JP3968492B2 - ヘッドホン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部に装着されるヘッドバンドに電気音響変換器支持アームを介して電気音響変換器を支持した頭部装着型のヘッドホン装置に関し、特に折り畳み可能としたヘッドホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭部に装着されて用いられる頭部装着型のヘッドホン装置として、携帯時や収納時に小型化を可能とするため、左右一対の第1及び第2の電気音響変換器を第1及び第2の電気音響変換器支持アームを介して支持する第1及び第2のヘッドバンド部材を枢支部を介して回動可能に連結することにより折り畳み可能としたものが用いられている。
【0003】
さらに、折り畳み可能としたヘッドホン装置として、第1及び第2のヘッドバンド部材を折り畳み可能に連結するとともに、第1及び第2のヘッドバンド部材に第1及び第2の電気音響変換器を支持した第1及び第2の電気音響変換器支持アームを枢支部を介して回動可能に連結することによって、第1及び第2の電気音響変換器支持アームを第1及び第2のヘッドバンド部材に対し折り畳み可能とし、一層の小型化を図ったものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来用いられ、あるいは提案されている折り畳み可能とされたヘッドホン装置は、第1及び第2のヘッドバンド部材を折り畳み、さらに第1及び第2の電気音響変換器支持アームを折り畳んだとき、第1及び第2の電気音響変換器支持アームの一端側に支持された電気音響変換器の一部が最外周側に突出するため、携帯時に衝撃を直接受けてしまう。電気音響変換器が直接衝撃を受けると、ハウジングに収納した振動板等の振動系を備えた電気音響変換素子が損傷されるおそれがある。
【0005】
また、電気音響変換器のハウジングは、直接耳介に接触する部分であり、ハウジングが衝撃を受け変形等させられてしまうと良好な装着感を得ることができなくなってしまう。
【0006】
そこで、本発明の目的は、折り畳み可能なヘッドホン装置において、折り畳み時に電気音響変換器支持アームに支持された電気音響変換器の確実な保護を図ることを目的に提案されたものである。
【0007】
本発明の他の目的は、容易に携帯して持ち運ぶことができる折り畳み式のヘッドホン装置を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、良好な装着感を持って頭部に装着することができるヘッドホン装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記したような目的を達成するため、本発明に係るヘッドホン装置は、第1の枢支部を介して一端側が近接離間するように回動可能に連結された第1及び第2のヘッドバンド部材と、第1の枢支部の回動中心軸に略直交する方向の回動中心軸を有する第2及び第3の枢支部を介して第1及び第2のヘッドバンド部材の一端側に回動可能に連結された第1及び第2の電気音響変換器支持アームと、ハウジングに電気音響変換素子を収納し放音面側を相対向させて第1及び第2の電気音響変換器支持アームの一端部側にそれぞれ支持された第1及び第2の電気音響変換器とを備え、第1及び第2の電気音響変換器支持アームを第2及び第3の枢支部を中心に第1及び第2のヘッドバンド部材側に折り畳み、第1及び第2のヘッドバンド部材を第1の枢支部を中心に一端部側を近接させる方向に折り畳んだとき、第1及び第2の電気音響変換器が、第1及び第2の電気音響変換器支持アームと第1及び第2のヘッドバンド部材とによって囲まれた領域内に収納されるようにしたものである。
【0010】
ここで、第1及び第2の電気音響変換器は、放音面とは反対側の背面側が第1及び第2の電気音響変換器支持アームによって支持される。
【0011】
また、第1及び第2の電気音響変換器支持アームは、第1及び第2の電気音響変換器の外周側を囲む湾曲部と、この湾曲部の一端部側から延長されて第1及び第2の電気音響変換器の放音面とは反対側の背面側を支持する支持部とを備える。この支持部は、少なくとも外周面が弾性を有するように形成され、衝撃が電気音響変換器に直接伝達しないように衝撃吸収を行う機能を有する。
【0012】
さらに、第1及び第2の電気音響変換器支持アームには、頭部に装着したとき頭部と耳介との間に係止される弾性体により形成された耳掛け部が設けらることにより装着時の装着感を良好にする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るヘッドホン装置の具体的な例を図面を参照して説明する。
【0014】
本発明に係るヘッドホン装置1は、図1及び図2に示すように、互いに連結されて後頭部に沿って装着される略半円状に湾曲されたヘッドバンド2を構成する第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を備える。これらヘッドバンド部材3,4は、頭部に安定した状態で良好な装着感をもって装着し得るように一定の幅を有し、略半円状に湾曲されたヘッドバンド2の一部を構成するように湾曲形成されている。第1及び第2のヘッドバンド部材3,4は、ポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂若しくは耐食性を有する金属により形成される。
【0015】
第1及び第2のヘッドバンド部材3,4は、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム電気音響変換器支持部材5,6が連結される一端部側が近接離間するように他端部側を第1の枢支部7を介して回動可能に連結される。第1の枢支部7は、図3に示すように、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の他端部側に突設された互いに組み合わせられる複数の係合片8,9と、これら係合片8,9を連結する支軸10とから構成されている。複数の係合片8,9は、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の湾曲した内周面側から突設され、一方の複数の係合片8間に他方の複数の係合片9が相対嵌合するように一定の間隔を隔て互いに平行に形成されている。各係合片8,9には、図4に示すように、互いに組み合わせられたとき、互いに連通する軸挿通孔11,12が穿設されている。第1及び第2のヘッドバンド部材3,4は、各係合片8,9を互いに組み合わせ、軸挿通孔11,12に支軸10を挿通することにより連結され、この支軸10を中心に一端部側が近接離間する図1及び図2中矢印A1方向及びA2方向に回動可能に支持される。
【0016】
第1のヘッドバンド部材3の他端部側の湾曲した外周側には、図5に示すように、第2のヘッドバンド部材4の他端部側の湾曲した外周側の端面4aが当接する係止段部3aが形成されている。第1及び第2のヘッドバンド部材3,4は、支軸10を中心にして、図1及び図2中矢印A2方向の一端部側が離間する開脚方向に回動されたとき、第2のヘッドバンド部材4の他端部側の端面4aが第1のヘッドバンド部材3の係止段部3aに当接して係止されることにより、回動位置が規制され、一連に連続して湾曲された後頭部に装着可能なヘッドバンド2となる。
【0017】
第1のヘッドバンド部材3に設けられる係合片8の周面に、図5に示すように係止突起15が設けられ、第2のヘッドバンド部材4側に係合片8の周面を摺接する弾性片16を設けることにより、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の間欠的な回動を行うことがき、図1及び図2に示すように、後頭部に装着可能な状態に開脚したときの回動位置を保持し、開脚した状態を確実に保持して安定した頭部への装着操作を行うことができる。
【0018】
上述のように第1の枢支部7を介して回動可能に連結された第1及び第2のへバンド部材3,4の一端側には、それぞれ第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6が回動可能に連結される。第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6は、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4と同様に、ポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂若しくは耐食性を有する金属により形成される。
【0019】
第1の電気音響変換器支持アーム5の一端側には、左チャンネル用の第1の電気音響変換器17が支持され、第2の電気音響変換器支持アーム6の一端側には、右チャンネル用の第2の電気音響変換器18が支持されている。
【0020】
第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6にそれぞれ支持される第1及び第2の電気音響変換器17,18は、図1及び図2に示すように、円形のハウジング19内に電気音響変換素子20を収納して構成されている。ハウジング19の放音面側である耳介への当接面側には、耳介への装着感を良好になすため、発泡ウレタン等の柔軟性を有する材料からからなるイヤーパッド21が着脱自在に取り付けられている。
【0021】
第1及び第2の電気音響変換器17,18に用いられる電気音響変換素子20は、電気信号としての音響信号を音響に変換するものであればいずれのものを用いてもよく、導電型のスピーカや静電型のスピーカ、さらには超音波発振器を用いたスピーカ等が用いられる。
【0022】
また、電気音響変換素子20を収納したハウジング19は、後述するように、第1及び第2のへバンド部材3,4を一端側が近接するように第1の枢支部7を中心に図1中やA1方向に回動して折り畳んだとき、第1及び第2のへバンド部材3,4に囲まれた領域内に収納されるに足る大きさに形成されている。
【0023】
第1及び第2の電気音響変換器17,18を支持する第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6は、左右対称に形成されているので、第1の電気音響変換器支持アーム5を挙げて説明すると、第1の電気音響変換器支持アーム5は、中央部が、図6に示すように、この支持部材5の一端側に支持される円形をなす第1の電気音響変換器17の外周側を囲むように湾曲された湾曲部22を有し、この湾曲部22の一端側に、湾曲部22側に向かって折り曲げられた電気音響変換器支持部23が設けられている。これら第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6は、第1及び第2のへバンド部材3,4と同様に、ポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂若しくは耐食性を有する金属により形成されている。
【0024】
第1の電気音響変換器17は、図6に示すように、湾曲部22により外周側を囲まれるようにして、放音面側とは反対側の背面側の外周縁部に電気音響変換器支持部23の先端部が固定されて第1の電気音響変換器支持アーム5に支持されている。電気音響変換器支持部23は、図1に示すように、第1の電気音響変換器17のハウジング19の背面側に固定されたとき、湾曲部22が第1の電気音響変換器17の放音面側に位置するように折り曲げられている。すなわち、電気音響変換器支持部23は、湾曲部22に対し直交するように折り曲げられ、湾曲部22への連接部側から先端側に向かってハウジング19の湾曲した背面側に沿って湾曲するように形成されている。
【0025】
電気音響変換器支持部23は、ハウジング19の背面側に延長されることにより、ハウジング19に異物が直接衝突することを防止し、電気音響変換器17,18の保護を図るものであるので、衝撃吸収機能を有する合成樹脂等の弾性体により形成するようにしてもよい。この場合、電気音響変換器支持部23は、比較的剛性の高いポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂若しくは耐食性を有する金属により形成された湾曲部22の先端側に衝撃吸収機能を有する合成樹脂等の弾性体を一体に連結若しくは一体に成形して形成される。
【0026】
また、電気音響変換器支持部23は、電気音響変換器17,18の支持を行うものであるので、比較的剛性の高いポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBP)等の合成樹脂若しくは耐食性を有する金属により基部を形成し、その外周面に衝撃吸収機能を有する合成樹脂等の弾性体を接合し、あるいは一体に成形して形成するようにしてもよい。
【0027】
そして、第1の電気音響変換器支持アーム5の湾曲部22の内周側には、このヘッドホン装置1を後述するように頭部に装着したとき、頭部と耳介との間に係止される耳掛け部24が設けられている。この耳掛け部24は、第1の電気音響変換器17の放音面側に臨むように、すなわち第1の電気音響変換器17の放音面と対向するように湾曲部22の内周側に一体的に設けられている。耳掛け部24は、図6に示すように、柔軟性を有するシリコーンゴムなどの弾性体により形成され、耳介の外周側に沿うように湾曲して形成されている。また、耳掛け部24には、一層の柔軟性を確保し、良好な装着感をもって頭部と耳介との間に係止され得るように、貫通穴25が設けられている。
【0028】
上述のように、一端側に第1及び第2の電気音響変換器17,18を支持した第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6は、他端部側が第2及び第3の枢支部26,27を介して第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の一端側に回動可能に支持される。
【0029】
第2及び第3の枢支部26,27は、同一の構成を有するので、第2の枢支部26を挙げて詳細を説明すると、第2の枢支部26は、図7に示すように、第1のヘッドバンド部材3の一端側に形成した平板状に形成された回動支持部28と、第1の電気音響変換器支持アーム5の他端部側に形成された回動支持部28が嵌合する断面U字状をなす嵌合部29とを有する。回動支持部28は、第1のヘッドバンド支持部材3の一端部から平行に突設された一対の回動片28a,28bとこれら回動片28a,28bを連結する中心に支軸30が挿通される軸挿通孔31が穿設された軸挿通部32とから構成され、全体で糸巻き用のボビンの如く形成されている。軸挿通部32の周囲の一対の回動片28a,28b間の空隙は、後述する接続コードの挿通部とされる。一方、嵌合部29は、回動支持部28が圧接するように嵌合するに足る幅を有するU字状に形成され、相対向する側壁29a,29bには、軸挿通孔31に挿通される支軸30が挿通される軸挿通孔33及びネジ孔34が穿設されている。
【0030】
第1の電気音響変換器支持アーム5は、第1のヘッドバンド部材3に設けた回動支持部28を、図8及び図9に示すように、軸挿通部32に設けた軸挿通孔31を嵌合部29の軸挿通孔33及びネジ孔34に連通するようにこの嵌合部29に嵌合し、嵌合部29の軸挿通孔33から挿通されるネジ状の支軸30を軸挿通部32に設けた軸挿通孔31に挿通し、ネジ孔34に螺合させることにより、支軸30を中心にして、図1中矢印B1方向及び矢印B2方向に回動可能に第1のヘッドバンド部材5に連結される。
【0031】
そして、第1のヘッドバンド部材3の他端部に突設した回動支持部28の基端部側には、第1の電気音響変換器支持アーム5が第1のヘッドバンド部材5に連続するように回動されたとき、嵌合部29の端面29cが当接する係止段部35が形成されている。第1の電気音響変換器支持アーム5は、支軸30を中心にして図1中矢印B2方向に回動され、嵌合部29の端面29cが係止段部35に当接するまで回動されることにより、図2に示すように、第1のヘッドバンド支持部材3に一連に連続した状態となり、図1中矢印B2方向へのさらなる回動が規制される。
【0032】
また、嵌合部29を構成する側壁29a,29bの開放端側の下端縁側には、相対向する内方側に向かって突出された係止突起36,36が突設されている。これら係止突起36,36は、第1の電気音響変換器支持アーム5が図2に示すように、第1のヘッドバンド支持部材3に一連に連続した状態になるまで支軸30を中心に回動されたとき、図8及び図9に示すように、回動支持部28を構成する回動片28a,28bの基端部側の下端縁に形成した係合凹部37に相対係合することにより、第1の電気音響変換器支持アーム5の第1のヘッドバンド部材3に対する自由な回動が規制され、一連に連続した状態が保持される。
【0033】
ところで、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6を第1及び第2のヘッドバンド部材3,4にそれぞれ回動可能に連結する第2及び第3の枢支部26,27は、図1及び図2に示すように、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を回動可能に連結する第1の枢支部7の回動中心軸P1に対し、回動中心軸P2がほぼ直交するように構成されている。すなわち、第2及び第3の枢支部26,27は、支軸30が第1の枢支部7の支軸10に対し直交するように設けられる。
【0034】
このように、第2及び第3の枢支部26,27の回動中心軸P2を第1の枢支部7の回動中心軸P1に対し直交するように構成することにより、第1の枢支部7を中心に回動されて折り畳まれる第1及び第2のヘッドバンド部材3,4側に第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6を折り畳むことができ、ヘッドホン装置1を極めて小型に折り畳むことができる。
【0035】
ところで、本発明に係るヘッドホン装置1においては、第2の電気音響変換器18から引き出される接続コード38は、ハウジング19に設けた図示しないコード挿通孔を介して第2の電気音響変換器18の外方に引き出され、この電気音響変換器18を支持する第2の電気音響変換器支持アーム6に設けたコード挿通溝39に挿通される。この接続コード38は、さらに、第3の枢支部27を亘って第2のヘッドバンド支持部材4に設けたコード挿通溝40に挿通され、第1の枢支部7を亘って第1のヘッドバンド部材3に設けたコード挿通溝40に挿通し、さらに、第2の枢支部26を亘って第1の電気音響変換器支持アーム5に設けたコード挿通溝39に挿通される。第1の電気音響変換器支持アーム5に挿通された接続コード38は、電気音響変換器支持部23の先端部から引き出され、第1の電気音響変換器17にハウジング19に設けた図示しないコード挿通孔を介してこのハウジング19内に挿通される。第1の電気音響変換器17のハウジング19内に挿通された接続コード38は、このハウジング19内で第1の電気音響変換器17から引き出される外部接続コード41に接続され、外部接続コード41と一体となって第1の電気音響変換器17から外方に引き出される。
【0036】
なお、外部接続コード41の端部には、ディスクプレーヤ等の音響機器に接続するための接続用プラグ42が設けられている。
【0037】
上述のように構成された本発明に係るヘッドホン装置1は、頭部に装着する場合には、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6を第2及び第3の枢支部26,27を中心にして図1中矢印B2方向に回動し、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4に一連に連続させ、さらに、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を第1の枢支部7を中心にして図1中矢印A2方向に回動して一連に連続させた状態となす。
【0038】
図1及び図2に示すように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6、と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4が広げられたヘッドホン装置1は、図10に示すように、ヘッドバンド2が後頭部側に位置するようにして頭部51に装着され、第1及び第2の電気音響変換器17,18が左右の耳介52上に位置される。第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6の湾曲部22の内周側に設けた耳掛け部24が、図11に示すように、頭部51と耳介52との間に係止される。この耳掛け部24は、第1及び第2の電気音響変換器17,18の放音面に対向するように設けられているので、第1及び第2の電気音響変換器17,18と共同して耳介52の一部を挟持するように支持し、一層安定した装着状態を実現する。
【0039】
また、耳掛け部24は、柔軟性を有するシリコーンゴムなどの弾性体により形成されているので、良好な装着感を得ることができる。
【0040】
また、本発明に係るヘッドホン装置1は、頭部から外して持ち運ぶ場合や保管する場合に、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を折り畳むことにより小型化することができる。
【0041】
本発明に係るヘッドホン装置1を折り畳むには、図12に示すように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6を第2及び第3の枢支部26,27を中心にして図1中矢印B1方向に回動し、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4側に近接させる。次いで、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を、一端側が互いに近接するように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6の回動方向に直交する方向である第1の枢支部7を中心に図13中矢印A1方向に回動することにより、図14及び図15に示すように折り畳まれて小型化される。
【0042】
このとき、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6の一端側に支持された第1及び第2の電気音響変換器17,18は、図15に示すように、イヤーパッド21が取り付けられた放音面側が突き合わせられるように一体化され、図14に示すように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4とによって囲まれた領域内に収納された状態となる。すなわち、第1及び第2の電気音響変換器17,18は、外周囲が第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4により囲まれ、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の外方に突出しない状態となされる。
【0043】
第1及び第2の電気音響変換器17,18は、ヘッドホン装置1を折り畳んだとき、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の外方に突出しない状態となるので、携帯時などに直接異物が衝突することが回避され保護が図られる。
【0044】
なお、ヘッドホン装置1を折り畳んだとき、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6に設けた耳掛け部24も、図15に示すように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4とによって囲まれた領域内に収納された状態となり、柔軟性を有する耳掛け部24の保護が実現される。
【0045】
上述したヘッドホン装置1にあっては、折り畳んだとき、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6と第1及び第2のヘッドバンド部材3,4とによって囲まれた領域が第1及び第2の電気音響変換器17,18を収納するに足る大きさになるように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4を形成しているが、さらに、このヘッドホン装置1を折り畳んだとき、図16に示すように、第1及び第2の電気音響変換器17,18の外周囲を第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の一部で覆うように、これら第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の幅を上述した例のものに比し幅広になるように形成してもよい。
【0046】
図16に示すように、第1及び第2の電気音響変換器支持アーム5,6、第1及び第2のヘッドバンド部材3,4の一部で、第1及び第2の電気音響変換器17,18の外周囲を覆うように形成することにより、電気音響変換器17,18の一層の保護を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係るヘッドホン装置は、折り畳んだとき、電気音響変換器が、第1及び第2の電気音響変換器支持アームと第1及び第2のヘッドバンド部材によって囲まれた領域内に収納された状態となされるので、持ち運び時等に直接電気音響変換器に衝撃が加わることを回避することができるので、電気音響変換器の保護を図り、安全に携帯することができる。
【0048】
また、装着感及の向上を図る耳掛け部は、折り畳まれたとき、電気音響変換器支持アーム及びヘッドバンド部材により囲まれた領域内に収納されるので、柔軟性を有する弾性体を用いて形成した場合であっても確実な保護が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドホン装置の斜視図である。
【図2】上記ヘッドホン装置の平面図である。
【図3】第1及び第2のヘッドバンド部材を連結する第1の枢支部を示す分解斜視図である。
【図4】第1及び第2のヘッドバンド部材を連結した状態を示す斜視図である。
【図5】第1及び第2のヘッドバンド部材を連結する第1の枢支部を示す断面図である。
【図6】本発明に係るヘッドホン装置の側面図である。
【図7】第1のヘッドバンド部材と第1の電気音響変換器支持アームを連結する第2の枢支部を示す分解斜視図である。
【図8】上記第2の枢支部を介して連結された第1のヘッドバンド部材と第1の電気音響変換器支持アームを示す部分側面図である。
【図9】上記第2の枢支部を介して連結された第1のヘッドバンド部材と第1の電気音響変換器支持アームを示す部分底面図である。
【図10】本発明に係るヘッドホン装置を頭部に装着する状態を示す斜視図である。
【図11】第1の電気音響変換器が耳介に装着された状態を示す斜視図である。
【図12】第1及び第2の電気音響変換器支持アームを折り畳む状態を示す斜視図である。
【図13】第1及び第2の電気音響変換器支持アームを折り畳み、さらに第1及び第2のヘッドバンド部材を折り畳む状態を示す平面図である。
【図14】第1及び第2の電気音響変換器支持アームを折り畳み、さらに第1及び第2のヘッドバンド部材を畳んだ状態を示す斜視図である。
【図15】本発明に係るヘッドホン装置を折り畳んだ状態を示す平面図である。
【図16】本発明に係るヘッドホン装置の他の例を示し、畳んだ状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1ヘッドホン装置、 2 ヘッドバンド、 3 第1のヘッドバンド部材、 4 第2のヘッドバンド部材、 5 第1の電気音響変換器支持アーム、 6 第2の電気音響変換器支持アーム、 7 第1の枢支部、 17 第1の電気音響変換器、 18 第2の電気音響変換器、 24 耳掛け部、 26 第2の枢支部、 27 第3の枢支部。

Claims (5)

  1. 第1の枢支部を介して一端側が近接離間するように回動可能に連結された第1及び第2のヘッドバンド部材と、
    上記第1の枢支部の回動中心軸に略直交する方向の回動中心軸を有する第2及び第3の枢支部を介して上記第1及び第2のヘッドバンド部材の一端側に回動可能に連結された第1及び第2の電気音響変換器支持アームと、
    ハウジングに電気音響変換素子を収納し放音面側を相対向させて上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームの一端部側にそれぞれ支持された第1及び第2の電気音響変換器とを備え、
    上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームを上記第2及び第3の枢支部を中心に上記第1及び第2のヘッドバンド部材側に折り畳み、上記第1及び第2のヘッドバンド部材を上記第1の枢支部を中心に一端部側を近接させる方向に折り畳んだとき、上記第1及び第2の電気音響変換器が、上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームと上記第1及び第2のヘッドバンド部材とによって囲まれた領域内に収納されてなるヘッドホン装置。
  2. 上記第1及び第2の電気音響変換器は、上記放音面とは反対側の背面側が上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームによって支持されている請求項1記載のヘッドホン装置。
  3. 上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームは、上記第1及び第2の電気音響変換器の外周側を囲む湾曲部と、この湾曲部の一端部側から延長されて上記第1及び第2の電気音響変換器の上記放音面とは反対側の背面側を支持する支持部とを備えてなる請求項1記載のヘッドホン装置。
  4. 上記支持部は、少なくとも外周面が弾性を有してなる請求項3記載のヘッドホン装置。
  5. 上記第1及び第2の電気音響変換器支持アームには、頭部に装着したとき上記頭部と耳介との間に係止される弾性体により形成された耳掛け部が設けられている請求項1記載のヘッドホン装置。
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