JPS589872Y2 - ビ−ル配送用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は特殊な形状をした耐圧性のよいビール配送用
の容器に関する。

従来、生ビールをアルミニウム板で作られた５〜７を人
程度の比較的小形の容器に入れて配送する場合に使用す
る容器は、ビールの内圧に耐えるため形状としては主と
して円筒形のものが用いられている。

しかし、円筒形の容器は配送時および保管時に場所をと
るほか、横にして積重ねた場合には荷くずれを起しやす
い。

また製作の面でも、円筒状容器は円形のアルミニウム圧
延板をプレス成形するのであるが、円形のアルミニウム
圧延板は帯状に圧延されたアルミニウム板を円形に打抜
いて作るため大量の材料屑が生じ、その量は板材の約３
２優にも達すると言われている。

この考案は、上記のような欠点のないビール配送用容器
を提供するもので、胴部の上半分の下端周縁部分と下半
分の上端周縁部分を重ね合せた界面を接合剤で固定して
一体にした断面が方形の日付アルミニウム製耐圧容器か
らなり、前記胴部の中央部周面に緩やかな傾斜の山形状
に僅かに内方または外方へ脹れた接続部分を形成し、且
つ、前記接合部分の外側にバンドを巻回したものである
。

次にこの考案を添付の図面についてさらに詳しく説明す
る。

第１図は本案容器の１例を示したもので、１は断面が方
形で四つの角部１Ｃが第２図に示すように滑らかな丸味
を帯びたアルミニウム製の角筒体からなる胴部、２はそ
の上端に形成された口部である。

胴部１ばその中央部で接続部分３を介して胴部の上半分
１人と下半分１Ｂとが一体に結合されて釦り、接続部分
３は胴部の上半分１Ａの下端周縁部分ａと下半分１Ｂの
上端周縁部分すを重ね合せた界面をエポキシ系、ウレタ
ン系、ナイロン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系な
どの接合剤のような強力な接合剤で固定し、胴部１の中
央部局面に緩やかな傾斜の山形状に内方昔たは外方へ脹
れが形成されている。

第１図は接続部分３が外方へ脹れているもの、第３図は
内方へ脹れているものをそれぞれ示しである。

また、接続部分３の上には、耐圧強度をさらに増すため
印刷などを施した糸入強化紙、布、プラスチック、金属
などのテープからなるバンド４が巻きつけられる。

なお、図示してないが口部２にはもちろんキャップが取
付けられる。

ところで、一般に生ビールを充填した容器内におけるビ
ールの内圧は、液温か２０°〜３５℃に釦いて２〜３−
５ Ｋ４／ｃｒＡ （ゲージ圧）とされている。

その点本業容器は、胴部の中央部を内方または外方へ脹
らんだ重ね合せの結合で構成されているので、材料がア
ルミニウム板材規格ＡＡ ３００４−Ｏでは０．４ ｒ
ｒｒｍ以下、軟質材であるＡＡ １１００（２Ｓ）でも
（Ｌ４ｍｍという薄い厚さで上記の圧力に十分耐えるこ
とができ、接続部分の上にバンド掛けすることにより耐
圧性をさらに１〜２Ｋｑ／ｃｒＡ増すことができる。

これは縦横１２０ｗｍ、長さ２４５掴（容量的３ｔ）の
本案容器について反覆実験した結果確認されている。

さらに本案容器は角形であるため、荷姿が安定して輸送
効率がよく、保管時もスペースをとらないほか、冷蔵庫
内に収納した場合にも表面積と内容積の比が大きくかつ
アルミニウム薄板であるため冷却効率がよい。

また製作の面でも角形の圧延アルミニウム薄板をプレス
成形するので屑の発生はほとんどない。

なお、本案容器は角形であるため使用ずみの空になった
ものをつぶしやすく空容器の回収が甚だ容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案容器の一部切欠断面図、第２図は平面図、
第３図は変形のものの断面図である。 １・・・・・・胴部、１Ａ・・・・・・胴部の上半分、
１Ｂ・・・・・・胴部の下半分、ａ・・・・・・上半分
の下端周縁部分、ｂ・・・・・・下半分の上端周縁部分
、３・・・・・・接続部分、４・・・・・・バンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部の上半分の下端周縁部分と下半分の上端周縁部分を
   重ね合せた界面を接合剤で固定して一体にした断面が方
   形の日付アルミニウム製耐圧容器からなり、前記胴部の
   中央部周面に緩やかな傾斜の山形状に僅かに内方筐たは
   外方へ脹れた接続部分が形成され、且つ、前記接合部分
   の外側にバンドが巻かれてなるビール配送用容器。