JPS5898494A - 珪酸紙及びその製法 - Google Patents

珪酸紙及びその製法

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JPS5898494A
JPS5898494A JP19805181A JP19805181A JPS5898494A JP S5898494 A JPS5898494 A JP S5898494A JP 19805181 A JP19805181 A JP 19805181A JP 19805181 A JP19805181 A JP 19805181A JP S5898494 A JPS5898494 A JP S5898494A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は珪酸紙並びにその製法に関する。
紙は現在各分野に旦り広い範囲で使用されているが、そ
の難点は燃え易いということである。紙に不燃性乃至難
燃性を賦与出来れば更に新しい分野が開拓されるばかり
でな(、現在の使用分野でも極めて有利となる。このた
め紙として要求される諸要素を維持したままで不燃性乃
至難燃性を賦与することが強く要望されている。
本発明の目的は上記要望にこたえることであって、本発
明のこの目的は (イ) 珪酸の二次粒子が多数繊維質物質とからまり合
い乍ら圧縮変形された状態で連結し、且つ珪酸の含量が
50重量%以上であって、 (ロ) 上記連結状態は、曲率10mmRで紙を捲回し
た場合にその表面に割れを生ぜず、且つ(ハ)珪酸の二
次粒子は珪酸カルシウムの二次粒子を水の存在下で炭酸
ガスと接触せしめ次いで酸処理して製造されたものであ
ることを特徴とする珪酸紙 を提供することによって達成される。
本発明の珪酸紙は次の各点で特長づけられる。
珪酸の二次粒子が多数繊維質物質とからまり合いながら
圧縮変形された状態で連結していることである。この圧
縮変形された状態としては上記二次粒子の形態がかなり
はっきりと残存している程度から該二次粒子が著しく圧
縮変形されてほとんど扁平化してもとの二次粒子の形を
ほとんど残さない程度にまで変形された状態まで包含さ
れる。
この様に本発明の珪酸紙に於いては、二次粒子の形が残
存した&i度の変形から殆んど該二次粒子の形が残らな
い程度にまで著しく圧縮変形させたものまで広い範囲で
その変形状態が含まれる。
次いで本発明の紙の第2の特徴として珪酸の含有量が5
0重1%以上であることである。本発明の紙は珪酸が主
原料で゛あって紙の填料として使用されているものでは
なく、その含有量も50重量%以上である点に大きな特
徴があり、繊維質物質はあくまで副原料である。
第8番目の本発明の紙の特長として上記二次粒子と繊維
質物質との連結状態が次の点で規定されていることであ
る1、先ず本発明の紙を曲率10rrrnRで捲回した
ときにその表面に割れを生じないということである、こ
の際の割れとは実質的に珪酸の絡合した連結状態が決裂
した状態を云う。この特長は本発明の紙の柔軟性乃至し
なやかさを示している。本発明の紙としては好ましくは
、更に次の特長を有するものである、 即ち抄紙方向での裂断長が0.1 Km 以上であると
いうことである。弦で裂断長は次の式で表わされる。
即ち本発明の紙はかなりの柔軟性乃至しなやかさを有す
る反面、ある程度の引張りに対してはかなりの抵抗力を
有し、少々の引張り力ではやふけないことを示している
また本発明の1紙は次の様な性質を有している。
まずその厚さは通常111II以下程度であり、その坪
量は400 f/m 以下である。
本発明の紙を調製するに際しては珪酸の二次粒子が水に
分散した水性スラリーに、繊維質物質を添加し、混合し
、次いで得られる紙の中の珪酸の含有量が50重量%以
上となるように抄紙する。
本発明者の研究した所によると、珪酸の二次粒子が水に
分散した水性スラリーから珪酸紙を調製するに際しては
、上記珪酸の水性スラリーの製法の差に依って、得られ
る珪酸紙の機械的強度が著しく崇なると共にその歩留も
大きく異なることが明らかとなった。即ち珪酸カルシウ
ムの二次粒子を原料としてこれに酸たとえば塩酸を作用
させて珪酸カルシウムを水溶性カルシウム塩と珪酸とに
変換せしめ、生成した水溶性カルシウム塩を水洗して除
去する方法の場合には、得られる珪酸紙の機械的強度は
着しく低下し、且つその歩留りも極めて低いが、上記珪
酸カルシウム二次粒子をいったん水の存在下に炭酸ガス
と接触せしめて炭酸カルシウムとシリカとの複合粒子と
なし、この複合粒子を次いで酸処理して珪酸だけとする
二段法を採用するときは、得られる珪酸紙の機械的強度
は優れたものとなると共に)留りも1着しく向上するこ
とが判明した。
本発明に於いて原料として使用する珪酸の二次粒子から
なるスラリー自体は公知であり、またこたとえば特公昭
55−14809 及び特開昭52−126695号 
に記載されている所である。本発明に於いては、この二
段法で製造されたものであるかぎり、各種の珪酸カルシ
ウムからなる二次粒子のスラリーから二段法で調製され
た珪酸二次粒子のスラリーが広い範囲で使用出来る。
この際の珪酸カルシウムの二次粒子からなるスラリー自
体も公知であり、たとえば特公昭52−48494号、
特公昭5B−12526号、特公昭5B−18588号
、特公昭54−4968号、持分1i855−2995
2号公報に記載されたものを例示することが出来る。ま
た撹拌法以外の方法でm製された二次粒子から成るスラ
リーも使用出来、たとえば原料スラリーをオートクレー
ブ中で撹拌することなく水熱反応せしめ、必要に応じ若
干粉砕したものを例示出来る。これ等珪酸カルシウム二
次粒子は原則的には珪酸カルシウムが多数三次元的に絡
合して二次粒子を形成したものであって、その表面には
珪酸カルシウムに基づ(多数のひげが突出している。
また二次粒子が主体となるかぎり珪酸カルシウムの一次
粒子が混在していても良い。
珪酸カルシウムとしては、たとえばワラストナイト族、
トベルモライト族、トリカルシウムシリケート水和物、
ジャイロライト族、α−ダイカルシウムソリケート水和
物等を具体例として例示出来る。
ワラストナイト族としては、シーツドライド、フオシャ
ジャイト、β−ワラストナイトを、またトベルモライト
族としては、トベルモライト、C3H(1)  を、ま
たジャイロライト族としては、ジャイロライト、トラス
コタイト、2−フェーズ(phase)を具体例として
例示出来る。
その池水発明に於いては、ナトリウムカルシウムシリケ
ート、やペクトライトも使用することが出来る。
繊維質物質としては有機質繊維並びに無機質繊維の18
!iまたは2種以上が使用され、前者としては、セルロ
ース繊維の他にポリアミド、ポリエステル、ポリオレフ
ィンの如き各櫨合成繊維が、また後者としてはグラスフ
ァイバー、岩綿、石綿、シリカファイバー、セラミック
ファイバー、炭素繊維、無機ウィスカー等を例示出来る
繊維質物質を該二次粒子スラリーに添加するに際しては
、該繊維を水に懸濁し、就中有機#a雑の場合は好まし
くはこれを叩解してフィブリル化した後、粒子よりも含
有量が少くなるように添加する。抄紙操作、条件等は従
来から使用されて来た操作や条件がそのまま適用出来、
またサイズ剤その他添加剤が必要に応じ適宜に添加され
る。この際の添加剤としてはたとえば紙力増強剤、撥水
剤、耐湿性樹脂、合成ゴムラテックス、S燃剤等を例示
出来、これ等添加剤は目的とする紙の用途に応じて混合
、含浸または塗工により容易に添加される。。
本発明の珪酸紙はまた次の様な方法にても製造すること
が出来る。即ち炭酸カルシウムとシリカとから成る複合
−次粒子が多数絡合して形成された複合二次粒子と繊維
質物質とから成る複合ペーパーを酸処理して珪酸紙を製
造する方法である。
上記複合ペーパーは、 (イ)炭酸カルシウムとシリカとから成る複合−次粒子
が多数絡合して形成された二次粒子が多数繊維質物質と
からまり合い乍ら圧縮変形された状態で連結し、 (ロ)上記連結状謬は、曲率10mmRで紙を捲回した
場合にその表面に割れを生ぜず、且つ(ハ)上記複合−
次粒子は、珪酸カルシウム結晶を水の存在下で炭酸ガス
と接触せしめて珪酸カルシウムを炭酸カルシウムとシリ
カとに変換させたものである。
この際使用される酸としては鉱酸ばかりでなく酢酸の如
き有機酸も使用出来、その濃度としては低い方が良い。
上記複合ペーパーはたとえば次の欅な方法で調製出来る
炭酸カルシウムとシリカとから成る複合−次粒子が多数
絡合して形成された二次粒子が多数水に分散した水性ス
ラリーと、繊維質物質との混合物を抄造する方法、及び
珪酸カルシウムの二次粒子と繊維質物質とから成る珪酸
カルシウム紙を水の存在下で炭酸ガスと接触せしめて珪
酸カルシウムを炭酸カルシウムとシリカとに変換せしめ
る方法を挙げることが出来る。この珪酸カルシウム紙は
(イ)珪酸カルシウムの二次粒子が多数繊維質物質とか
らまり合い乍ら圧縮変形された状態で連結し、 (ロ)上記連結状態は、曲率10 mmRで紙を捲回し
た場合にその表面に割れを生じない ものである。この珪酸カルシウム紙を水の存在下で炭酸
ガスと接触せしめる際の条件は、水と珪酸カルシウム紙
の重量比が0.1〜5:1好ましくは1〜8:lで炭酸
ガスは常圧下、加圧下いづれの条件で接触させても良い
が加圧下で接触せしめる場合には処理時間が著しく短縮
される。
珪酸スラリーから#製された珪酸紙は複合粒子からなる
ペーパーより製造する上記方法で製造された珪酸紙に比
し機械的強度が更に一段と優れるという利点がある。
本発明の珪酸紙は、珪酸カルシウム紙に比し耐酸性並び
に吸湿性・が特に優れており、また炭酸カルシウムとシ
リカとからなる複合粒子から調製されたペーパーに比し
、更に化学的安定性が優れる特徴がある。
本発明の製法に於いては、いずれの方法に於いても上記
珪酸の二次粒子を原料として使用するので、この粒子の
大きな表面積に基づく接触面積の大きいことが、繊維質
物質の混抄を極めて容易となし、該粒子が繊維質物質と
分離して沈澱することもなく、その結果得られた紙の地
合が均一となる利点がある。また本発明製法に於いて抄
紙後カレンダー処理を行うと平滑で緻密な紙となり、更
にスーパーカレンダー掛けを行うことにより表向に光沢
を賦与出来美しい紙とすることが出来る。
本発明の珪酸紙は不燃性乃至難燃性並びに防炎性に優れ
るだけでなく、吸着性、吸脱湿性、断熱性、電気絶縁性
、加工性に優れているので、従来から使用されている難
燃防炎壁紙、天井材、ハニカムコア材、クッションフロ
ア材、工業用断熱材、バッキング材、電気絶縁材、空調
熱交換器用エレメント、ガス吸着シート、酸性液用p紙
、酸性薬品の包装材等の用途にも有効に使用出来る。
また本発明の紙は、これに有機質ithIIm又はバイ
ンダー、離燃剤を添加した場合、燃焼時に有毒ガスを発
生したとしても、これ等のガスは紙白体に吸着される。
2 爽施偽1゜ 生石灰47.4111s、シ!J力7ラワー52.6重
皿部を水2400重鳳部と混合した後、オートクレーブ
に装入し、温度200°C1圧力15 kQ/Cdの飽
和水蒸気圧下で撹拌し乍ら5時間水熱反応せしめ、シー
ツドライド結晶よりなるスラリーを得た。
上記で得られたスラリーを光学顕微鏡下で観察すると、
直径が約10〜60μm で鞠藻状のほぼ球状の二次粒
子がみられ、又、該スラリーを分散させ電子顕微鏡下で
観察したところ約0.0B〜0.8μm の幅、約1〜
20μm の長さの多数の針状結晶がみられた。
次いで該スラリーを水対スラリーの固形分重量比が5/
lになる様に調製し、容器に入れ20°C常圧下で炭酸
ガスを11/分 の割合で4時間流入し炭酸化せしめ、
乾燥した後反応物を濃度6規定の塩酸溶液で5分間処理
後子分に水洗して塩化カルシウムを完全に溶出せしめ珪
酸二次粒子スラリーを得た。
このスラリーはX線回折分析の結果非晶質であることが
確認されこれを光学顕微鏡下で観察すると、直径が約1
0〜60μm で鞠藻状のほぼ球状の二次粒子がみられ
、珪酸二次粒子は出発原料とするゾーノトライトニ次粒
子と実質的に一致しており、該ゾーノトライトニ次粒子
の形状はそのまま保持されていることがわかる。
更にこれを分散させて電子顕微鏡下で観察したところ約
0.08〜0.8μmの幅、約1〜20μmの長さの非
晶質シリカがみられた。これより該非晶質シリカは出発
原料とするシーツドライド結晶の形状をそのまま保持し
ていることがわかる。
次いで、上記で得た珪酸二次粒子よりなるスラリーと、
叩解度5R26のセルロース繊維(パルプ)を固形分重
量比で4/1 となるように調製したもの(陽1)と同
じく8/2にIiI製′したもの(胤2)を水に均一に
分散させ、これをタンビースタンダードマシン(目数1
00メツシユ)で抄紙し、これをプレス後乾燥した。
この時の歩留りは陽1のものでは82%患2のものでは
89%であった。
得られた紙の特性は第1表の通りである。
尚、難燃性試験方法はJISA1822のメンケルバー
ナー法に準拠し加熱時間を8分間として、炭化長、残炎
、残塵を測定し合否を判定した。
又、pHはJISP8.188の紙及び板紙のpH試験
方法に従って測定した。
又、上記で得た紙を曲率10 mmKで捲回した所その
表向に割れを生じなかった。
実施例2゜ 実施例1.と同様にして得られたシー・ノドライト結晶
から成るスラリーを水対スラリーの固形分重量比が6/
1 になる様に調製し、容器1こ入れ20°C常圧Fで
炭酸ガスをll7分の割合で4時間流入し炭酸化せしめ
 乾燥した後反応物を濃度6規定の酢酸m液で5分間処
理後子分に水洗して酢酸カルシウムを完全に溶出せしめ
珪酸二次粒子スラリーを得た。
このスラリーはX線回折分析の結果非晶質であることが
確認されこれを光学顕微鏡下で観察すると、直径が約l
θ〜60μm のほぼ球状の二次粒子がみられ、珪酸二
次粒子は出発原料とするシーツトライト二次粒子と実質
的に一致してあり、該シーツトライト二次粒子の形状は
そのまま保持されていることがわかる。
更にこれを分散させて電子顕微鏡下で観察したところ約
0.08〜0.8 pmの幅、約1〜20 μmの長さ
の非晶質シリカがみられた。これより該非晶質シリカは
出発原料とするシーツドライド結晶の形状をそのまま保
持していることがわかる。
次いで、上記で得た珪酸二次粒子よりなるスラIJ −
ト、叩解度5R26のセルロース繊維(パルプ)を固形
分重量比で4/l となるように調製したものを水に均
一に分散させ、これをタラピースタンダードマシン(目
数100メツシユ)で抄紙しこれをプレス後乾燥した。
この時の歩留りは98%であった。
得られた紙の特性は第2表の通りである。
又、上記で得た紙を曲率10 rrmRで捲回した所そ
の表面に割れを生じなかった。
実施例8゜ 生゛°石灰47重量部と珪石粉58重量部を水2400
重量部と混合駿た後、オートクレーブに装入し、温度2
00°C圧力15#/dの飽和水蒸気圧下で撹拌し乍ら
5時間水熱反応せしめ、シーツドライド結晶よりなるス
ラリーを得た。
状の二次粒子がみられ、又該スラリーを分散させて電子
顕微鏡下で観察したところ約0.08〜0.8μmの幅
、約1〜20μmの長さの多数の針状結晶がみられた。
次いで、上記で得たシーツトライト二次粒子よりなるス
ラリーと、叩解度5R26のセルロース繊維(パルプ)
を固形分重量比で4/1 となるように調製したものを
水に均一に分散させ、これをタンビースタンダードマシ
ン(目数100  メツシュ)で抄造し、これをプレス
後乾燥した。
次いで上記で得られた珪酸カルノウム紙を水対紙の固形
分重量比が2/1 になるように調製した後、各回に入
れ20゛C常圧下で炭酸ガスを11/分の割合で5時間
流入し炭酸化せしめ乾燥した後、反応した紙を濃度1規
定及び6規定の酢酸溶液で5分間処理挟子分に水洗して
酢酸カル/ラムを完全に浴出せしめ次いで乾燥して珪酸
紙隘l及び庵2を得た。
これらをx11回折分析した結果、パルプのピークのみ
が確認された。
更にこれらの紙をほぐしてアルコール中に分散させて電
子顕微鏡下で観察したところ約0.08〜0.8μmの
幅、約1〜20μmの長さの非晶質シリカとパルプ繊維
がみられた。これより、該非晶質シリカは出発原料とす
るシーツドライド結晶の形状をそのまま保持しているこ
とがわかる。
得られた紙の特性は第8表の通りである。
/′ /″ 又、上記で得た紙を曲率10mmRで捲回した所その表
面に割れを生じなかった。
実施例4゜ 沈降容積48mβに調製した石灰乳(生石灰として47
重皿部)と珪石粉58重量部と水を混合して、水対固形
分重量比を24:lに調製した後、オートクレーブに装
入し、温度200℃、圧力15に9/Cdの飽和水蒸気
圧下で撹拌し乍ら4時間水熱反応せしめシーツドライド
結晶よりなるスラリーを得た。
次いで上記スラリーを実施例1.と同様に処理して得た
珪酸二次粒子スラリーと叩解度SR’26のセルロース
繊維(パルプ)を固形分重量比で8/2となるように1
lII!!シたものを水に均一に分散させ、これをタン
ビースタンダードマシンで抄造した後プレスし、乾燥し
た。
この時の歩留りは98%であった。
尚沈降容積の測定方法は米国特許第4162924号明
細書に記載された方法に依る。
得られた紙の特性は第4表の通りである。
第4表 実施例5゜ 珪石粉100.6重量部、生石灰74.4重態部、及び
水2100重量部を混合し、これを内容積81の撹拌機
つきオートクレーブに入れ、密閉後加熱し温度及び内圧
が191℃、12 kg/dの飽和水蒸気圧下で撹拌し
ながら5時間水熱反応した。反応終了後徐冷して常圧に
戻し、オートクレーブからスラリー状の反応生成物をと
り出した。
この反応生成物は、X線回折分析を行った結果トベルモ
ライトを主体とするスラリーであることが判明した。
直径が約10〜1100p のほぼ球状の二次粒子がみ
られた。
次いで、上記スラリーを実施例1.と同様に処理して得
た珪酸二次粒子スラリーとパルチ(叩解度5R80)を
該スラリーとパルプの固形分重量比を4/1 となるよ
うに調製したものを水に均一に分散し、これをタラピー
スタンダードマシン(目数100/ツシユ)で抄造した
後、プレスし、乾燥した。
この時の歩留りは88%であった。
得られた紙の特性は46表の通りである。
第5表 実施例6゜ シリカフラワー68.8重量部、生石灰81.2重態部
、及び水2100m1部を混合し、これを内容積81の
撹拌機つきオートクレーブに入れ、密閉後加熱し温度及
び内圧が200°C115kg/cdの飽和水蒸気圧下
で撹拌しながら25時間水熱反応した。反応終了後、徐
冷して常圧に戻し、オートクレーブからスラリー状の反
応生成物をとり出した。
この反応生成物は、X線回折分析を行った結果フオシャ
ジャイトを主体とするスラリーであることが判明した。
また、スラリーを光学顕微鏡下で観察すると、直径が約
lθ〜50μmのほぼ球状の二次粒子がみられた。
次いで、上記スラ1」−を実施例1.と同様に処理して
得た珪酸二次粒子スラリーとパルプ(叩解度5R80)
を該スラリーとパルプの固形分重量比を471  とな
るように調製したものを水に均一に分散し、これをタラ
ピースタンダードマシン(目数100メツシユ)で抄造
した後、プレスし、乾燥した。
この時の歩留りは91%であった。
得られた紙の特性は第9表の通りである。
第6表 比較例 5%のホワイトカーボンスラリー(5i02として71
.60F)と6%の水酸化カルシウムスラリー(CaO
として88.401を大気圧下25℃で1時間混合した
後、オートクレーブに装入し、温度200 ”C1圧力
15に97cdの飽和水蒸気圧下で撹拌し乍ら16時間
水熱反応せしめた。
上記で得られたスラリーをX線回折分析した結果、ジャ
イロライト型珪酸カルシウムであることが確認された。
次いで該スラリーを乾燥後、0.5Nの塩酸溶液に投入
し、20°Cで2時間撹拌し乍ら保持した後、濾過水洗
した。これをX線回折分析した結果、非晶質シリカが認
められた。
次いで、上記で得られたスラリーと叩解度5R80のパ
ルプを固形分重量比で4/1となるように調製したもの
を水に均一に分散させこれをタラピースタンダードマシ
ンで抄紙した後、プレス後乾燥した。
この時の歩留りは47%であった。
得られた紙の特性は第7表の通りである。
第7表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)(イ)珪酸の二次粒子が多数繊維質物質とからま
    り合い乍ら圧縮変形された状態で連結し、且つ珪酸の含
    量が50重量%以上であって、(ロ)上記連結状態は、
    曲率10mmRで紙を捲回した場合にその表面に割れを
    生ぜず、且つ0号  珪酸の二次粒子は珪酸カルシウム
    の二次粒子を水の存在下で炭酸ガスと接触せしめ次いで
    酸処理して艶遺されたものであることを特徴とする珪酸
    紙。 ■ 珪酸粒子が多数絡合して形成された二次粒子が多数
    水に分散した水性スラリーと、繊維質物質との混合物を
    、該珪酸が50重量%以上となる様に抄造することを特
    徴とする珪酸紙の製法。 l(イ)炭酸カルシウムとシリカとから成る複合−次粒
    子が多数絡合して形成された二次粒子が多数繊細質物質
    とからまり合い乍ら圧縮変形された状態で連結し、 (ロ)上記連結状顛は、曲率10 mmRで紙を捲回し
    た場合にその表面に割れを生じないペーパーを酸処理す
    ることを特徴とする珪酸紙の製法。 (4)珪酸カルシウムがワラストナイト族珪酸カルシウ
    ムである特許請求の範囲第1項の珪酸紙。 ■ 珪酸カルシウムがトベルモライト族珪酸カルシウム
    である特許請求の範囲第1項の珪酸紙1、■ 更に他の
    添加剤が均一に含有されている特許請求の範囲第1項の
    珪酸紙。 (′D 上記混合物に更に添加剤が含有されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の製法。 (鳥 上記ベーパーに予め添加剤が含有されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第8項に記載の製法。 (釦 上′記抄造後、添加剤を含浸または塗工すること
    を特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の製法。 叫 酸処理後に、添加剤を含浸または塗工することを特
    徴とする特許請求の範囲第8項に記載のN法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63190096A (ja) * 1986-09-10 1988-08-05 佐野 実
CN114715905A (zh) * 2022-04-20 2022-07-08 河南理工大学 一种高碳化活性硅灰石及其制备方法和应用

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