JPS588396B2 - ピリド〔3,2,1↓−jk〕カルバゾ−ル誘導体 - Google Patents

ピリド〔3,2,1↓−jk〕カルバゾ−ル誘導体

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Publication number
JPS588396B2
JPS588396B2 JP53098535A JP9853578A JPS588396B2 JP S588396 B2 JPS588396 B2 JP S588396B2 JP 53098535 A JP53098535 A JP 53098535A JP 9853578 A JP9853578 A JP 9853578A JP S588396 B2 JPS588396 B2 JP S588396B2
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JP
Japan
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pyrido
carbazole
reaction
oxo
acid
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JP53098535A
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石川廣
中川量之
田房不二男
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はピリド〔3・2・1−jk)カルバゾール誘導
体に関する。
本発明のピリド〔3・2・1−jk)カルバゾール誘導
体は新規化合物であって、一般式〔式中Rは二トロ基、
アミノ基又は低級アルカノイルアミノ基を示す。
nは1又は2を示す。〕で表わされる。
上記一般式CI)で表わされる本発明の化合物は、後述
する通り一般式(IX’]で表わされるペニシラン酸誘
導体を合成するための中間体として有用であると共に、
それ自身ダラム陽性菌及びダラム陰性菌に対して抗菌作
用、更に制癌作用、抗ウイルス作用を有し抗菌剤、制癌
剤及び抗ウイルス剤としても有用である。
上記一般式(I)に於て、Rで示される低級アルカノイ
ルアミノ基としてはアセチルアミノ基、プロパノイルア
ミノ基、ブタノイルアミノ基、イソブタノイルアミノ基
等の炭素数2〜4の直鎖状又は分枝状アルカノイル基と
アミノ基とが結合した基を挙げることができる。
本発明の化合物のうち代表的なものを以下に掲げる。
03−ニトロ−7a・8・9・10・11・11a−ヘ
キサハイドロ−4−オキソ−4H−ピリド〔3・2・1
−jk)カルバゾール−5−カルボン酸 03−アミノー7a・8・9・10・11・11a−ヘ
キサハイドロー4−オキソー4H−ピリド〔3・2・1
−jkl)カルバゾール−5−カルボン酸 03−アセトアミノー7a・8・9・10・11・11
a−ヘキサハイドロー4−オキソー4H−ピリド〔3・
2・1−jk)カルバゾール−5ーカルボン酸 02−アセトアミノ−7a・8・9・10・11・11
a−ヘキサハイドロー4−オキソー4H−ピリド〔3・
2・1−jk)カルバゾール−5一カルボン酸 01−アセトアミノ−7a・8・9・10・11・11
a−ヘキサハイドロ−4−オキソー4H−ピリド〔3・
2・1−jk)カルバゾール−5−カルボン酸 01−ニトロ−7a・8・9・10・11・11a−ヘ
キサハイドロ−4−オキソー4H−ピリド〔3・2・1
−jk〕カルバゾール−5−カルボン酸 ′ 03−インブタノイルアミノー7a・8・9・10・1
1・11a−ヘキサハイドロ−4−オキソー4H−ピリ
ド〔3・2・1−jk〕カルバゾール−5−カルボン酸 本発明の化合物は種々の方法により製造されるが、その
代表的な方法として例えば下記反応行程式−1に示す方
法を挙げることができる。
反応行程式−1 〔式中、R1は低級アルキル基を示す。
R及びnは前記に同じ。
〕出発原料とする一般式〔■〕で表わされる化合物は公
知であるか又は公知の方法に準じて容易に製造できる。
該化合物(IDと一般式〔■〕で表わされる公知化合物
との反応は、無溶媒又はメタノール、エタノール、イン
プロパノール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド
(DMF)、ジメチルスルホキシド( DMS O )
、ヘキサメチルリン酸アミド等の溶媒中好ましく無溶媒
で行なわれる。
化合物(II)に対する化合物〔■〕の使用割合は通常
等モル以上であればよく、無溶媒下の反応では好ましく
は等モル量、溶媒下の反応では好ましくは1.1〜1.
5倍モル量とするのがよい。
反応温度は通常室温〜150℃程度、好ましくは100
〜130℃であり、反応は通常0.5〜6時間で完了し
、容易に一般式(IV)で表わされる化合物を収得でき
る。
かくして得られる化合物(IV)の環化反応は従来公知
の各種環化反応に準じて行ない得る。
例えば加熱による方法、オキシ塩化リン、五塩化リン、
三塩化リン、チオニルクロライド、濃硫酸、ポリリン酸
等の酸性物質を用いる環化法等を例示できる。
加熱による環化法を採用する場合、高沸点炭化水素類及
び高沸点エーテル類例えばテトラリン、ジフエニルエー
テル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等の溶媒
を用い、通常100〜250℃、好ましくは150〜2
00℃の加熱条件を採用できる。
又酸性物質を用いる酸化法を採用する場合これを化合物
(IV)に対して等モル量〜犬過剰量好ましくは10〜
20倍量用い、通常100〜150℃で05〜6時間程
度反応させればよい。
また上記環化反応により得られる化合物(V)の加水分
解反応は、常法に従い、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化バリウム等の塩基性化合物、硫酸、
塩酸、硝酸等の鉱酸、酢酸、芳香族スルホン酸等の有機
酸等の慣用の触媒の存在下に行なわれる。
該反応はまた一般には水、メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジオ
キサン、エチレングリコール、酢酸等の通常の溶媒中で
実施される。
反応温度は通常室温〜200℃、好ましくは50〜15
0℃である。
かくして本発明の一般式(I)で表わされるピリド〔3
・2・1−jk)カルバゾール誘導体を容易に収得でき
る。
斯くして得られる本発明の一般式(I)で表わされるピ
リド〔3・2・1−jk)カルバゾール誘導体は、上記
した反応行程の終了後に慣用の分離手段により容易に単
離精製できる。
分離手段としては溶媒抽出法、希釈法、沈澱法、再結晶
法、カラムクロマトグラフイー、プレパラテイブ薄層ク
ロマトグラフイー等を例示できる。
本発明の化合物は下記反応行程式−2に示す如くして、
ダラム陽性菌及びダラム陰性菌に対して抗菌作用を有し
抗菌剤として有用なペニシラン酸誘導体(IX)に導く
ことができる。
該ペニシラン酸誘導体の有する抗菌作用は緑膿菌に対し
て特に顕著である。
反応行程式−2 〔式中、R2は低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を
、R3は水素原子又は水酸基を夫々示す。
R及びnは前記に同じ。
〕本発明を更に説明するために参考例及び実施例を挙げ
る。
参考例 ■・2・3・4・10・11−ヘキサハイドロ力ルバゾ
ール17.5gにエチルエトキシメチレンマロネート2
1.6gを加え、攪拌下油浴上110℃にて30分間加
熱する。
エタノールの留出が観察される。
加熱後リン酸120gと五酸化リン120グより調製し
たポリリン酸24M’を加え、油浴上140℃にて45
分間反応させる。
反応後室温まで冷却し、水400ml中に投じた後40
%−苛性ソーダ水溶液で中和して淡紫色結晶を析出させ
る。
これをペンゼンーヘキサン( 1: 1 )混液から再
結晶して無色板状晶のエチル 7a・8・9・10・1
1・lla−ヘキザハイドロ−4−オキソー4H−ピリ
ド〔3・2・1−jk)カルバゾール−5−カルボキシ
レート32グを得る。
mp71〜73℃ 実施例 1 7a・8・9・10・l1・11a−ヘキサハイドロー
4−オキソー4H−ピリド〔3・2.1−jk〕カルバ
ゾール−5−カルボン酸6グを濃硫酸35mlに溶解し
、水冷下攪拌し、SG1.42の濃硝酸4. 3 ml
!と濃硫酸15mlとの混液を滴下する。
滴下後室温で1時間攪拌し、之を氷200y′に投ずる
黄色結晶が析出する。之をDMF−H20にて再結晶し
て、3−ニトロー7a・8・9・10・11・lla−
ヘキサハイドロ−4−オキソー4H−ピリド〔3・2・
1−jk〕カルバゾール−5−カルボン酸7グを得る。
融点251〜253°C 実施例 2 3−ニトロー7a・8・9・10・11・11a−ヘキ
サハイドロ−4−オキソー4H−ピリド〔3・2・1−
jk)カルバゾール−5−カルボン酸6gを2%苛性カ
リ水溶液100mlに溶解し、ラネーニッケル5gを加
え、パール法(3kg/crtt )にて3時間接触還
元する。
反応後沢過し、沢紙上の沈殿物を水洗し、r液を氷酢酸
にて中和し、褐色結晶を析出させる。
生成結晶を沢取し、水洗乾燥後DMF−H20にて再結
晶して、3−アミノー7a・8・9・10・11・11
a−ヘキサハイドロー4−オキソー4H−ピリド〔3・
2・1−jk,:II 力ルバゾール−5−カルボン酸
3.71を得る。
融点253〜256℃(分解)実施例 3 3−アミノー7a・8・9・10・11・11a−ヘキ
サハイドロー4−オキソー4H−ピリド〔3・2・1−
jk)カルバゾールー5−カルボン酸2.8=H’を2
%苛性カリ水溶液50mlに溶解し、水冷下無水酢酸を
滴下する。
該滴下により橙色結晶が析出する。
生成結晶を瀝取し、水洗後DMF H20にて再結晶
する。
かくして3−アセトアミノー7a・8・9・10・11
・11a−ヘキサハイド口−4−オキソー4H−ピリド
〔3・2・1−jk〕カルバゾール−5−カルボン酸3
gを得る。
融点187〜190℃実施例 4 7−ニトロ−1・2・3・4・10・11−ヘキサハイ
ドロカルバゾール81にエチルエトキシメチレンマロネ
ート91を加え、油浴上110℃で加熱する。
エタノールの留出が観察される。30分間同温度で加熱
後ポIJ リン酸1001を加え更に30分間140℃
で加熱する。
反応後反応物を水500rrLl中に注ぐことにより薄
褐色の結晶を得る。
これをペンゼンーヘキサン(1:1)混液にて再結晶し
て、14グの白色板状晶のエチル3−ニトロ−7a・8
・9・10・11・llaーヘキサハイド口−4−オキ
ソー4H−ピリド〔3・2・1−jk)カルバゾール−
5−カルボキシレートを得る。
エチル 3−ニトロー7a・8・9・10・11・ll
a−ヘキサハイド口−4−オキソー4H−ピリド〔3・
2・1−jk)カルバゾール−5−カルボキシレート4
1に10%苛性ソーダ水溶液70mlを加え、1.5時
間還流後、室温に戻し、沢過後沢液を冷却し濃塩酸でp
Hを2として黄色の結晶3.21を得る。
これをDMF−H20より再結晶し3一二トロ−7a・
8・9・10・11・11a−ヘキサハイドロ−4−オ
キソー4H−ピリド〔3・2・1−jk〕カルバゾール
−5−カルボン酸を得る。
mp251〜253℃実施例 5 実施例4と同様にして、3−アミノー7a・8・9・1
0・11・Ila−ヘキサハイド口−4−オキソー4H
−ピリド〔3・2・1−jk)カルハソール−5−カル
ボン酸を得ル。
mp253〜256℃ 実施例 6 実施例4と同様にして、3−アセトアミノー7a・8・
9・10・11・11a−ヘキサハイドロ−4−オキソ
ー4H−ピリド〔3・2・1一jk)カルバゾール−5
−カルボン酸を得る。
mp 187〜190℃

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中Rは二トロ基、アミノ基又は低級アルカノイルア
    ミノ基を示す。 nは1又は2を示す。〕で表わされるピリド〔3・2・
    1−jk)カルバゾール誘導体。
JP53098535A 1978-08-11 1978-08-11 ピリド〔3,2,1↓−jk〕カルバゾ−ル誘導体 Expired JPS588396B2 (ja)

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JPS54135798A JPS54135798A (en) 1979-10-22
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473797A (en) * 1977-11-15 1979-06-13 Otsuka Pharmaceut Co Ltd Pyride 3.2.1-jk carbazole derivative

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5473797A (en) * 1977-11-15 1979-06-13 Otsuka Pharmaceut Co Ltd Pyride 3.2.1-jk carbazole derivative

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