JPH06174889A - 原子力プラントの運転制御システム - Google Patents

原子力プラントの運転制御システム

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JPH06174889A
JPH06174889A JP4322885A JP32288592A JPH06174889A JP H06174889 A JPH06174889 A JP H06174889A JP 4322885 A JP4322885 A JP 4322885A JP 32288592 A JP32288592 A JP 32288592A JP H06174889 A JPH06174889 A JP H06174889A
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nuclear power
power plant
central processing
processing unit
control
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JP4322885A
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Shunsuke Utena
俊介 臺
Kazushige Fujihira
一重 藤平
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
Setsuo Arita
節男 有田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の原子力発電プラントにおける常用系制御
装置の機能喪失を防止する。 【構成】複数の原子力発電プラント12A〜12Cの各
常用系コントローラ13A及び13Bは、それぞれフォ
トカプラ21A〜21Cを介して信号伝送路により中央
処理装置1と連絡される。 【効果】中央処理装置側で過電圧が発生する異常が生じ
た場合には原子力発電プラントの常用系制御装置にその
影響が及ばず、或る原子力発電プラントの常用系制御装
置で過電圧が発生する異常が生じた場合には中央処理装
置側及び他の原子力発電プラント側に及ばない。従っ
て、中央処理装置及び信号伝送路の一部を、複数の原子
力発電プラントで共用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力プラントの運転
制御システムに係り、特に、複数の原子力発電プラント
の運転監視を集約して行うのに好適な原子力プラントの
運転制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の原子力発電プラントにおいては、
個々の原子力発電プラント機器の運転監視,操作を行う
ための中央監視操作制御盤が原子力発電プラント毎に設
けられており、各原子力発電プラント単位での運転監
視,操作が行われている。プラントの運転監視,操作に
ついては、制御自動化を拡大し、運転情報の高度化を図
ることにより、運転員の負担軽減を可能にしている。
【0003】更に、特公平3−45360号公報は、1つの原
子力プラントにおいて安全保護系の各ディジタル制御装
置と常用系の中央処理装置との間にそれぞれ信号分離器
具を設け、常用系と安全保護系においてセンサを共用す
ることを記述する。また、上記公告公報は、安全保護系
のサーベイランステストを上記中央処理装置で行うこと
を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、複数の原子力発
電プラントの運転監視及び操作を集約して行うことが考
えられている。すなわち、複数の原子力発電プラントの
監視及び操作を1つの中央操作室内に設置された制御盤
により各原子力発電プラントの状態を監視すると共に各
原子力発電プラントの操作を行う。
【0005】このような技術思想に、特公平3−45360号
公報に記載された上記構成、すなわち安全保護系の各デ
ィジタル制御装置と常用系の中央処理装置とのそれぞれ
の間への信号分離器具の設置を適用することが考えられ
る。この場合、各原子力発電プラント内における常用系
及び安全保護系のセンサの共用化を行うことができる。
【0006】しかしながら、特公平3−45360号公報に記
載された上記構成を適用した倍でも、以下に示す問題が
生じることが分かった。すなわち、各原子力発電プラン
トの安全保護系は信号分離器具によって同じプラント内
の常用系とは勿論のこと他の原子力発電プラントの常用
系及び安全保護系と電気的に分離されているが、各原子
力発電プラントの常用系は他の原子力発電プラントの常
用系とは電気的につながってる。このため、中央処理装
置側で過電圧が発生した場合にはこれに接続されている
すべての原子力発電プラントの常用系の機能が、ある原
子力発電プラントの常用系で過電圧が発生した場合には
中央処理装置及び残りのすべての原子力発電プラントの
常用系の機能が、消失する可能性がある。このような問
題を解消しないかぎり、複数の原子力発電プラントの情
報を1つの中央処理装置で監視しかつ中央処理装置によ
る原子力発電プラントの操作を行うことができない。
【0007】本発明の目的は、複数の原子力発電プラン
トにおける常用系の機能消失を防止でき、複数の原子力
発電プラントの運転制御の集約化が達成できる原子力プ
ラントの運転制御システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は、
制御信号を出力する中央処理装置と、常用系機器及び安
全系機器をそれぞれ有する複数の原子力発電プラント毎
にそれぞれ設けられた、該当する前記常用系機器を制御
する常用系制御装置及び該当する前記安全系機器を制御
する安全系制御装置と、前記中央処理装置から出力され
た制御信号を前記常用系制御装置及び前記安全系制御装
置に伝える信号伝送路と、前記常用系制御装置と前記中
央処理装置との間、及び前記安全系制御装置と前記中央
処理装置との間にそれぞれ設けられ、それらの間を電気
的に分離する信号分離器具とを備えたことによって達成
できる。
【0009】
【作用】中央処理装置は、複数の原子力発電プラント毎
にそれぞれ設けられた機器の制御装置と信号分離器具を
介して接続されており、中央処理装置側で過電圧が発生
しても、各制御装置が影響を受けることなく、各制御装
置の機能が喪失する事を防止できる。さらに、任意の原
子力発電プラントの制御装置側で過電圧が発生しても、
中央処理装置が影響を受けることなく、任意プラントの
制御装置の故障が他プラントの制御装置の機能喪失へつ
ながることはない。その結果、複数の原子力発電プラン
ト機器の運転監視,操作信号を中央処理装置で共用する
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例である原子力発電プ
ラントの運転制御システムを図1に基づいて説明する。
この運転制御システムは、複数の原子力発電プラントの
それぞれに設けられた複数のコントローラに対して中央
処理装置から制御信号を伝え、各原子力発電システムに
設けられたセンサにより検出された測定データを該当す
るコントローラを介して中央処理装置に伝えるように構
成されている。本実施例の原子力発電プラントの運転制
御システムは、複数機の原子力発電プラント12A,1
2B及び12C等に対する制御及び監視を行う。この原
子力発電プラントの運転制御システムは、下記の複数の
常用系コントローラ,複数の安全系コントローラ,複数
のフォトカプラを備える。
【0011】原子力発電プラント12Aは、複数の常用
系コントローラ13A及び13B等、及び複数の安全系
コントローラ14A及び14B等を備える。常用系コン
トローラ13A及び13Bは該当する常用系の機器15
A及び15Bを制御する。1つの常用系コントローラ
は、複数の常用系の機器を制御する場合もある。安全系
コントローラ14A及び14Bは、該当する安全系の機
器16A及び16Bを制御する。1つの安全系コントロ
ーラも、複数の安全系の機器を制御する場合もある。常
用系の機器15A及び15B、及び安全系の機器16A
及び16Bは、言うまでもなく原子力発電プラント12
A内に設けられている。原子力発電プラント12Aに設
けられた複数のセンサ18A〜18D等は、該当するコ
ントローラ13A,13B,14A及び14Bに接続さ
れる。信号分離器具であるフォトカプラ17A及び17
Bが、安全系コントローラ14A及び14Bの中央処理
装置1側への出力端に接続される。常用系コントローラ
13A及び13B、及び安全系コントローラ14A及び
14Bは、分岐バス24A,24B,24C及び24Dの
うち該当する分岐バスを介して共通バス19に接続され
る。フォトカプラ17A及び17Bは、分岐バス24C及
び24Dに設けられる。本実施例の原子力発電プラント
の運転制御システムの構成のうち、以上に述べた原子力
発電プラント12Aに対する構成は、他の原子力発電プ
ラント12B及び12Cも備えている。
【0012】各原子力発電プラント12A,12B及び
12C内に設けられた各共通バス19は、該当する分岐
信号伝送路20A,20B及び20C等に連絡される。
これらの分岐信号伝送路20A,20B及び20Cは、
それぞれ信号分離器具であるフォトカプラ21A,21
B及び21Cを備える。分岐信号伝送路20Aはローカ
ルステーション22Aに、分岐信号伝送路20Bはロ−
カルステ−ション22Bに、及び分岐信号伝送路20C
はローカルステーション22Cにそれぞれ接続される。
ローカルステーション22A,22B及び22Cは、主
信号伝送路23によって中央処理装置1に接続される。
【0013】前述した各フォトカプラは、例えば、特公
昭52−15787 号公報に記載されているような光電素子
(フォトカプラ)が用いられる。
【0014】中央処理装置1は、各原子力発電プラント
に含まれる各機器に対する状態監視及び操作を行う。中
央処理装置1は、各原子力発電プラントでセンサにより
測定された測定データまたはこの測定データに基づいて
得られた情報を表示する表示部2、及び各原子力発電プ
ラント内の機器に対する制御指令を出力する操作部6を
備える。表示部2の詳細構成を図2に基づいて説明す
る。表示部2は、表示装置3,表示制御部4及びプラン
ト運転統合判定部5を有する。表示装置3としては、公
知のCRTまたは液晶表示型ディスプレイが用いられ
る。主信号伝送路23は、表示制御部4及び操作部6に
接続される。表示装置3及びプラント運転統合判定部5
は、表示制御部4に接続される。
【0015】以上の構成を有する原子力発電プラントの
運転制御システムの作用を説明する。
【0016】原子力発電プラント12Aにおいて、セン
サ18A,18B,18C及び18Dによって検出された
測定データは、該当するコントローラ(例えば、センサ
18Aの出力は常用系コントローラ13A,センサ18C
の出力は安全系コントローラ14A)に入力され、所定
の処理を行った後、分岐バス24A,24B,24C及び
24D,共通バス19,分岐信号伝送路20A及び主信
号伝送路23を介して表示制御部4及び操作部6に伝え
られる。常用系コントローラ13A及び13B、及び安
全系コントローラ14A及び14Bは、該当するセンサ
から出力された測定データに対して該当する原子力発電
プラントのアドレス信号及び当該コントローラのアドレ
ス信号を付して出力する。また、場合によっては、常用
系コントローラ13A及び13B、及び安全系コントロ
ーラ14A及び14Bは、センサの出力と設定値との比
較を行い異常の有無を判定する。他の原子力発電プラン
ト12B及び12Cにおいて検出された測定データにつ
いても同様である。
【0017】操作部6は、各コントローラから出力され
た情報のうち同じ原子力発電プラントアドレス信号が付
された情報に基づいて該当する原子力発電プラントに対
する制御信号を作成する。手動操作による入力情報が必
要な場合には、操作盤(図示せず)から入力された運転
員の操作に基づく情報を用いて前述の制御信号を作成す
る。この制御信号には、該当する原子力発電プラントア
ドレス信号及び該当するコントローラアドレス信号が付
与されて操作部6から主信号伝送路23に出力される。
【0018】ローカルステーション22Aは、主信号伝
送路23を通して伝送される制御信号のうち原子力発電
プラント12Aのアドレス信号が付された制御信号を抽
出し、分岐信号伝送路20Aに出力する。常用系コント
ローラ13A及び13B、及び安全系コントローラ14
A及び14Bは、分岐信号伝送路20Aにより伝送され
て来る制御信号のうち自分のコントローラアドレス信号
が付された制御信号を取り込み、この制御信号に基づい
て該当する機器を制御する。同様に、ローカルステーシ
ョン22Bは原子力発電プラント12Bのアドレス信号
が付された制御信号を抽出して分岐信号伝送路20Bに
出力し、ローカルステーション22Cは原子力発電プラ
ント12Cのアドレス信号が付された制御信号を抽出し
て分岐信号伝送路20Cに出力する。以上のように、該
当する制御信号に基づいて常用系コントローラまたは安
全系コントローラにより該当する機器が制御される。
【0019】次に、中央処理装置1の表示部7で行われ
る作用について説明する。表示制御部4は、各コントロ
ーラから出力された情報のうち同じ原子力発電プラント
アドレス信号が付された情報に基づいて該当する原子力
発電プラントに対する表示情報を作成し、この表示情報
を表示装置3に出力する。表示装置3は、原子力発電プ
ラント毎に該当するプラントに関する情報を表示する。
すなわち、表示装置3は、大型画面を有する。この大型
画面は、最大、マルチウインドによって本実施例の原子
力発電プラントの運転制御システムが管理する原子力発
電プラントの数だけ分割される。分割された個々の画面
に1つ1つの原子力発電プラントの表示情報が表示され
る。すなわち、本実施例の原子力発電プラントの運転制
御システムが管理する全原子力発電プラントに関する表
示情報が、マルチウインドを利用して同時に表示装置3
に表示される。
【0020】プラント運転統合判定部5は、本実施例の
原子力発電プラントの運転制御システムが管理する全原
子力発電プラントに関する情報(センサにて測定)を表
示制御部4を介して取り込み、正常な運状態にある原子
力発電プラント及び異常な運転状態にある原子力発電プ
ラント、運転停止中の原子力発電プラント等の原子力発
電プラントの運転状態の判定を行い、この運転状態に基
づいて表示装置3に出力する表示情報の量を制御する。
すなわち、正常な運転状態にあると判定された原子力発
電プラント(異常停止中も含む)については、センサの
測定データに基づいて表示制御部4により作成された表
示情報は、プラント運転統合判定部5の作用によって全
て表示装置3に出力される。しかし、運転停止中と判定
された原子力発電プラントについては、センサにて測定
されたデータのうち限定された少数のデータに基づい
て、表示制御部4で作成された表示情報が表示装置3に
出力される。この限定された少数のデータによる表示情
報の作成は、プラント運転統合判定部5から表示制御部
4に出力される表示指令信号8によって指示される。本
実施例の原子力発電プラントの運転制御システムが管理
する原子力発電プラントが異常な運転状態になったとプ
ラント運転統合判定部5が判定した場合は、その判定結
果に基づいて表示制御部4は、異常な運転状態になった
原子力発電プラントのセンサにて測定されたデータを優
先的に取り込み、表示装置3に表示する。このとき、表
示制御部4は、異常状態になった原子力発電プラント以
外の正常な運転状態にある原子力発電プラントから測定
されたデータの表示装置3への表示量を抑制して少なく
する。特に、或る原子力発電プラントが異常状態になっ
たときに運転停止中の原子力発電プラントがある場合、
表示制御部4は、運転停止中の原子力発電プラントから
測定されたデータの表示装置3への表示を停止する。
【0021】プラント運転統合判定部5は、複数の原子
力発電プラントにおける共通故障に対応した運転表示を
可能とするため、複数の原子力発電プラントの相関情報
を記憶している。すなわち、同一サイト内に設置された
複数の原子力発電プラントについて見た場合、落雷また
は地震に起因する複数の原子力発電プラント同時停止事
象が発生する可能性がある。このとき、プラント運転統
合判定部12は、同一サイト内に設置された複数の原子
力発電プラント毎に所内単独負荷運転可能プラントか否
かの判定を行い、所定単独負荷運転可能プラントについ
ては、運転継続、再立上げに関する異常時運転情報9を
表示制御部4へ出力する。表示制御部4は、表示装置3
に異常時運転情報9を表示する。プラント運転統合判定
部12は、所定単独負荷運転否のプラント対しては、安
全停止のための異常時停止情報10を表示制御部4に出
力する。表示制御部4は、異常時停止情報10を表示装
置3に表示させる。
【0022】本実施例は、各原子力発電プラント12
A,12B及び12C等の常用系コントローラとそれら
の原子力発電プラントの制御及び情報の表示を行う中央
処理装置1とを電気的に分離するフォトカプラ21A,
21B及び21C等を介して接続しているので、中央処
理装置1側で過電圧が発生する等の異常が生じても、そ
の影響は各原子力発電プラント側に及ばなく、各原子力
発電プラントの常用系の機能喪失に至ることを防止でき
る。また、1つの原子力発電プラントの常用系コントロ
ーラに異常(例えば過電圧の発生等)が生じても、その
影響は他の原子力発電プラントの常用系コントローラ及
び中央処理装置1に及ばず、中央処理装置1及び該当す
る常用系コントローラによる正常に運転されている他の
原子力発電プラントの制御、及び中央処理装置1による
その原子力発電プラントの監視を継続して行うことがで
きる。
【0023】本実施例は、各原子力発電プラントにおい
て、共通バス19に接続される常用系コントローラ13
A及び13B等の常用系コントローラと安全系コントロ
ーラ14A及び14B等の安全系コントローラは、フォ
トカプラ(フォトカプラ17A及び17B等)によって電
気的に分離されている。このため、1つの原子力プラン
ト、例えば原子力プラント12A内において常用系コン
トローラ13Aが異常になって過電圧が生じたとして
も、フォトカプラ17A及び17Bが設けられているの
で、安全系コントローラ14A及び14B等の機能が喪
失しない。このため、1つの原子力発電プラントにおけ
る常用系コントローラ及び安全系コントローラに接続さ
れる情報等を伝える信号伝送路を共用することができ
る。
【0024】フォトカプラ17A及び17Bの設置は、
実質的に、他の原子力発電プラントの常用系コントロー
ラ及び中央処理装置1において発生した過電圧の影響に
よっって、安全系コントローラ14A及び14Bの機能
が喪失することを防止している。
【0025】本実施例は、各原子力プラントの常用系コ
ントローラ及び安全系コントローラへの制御信号の伝送
及びその逆の常用系コントローラ及び安全系コントロー
ラからの監視情報の伝送を、分岐信号伝送路20A,2
0B及び20C等を用いて行い、かつこれらの分岐信号
伝送路にそれぞれフォトカプラ21A,21B及び21
C等を設置しているので、信号伝送路の本数を低減でき
るとともに、前述したように他の原子力プラントの常用
系コントローラ等で発生した過電圧による影響を阻止で
きる。
【0026】本実施例は、1つの原子力発電プラントに
対して、例えばフォトカプラ17A,17B及び21A
を備えているので、1つの原子力発電プラントの常用系
コントローラで発生した過電圧の影響が、事故の安全系
コントローラ、他の原子力発電プラントの安全系コント
ローラ及び常用系コントローラ、更には中央処理装置1
に及ぶことを防止できる。従って、各原子力発電プラン
トにおいて、信号伝送路及び中央処理装置1を共用でき
る。すなわち、中央処理装置1で、複数の原子力発電プ
ラントの機器の運転監視及び制御を実施することができ
る。
【0027】また、中央処理装置1は、複数の原子力発
電プラント機器の運転監視,操作を行うための表示部2
及び操作部6を有しており、表示部2では、プラント運
転統合判定部5を介して、プラント運転状態を表示する
ため、複数の原子力発電プラントを有するサイト全体の
運転サマリ表示を出力できる。このため、少数の運転員
にて複数の原子力発電プラントの統括監視を行っても、
容易にそれらのプラントの運転状況の把握が可能とな
る。プラント運転統合判定部5は、各原子力発電プラン
トにおける各コントローラの状態信号を入力し、プラン
ト運転状態を判定し、中央処理装置の表示情報を制御す
る。これによって、中央処理装置1での情報表示は、他
の原子力発電プラントの状態を加味した表示ができ、不
必要な表示(停止プラントの運転状態表示)を消去する
ことができる。
【0028】本実施例によれば、複数の原子力発電プラ
ントのプラント状態を全て中央処理装置1へ入力してい
るので、複数の原子力発電プラントの全体情報を集約,
加工して表示することができ、運転員の負担軽減に効果
がある。
【0029】本発明の他の実施例である原子力発電プラ
ントの運転制御システムを図3に基づいて説明する。本
実施例は、各原子力発電プラントに対して常用系コント
ローラに対する信号伝送路と安全系コントローラに対す
る信号伝送路を別々に設けたことが、図1の実施例と異
なるところである。しかしながら、図3において、図1
の実施例と同じ構成は同じ符号を付してある。
【0030】以下、本実施例において、図1の実施例と
異なる部分について説明する。本実施例は、各原子力発
電プラント12A,12B及び12C等において常用系
コントローラ専用の信号伝送路(分岐信号伝送路20
A,20B及び20C等)及び安全系コントローラ専用
の信号伝送路(分岐信号伝送路20D,20E及び20
F等)を設け、これらの常用系コントローラ専用信号伝
送路及び安全系コントローラ専用の信号伝送路を主信号
伝送路23にそれぞれ連絡したものである。主信号伝送
路23には、ローカルステーション22A,22B,22
C,22D,22E及び22F等が設けられる。分岐信号
伝送路20A,20B,20C,20D,20E及び20F
は、図3のように対応するローカルステーション22
A,22B,22C,22D,22E及び22Fにそれ
ぞれ接続される。フォトカプラ21A,21B及び21
Cは、分岐信号伝送路20A,20B及び20Cにそれ
ぞれ設けられる。
【0031】各原子力発電プラント内の信号伝送路の構
成を、原子力発電プラント12Aを用いて説明する。常
用系コントローラ13A及び13B等は、分岐バス24
A及び24B等を介して共通バス19Aに接続される。
共通バス19Aは、分岐信号伝送路に接続される。共通
バス19Aも常用系専用の信号伝送路である。また、安
全系コントローラ14A及び14B等は、分岐バス24
C及び24D等を介して共通バス19Bに接続される。
共通バス19Bは、分岐信号伝送路20Dに接続され
る。共通バス19Bも安全系専用の信号伝送路である。
【0032】以上に述べた本実施例も、図1の実施例と
同じ効果を得ることができる。しかしながら、本実施例
は、各原子力発電プラントと主信号伝送路23との間で
常用系コントローラ専用信号伝送路及び安全系コントロ
ーラ専用の信号伝送路を設けているので、図1の実施例
に比べて信号伝送路の数が増大する。
【0033】本発明の他の実施例である原子力発電プラ
ントの運転制御システムを図4に基づいて説明する。本
実施例は、図3の実施例に安全系バックアップ監視/操
作部25A,25B及び25Cを設けたものである。こ
れらの安全系バックアップ監視/操作部25A,25B
及び25Cは、フォトカプラ26A,26B及び26C
を介して該当する分岐信号伝送路20D,20E及び2
0Fにそれぞれ接続される。なお、安全系バックアップ
監視/操作部25A,25B及び25Cは、中央処理装
置1とは独立して設けられている。
【0034】本実施例も、図3の実施例と同じ効果を生
じる。更に、本実施例は、中央処理装置1に異常が生じ
てその使用が不可能になったときでも、安全系バックア
ップ監視/操作部を用いて原子力発電プラントの安全系
を制御することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、複数の原子力発電プラ
ントの各常用系制御装置とそれらの原子力発電プラント
の制御及び情報の表示を行う中央処理装置とは電気的に
分離する信号分離器具を介して接続されているので、中
央処理装置側で過電圧が発生する異常が生じた場合には
原子力発電プラントの常用系制御装置にその影響が及ば
ず、或る原子力発電プラントの常用系制御装置で過電圧
が発生する異常が生じた場合には中央処理装置側及び他
の原子力発電プラント側に及ばない。従って、中央処理
装置及び信号伝送路の一部を、複数の原子力発電プラン
トで共用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である原子力発電プラ
ントの運転制御システムの構成図である。
【図2】図1の中央処理装置の表示部の詳細構成図であ
る。
【図3】本発明の他の実施例である原子力発電プラント
の運転制御システムの構成図である。
【図4】本発明の他の実施例である原子力発電プラント
の運転制御システムの構成図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置、2…表示部、3…表示装置、4…表
示制御部、5…プラント統合判定部、6…操作部、13
A,13B…常用系コントローラ、14A,14B…安
全系コントローラ、15A,15B,16A,16B…
機器、17A,17B,21A〜21C…フォトカプ
ラ、22A〜22C…ローカルステーション、23…主
信号伝送路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 節男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号を出力する中央処理装置と、常用
    系機器及び安全系機器をそれぞれ有する複数の原子力発
    電プラント毎にそれぞれ設けられた、該当する前記常用
    系機器を制御する常用系制御装置及び該当する前記安全
    系機器を制御する安全系制御装置と、前記中央処理装置
    から出力された制御信号を前記常用系制御装置及び前記
    安全系制御装置に伝える信号伝送路と、前記常用系制御
    装置と前記中央処理装置との間、及び前記安全系制御装
    置と前記中央処理装置との間にそれぞれ設けられ、それ
    らの間を電気的に分離する信号分離器具とを備えたこと
    を特徴とする原子力プラントの運転制御システム。
  2. 【請求項2】制御信号を出力する中央処理装置と、常用
    系機器及び安全系機器をそれぞれ有する複数の原子力発
    電プラント毎にそれぞれ設けられた、該当する前記常用
    系機器を制御する常用系制御装置及び該当する前記安全
    系機器を制御する安全系制御装置と、前記中央処理装置
    から出力された制御信号を前記常用系制御装置及び前記
    安全系制御装置に伝える信号伝送路と、前記常用系制御
    装置と前記中央処理装置との間、及び前記安全系制御装
    置と前記中央処理装置との間にそれぞれ設けられ、それ
    らの間を電気的に分離する信号分離器具とを備えたこと
    を特徴とする原子力プラントの運転制御システム。
  3. 【請求項3】前記中央処理装置において、複数の原子力
    発電プラントのプロセス状態量を加工し、対象とする複
    数の原子力発電プラント全体の運転情報を集約して表示
    する事を特徴とする請求項1記載の原子力プラント間デ
    ータ共有装置。
JP4322885A 1992-12-02 1992-12-02 原子力プラントの運転制御システム Pending JPH06174889A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999054885A1 (en) * 1998-04-17 1999-10-28 Abb Combustion Engineering Nuclear Power, Inc. Multiple reactor containment building
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