JPS5910866Y2 - ヘツドホ−ンのユニツト回転機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はヘッドホーンのユニット回転機構に関する。

従来の、この種ヘッドホーンでは、ユニットは聴取位置
で固定されているので、携帯、梱包時に嵩張るという難
点があった。

又、ヘッドホーン全体を梱包時に薄形化するために、ヘ
ッドバンド、ユニット、ヘッドバンドを分解できる構造
のものがあるが、使用時に組立る必要があり、又、量産
においては動作チェックの際に組立て・チェックを行な
い、その後、分解するという面倒な操作が必要であった
。

そこで、本考案は上記のような欠点を解決しようとする
もので、ユニットをヘッドバンドから取り外すことなく
、聴取位置かなほぼ直角の位置へ回転固定することによ
ってヘッドホーン全体を薄形化して携帯、梱包に便利な
形状とすることのできるヘッドホーンのユニット回転機
構を提供するのが目白勺で゛ある。

以下、本考案を図面の実施例に基づいて説明する。

第１図は本考案に係るユニット回転機構を適用したヘッ
ドホーンの正面図で、第２図は同ユニット回転機構の分
解斜視図、第３図は同ユニット回転機構の一構戒部品を
示す斜視図、第４図は同ユニット回転機構の組立状態を
示す縦断面図で、第５図は第４図のＩＩ − ＩＩ線拡
大断面図を示す。

図面において、１は使用者の頭部に直接当たるヘッドク
ッションで、２はヘッドバンド、３はバンド受体で、該
バンド受体３の上端にはヘッドバンド２が固定されてい
ると共に、ヘッドクツショ；ン１がスライド機構を介し
て取り付けられている。

尚、上記のバンド受体３と以下に説明する部材はヘッド
バンド１の左右に夫々設けられているが、両者は全く同
一構或なので、以下、一方についてのみ説明する。

上記バンド受体３の下端には所定長の有底円筒孔３ａが
形或されている。

４は回転保持体で、該保持体４は大径部４ａと小径部４
ｂとが段部５を介して連結された形状で、小径部４ｂの
直径は前記バンド受体３の有底円筒孔３ａと同一径とな
っている。

又、大径部４ａの下端には、夫々扇形状の凹部である使
用時受納部Ａと、不使用時受納部Ｂとが、所定高さの扇
形状凸部である仕切部Ｃを介して設けてある。

尚、上記の不使用時受納部Ｂは、後述する係合突起６と
同一形状又は少し大きめの開き角形状であり、又、使用
時受納部Ａは保合突起６が所定角度だけ水平方向に回転
できるように形威してある。

７は上記の回転保持体４と同一径の回転体で、回転体７
の上端には扇形柱状の保合突起６が突設されている。

回転体７の周面には径方向に貫通する係合孔８を形或す
るが、この係合孔８は上記係合突起６を形威した直径位
置と同一位置に沿って形戒することが望ましい。

又、回転体７の下端中心には、上記の係合孔８と連通ず
る雌ネジ９を刻設し、１０は該雌ネジ９と螺合する止め
ネジである。

１１は上記の回転体７と同一径の円筒カバーで、該カバ
ー１１の上端内周面には、段部１２ａを介して前記回転
保持体４の小径部４ｂと同一径の小筒部１２が形威され
ている。

又、円筒カバー１１の局面の一部には、前記の係合孔８
と同一径の透孔１３が形或されている。

１４は圧縮型のスプリングである。

１５は前記の円筒カバー１１の下端開口部に圧入固定す
るキャップで゛ある。

１６はヘッドホーンのユニットで、１７はイヤーパッド
、１８は該ユニット１６の後面から突設した固定軸であ
る。

次に、上記構戊部品の組立てについて説明する。

先ず、円筒カバー１１内に、その下端開口部よりスプリ
ング１４を挿入し、次いで、回転保持体４を、小径部４
ｂより挿入して円筒カバー１１の段部１２ａと、回転保
持体４の段部５との間に、スプリング１４を介在すると
共に、円筒カバー１１の上端から突出した小径部４ｂを
バンド受体３の有底円筒”ＪＬ３ａに挿入し、固定する
。

この結果、円筒カバー１１は回転保持体４に対して回転
自在かつ軸心方向に所定だけ摺動自在であると共に、ス
プリング１４により常時、上方向、即ち、バンド受体３
の方向に付勢されることになる。

次に、円筒カバー１１内に回転体７を、その上端より挿
入して、保合突起６を使用時又は不使用時の受納部Ａ又
はＢに嵌合すると共に、回転体７の係合孔８と円筒カバ
ー１１の透孔１３とを重合し、この両孔８，１３にユニ
ット１６の固定軸１８を挿入し、雌ネジ９に螺合した止
めネジ１０により固定する。

これにより回転体７と、円筒カバー１１とユニット１６
とは一体化される。

最後に円筒カバー１１の下端開口部にキャップ１５を圧
入固定して、該下端開口部を閉塞すれば組立が完了する
。

次に、使用例について説明する。

先ず、回転体７の保合突起６が、回転保持体４の使用例
受納部Ａに嵌合している場合には、ユニット１６は聴取
しうる位置にあり、音楽等を聞くことができる。

そして、使用時受納部Ａの中心角は、保合突起６の中心
角より大きいので、その差の角度だけユニット１６を水
平方向に回転することができるので、イヤーパッド１７
は最適状態で耳にフィットする。

次に、バンド受体３に対して円筒カバー１１を下方に引
くと、スプリング１４が圧縮されて、回転体７の係合突
起６が、使用時受納部Ａから離脱する。

そこで、係合突起６を仕切部Ｃの高さまで引いた後、回
転体７を仕切部Ｃ方向に少し回転すると、上記の保合突
起６は仕切部Ｃ上に乗る。

更に回転体７を回転すると、不使用時受納部Ｂ上に至り
、円筒カバー１１の下方への引張力を解除すると、円筒
カバー１１は再びスプリング１４により上動して復帰す
ると共に、保合突起６は不使用時受納部Ｂと嵌合する。

この結果、ユニット１６は第１図の一点鎖線１６ ａで
示すように聴取位置から、ほぼ９０度だけ回転した位置
にて固定される。

上記のような動作を左右のユニット１６について、夫々
聴取位置から９０度だけ互に逆方向に回転すれば、ヘッ
ドホーンのユニットをバンドの幅方向に回転してヘッド
ホーン全体を薄形化することができる。

尚、このとき、不使用時受納部Ｂを少し大きめの開き角
形状に形或して不使用時係合突起との間にあそび角度を
もたせて収納時に自由度をもたせてもよい。

又、両ユニット１６を上記の不使用位置から前述とは逆
操作することによって聴取位置にセットすることができ
る。

本考案は叙上のように、上端にヘッドバンド２を固定し
た回転保持体４に円筒カバー１１を回転自在かつ軸心方
向に所定長だけ摺動自在に被嵌すると共に、該円筒カバ
ー１１にはスプリング１４により常時上方向への弾性力
を付与し、上記の回転保持体４の下端と、円筒カバー１
１内に挿入した回転体７の上端との、いずれか一方には
保合突起６を突設し、他方には該係合突起６と係脱自在
なユニット１６を聴取位置に固定する使用時受納部Ａと
、該使用時受納部Ａと仕切部Ｃを介してユニット１６を
聴取位置とほ・゛直角の位置に固定する不信用時受納部
Ｂとを夫々設け、前記の円筒カバー１１と回転体７との
両者には、その径方向からユニット１６の固定軸１８を
挿入固定するようにしたものである。

従って、ユニット１６をヘッドバンド２から取り外すこ
となく、簡単、迅速にユニット１６を聴取位置と不使用
位置とに切換えることができると共に、量産時における
動作チェックが容易となる。

仕切部Ｃが設けられているため、使用時または不使用時
の各受納部Ａ，Ｂにユニット１６を確実に保持すること
ができる。

又、不使用時にはユニツ１・１６を聴取位置から直角の
位置に回転してヘッドホーン全体を薄形化することがで
きるので、コンパクトに包装ケースに収納することがで
き、携帯、梱包が有利となる。

更にユニット回転機構が円筒カバー１１内に収められて
いるので、外観的にすぐれ、テ゛ザイン効果も良好とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るユニット回転機構を採用したヘッ
ドホーンの正面図で、第２図は同ユニット回転機構の分
解斜視図、第３図は同ユニット回転機構の一構或部品を
示す斜視図、第４図は同ユニット回転機構の組立状態の
縦断面図で、第５図は第４図のＩＩ − ＩＩ線拡大断
面図を示す。 ２・・・ヘッドバンド、３・・・バンド受体、４・・・
回転保持体、６・・・係合突起、７・・・回転体、８・
・・透孔、１０・・・止めネジ、１１・・・円筒カバー
、１３・・・透孔、１４・・・スプリング、１６・・・
ユニット、１８・・・固定軸、Ａ・・・使用時受納部、
Ｂ・・・不使用時受納部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 上端にヘッドバンドを固定した回転保持体に
   円筒カバーを回転自在かつ軸芯方向に所定長だけ摺動自
   在に被嵌すると共に、該円筒カバーにはスプリングによ
   り常時上方向への弾性力を付与し、上記の回転保持体の
   下端と円筒カバーに挿入した回転体の上端との、いずれ
   か一方には保合突起を突設し、他方には該係合突起と係
   脱自在なユニットを聴取位置に固定する使用時受納部と
   、該使用時受納部と仕切部を介してユニットを聴取位置
   とほぼ直角の位置に固定する不使用時受納部とを設け、
   前記の円筒カバーと回転体との両者には、その径方向か
   らユニットの回転軸を挿入固定するようにしたヘッドホ
   ーンのユニット回転機構。
2. （２）上記の使用時受納部をユニットが聴取位で水平方
   向に所定角度だけ回転しうるように形威した実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のヘッドホーンのユニット回転
   機構。