JPH0235339Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、昆虫ロボツト玩具に係り、更に詳し
くは折畳時に昆虫玩具に形成されると共に、展開
時にロボツト玩具に変形される昆虫ロボツト玩具
に関するものである。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例につい
て詳述する。

第１〜３図は、本考案の昆虫ロボツト玩具の一
実施例であるクワガタロボツト玩具を示し、１は
昆虫ロボツト玩具であるクワガタロボツト玩具で
あり、各部が折畳まれた時は第１図に示すように
昆虫玩具であるクワガタ玩具の外観に形成され、
かつ各部が展開されたときは第２図に示すように
ロボツト玩具の外観に変形され、上記クワガタ玩
具とロボツト玩具との間で形状が可逆的に変化可
能である。

上記クワガタロボツト玩具１は、第１〜３図に
示すように、胴部２と、該胴部２の上側に設けら
れた頭部３と、上記胴部２の左右に回動軸を介し
て回動自在に設けられた左右一対の腕部４，５
と、上記胴部２の下側に回転自在に設けられた腰
部６と、該腰部６の左右に設けられた左右一対の
脚部７，８と、該脚部７，８の下部に回動自在に
設けられた左右一対の足部９，１０と、上記胴部
２の背面上部に回動自在に設けられた左右一対の
背部材１１，１２と、前記頭部３の左右でかつ前
記胴部２の上側に回動自在に設けられた左右一対
の火器部１３，１４とからなる。

上記胴部２は、折畳時に前記クワガタ玩具の胴
体を構成する胴部本体２１と、該胴部本体２１の
腹部に設けられた収納部を開閉するように開閉自
在に枢着されたキヤツプ２２とからなる。また、
前記頭部３は、前面がロボツト玩具の顔をした形
状に形成されている。更に、前記左右一対の腕部
４，５は、上記胴部本体２１の左右に回転軸を介
して平行して鉛直前後方向に回転自在に設けられ
た左右一対の腕部材４１，５１と、該腕部材４
１，５１の背面側にステー４２，５２を介して接
触面が同一面になるように回転自在に設けられた
左右一対の車輪４３，５３とからなり、折畳時に
前記クワガタ玩具の肢である中央肢を構成してい
る。また、前記腰部６は、前記胴部２の下側に回
転軸を介して水平方向に回転自在に設けられてい
る。更に、前記左右一対の脚部７，８は、上記腰
部６の左右に下方に向つて平行に設けられかつ略
矩形棒状に形成された左右一対の上脚部７１，８
１と、該各上脚部７１，８１の外周に該各上脚部
７１，８１を収納するようにして摺動自在に設け
られかつ略中空角棒の上部に平板が載置された形
状に形成された左右一対の下脚部７２，８２とか
らなり、折畳時に前記クワガタ玩具の鞘翅を構成
している。更に、前記左右一対の足部９，１０
は、上記各下脚部７２，８２の下部に鉛直前後方
向に回動自在に設けられかつ略前記ロボツト玩具
の足状に形成され、折畳時に前記クワガタ玩具の
肢である後肢を構成している。また、前記左右一
対の背部材１１，１２は、前記胴部２の背面上部
に水平方向に回動自在に設けられかつ昆虫の肢を
模して形成された左右一対のステー１１ａ，１２
ａと、該各ステー１１ａ，１２ａの側部に折畳時
前記車輪４３，５３と同一接触面になるように回
転自在に設けられた左右一対の車輪１１ｂ，１２
ｂとからなり、折畳時に前記クワガタ玩具の肢で
ある前肢を構成している。更に、前記左右一対の
火器部１３，１４は、前記頭部３の左右でかつ前
記胴部２の上側に鉛直左右方向に回動自在に設け
られると共に先端に銃鉋部を有する昆虫の角を模
して形成され、かつ下端部が折畳時に前記頭部３
の顔面を覆うようにして形成され折畳時に前記ク
ワガタ玩具の角を構成している。

次に、その動作について説明する。

即ち、第１図に示すように各部が折畳まれてク
ワガタ玩具の形状に形成されているクワガタロボ
ツト玩具１を、第３図に示すように順次展開し、
第２図に示すように各部が展開されたロボツト玩
具の形状に変形することができる。

まず、第１図に示すように各部が折畳まれてク
ワガタ玩具の形状に形成されているクワガタロボ
ツト玩具１を、第１〜３図に示すように左右一対
の火器部１３，１４を胴部２の外方に向けて回動
して前記ロボツト玩具の各火器部を形成すると共
に、頭部３の顔面の覆を取除いて該頭部３の全体
を外部に露出させる。次に、左右一対の背部材１
１，１２を、胴部２の背面の内方に向けて回動し
て前記ロボツト玩具の各背部材を形成する。更
に、左右一対の下脚部７２，８２を摺動して伸長
し左右一対の上脚部７１，８１と相俟つて前記ロ
ボツト玩具の各脚部７，８を形成する。つづい
て、左右一対の足部９，１０を、略90゜回動して
前記ロボツト玩具の各足部を形成する。更に、腰
部６を胴部２に対して略180゜回動して前後面を逆
向きにする。

このようにして、クワガタ玩具形状のクワガタ
ロボツト玩具の各部が展開され、第２図に示すよ
うなロボツト玩具形状に変形される。

尚、上記ロボツト玩具形状のクワガタロボツト
玩具は、上記と逆の順序で各部を折畳むことによ
り、第１図に示すようなクワガタ玩具形状に変形
することができる。即ち、各部が折畳まれたクワ
ガタ玩具の形状と各部が展開されたロボツト玩具
の形状との間においては、形状の可逆的変化が可
能である。

尚、本考案の昆虫玩具の形状は、上記実施例の
クワガタタイプに限られることなく、異なる種類
の昆虫であつてもよい。更に、本考案のロボツト
玩具は、上記実施例の無動力タイプに限られるこ
となく、図示は省略するが動力付のものとするこ
とができ、また必要に応じて火砲その他の付の付
属品を有するものとすることもできる。また、本
考案の脚部７，８は、上記実施例のように胴部２
に腰部６を介して間接に設ける外、胴部２に直接
回動自在に設けることもできる。

本考案は、以上のように構成したので、次のよ
うな実用上優れた効果がある。

(1) 各部を折畳んだ昆虫玩具の形状から、各部を
展開したロボツト玩具の形状へと、通常予期せ
ぬ顕著な変化をするので、意外性が高い、かつ
興趣に富んでいる。

(2) 各構成部品は、回動と摺動のみで折畳・展開
でき脱着が不要であるので、操作が簡単であ
る。

(3) 各構成部品は、折畳・展開自在に連結されて
いるので、個々の部品は脱落・紛失せず、しか
も折畳・展開することにより、複雑な変化を行
うことができ、高度なブロツク遊びを提供する
ことができる。

(4) 折畳・展開時の変化が大きい割に、構造が簡
単であるので、製造し易く、かつコストが安価
である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は各部を
折畳んだ昆虫玩具の形状の斜視図、第２図は各部
を展開したロボツト玩具の形状の斜視図、第３図
は各部を折畳んだ昆虫玩具の形状から各部を展開
したロボツト玩具の形状へと展開する途中の斜視
図である。 １……クワガタロボツト玩具（昆虫ロボツト玩
具）、２……胴部、３……頭部、４，５……腕部、
６……腰部、７，８……脚部、９，１０……足
部、１１，１２……背部材、１３，１４……火器
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 折畳時に昆虫玩具に形成されると共に展開時に
   ロボツト玩具に形成される昆虫ロボツト玩具であ
   つて、折畳時に昆虫玩具の胴体を構成するロボツ
   ト玩具の胴部と、該胴部の上側に設けられ折畳時
   に昆虫玩具の頭を構成するロボツト玩具の頭部
   と、上記胴部の左右に回動自在に設けられ折畳時
   に昆虫玩具の肢を構成する左右一対のロボツト玩
   具の背部材と、上記胴部の左右に回動自在に設け
   られ折畳時に昆虫玩具の肢を構成する左右一対の
   ロボツト玩具の腕部と、上記胴部の下側に回動自
   在に設けられ折畳時に昆虫玩具の鞘翅を構成する
   左右一対のロボツト玩具の脚部と、該脚部の下部
   に回動自在に設けられ折畳時に昆虫玩具の肢を構
   成する左右一対のロボツト玩具の足部と、上記胴
   部の上側左右に回動自在に設けられ折畳時に昆虫
   玩具の角を構成する左右一対のロボツト玩具の火
   器部とを備えたことを特徴とする昆虫ロボツト玩
   具。