JPS589425B2 - 故障表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は各種の工場設備や装置等における故障の発生
の有無およびその内容を表示する故障表示装置に関する
ものである。

第１図は従来この種の故障表示装置として一般に知られ
ているものを示すブロック結線図であり、図において１
は第１故障表示器、２は選択故障表示器であってこれら
の表示器１，２は表示制御装置３から加えられる表示信
号によって文字又は記号で故障内容を表示する。

４は表示制御装置３の電源装置、５ａ〜５Ｘは故障検出
装置（図示せず）から送られる故障信号の人力端子、６
３〜６ｅはそれぞれの故障に対してあらかじめ与えられ
ている故障番号を故障の発生順に表示する故障番号表示
器、７は故障番号表示器６ａ〜６ｅに故障番号が表示さ
れている故障のうち任意のものを選択してその故障内容
を選択故障表示器２に表示させる選択スイッチである。

次にこのような構成された装置の動作を説明する。

工場設備等の各部に発生する多種多様な故障を種々の故
障検出装置で検出し、その検出出力はそれぞれ人力端子
５ａ〜５Ｘを経て表示制御装置３に人力される。

まず１番目の故障が発生すると表示制御装置３によって
その内容が第１故障表示器１に表示される。

監視員はこの表示から直接に発生した故障の内容を知る
ことができる。

通常１個の故障のみであればこれだけで良いわけである
が、場合によっては第１の故障が修復される前に第２又
は第３の故障が発生することがある。

これらの故障の内容を全て表示できれば良いが、装置が
大きくなり過ぎるため、第２の故障以降はその故障番号
のみを故障番号表示器６ａ〜６ｅに表示する。

しかしこの故障番号のみの表示では監視員はその故障内
容を即座に判断することは困難なので、選択スイッチ７
で故障番号表示器６ａ〜６ｅに表示されている故障番号
を選択して選択して選択故障表示器２に表示させること
によってその内容を知ることが行われている。

このように従来の故障表示装置では、故障はその重大性
に無関係に発生順に表示されるので、至急修理をする必
要がなく確認するのみで良い故障が未修復のため第１故
障表示器１又は故障番号表示器６ａ，６ｅを専有してし
まう場合があり、この結果監視員が緊急を要する重大故
障の発生を知るのが遅れるという欠点があった。

この発明は従来の故障表示装置における上述の欠点を除
去し、先に発生した軽微な故障が未修復のままであって
も、後から発生した重大な故障の内容を即座に表示する
ことが可能な故障表示装置を得ることを目的とするもの
である。

この発明は従来の構成に加えて故障番号を表示できる確
認番号表示器を設けて、発生した故障を監視員が重大で
ないと判断したら、第１故障表示器１又は故障番号表示
器２からその故障の番号を上記確認番号表示器に移すこ
とができるようにしたものである。

以下この発明を図面に基づいてさらに詳細に説明する。

第２図はこの発明の一実施例を示すブロック結線図であ
り、図において第１図と同一符号は同一部分を示し、８
は確認スイッチ、９ａ〜９ｃは確認番号表示器であって
、確認スイッチ８を監視員が操作することによって第１
故障表示器１又は選択故障表示器２に内容が表示されて
いる故障の番号を確認番号表示器９ａ〜９ｃに移すこと
ができるようになっている。

表示制御装置３にはこれらの動作を行うための部分が第
１図の表示制御装置３の構成に対し付加されている。

その他の構成は従来と同一である。

この発明の装置は以上のように構成されているので、先
に発生して第１故障表示器１又は故障番号表示器６ａ〜
６ｅから選択スイッチ７によって選択故障表示器２に表
示された故障の内容を監視員が確認し、特に処置しなく
ても良いもの、又は後で処置して良いもの等を確認番号
表示器９ａ〜９ｃに移行させて、そこで保持することに
よって第１故障表示器１および故障番号表示器６ａ〜６
ｅをあけておき、重大な故障の発生に備えることができ
る。

従って未修理の軽微な故障が第１故障表示器１や故障番
号表示器６ａ〜６ｅを専有して重大な故障の検知が遅れ
ることを防止できる。

なお上記実施例では、故障番号表示器６ａ〜６ｅに表示
された故障については選択スイッチ７で選択故障表示器
２に表示されたものを確認スイッチ８で移行するように
しているが、確認スイッチ８のかわりに故障番号表示器
６ａ〜６ｅのそれぞれの表示に対応してスイッチを設け
このスイッチを押してそのスイッチに対応する故障番号
を確認番号表示器９ａ〜９ｃに移行させる主うな構成で
あってもよい。

また発生した故障の内容を直接に表示する第１故障表示
器１と、選択故障表示器２とがそれぞれ１個だけ設けら
れた装置に確認番号表示器９ａ〜９ｃを付加した実施例
を示したが、第１故障表示器１および選択表示器２がそ
れぞれ２個以上設けられた装置であってもよいことはい
うまでもない。

以上説明したようにこの発明によれば、未修復の軽微な
故障によって重大故障の検知が遅れることがない故障表
示装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の故障表示装置を示すブロック結線図、第
２図はこの発明の一実施例を示すブロック結線図である
。 図において１は第１故障表示器、２は選択故障表示器、
３は表示制御装置、４は電源装置、５ａ〜５ｘはそれぞ
れ故障信号入力端子、６ａ〜６ｅはそれぞれ故障番号表
示器、７は選択スイッチ、８は確認スイッチ、９ａ〜９
ｃはそれぞれ確認番号表示器である。 なお各図中同一符号は同一又は相当部分を示すものとす
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 故障の内容を表示する１個又は複数個の第１故障表
   示器、それぞれの故障にあらかじめ与えられている故障
   番号を表示する１個又は複数個の故障番号表示器、この
   故障番号表示器に表示されている故障の中から選択した
   １個又は復数個の故障の内容を表示する選択故障表示器
   、この選択故障表示器又は上記第１故障表示器によって
   故障の内容が確認された故障の中から選択した故障の番
   号を表示する１個又は複数個の確認番号表示器、複数個
   の故障検出装置から出力される故障信号を入力してデー
   タ処理し上記第１故障表示器、上記故障番号表示器、上
   記選択故障表示器、及び上記確認番号表示器に人力する
   信号を発生する表示制御装置、上記選択故障表示器で表
   示する故障を選択するための選択スイッチ、上記確認番
   号表示器によってその番号を表示しかつ上記第１故障表
   示器又は上記故障番号表示器から消去する故障を選択す
   るための確認スイッチを備えたことを特徴とする故障表
   示装置。