JPH0742196B2 - 単結晶の育成方法 - Google Patents

単結晶の育成方法

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JPH0742196B2
JPH0742196B2 JP17411290A JP17411290A JPH0742196B2 JP H0742196 B2 JPH0742196 B2 JP H0742196B2 JP 17411290 A JP17411290 A JP 17411290A JP 17411290 A JP17411290 A JP 17411290A JP H0742196 B2 JPH0742196 B2 JP H0742196B2
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single crystal
crucible
crystal
seed crystal
pulling
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JP17411290A
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浩之 石橋
一司 清水
誠人 吉田
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒ化ガリウム、シリコンなどの半導体単結
晶、ゲルマニウム酸ビスマス、タングステン酸カドミウ
ム、タングステン酸亜鉛、ケイ酸ガドリニウム等の酸化
物単結晶の育成方法に関する。
(従来の技術) 高純度、高品質の単結晶の育成に適する方法として、チ
ョクラルスキー法がある。
チョクラルスキー法は第2図に示すようにるつぼ5中の
原料を高周波加熱等で融解したのち種結晶2を融液4に
接触させ、温度を制御しつつ回転しながら引き上げ、種
結晶につづく結晶を成長させる方法である。引き上げ中
は、通常結晶又はるつぼ系の重量変化を検出し、それを
電源にフィードバックして融液の温度を精密にコントロ
ールし、成長した単結晶6の直径を自動制御する方法が
とられている。
(発明が解決しようとする課題) 上述のチョクラルスキー法は、円柱状の単結晶が得られ
製品の採取効率が良いものの、成長した単結晶の重量変
化等を測定し、るつぼの温度を強制的に変えて単結晶の
直径を制御しなければならず、単結晶内部に温度変化に
よる歪が発生し易いという問題があった。
又単結晶の製造に於いては、育成された単結晶をるつぼ
から取り出す作業が容易であることが必要である。
本発明は、単結晶内部に温度変化による歪の発生がない
単結晶が育成できると共に、るつぼからの取り出し作業
が容易な単結晶の育成方法を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、るつぼ内の原料融液に種結晶を接触させ、種
結晶を引き上げながら種結晶につづく結晶を成長させる
単結晶の育成方法において、原料融液の組成を育成する
単結晶の化学量論組成から0.5〜5モル%ずらせた組成
とし、単結晶の育成が完了する前に種結晶の引き上げを
途中で停止し、その後はるつぼの温度をゆるやかに制御
して単結晶の成長を引き続き行うようにしたものであ
る。
本発明では、原料融液の組成を育成する単結晶の化学量
論組成から0.5〜5モル%(全体に対して)ずらせる
が、その値は原料の種類、単結晶の種類、単結晶の育成
条件、単結晶の成長方位、るつぼの直径等を勘案して決
められる。
本発明では、単結晶の育成が完了する前に種結晶の引き
上げを途中で停止するが、全体の融液の10〜20%が単結
晶として育成した段階で停止するのが好ましい。しか
し、原料の種類、単結晶の成長方位、るつぼの直径等装
置上の制約等を勘案して種結晶の引き上げを停止する時
期が決められる。
種結晶の引き上げを停止した後は、るつぼの温度をゆる
やかに制御、例えば1時間に10〜200度の温度勾配でる
つぼの温度をゆるやかに冷却する等を行い単結晶の成長
を引き続く行う。
種結晶を引き上げるとはるつぼの移動に対して相対的に
種結晶を引き上げることを意味し、また種結晶の引き上
げを停止するとは、るつぼの移動に対して相対的に種結
晶を停止することを意味する。
種結晶を引き上げている時は、種結晶及び/又はるつぼ
を回転していても良い。種結晶をるつぼに対して相対的
に回転するのが好ましい。
種結晶の引き上げを停止した後、育成した単結晶がるつ
ぼ壁に達するまでは、種結晶をるつぼに対して相対的に
回転してもよく、回転を停止してもよい。育成した単結
晶がるつぼ壁に達した後は、種結晶をるつぼに対して相
対的に回転できなくなるが、種結晶とるつぼを同方向、
同回転速度で回転しても良い。
種結晶の引き上げ停止後は、成長単結晶部分をるつぼ壁
まで到達させ、さらに全ての融液を単結晶化させること
が円柱状の単結晶が得られ製品の採取効率が良いので望
ましい。
(作用) 原料融液の組成を育成する単結晶の化学量論組成からず
らせたものとしておけば、単結晶化の最終段階で単結晶
の周りに過剰組成に当る原料の一部が析出し、るつぼと
の接触による応力の発生が弱められ、このため単結晶を
るつぼから容易に取り出せ、単結晶やるつぼが割れるの
を防ぐものと考えられる。
又本発明に於いては、種結晶の引き上げ停止後は、単結
晶直径を制御する必要はなく、強制的に融液温度を変化
させる必要がないので、単結晶内部に温度変化による歪
の発生がないと考えられる。
実施例 第1図は、本発明の一実施例を説明するための単結晶の
育成情況の時間的変化を模式的に示した断面図である。
以下第1図を使用して本発明の一実施例を説明する。
原料であるGa金属を500g、As金属を570g、封止剤である
B2O3を300g直径100mmの窒化ホウ素製るつぼに入れ加熱
した。この場合原料の組成はGa1-xASXで示すときX=0.
515(全体に対してのずれは3モル%)である。800℃で
温度を一定に保ち原料を合成し、その後温度を上げて原
料を融かした。第1図(a)で示したように種結晶保持
具1で保持したGaAs単結晶から切り出した種結晶2をB2
O3の液体封止剤3を通してGaAsの原料融液4の表面に付
着した。第1図(b)で示したように原料融液4の温度
を制御するとともに種結晶2を回転しながら引き上げ、
単結晶6を成長させた。そして成長した単結晶の直径が
第1図(c)で示したように約70mmになった所で種結晶
2の引き上げと回転を停止した。その後ゆるやかに温度
を下げ、第1図(d)に示したように成長した単結晶は
るつぼ内壁に到達した。さらに、ゆるやかに温度を下
げ、全ての原料を結晶化した。その後室温まで除冷し、
育成した単結晶を取り出したところ第1図(e)に示し
たように単結晶とるつぼの界面にAs金属の析出物7があ
ることが認められた。得られたGaAs単結晶は、直径94mm
で歪の少ない、割れの無い良質な単結晶であった。また
るつぼからの単結晶の取り出しは容易でるつぼが割れる
ことがなかった。
上述の実施例は液体封止剤を使用する場合でについての
ものであるが、本発明は、液体封止剤を必要としない単
結晶の育成の場合にも適応できる。
上述の実施例ではるつぼを固定して単結晶を育成した
が、るつぼを移動する場合にも本発明は適応できる。
またるつぼの断面形状は必ずしも円形でなくてもよく、
所望の単結晶断面形状に応じて矩形、正方形、楕円形な
どの形状のるつぼを使用することができる。
(発明の効果) 本発明の単結晶の育成方法によれば、単結晶をるつぼか
ら取り出す際に、単結晶やるつぼを割ることなく、容易
に単結晶を取り出すことができる。
さらに本発明の単結晶の育成方法によれば、育成中の温
度変化をゆるやかにすることができ、温度変化による歪
の発生を制御することができる。またチョクラルスキー
法に比べて、同じ直径のるつぼから直径の大きな単結晶
を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明の方法を示す簡略断面
図、第2図は従来の方法を示す断面図である。 符号の説明 1……種結晶保持具、2……種結晶 4……原料融液、5……るつぼ 6……成長した単結晶、7……析出物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】るつぼ内の原料融液に種結晶を接触させ、
    種結晶を引き上げながら種結晶につづく結晶を成長させ
    る単結晶の育成方法において、原料融液の組成を育成す
    る単結晶の化学量論組成から0.5〜5モル%ずらせた組
    成とし、単結晶の育成が完了する前に種結晶の引き上げ
    を途中で停止し、その後はるつぼの温度をゆるやかに制
    御して単結晶の成長を引き続き行うことを特徴とする単
    結晶の育成方法。
JP17411290A 1990-06-29 1990-06-29 単結晶の育成方法 Expired - Lifetime JPH0742196B2 (ja)

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JPH0465388A JPH0465388A (ja) 1992-03-02
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JPH0465388A (ja) 1992-03-02

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