JPS589800B2 - 酸化物単結晶の製造法 - Google Patents

酸化物単結晶の製造法

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JPS589800B2
JPS589800B2 JP14438478A JP14438478A JPS589800B2 JP S589800 B2 JPS589800 B2 JP S589800B2 JP 14438478 A JP14438478 A JP 14438478A JP 14438478 A JP14438478 A JP 14438478A JP S589800 B2 JPS589800 B2 JP S589800B2
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JP
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rhodium
single crystal
oxide single
crucible
alloy
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JP14438478A
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横尾敏昭
桑野幸徳
深津猛夫
西脇秀則
大西三千年
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸化物単結晶の製造法に関する。
酸化物単結晶の融点は一般的にタンタル酸リチウムLi
TaO3単結晶1650℃の様に高い。
その為に従来イリジウム坩堝やロジウムを20〜40%
含むロジウム白金合金から成る坩堝が使用されていた。
然し乍ら、イリジウム坩堝を用いて酸化物単結晶を溶融
する場合、イリジウムの融点は245.4℃で融点につ
いては問題ないが、このイリジウムは極めて高価である
と共に坩堝への加工費や補修費が高くつき結果的に酸化
物単結晶のコストアップをもたらしていた。
一方、20〜40%のロジウムを含むロジウム白金合金
坩堝を用いた場合、これも融点については殆んど問題な
いが、ロジウムの含有量が増加すると該ロジウムがロジ
ウム白金合金を均一に形成しなくなり、坩堝表面にロジ
ウムが偏析したり不均一な表面を形成する。
その為に高濃度のロジウムを含有した合金坩堝を用いて
酸化物単結晶、例えばLiTaO3単結晶を成長せしめ
るとロジウムがLiTaO3単結晶に溶け込み、単結晶
の成長工程に於いてクラツクを発生させたり単結晶の特
性劣化を招き結果的に単結晶の歩留りを低下させていた
第1図はそのロジウム含有量とロジウム白金合金の融点
との関係を示す曲線図で、同図からも明らかな如くロジ
ウムの含有量の増加に応じて融点も上昇する関係にある
従って、高融点のロジウム白金合金坩堝を得ようとすれ
ばロジウムの含有量を増やせばよい。
然し高濃度のロジウムを含有せしめた場合には上記した
様な種々の問題が生じる為に単純にロジウムの含有量を
増せなかった。
本発明は斯る問題点を排除しロジウム白金合金から成る
合金坩堝にて酸化物単結晶を成長せしめる製造法を提供
するものである。
第2図は本発明製造法に用いられるロジウム白金合金か
ら成る合金坩堝の断面図で、同図からも明らかな如く、
該坩堝1の内側2と外側3とではロジウムの含有量を異
にした、即ち内側2に比べ外側3の含有量を大ならしめ
た二層構造をなしている。
この様に合金坩堝1の内側2のロジウム含有量を少にせ
しめる事に依って合金表面の均一性を保つと共に酸化物
単結晶溶液へのロジウムの溶け込みを単結晶の成長工程
に於けるクラツクの発生や特性劣化のない程度に抑え、
外側3のロジウム含有量を大ならしめる事に依って該合
金坩堝1の加熱部分である外側の融点を高くし耐熱性を
持たせている。
この二層構造の合金坩堝1内にて酸化物単結晶を溶融し
、この溶液をチョコラルスキ(CZ)法やEFG法等の
引上げ法、引下げ法、キプロス法、及びフラックス法等
に依って成長せしめる。
その結果成長せしめられた酸化物単結晶例えばLiTa
O3単結晶は合金坩堝1のロジウムがLiTaO3単結
晶溶液に溶け込んだ為に赤褐色に着色する色合いも淡く
クラツクの発生率も低下した。
尚、上記合金坩堝1の内側2及び外側3のロジウム含有
量は内側2に於いてはロジウムの溶け込みが殆んど認め
られない20重量%からLiTaO3単結晶の成長に十
分耐えられる融点を合金坩堝1に付与する10重量%が
好ましく、外側3のそれに於いては内側2より高融点を
付与する為に20〜50重量%が必要である。
上記ロジウムの含有量が50重量%を超るとロジウム白
金合金は脆く硬くなり加工が困難となる計りか、融点の
上昇もあまり望めなくなるからである。
以下に本発明の実施例を記載する。
内径120mmφ、外径122朋φ、深さ120mmの
ロジウム白金合金から成る二層構造の合金坩堝1に於い
て、内壁から厚み0.5mmまでの内側2のロジウム含
有量を18重量%、そこから厚み1.5mmの外壁まで
の外側3のそれを35重量%としものを用いチョコラル
スキ法に依ってLiTaO3単結晶を成長せしめた。
即ち、この合金坩堝1に5酸化タンタルと炭酸リチウム
の混焼体を入れ、周囲から高周波加熱により上記混焼体
を溶融した。
然る後、この溶融液に種結晶を接触させ、この種結晶を
低速で回転させ乍ら1時間に10mm程度の速度で引き
上げた。
その結果約15時間後に直径63.5mmφ高さ150
mmのLiTaO3の単結晶を得た。
この二層構造の合金坩堝1を用いる事に依って歩留りを
98%にする事が出来た。
尚、上記と同じ方法で30重量%のロジウムを含む従来
の一層の合金坩堝を用いてLiTaO3単結晶を成長せ
しめた場合の歩留りは約70%であった。
以上の説明から明らかな如く本発明製造法に依れば、ロ
ジウムの含有量が内側に比べ外側の力が大なる二層構造
のロジウム白金合金から成る合金坩堝を用いて酸化物単
結晶を成長せしめているので、耐熱性が要求される外側
を高融点にする事が出来ると共に、内側のロジウム含有
量を低濃度にした事に依って酸化物単結晶溶液への溶け
込みを抑える事が出来る。
従って、酸化物単結晶のクラツクの発生及び特性劣化を
防止出来るので歩留りの向上を実現出来ると共に、合金
坩堝内壁の荒れも殆んど収まり補修費も安価となって結
果的に酸化物単結晶のコストダウンが図れる。
尚、本発明製造法の酸化物単結晶はLiTaO3に限る
ものではなくLi/Ta比を変えたLiTaO3、不純
物添加LiTaO3、ニオブNbとの混晶体であるLi
TaXNbI−XO3及びNb酸系の酸化物等であって
も同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はロジウムの含有量とロジウム白金合金の融点と
の関係を示す曲線図、第2図は本発明製造法に用いられ
る合金坩堝を示す断面図である。 1・・・・・・合金坩堝、2・・・・・・内側、3・・
・・・・外側。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ロジウムを含む白金合金坩堝の上記ロジウムの含有
    量を内側に比べ外側を大ならしめた二層構造とし、この
    二層構造から成る合金坩堝内にて酸化物を溶融し単結晶
    を成長せしめる事を特徴とした酸化物単結晶の製造法。 2 上記ロジウムの内側の含有量を10乃至20重量%
    、外側のそれを20乃至50重量%とした事を特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の酸化物単結晶の製造法。 3 上記酸化物単結晶はタンタル酸リチウムである事を
    特徴とした特許請求の範囲第1項若しくは第2項記載の
    酸化物単結晶の製造法。
JP14438478A 1978-11-20 1978-11-20 酸化物単結晶の製造法 Expired JPS589800B2 (ja)

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JPS5571700A JPS5571700A (en) 1980-05-29
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JP7258293B2 (ja) * 2019-08-29 2023-04-17 不二越機械工業株式会社 酸化ガリウム結晶育成用るつぼ
CN114775057B (zh) * 2022-06-23 2022-09-23 天通控股股份有限公司 一种生长6英寸钽酸锂晶体的方法

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