JPS6014569Y2 - 可撓管の湾曲用補助具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、合成樹脂等からなる可撓管を小さい曲率半径
で湾曲させて配管する場合に使用する湾曲用補助具に関
する。

一般に、合成樹脂等からなる可撓管は、それを小さな曲
率半径で湾曲させようとするとその部分で扁平状に潰れ
てしまうため、管の材質や肉厚等によって最小曲率半径
が決められている。

ところが、実際の配管に当っては上記最小曲率半径でも
大き過ぎることが多いため、このような場合には、管を
湾曲させることなくエルボ継手を用いて配管している。

本考案は、このようなエルボ継手を使用することなく配
管を可能ならしめるため、可撓管を決められた最小曲率
半径より小さい曲率半径で直接湾曲させ得る湾曲用補助
具を提供せんとするものである。

以下、本考案の実施例を図面に基すいて詳細に説明する
に、第１図及び第２図は本考案の第１実施例を示すもの
で、補助具１は、第１図に示すように、合成樹脂製の可
視管２に被嵌可能となした円筒状の本体１ａにおける湾
曲部１ｂの外側部に軸心に垂直な複数条の切込み３，３
・・・を切設してなり、該補助具１には、可撓管２が湾
曲時に扁平状に潰れるのを阻止し得る程度の剛性と、可
撓管２の有する復元力に抗して湾曲状態を保持し得る程
度の塑性とを具備させている。

而して、上記補助具１は、可撓管２に被嵌して切込み３
，３・・・を外向きにした状態で塑性的に湾曲させると
、第２図に示すように、各切込み３゜３・・・が楔形に
開き、それによって湾曲部１ｂの外側部分が見かけ上伸
長して適正な曲率となるように自由変形するため、非常
に小さい曲率半径で容易に湾曲させることができる。

このとき可撓管２も同時に湾曲させられ、その湾曲に伴
なう潰れは補助具１の剛性によって阻止される。

第３図及び第４図に示す第２実施例は、切込み４．４・
・・を本体１ａの湾曲部１ｂの内側部に切設し、しかも
該切込み４を切口側が広い楔形となしたもので、該切込
み４を内側にして補助具１を湾曲させた場合には、第４
図に示す如く、各切込み４．４・・・が閉じて湾曲部１
ｂの内側部分の長さが見かけ上収縮した状態となるため
、該補助具を小さい曲率半径で湾曲させることができる
。

また、第５図及び第６図に示す第３実施例は、補助具１
における湾曲部１ｂの外側部及び内側部の両方に前記第
１及び第２実施例における切込み３．４を切設したもの
で、その湾曲時には、第６図に示す如く、外側部の切込
み３が開き、逆に内側部の切込み４は閉じることになる
。

このように本考案に係る湾曲用補助具によれば、その中
に合成樹脂等からなる可撓管を挿入して湾曲させるだけ
で、該可撓管の潰れを防止しながらそれを決められた最
小曲げ半径より小さい曲げ半径で確実に湾曲させること
ができ、しかも、該補助具は、円筒状の補助具本体に切
込みを設けるだけでそれを一体に形成することができる
ので、複数の部品を使用して組立てる必要がなく、従っ
てその構造が非常に簡単であると共に、製作も容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図、第３図及び第４図、第５図及び第６
図はそれぞれ本考案の異なる実施例における縦断面図及
び使用状態での縦断面図である。 １・・・・・・補助具、１ａ・・・・・・本体、１ｂ・
・・・・・湾曲部、２・・・・・・可撓管、３，４・・
・・・・切込み。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 合成樹脂等からなる可撓管に被嵌可能な円筒状の補助具
   本体における湾曲部の内側部または外側部のうち少なく
   とも一方に、軸心に垂直な複数条の切込みを設け、これ
   らの切込みによって該補助具本体を塑性的に湾曲可能に
   形成したことを特徴とする可撓管の湾曲用補助具。