JPS588500Y2 - 型枠操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、二つに分割した二辺の一側と他側との間隔を
開閉機構により拡げると、稜部の変形により二辺は所定
寸法に間隔設定されて、正確な内枠に型組みされるが、
開閉機構により二辺の間隔を狭めると、内枠が成形品か
ら離れる様に型ばらしされる型枠操作装置に係るもので
、その一実施例を図面に付き説明すれば下記の通りであ
る。

図中１は角筒状の外枠で、ベース２上に個別に形成した
四辺ａ、ｌ）、ｃ、ｄを載置し、之等各辺ａ。

ｂ、Ｃ，ｄを、対応稜部の外側に配置して、軸３をベー
ス２に固定した持出ヒンジ４により開閉自在に連結しで
ある。

５は外枠１内に納まる角筒状の内枠で、四つの辺ｅ、ｆ
、ｇ、ｈのうち長い方の二辺ｅ、ｆを二分割し、各辺ｅ
、ｆ、ｇ、ｈを夫々接ぐ稜部６は、その裏側に補強材７
を設けない様にして、変形自在としである。

Ａ、Ａは二つに分割した長い方の辺ｅ、ｆの一側と他側
を連結した辺ｅ、ｆの間隔開閉機構で、辺ｅ、ｆの分割
部を挾んでその両側に配置したハンドル８付の送り螺軸
９における左ねじイと右ねし口とに一対の螺筒１０，１
０を螺合し、之等螺筒１０，１０に夫々リンク１１．１
１と１１．１１の一端を連結し、他端を一側及び他側の
補強材７゜７、と７，７とに連結して、リンク１１．１
１と１１．１１とが一直線に保持されるときは、二辺ｅ
、ｆの間隔を拡げて、内枠５を図面第１図に実線で示す
方形に保持するが、螺軸９を回転させて螺筒１０，１０
を夫々内方（外方でも可）へ移動させるとリンク１１゜
１１と１１．１１とが倒れ、補強材７，７と７，７とを
同図に鎖線で示す様に引き寄せるから、二辺ｅ、ｆは、
稜部６から同図に鎖線で示す様に変形し、製品から離れ
ると共に、この変形の影響で、他の二辺ｇ。

ｈをも製品から剥離させる様にするもので、この機構Ａ
は上記以外に図面第３図に示す様なターンバックルや図
面には示してないが、油圧シリンダ。

ピニオン・ラック等の任意に選定使用出来ることは勿論
である。

１２は外枠１における各辺ａ、ｌ）。ｃ、ｄの下部に附
設したローラで、各辺ａ、ｌ）、ｃｄの開閉に際し、ベ
ース２上を転動し、各辺ａ、ｌ）。

ｃ、ｄとベース２との摩擦を防止し、軽快な開閉動作を
行わせる。

１３は外枠１と内枠５との上部を連結する連結杆で、内
端を内枠５の各辺ｅ、ｆ、ｇ、ｈに枢着し、他端を外枠
の各辺ａ、ｂ、ｃ、ｄに取付けた受金１４に係合させて
、外枠１と内枠５との間隔設定を行わせるものである。

尚この型枠操作装置を適用する型枠５は、図面第２図に
示す様に一方の長い方の辺ｅの両端に面を付け、他方の
長い方の辺ｆを円弧状に反らせる場合や、両方の長い方
の辺ｅ、ｆの両側に面を付ける等の変形もあるものであ
る。

本考案に係る型枠操作装置の一実施例は上記の様に構成
されているから、型組みをするときは、図面第１図に鎖
線で示す位置に引かれて間隔を狭められている内枠５の
二辺ｅ、ｆの間隔を開閉機構Ａ、Ａの操作により拡げれ
ば、二辺ｅ、ｆは同図に実線で示す位置に移動して分割
部を密着し、所望の内枠５を完成して型組み終るから、
之に伴い開いている外枠１の各辺ａ−ｄを閉じ、外枠１
の型組みを行って、両型枠１，５を連結枠１３により連
結すれば、各辺ａ−ｈを僅かに動かすだけで簡単迅速に
型枠を完威し、コンクリートの打込みによる製品成形を
行うことが出来るものであり、又、製品が硬化して之を
取出すため型ばらしをするときは、外枠１の各辺ａ、ｌ
）、ｃ、ｄを拡げると共に、内枠５の二つに分割した長
い方の辺ｅとｆの一側と他側とを開閉機構Ａ、Ａにより
引き寄せれば、辺ｅとｆとは稜部６の部分から変形して
分割部は分離し、図面第１図に鎖線で示す状態となり、
辺ｅ。

ｆが製品から離脱すると共に、辺ｇ、ｈもこの影響を受
けて製品から剥離し、容易に型ばらしされて、製品の脱
型を楽に行わせるものである。

上記の様に本考案に係る型枠操作装置は、角筒状内枠の
四辺のうち長い方の二辺を中央部において二つに分割し
、上記四辺を接ぐ四つの稜部は、夫々裏側の補強材をな
くして変形自在とし、二つに分割された長い方の二辺の
一側及び他側に、二面の間隔を開閉して型組み及び型ば
らしを行わせる開閉機構を連係させたものであるから、
開閉機構により二辺の間隔を所定寸法に拡げれば、稜部
の変形により二つの辺は定位置に移動して分割部の密着
により一体化され、予め設定された形状通りの内枠を簡
単に形成して所謂型組みを終るものであり、又、開閉機
構により二つの辺の間隔を狭めれば、二つの辺は稜部の
変形により内方へ谷形に曲り込み、分割部が離れて内枠
を縮少させ、二つの辺を製品から離脱させると共に、他
の二辺にも力を及ぼし、之等をも製品から剥離させるの
で、型ばらしと製品脱形が容易に行われるものである。

殊に、この装置は内枠の長い二辺を中央部において二つ
に分割し、その自由端に開閉機構を連結して、辺の移動
により内枠を変形させるから、変形と復元の操作が小さ
な力で軽快に行われると共に、分割部の密着により内枠
の定形復元がわがるため、型組み、型ばらしの操作が容
易で、且、組立てられる型の精度が高いため、正確な製
品の成形にも大きな効果が発揮されるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る型枠操作装置の一実施例を示すもの
で、第１図はこの装置を施した型枠の平面図。 第２図は同上縦断側面図。第３図は同上の一部変形例を
示す平面図である。 尚図中５は内枠、ｅ、ｆ、ｇ、ｈは四つの辺、７は補強
材、Ａは開閉機構である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 角筒状内枠の四辺のうちの長い方の二辺を中央部におい
   て二つに分割し、上記四辺を接ぐ四つの稜部は、夫々裏
   側の補強材をなくして、変形自在とし、二つに分割され
   た長い方の二辺の一側及び他側に、二面の間隔を開閉し
   て型組み及び型ばらしを行わせる開閉機構を連結したこ
   とを特徴とする型枠操作装置。