JPS589044B2 - ヒドロキシルアミン↓−o↓−スルホン酸の製法 - Google Patents

ヒドロキシルアミン↓−o↓−スルホン酸の製法

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JPS589044B2
JPS589044B2 JP5716978A JP5716978A JPS589044B2 JP S589044 B2 JPS589044 B2 JP S589044B2 JP 5716978 A JP5716978 A JP 5716978A JP 5716978 A JP5716978 A JP 5716978A JP S589044 B2 JPS589044 B2 JP S589044B2
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hydroxylamine
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ammonium sulfate
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広沢耕造
坂田忠一
小野悟
大下幸隆
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ヒドロキシルアミンーO−スルホン酸の新規
製法に関するものである。
ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸は、染料、医薬、
農薬などの中間体あるいは重合触媒など、工業的に種々
用途を有している。
従来、ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸塩と発煙硫酸
とを反応させ、ヒドロキシルアミンー〇一スルホン酸を
製造する方法は知られている。
例えば、原料にヒドロキシルアミン硫酸塩を用いた場合
には、次式に従ってヒドロキシルアミン−O−スルホン
酸を得ることができる。
( N H2 0 H ) 2 H2S 04 + 2
S 03・H2SO4→2H20SO3H+3H2S
O4 しかしこの方法では、目的物のヒドロキシルアミン−O
−スルホン酸は鉱酸との懸濁状態でしかも微細結晶で得
られるため、その精製が極めて困難であるばかりか、ヒ
ドロキシルアミン−O−スルホン酸は吸湿性が強く水分
に接するとヒドロキシルアミンに分解してしまうため、
長時間を要する精製手段は採用できないという問題点も
有している。
そこで、従来その精製手段として研究がなされており、
例えば特公昭47−49999号公報には、反応系にメ
チレンクロライド、クロロホルムなどのハロゲン化物を
希釈剤として存在させる方法が提案されている。
この方法は、希釈剤の使用により反応系を液状に保持す
ることによって、反応混合物の沢過性を高めようとする
ものである。
しかしこの方法では、希釈剤の使用量を多くする程、目
的物が希釈剤に溶出する恐れがあるにもかかわらず、開
示されている希釈剤は、鉱酸と相溶性が悪いため、希釈
剤を極めて多量用いなければその効果が期待できず、ま
た希釈剤の使用により目的物がさらに極微細結晶となる
ため、簡単な操作では目的物を分離、取得できない、な
ど工業的に問題を有している。
また、Chem.Ber.,92 2521〜253l
(1959)には、反応混合物にエチルエーテルを混合
後、目的物を吸収ろ過して取得し、さらには目的物をエ
チルエーテルで洗浄し精製する方法について、開示され
ている。
しかしエチルエーテルは、極めて引火力の強い化合物で
爆発、火災などの危険を伴い、その取扱いに細心の注意
を必要とするため、この方法を工業的に採用するには問
題がある。
この様に、ヒドロキシルアミンまたはそのM塩と発煙硫
酸とを反応させヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を
製造する方法において、従来公知の目的物の精製手段は
、いずれも欠点を有しており、工業的に適用できる精製
手段の開発が強く望まれているのが実情である。
本発明者らはこの実情に鑑み、ヒドロキシルアミンまた
はその鉱酸塩と発煙硫酸とを反応させるヒドロキシルア
ミン−O−スルホン酸の製法において、反応混合物から
工業的に目的物を取得できる方法を開発することを目的
とし、種々鋭意研究を行った。
その結果、反応系に特定硫酸塩を存在させt1,ば、目
的物の分離が極めて容易になり、しかも目的物の収率も
向上すること、および反応混合物を酢酸エステルで処理
すれば、一層高純度の目的物を得ることができること、
全知見し本発明に到達した。
すなわち本発明は、ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸
塩と発煙硫酸とを、硫安、芒硝、石膏から選ばれた硫酸
塩の存在下に反応させ、必要によりこの反応混合物を酢
酸エステルを用いて処理する、ことからなるヒドロキシ
ルアミン−O−スルホン酸の工業的製法を提供するもの
である。
次に、本発明について詳細に説明する。
ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸塩と発煙硫酸とを硫
安、芒硝、石膏から選ばれる硫酸塩の存在下に反応を行
う。
ヒドロキシルアミン鉱酸塩としては、ヒドロキシルアミ
ンの硫酸塩が特に好ましいが、その他塩酸塩、硝酸塩、
リン酸塩なども適用できる。
発煙硫酸は、反応系で液状を保持する濃度であればよい
が、通常10〜60係の濃度のものが有用である。
また、ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸塩と発煙硫酸
の反応は、化学量論的に進行するが、発煙硫酸をやや過
剰に用いるのが好ましい。
また反応系に存在させる硫酸塩としては、特に硫安が好
ましいが、その他芒硝あるいは無水、半水、三水の石膏
も有用である。
硫安を用いる場合には、ヒドロキシルアミンまたはその
塩は通常ジスルホネート( NOH ( 803 NH
4 ) 2 )を加水分解し、硫安との混合状態で得ら
れるが、この混合物からヒドロキシルアミンまたはその
塩を単離することなく直接適用できるため、ヒドロキシ
ル−O−スルホン酸の製造価格が一層安価になるという
利点も有す。
これら硫酸塩は、種晶としての作用を呈し微細結晶目的
物のアグロメレーション化作用を発現させ、また目的物
がこれら硫酸塩に付着したり、あるいは反応促進剤とし
ての作用などをもたらす。
従って反応混合物から目的物の分離が極めて容易となり
、例えばろ過、遠心分離などの簡単な操作によって目的
物を取得できるばかりか、その操作が短時間で行えるた
め、目的物のヒドロキシルアミンへの分解も抑制される
ことも合せて、結果的に高収量で目的物を得ることがで
きる。
これらの効果を発現するためには、硫安などの硫酸塩は
、ヒドロキシルアミンまたまその塩1重量部に対して、
0.1〜1.5重量部使用するのが好ましい。
反応は、20−100℃、常圧下に1〜5時間行うこと
により完遂されるが、反応後30分〜2時間程度反応混
合物を冷却し、目的物を充分晶折させた後、目的物の分
離操作を行うのが好ましい。
さらに反応終了後、反応混合物に酢酸エステルを混合し
目的物の分離処理を行うことによって、より一層純度の
高い目的物を取得できる。
酢酸エステルは、鉱酸と相溶性が高く反応系を均質状態
に保持できるため、反応混合物の処理が一層容易になり
、しかもヒドロキシルアミンーO−スルホン酸を溶かさ
ないため、目的物の損失の恐れもない。
かかる酢酸エステルとしては、酢酸n−プチルエステル
が最も効果的であるが、その他酢酸エチルエステル、酢
酸n(またはi)−プロビルエステル、酢酸i−ブチル
エステル、なども有用である。
これら酢酸エステルは、公知の処理剤であるエチルエー
テルに比較し、その効果が優れているばかりか、爆発な
どの危険もなく、さらには安価である。
また、その使用量は反応混合物1重量部に対して、0.
1 − 1重量部用いれば十分である。
また、この様にして分離、取得した結晶を、これラ酢酸
エステルで洗浄することによって、さらに高純度のヒド
ロキシル−O−スルホン酸を得ることもできる。
本発明では、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸は使
用した硫安などの硫酸塩と混合された状態で取得される
が、抽出など適当な操作を施して両者を分離し、純粋な
ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を得ることもでき
る。
しかし、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を各種用
途に用いる場合、通常本発明で使用する硫安などの硫酸
塩は、反応に不活性であるため、このままの混合状態で
出発原料として十分使用に供することもできる。
本発明は、この様にヒドロキシルアミンマタハその鉱酸
塩と発煙硫酸との反応混合物から、目的物の分離、取得
を工業的に可能にしたもので、極めて工業的に意義深い
ヒドロキシル−O−スルホン酸の製法であることが認識
される。
次に、本発明の実施例および比較例を挙げる。
なお、各例中の部は、いずれも重量部を示す。
実施例 1 3owt%発煙硫酸322部に、ヒドロキシルアミン硫
酸塩62部および硫安41部を、40分を要して徐々に
混合した後、60℃で2時間攪拌下に反応を行った。
反応後、反応混合物を10℃に冷却し、1時間攪拌を続
けた後、吸引ろ過した。
得られた結晶101部を分析した結果、ヒドロキシルア
ミン−O−スルホン酸83部および酸性硫安13部を含
んでいた。
従って、目的物のヒドロキシルアミン硫酸塩に対する収
率は97.2%、酸性硫安を除く目的物の純度は94.
3%である。
実施例 2 硫安の代りに、芒硝を用いた他は、実施例1と同様の操
作によって実験を行った。
その結果、セドロキシルアミン−O−スルホン酸80部
および硫酸水素ナトリウム10部を含む結晶95部(同
収率93.7%、同純度94.1%)を得た。
実施例 3 硫安の代りに、無水石膏を、また30wt%発煙硫酸の
代りに20wt%発煙硫酸を483部用いた他は、実施
例lと同様の操作によって実験を行った。
その結果、実施例2とほぼ同様の結果が得られた。
比較例 硫安を用いなかった他は、実施例lと同様の操作によっ
て実験を行った。
その結果、実施例lよりも吸引ろ過が困難で長時間を要
し、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸75部(収率
87.8%、純度83.3%)を含む結晶90部を得た
実施例 4 3 0wt %発煙硫酸262部に、ヒドロキシルアミ
ン硫酸塩62部および硫安41部を、40分を要して徐
々に混合した後、60℃で2時間攪拌下に反応を行った
反応後、反応混合物を10℃に冷却し、酢酸n−プチル
エステル130部Th30分を要して徐々に混合した後
、10℃で30分間攪拌を続けた。
次いで吸引許過した後、残渣を酢酸n−プチルエステル
lOO部で洗浄した。
その結果、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸84部
および酸性硫安9部を含む結晶(同収率98.4係、同
純度97.7%)95部を得た。
実施例 5 酢酸n−ブチルエステルの代りに、酢酸エチルエステル
を用いた他は実施例4と同様の操作によって実験を行っ
た。
その結果、実施例4とほぼ同様の結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸塩と発煙硫酸と
    を、硫安、芒硝、石膏から選ばれた硫酸塩の存在下に反
    応させることを特徴とする、ヒドロキシルアミン−O−
    スルホン酸の製法。 2 硫酸塩として硫安を用いる特許請求の範囲第1項記
    載の製法。 3 ヒドロキシルアミンまたはその鉱酸塩と発煙硫酸と
    を、硫安、芒硝、石膏から選ばれた硫酸塩の存在下に反
    応させた後、反応混合物を酢酸エステルで処理すること
    を特徴とする、セドロキシルアミン−O−スルホン酸の
    製法。 4 硫酸塩として硫安を用いる特許請求の範囲第3項記
    載の製法。 5 酢酸エステルとして酢酸n−プチルエステル、また
    は酢酸エチルを用いる特許請求の範囲第3項記載の製法
JP5716978A 1978-05-16 1978-05-16 ヒドロキシルアミン↓−o↓−スルホン酸の製法 Expired JPS589044B2 (ja)

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