
輪郭を示している。

この様に本考案の継手においては上記内径ｄが嵌入され
る長円形状管の長軸方向の外径よりも大きくなされ、好
ましくは該長軸方向の外径の１０２〜１０６％の寸法と
なされ、そして上記内径ｄ２は嵌入される長円形状管の
短軸方向の外径よりも小さくなされ、好ましくは該短軸
方向外径の９３〜９７％の寸法となされている。

なお、本実施例においては、継手の両端に受口が設けら
れているが、本考案においては継手の少くとも一端に本
考案の要件を満たす受口が設けられていればよい。

そして本考案継手に合或樹脂製長円形状管を嵌入するに
は、受口の長軸方向の内径が長円形状管の外径より大き
く、短軸方向の内径が長円形状管の外径より小さく、か
つ受口の内周長は長円形状管の外周長とほ・゛同にとな
されているので、この長円形状管の短軸方向に力をかけ
該短軸方向の巾が小さくなるように押えて長円形状管の
外周形状を受口の内周形状に一致するように変形させた
状態で挿入すれば、合或樹脂製の管で変形しやすく、し
かも、短軸方向の巾を小さくするように変形させるため
変形を容易に行うことができ、その変形の度合を手で調
整して継手受口の形状に合致させながら挿入することが
できる。

このようにして管挿口の形状を継手受口の形状と同じ形
状にして挿入できるので、挿入抵抗が小さく楽に手作業
でもって嵌入することができる。

これに対して管挿口の形状と継手受口の形状とかは・゛
同じ形状となされているものにおいては、両者の嵌合時
にどの方向に管挿口を変形させたら挿入抵抗が小さくな
るか一定しておらず、管挿口を変形させて挿入すること
が困難であり、また合戒樹脂製長円形状管は戊形後置い
ておくと管の短軸方向の径が狭くなり、管の長軸方向の
径が長くなるように変形するので、挿入時には長軸方向
の巾を短かくする方向に変形させる必要が生じるが、こ
の方向に変形しようとするのは大きな力を要し、卵形状
の管の場合、呼び径が１００ｍｍ（肉厚３．５ｍｍ）以
上になると手作業で嵌入することができなくなる。

したがって、道具を使用しなければならず、配管作業が
煩雑である。

本考案継手は上述の通りの構或のものであるので、長円
形状管の嵌入が容易であり、管のサイズが多少大きくな
っても手作業で楽に該管の接続を行うことが出来るので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案継手の一例を示す断面図であり、第２図
は第１図に示される継手のＡ−Ａ矢視断面図である。 １，１・・・受口、２・・・環状突起部、３・・・嵌人
される長円形状管の外面輪郭。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 合或樹脂製長円形状管と接続される継手の受口の断
   面形状が、該断面における受口の長軸方向の内径が該受
   口に嵌入される合戊樹脂製長円形状管の長軸方向の外径
   よりも大きくなされ、上記断面における受口の短軸方向
   の内径が該受口に嵌人される合或樹脂製長円形状管の短
   軸方向の外径よりも小さくなされ、受口の内周長は管挿
   口の外周長とは・゛同じとなされていることを特徴とす
   る合戊樹脂製長円形状管の継手。 ２ 長円形状管がその断面形状が卵形のものである第１
   項記載の継手。 ３ 受口の長軸方向の内径が長円形状管の長軸方向の外
   径の１０２〜１０６％の範囲であり、受口の短軸方向の
   内径が長円形状の短軸方向の外径の９３〜９７％の範囲
   であり、かつ受口の内周長が管挿口の外周長とほ・゛同
   じとなされているものである第１項又は第２項記載の継
   手。