JPS588994B2 - 印刷機のインキロ−ラ−を軸方向へ往復させる機械的システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印刷機のインキローラーを軸方向へ振動させる
機械的システムに関する。

これらの種類の従来のシステム（米国特許第３，１１０
，２５３号参照）はローラーを振動させるためにインキ
つけシステムローラー内に配置された２つの溝を有し、
この溝の一つはサイン法則すなわちサイン形状の溝であ
る。

操作時、ボールは振動運動をステップダウンすなわち速
度減少させるためにそれらの溝内でかつ溝間で回転する
。

つまり、そのような運動はローラーの回転運動に対して
速度減少する。

このシステムに於で、約１：２の速度減少比が生じる。

ローラーの長い行程を望む場合、その速度減少比では、
その方向を変える際、ローラーの急な動き、即ち突然の
動きを止めるにはもはや不充分である。

これはインキ膜の伝達に好ましくない影響を与える。

そこで、本発明の目的は、一層簡単な機械的設計でもっ
て速度減少比をもつと太きくし、たとえ振動行程が比常
に大きくなったとしても、ローラーの移動方向へ滑らか
に、突然の動きのない変換が行われるようにすることで
ある。

この目的は、特許請求の範囲第１項の特徴部分に詳述し
た手段を使用することによって達成さわる。

この場合、その速度減少比は、そのシステムを機械的に
一層複雑にすることなしに大まかに言って２倍になり、
１：４となる。

その行程の長さを２倍にしてさえ、インキつけシステム
ローラーの移動方向へ突然の変換は生じない。

本発明の他の２つの態様は特許請求の範囲第２項と第３
項の特徴部分に説明した通りである。

ここで、本発明の２つの実施例について示されている概
略図で説明してみよう。

インキつけシステムローラー１はグラビア印刷機、即ち
オフセット印刷機のインキつけシステムの一部として普
通の方法で配置され、インキの膜を分布させるために振
動する。

図面に示す実施例に於で、ローラーケーシング２はそれ
と共働するローラーとの摩擦によって回転される。

それは一端部を固定軸４にあるローラー軸受３により支
持される。

ローラー軸受３の内側レースリング５はばね保持リング
６により軸４に支持される。

ローラー軸受３の外側レースリング７はローラーのケー
シング２内にあるばね保持リング８により固定され、振
動時、ローラーケーシング２の最大行程を生じさせるよ
うに広く作られる。

第１図に於で、ローラーケーシング２の他端部は固定軸
４にある２個のローラー軸受９，１０により支持される
のがわかる。

プッシュ１１は２個のローラー軸受の内側レースリング
として存在する。

このプッシュ１１はばね保持リング１２により軸４に固
定される。

ローラー軸受９，１０のための外側レースリングとして
、ケーシング２内の肩部３１と作用する内部保持リング
１４によりローラーのケーシング２内の適所に固定され
た広いプッシュ１３が使用される。

２個のローラー軸受９，１０の案内きして、ケージの働
きを有し、回転するプッシュ１５が使用される。

そのプッシュ１５はリング１６によりその端部が適所に
保持され、前記リング１６は再度、プッシュ１１にある
ばね保持リング１７により適所に固定される。

プッシュ１５はプッシュ１１にある二一ドル軸受１８に
より支持される。

図示の実施例に於で、軸方向へ楕円形をなす第１の溝１
９はケージの働きをするプッシュ１５にあり、反対側の
第２の円形溝２０はローラーケーシング２に固定された
プッシュ１３にある。

特殊な場合、それは更に第２の溝２０を幾分楕円形にす
ることも出来る。

その２つの溝間にはボール２１があり、それはローラー
ケーシング２のサイン波振動を生じさせる。

ボール２１の回転運動のために、プッシュ１３とプッシ
ュ１５との間に速度減少効果が生じる。

プッシュ１５はローラーケーシング２と同じ方向へ回転
するので、プッシュ１５の場合も、（ローラー軸受９，
１０の回転運動のため）さらに、運動の速度減少があり
、その結果、ローラーケーシング２の振動運動に対する
総合速度減少比が１：４となる。

楕円形溝１９により生じるこの図面に示された振動行程
はこのために振動に対して望ましくない影響を与えるこ
となしに大体２倍となる。

第２図の発明の実施例は始めのものに比べて設計が幾分
異なるが、発明の内容は同じである。

この場合、ローラーケーシング２は２個のローラー軸受
２２．２３により支持され、その内側レースリングは固
定軸４に固定されたプッシュ２４の形をとる。

その２個の軸受は、外側レースリングの働きを有し、か
つローラーケーシング２に固定された共通プッシュ２５
を有する。

２個のローラー軸受２２．２３に対する共通のケージと
して、この場合、プッシュ２５にある２個の二一ドル軸
受２７により支持された回転プッシュ２６が使用される
。

別個のプッシュ２４，２５．２６の固定は一般に第１図
の実施例の場合と同じライン上にある。

第１図に示すシステムとはちがって、ローラーケーシン
グ２を左右へ振動させるために、ここでは支持ケージの
働きを有する回転プッシュ２６は第１の円形溝２８を有
し、軸４に固定されたプッシュ２４は第２の楕円形溝２
９を有し、ボール３０がその２つの溝間でころがり、一
部その溝内に位置する。

このシステムに於で、この図面に与えられた行程がロー
ラーのケーシング２と同じ行程となるように約１：４の
総速度減少比が生じる。

インキつけローラーを軸方向へ振動させるためのこの図
面に示す機械的システムはそれらがローラーの相異なる
直径に合うように使用され、インキつけシステムローラ
ーの固定軸が印刷機の側部範囲のいかなる所望の位置に
も支持されるように設計される。

【図面の簡単な説明】

第１図は回転プッシュにサイン波溝を有するインキつけ
システムローラーの縦断面図であり、第２図は回転プッ
シュに円形溝を有するインキつけシステムローラーの縦
断面図である。 １……インキつけシステムローラー、２…ｍローラーケ
ーシング、３……ローラー軸受、４……軸、５……内側
レースリング、６……ばね保持リング、７……外側レー
スリング、８……ばね保持リング、９……ローラー軸受
、１０……ローラー軸受、１１……プッシュ、１２……
ばね保持リング、１３……プッシュ、１４……内側保持
リング、１５……プッシュ、１６……リング、１１……
ばね保持リング、１８・・・・・・ニ一ドル軸受、１９
……溝、２０……溝、２１……ボール、２２……ローラ
ー軸受、２３……ローラー軸受、２４……プッシュ、２
５……プッシュ、２６……プッシュ、２７……二一ドル
軸受、２８……溝、２９……溝、３０……ボール、３１
……肩部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インキローラーが固定軸ならびに摩擦によって駆動
   されるローラーケーシングを有する印刷機の該インキロ
   ーラーに、軸方向の往復運動を起こさせる機械的システ
   ムであって、 該機械的システムは、該インキローラー内に配置されか
   つ該インキローラーの回転運動によって作動されるよう
   になされて、ボールを介して、該ローラーの往復運動を
   生じ、このような往復運動が該インキローラーの回転運
   動に対して速度減少し、該インキローラーのケーシング
   ２と軸４との間の該インキローラー１内に２個のローラ
   ー軸受９，１０；２２，２３が配置され、それで，プッ
   シュ１５．２６が該ボール２１．３０を受け入れる第１
   の溝１９．２９を有して、該ローラー軸受９，１０；２
   ２，２３のケージとして、回転する該ローラー軸受の間
   に配設され、該ポールがこの溝および該インキローラー
   ケーシングに対して固定されたプッシュ１３；２４の第
   ２の溝２０；２Ｂ内でかつこれらの間に回転自在に配置
   され、該溝の一方がだ円形であり、該溝の他方がほぼ円
   形であることを特徴とする機械的システム。 ２ 第１の楕円形溝１９はケージとして回転する前記プ
   ッシュ１５に配設されており、それとは反対にある第２
   の円形溝２０は前記ローラーケーシング２に固定された
   プッシュ１３に配設されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に従った機械的システム。 ３ ケージとして回転する前記プッシュ２６は第１の円
   形溝２８を有し、第２の楕円形溝２９は前記インキロー
   ラーの前記軸４に係止されたプッシュ２４に配設されて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項に従った機
   械的システム。