JPS5911033Y2 - ロボツトおもちや - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は折り畳み式のロボットおもちゃに関する。

詳述すれば脚が折り畳み自在であり、足の接地状態にお
いて足と下肢と上肢と胴体とを各関節部において前かが
みに三段に折り畳むことにより要塞形に変身する遊戯機
能を有して児童の遊戯的興趣を向上せしめることができ
、併せて形態をコンパクトにして荷造り包装に便ならし
めるロボットおもちゃを提供するものである。

本考案のロボットおもちやは、胴体に対して折り畳み自
在な脚を有し、該脚はあたかも人間と同様前かがみに折
り畳まれ、すなわち着地状態の足の上側に下肢を折り畳
み得、上肢を前記下肢内にその後側より折り畳み収容す
ることができ、さらに胴体を前記下肢内に収容された上
肢の上側に倒伏状態に折り畳み得るよう構戊したもので
ある。

本考案を図面に基づいて説明すると、第１図は立脚した
状態を示す一部切欠断面した全体正面図、第２図は同上
の右側面図、第３図は折り畳む途中の姿勢を示す右側面
図、第４図は要塞形に折り畳んだ姿勢を示す右側面図、
第５図は要塞形に折り畳む構造を説明するための一部切
欠断面した右側面図である。

第１図で示す如くロボットおもちやは胴体１に連結した
左右一対の脚部２Ａ，２Ｂを有しており、該脚部２Ａ，
２Ｂは幅広なブーツを穿いた外観を呈して形威されてい
る。

各脚部は上肢３と下肢４と足５とを有して形威されてい
る。

先ず、前記胴体１と上肢３，３との関係について説明す
ると、胴体１の下端部には上肢３，３の上端部を嵌め込
み収容するための左右一対の溝１Ａ，１Ａが凹設され、
他方上肢３，３の上端部３Ａ，３Ａは逆Ｌ字に形威され
ており、この上肢３，３の上端部３Ａ，３Ａが前記胴体
１の溝Ｉ Ａ，Ｉ Ａに嵌め込まれた状態で上肢３，３
の上端部３Ａ，３Ａの基端部を貫通するように連結ピン
６により胴体１と一対の上肢３，３が枢支されている。

したがって、第３図および第５図で示す如く左右一対の
上肢３，３は連結ピン６を回転中心として胴体１の前側
に重なるように折り畳むことができる。

また起立時には第１図および第２図で示す如く左右一対
の上肢３，３の上端部３Ａ，３Ａが胴体１の溝Ｉ Ａ，
Ｉ Ａに嵌め込み収容され、上肢３，３の上端面部３Ｂ
，３Ｂが前記溝ＩＡ，ＩＡの上側面ＩＢ，１Ｂにそれぞ
れ当接すると共に胴体１に突設した係止用凸部７と上肢
３に凹設した係止用凹部８とが係合することにより左右
一対の上肢３，３はそれぞれ胴体１に対して安定に係止
される。

９，９・・・・・・は座金である。

なお、係止用凸部と係止用凹部は胴体と上肢のいずれに
択一に設けても良く、さらに係止用凹部は溝形に刻設し
ても良い。

したがって、胴体１に対し上肢３，３が連結ピン６を回
転中心としてそれぞれ前側に１８０゜旋回し得る股関節
を有して連結されている。

次に、上肢３と下肢４との関係について説明すると、第
１図および第２図で示す如く上肢３の下端部は一体に四
角形に形戊せる膝関節用軸受３Ｃ，３Ｃを有すると共に
前側に突設せる係合ビン３Ｄを有しており、他方下肢４
は後方が開放して形或され、かつ好ましくは断面略Ｕ字
形に形或され、この下肢４，の溝内に前記上肢３に一体
形威した軸受３Ｃ，３Ｃを嵌め込み収容した状態で連結
ピン１０により枢支されている。

そうして、上肢３と下肢４とが起立した関係にあるとき
は下肢４の溝内に取付けた弾性材料から戊る変形可能な
ストッパー１１．１１が前記軸受３Ｃ，３Ｃの回転を拘
束するよう安定に係止すると共に下肢４の溝内に取付け
た係止片１２のすり割り部１２Ａが上肢３に突設した保
合ピン３Ｄを挾持することにより上肢３と下肢４とが安
定に係止される。

また、上肢３は下肢４に対して連結ピン１０を回転中心
にして後側へ旋回することができこの時前記係止片１２
のすり割り部１２Ａが係合ピン３Ｄの挾接状態を解除す
ると共に第３図で示す如く折り畳み途中では軸受３Ｃ，
３Ｃが膝関節用ストッパー１１．１１を変形しつつ回転
することができ、さらに第５図で示す如く折り畳み完了
時には上肢３が下肢４の溝内に後側より収容され、この
時再び軸受３Ｃ，３Ｃがストッパー１１．１１によって
回転を拘束されるよう安定に係止される。

１３．１３は座金である。したがって、上肢３に対して
下肢４が連結ピン１０を回転中心として１８０゜旋回し
得る膝関節を有して連結されている。

続いて、下肢４と足５との関係について説明すると、足
５は上側に延設した軸受１４，１４を有し、該軸受１４
，１４は断面溝形に形威した下肢４の下側に収容して連
結ピン１５．１５によって枢支されている。

そうして、第１図および第２図で示す如く、起立状態で
は、下肢４内に取付けた弾性材料から或る変形可能なス
トッパー１６，１６が軸受１４，１４に当接して該軸受
の回転を拘束している。

また、第３図および第５図で示す如くこの足５は連結ピ
ン１５，１５を回転中心として旋回し下肢４の前方に折
り畳むことができ、この際折り畳み途中では軸受１４，
１４はストッパー１６．１６を変形しつつ回転すること
ができ、折り畳み完了時ではストッパー１６，１６が軸
受６，６に当接して再び軸受の回転を拘束している。

さらに第５図で示すように該軸受１４，１４は、下肢４
の前側に足５を折り畳んだ後、上肢３を折り畳んだ際、
下肢４内に前記上肢３を収容できるよう逃げている。

１８．１８・・・・・・は座金である。また、下肢４の
切欠部４Ａは足５を下肢４の前側に折り畳み得るよう補
償している。

また足５は車１９．１９を有している。

したがって、足５に対して下肢４が連結ピン１５．１５
を回転中心として９０’旋回し得る足関節を有して連結
されている。

本考案のロボットおもちやは上述のように構或したので
、第１図および第２図で示す如く立脚状態から第３図な
いし第５図で示す如く足を接地状態とし、該足の上側に
腰を合せるように下肢を折り重ね、該折り重ねた下肢の
溝内．に上肢を折り畳み収容し、さらに該折り畳み収容
された上肢の上側に胴体を折り重ねることができしたが
って従来のロボットおもちやとは異なり前かがみに折り
重なって要塞形に変身できる機能を有することになり児
童の遊戯的興趣を著しく向上せしめることができ、併せ
てコンパクトな形状になるので荷造り包装に便利になる
等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案のロボットおもちゃの実施例を示すもので
、第１図は立脚した状態を示す一部切欠断面した全体正
面図、第２図は同上の右側面図、第３図は折り畳む途中
の姿勢を示す右側面図、第４図は要塞形に折り畳んだ姿
勢を示す右側面図、第５図は要塞形に折り畳む構造を説
明するための一部切断面した右側面図である。 １・・・・・・胴体、３，３・・・・・・上肢、４，４
・・・・・・下肢、５，５・・・・・・足。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）胴体の前側に折り畳み得るよう該胴体の下部に枢
   着した上肢と、該上肢に対して後側に折り畳み得て、か
   つ該上肢を後側より収容し得るよう該上肢の下部に枢着
   した下肢と、該下肢の前側に折り畳み得るよう該下肢の
   下部に枢着した足とを具備し、前記胴体と、前記上肢を
   収容せる下肢と、前記足とを三段に折り重ね得ることを
   特徴とするロボットおもちや。
2. （２）下肢と足とを折り畳んだ後、上肢を後側より前記
   下肢に収容し得ることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のロボットおもちや。