JPH0412082A - 単結晶育成方法 - Google Patents
単結晶育成方法Info
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- JPH0412082A JPH0412082A JP11371090A JP11371090A JPH0412082A JP H0412082 A JPH0412082 A JP H0412082A JP 11371090 A JP11371090 A JP 11371090A JP 11371090 A JP11371090 A JP 11371090A JP H0412082 A JPH0412082 A JP H0412082A
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Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、単結晶育成方法に関し、さらに詳しくは、分
解溶融化合物の単結晶をフラックスを用いずに育成する
方法に関する。
解溶融化合物の単結晶をフラックスを用いずに育成する
方法に関する。
従来、分解溶融化合物の単結晶は、フラックスを用いて
育成する方法(フラックス法)によらなければ製造でき
なかった。
育成する方法(フラックス法)によらなければ製造でき
なかった。
例えば、特公平1−52359号公報に記載されている
ように、分解溶融化合物であるKTiOPO。
ように、分解溶融化合物であるKTiOPO。
単結晶は、セルフフラックス法により、KTiOPO。
の化学量論量より多いに、0を含む融液から作製されて
いる。これとは別に、KTiOPO,単結晶は、WO3
をフラックスとして用いるフラックス法により作製され
る(特開昭63−40799号公報参照)。
いる。これとは別に、KTiOPO,単結晶は、WO3
をフラックスとして用いるフラックス法により作製され
る(特開昭63−40799号公報参照)。
ところが、フラックス法により作製された単結晶は、結
晶内部にインクルージヨンか混入するという問題、及び
育成時間か長いという問題を有する。
晶内部にインクルージヨンか混入するという問題、及び
育成時間か長いという問題を有する。
そこで、単結晶と同じ組成を有する融液から単結晶を育
成するのが理想的である。しかし、融液から直接を育成
できるものは、調和融解する物質、即ち、結晶の組成で
そのまま融液になる物質に限定されていた。そのため、
分解溶融化合物をフラックスを用いずに作製することは
不可能とされていた。
成するのが理想的である。しかし、融液から直接を育成
できるものは、調和融解する物質、即ち、結晶の組成で
そのまま融液になる物質に限定されていた。そのため、
分解溶融化合物をフラックスを用いずに作製することは
不可能とされていた。
例えば、分解溶融化合物である三ホウ酸リチウム結晶(
LiBsOa)は、第1図に示すような相平衡図を有す
る。LiB505は、図中のaで示される組成を有し、
aの組成で温度を上げるとq″′点に達するとSoの固
相とt′の液相とに分解する。即ち、LiB505は分
解溶融化合物である。
LiBsOa)は、第1図に示すような相平衡図を有す
る。LiB505は、図中のaで示される組成を有し、
aの組成で温度を上げるとq″′点に達するとSoの固
相とt′の液相とに分解する。即ち、LiB505は分
解溶融化合物である。
また、LiB50sと同一の組成を有する融液をP点か
ら冷却して温度を下げると9点でr組成の結晶が析出す
る。この結晶は、LiB50aとは異なる組成を有する
ものである。さらにq”点にまで温度を下げるとS組成
の結晶とt組成の液相とが共存する。このS組成の結晶
もLiB505とは異なる組成を有する。そしてさらに
温度を下げてq″′点を越えてはじめてLiB50sが
安定して存在する。
ら冷却して温度を下げると9点でr組成の結晶が析出す
る。この結晶は、LiB50aとは異なる組成を有する
ものである。さらにq”点にまで温度を下げるとS組成
の結晶とt組成の液相とが共存する。このS組成の結晶
もLiB505とは異なる組成を有する。そしてさらに
温度を下げてq″′点を越えてはじめてLiB50sが
安定して存在する。
したがって、一般にLiB50s結晶を得るには、B2
O3リッチな組成である1点の液相線から温度を下げて
、LiB50sの組成のm点で結晶を作製する必要があ
る。このB2O3リッチな組成の融液を用いるのがフラ
ックス法である。
O3リッチな組成である1点の液相線から温度を下げて
、LiB50sの組成のm点で結晶を作製する必要があ
る。このB2O3リッチな組成の融液を用いるのがフラ
ックス法である。
ところで、相転移型化合物であるβ−BaB20+単結
晶をフラックスを用いずに作製する方法が知られている
(伊東ら、1989年日本セラミックス協会、年会予講
集、p95)。この方法は、ホウ酸(H3BO3)と塩
化バリウム(BaC1゜” 2H20)水溶液の沈澱反
応により生じるバリウムボレイh (BaB204・n
H2O)を原料として用い、この原料を溶融した融液の
直上に大きな温度勾配を設け、チョクラルスキー法によ
り単結晶を作製するものである。
晶をフラックスを用いずに作製する方法が知られている
(伊東ら、1989年日本セラミックス協会、年会予講
集、p95)。この方法は、ホウ酸(H3BO3)と塩
化バリウム(BaC1゜” 2H20)水溶液の沈澱反
応により生じるバリウムボレイh (BaB204・n
H2O)を原料として用い、この原料を溶融した融液の
直上に大きな温度勾配を設け、チョクラルスキー法によ
り単結晶を作製するものである。
しかし、分解溶融化合物の単結晶をフラックスを用いず
に作製する方法は、今までに知られていない。
に作製する方法は、今までに知られていない。
そこで、本発明の目的は、分解溶融化合物の単結晶をフ
ラックスを用いずに作製する方法を提供することにある
。
ラックスを用いずに作製する方法を提供することにある
。
さらに、本発明の目的は、インクルージヨンを含まない
高品位な分解溶融化合物の単結晶を、より短時間に育成
する方法を提供することにある。
高品位な分解溶融化合物の単結晶を、より短時間に育成
する方法を提供することにある。
本発明は、分解溶融化合物の単結晶を育成する方法であ
って、この単結晶と実質的に同一の組成を有する融液の
単結晶成長界面近傍を、上記分解溶融化合物の分解溶融
温度以下に過冷却しつつ単結晶を育成することを特徴と
する上記方法に関する。
って、この単結晶と実質的に同一の組成を有する融液の
単結晶成長界面近傍を、上記分解溶融化合物の分解溶融
温度以下に過冷却しつつ単結晶を育成することを特徴と
する上記方法に関する。
以下本発明について詳説する。
本発明において、単結晶育成に用いることかできる分解
溶融化合物としては、LiBa0s、KNbO3、(N
b、 Y)Al1 (BO3)いKTiOPO,、Lt
NdP+0□2、KNdPiO0+、KNdlnt−x
P<0+2、NdPsOzを例示できる。
溶融化合物としては、LiBa0s、KNbO3、(N
b、 Y)Al1 (BO3)いKTiOPO,、Lt
NdP+0□2、KNdPiO0+、KNdlnt−x
P<0+2、NdPsOzを例示できる。
本発明の方法では、作製しようとする単結晶の組成と実
質的に同一の融液を用いる。そして、この融液の単結晶
成長界面近傍を分解溶融化合物の分解溶融温度以下に過
冷却しつつ単結晶を育成する。分解溶融化合物の分解溶
融温度は、化合物により異なる。例えば、LiB505
の分解溶融温度は、第1図中に示されているように83
4±4℃である。その他の化合物の分解溶融温度は、例
えば、KNbOaは1039°Cであり、KTiOPO
,は1160〜1170℃である。
質的に同一の融液を用いる。そして、この融液の単結晶
成長界面近傍を分解溶融化合物の分解溶融温度以下に過
冷却しつつ単結晶を育成する。分解溶融化合物の分解溶
融温度は、化合物により異なる。例えば、LiB505
の分解溶融温度は、第1図中に示されているように83
4±4℃である。その他の化合物の分解溶融温度は、例
えば、KNbOaは1039°Cであり、KTiOPO
,は1160〜1170℃である。
単結晶成長界面近傍の融液の温度は、分解溶融化合物の
分解溶融温度より1〜100°C1好ましくは5〜50
℃低くすることが適当である。分解溶融温度に近すぎる
と、結晶の分解により不純物が混入し、また温度が低過
ぎると、多結晶化しやすいからである。
分解溶融温度より1〜100°C1好ましくは5〜50
℃低くすることが適当である。分解溶融温度に近すぎる
と、結晶の分解により不純物が混入し、また温度が低過
ぎると、多結晶化しやすいからである。
単結晶の育成は、まず、作製しようとする単結晶の組成
と実質的に同一の融液を作製し、次いでこの融液の単結
晶成長界面近傍の温度を分解溶融化合物の分解溶融温度
以下に過冷却する。この冷却は、例えば、融液の単結晶
成長界面に水冷コイル等を近付けることにより行うこと
ができる。また、この冷却は、融液の単結晶成長界面近
傍のみが分解溶融化合物の分解溶融温度以下になり、単
結晶成長界面近傍以外の融液は液相である温度になるよ
うに行うことが好ましい。即ち、融液は、単結晶成長界
面から内部にかけて温度勾配を有することが好ましい。
と実質的に同一の融液を作製し、次いでこの融液の単結
晶成長界面近傍の温度を分解溶融化合物の分解溶融温度
以下に過冷却する。この冷却は、例えば、融液の単結晶
成長界面に水冷コイル等を近付けることにより行うこと
ができる。また、この冷却は、融液の単結晶成長界面近
傍のみが分解溶融化合物の分解溶融温度以下になり、単
結晶成長界面近傍以外の融液は液相である温度になるよ
うに行うことが好ましい。即ち、融液は、単結晶成長界
面から内部にかけて温度勾配を有することが好ましい。
次に、過冷却状態の単結晶成長界面に種付けをし、例え
ば1〜20Orpmの回転数で種結晶を回転させつつ、
例えば0.5〜5mm/時間の速度で結晶を引き上げる
。引上げは、単結晶の大きさにより、例えば10時間〜
5日で行うことができる(チョクラルスキー法)。
ば1〜20Orpmの回転数で種結晶を回転させつつ、
例えば0.5〜5mm/時間の速度で結晶を引き上げる
。引上げは、単結晶の大きさにより、例えば10時間〜
5日で行うことができる(チョクラルスキー法)。
単結晶の育成法は、融液の単結晶成長界面近傍を過冷却
状態に維持できる方法であれば、特に限定はなく、チョ
クラルスキー法以外でも、例えば、ブリッジマンストッ
クバーガー法、バグダザロフ法、熱交換(HEM)ベル
ヌーイ法、スカルメルト法、フローティングゾーン法を
挙げることかできる。
状態に維持できる方法であれば、特に限定はなく、チョ
クラルスキー法以外でも、例えば、ブリッジマンストッ
クバーガー法、バグダザロフ法、熱交換(HEM)ベル
ヌーイ法、スカルメルト法、フローティングゾーン法を
挙げることかできる。
尚、結晶が多結晶部を含むような場合には、必要により
、結晶成長の途中で単結晶成長界面の融液温度を上昇さ
せてネッキングすることもできる。
、結晶成長の途中で単結晶成長界面の融液温度を上昇さ
せてネッキングすることもできる。
本発明の方法を第1図のLiB50s単結晶の場合を例
にして説明すると、P点の融液を、 、 ql l 1
点を飛び越えて、融液の界面近傍を分解溶融温度より低
いm点に冷却(過冷却)し、ここで種付けをすることに
より、LiB50.組成を有する融液から同一組成の単
結晶を作製することができる。
にして説明すると、P点の融液を、 、 ql l 1
点を飛び越えて、融液の界面近傍を分解溶融温度より低
いm点に冷却(過冷却)し、ここで種付けをすることに
より、LiB50.組成を有する融液から同一組成の単
結晶を作製することができる。
本発明の方法によれば、従来フラックスを用いずに作製
することができなかった分解溶融化合物の単結晶を、フ
ラックスを用いずに、同一組成を有する融液から作製す
ることができる。さらに本発明の方法によれば、インク
ルージヨンを含まない高品位な分解溶融化合物の単結晶
を、より短時間に育成することができる。
することができなかった分解溶融化合物の単結晶を、フ
ラックスを用いずに、同一組成を有する融液から作製す
ることができる。さらに本発明の方法によれば、インク
ルージヨンを含まない高品位な分解溶融化合物の単結晶
を、より短時間に育成することができる。
LiB505単結晶の作製
99、99%(4N)のLi2CO3とB2O3(高純
度化学製試薬)とを1:3(モル比)で混合し、内径7
0mm、高さ50耶の白金ルツボに充填した。このルツ
ボを、白金製冷却コイルを設けた抵抗加熱炉(第2図に
示す。第2図中、白金製冷却コイルは3、ルツボは4、
原料融液は5である。)中にセットした。ルツボ温度を
950〜1000℃に設定し、ルツボ内の原料を融液化
した。この状態で10時間保持した後、冷却コイルを融
液表面に近づけ、液面から1.0mmの位置に設置した
。このときの液面直上の垂直方向の温度勾配は300〜
4009C/ cmであった。さらに、融液内の温度は
920℃であり、融液の表面近傍の温度は780℃であ
った。
度化学製試薬)とを1:3(モル比)で混合し、内径7
0mm、高さ50耶の白金ルツボに充填した。このルツ
ボを、白金製冷却コイルを設けた抵抗加熱炉(第2図に
示す。第2図中、白金製冷却コイルは3、ルツボは4、
原料融液は5である。)中にセットした。ルツボ温度を
950〜1000℃に設定し、ルツボ内の原料を融液化
した。この状態で10時間保持した後、冷却コイルを融
液表面に近づけ、液面から1.0mmの位置に設置した
。このときの液面直上の垂直方向の温度勾配は300〜
4009C/ cmであった。さらに、融液内の温度は
920℃であり、融液の表面近傍の温度は780℃であ
った。
種付けのため白金線を融液表面に接触させた。
白金線のシャフトの回転数は30rpmにした。
はじめ白金線の周辺から放射状に針状結晶が成長したか
、1〜2時間経過後、ディスク状の析出物を形成した。
、1〜2時間経過後、ディスク状の析出物を形成した。
径が約1.、5 cmになったときに、0,5mm/時
間の速度で引上げを開始した。この後、多結晶部の単結
晶化のために温度を約5°C上昇させてネッキングを行
った。
間の速度で引上げを開始した。この後、多結晶部の単結
晶化のために温度を約5°C上昇させてネッキングを行
った。
ネッキング後、温度を戻し、約20時間結晶の引上げを
行い、厚さ約10mmの透明結晶を得た。
行い、厚さ約10mmの透明結晶を得た。
この結晶をX線回折により同定した結果、第3図に示す
X線回折チャートから、インクルージヨンのないL!B
50s単結晶であった。
X線回折チャートから、インクルージヨンのないL!B
50s単結晶であった。
第1図は、三ホウ酸リチウム結晶(LiB305)の相
平衡図である。 第2図は、実施例で用いた白金製冷却コイルを設けた抵
抗加熱炉の断面図である。 第3図は、実施例の生成物結晶のX線回折チャートであ
る。 第2図中、1は引上げシャフト、2は上蓋、3は白金製
冷却コイル、4はルツボ、5は原料融液、6はヒーター
7はルツボ台、8は断熱材である。
平衡図である。 第2図は、実施例で用いた白金製冷却コイルを設けた抵
抗加熱炉の断面図である。 第3図は、実施例の生成物結晶のX線回折チャートであ
る。 第2図中、1は引上げシャフト、2は上蓋、3は白金製
冷却コイル、4はルツボ、5は原料融液、6はヒーター
7はルツボ台、8は断熱材である。
Claims (1)
- 分解溶融化合物の単結晶を育成する方法であって、こ
の単結晶と実質的に同一の組成を有する融液の単結晶成
長界面近傍を、上記分解溶融化合物の分解溶融温度以下
に過冷却しつつ単結晶を育成することを特徴とする上記
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11371090A JPH0412082A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 単結晶育成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11371090A JPH0412082A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 単結晶育成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0412082A true JPH0412082A (ja) | 1992-01-16 |
Family
ID=14619197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11371090A Pending JPH0412082A (ja) | 1990-04-27 | 1990-04-27 | 単結晶育成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0412082A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111733445A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-10-02 | 哈尔滨工业大学 | 一种三元过渡金属氧化物的二维晶体材料及其制备方法 |
-
1990
- 1990-04-27 JP JP11371090A patent/JPH0412082A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111733445A (zh) * | 2020-05-28 | 2020-10-02 | 哈尔滨工业大学 | 一种三元过渡金属氧化物的二维晶体材料及其制备方法 |
CN111733445B (zh) * | 2020-05-28 | 2021-06-15 | 哈尔滨工业大学 | 一种三元过渡金属氧化物的二维晶体材料及其制备方法 |
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