JPS588300Y2 - パチンコ機における施錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ機における施錠装置に関する。

従来、係止爪を有する可動錠板の上下動によって扉枠の
掛止用突片に対する係止（閉錠）および解除（開錠）を
行なう形式の施錠装置は、その係止時にあっても可動錠
板が上下動しうるものが通常であった。

このため、ピアノ線等を侵入させる不正行為が行われた
場合には簡単に開錠される欠点があった。

本考案の目的は上記欠点に鑑み、扉枠が施錠されたとき
には可動錠板の上下動を阻止しうるように構成すること
によって、上記した不正行為を未然に防止しうる等を企
図したものである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。

図面において、１はパチンコ機における機枠、２は遊技
盤、４は機枠１に対する前枠３に取着された窓枠である
。

５は窓枠４に対し用量可能に軸着された扉枠であって、
この扉枠５にはガラスＧが嵌着されている。

次に、本考案の要部となる扉枠５のロック（施錠）につ
いてその構成部材を説明する。

６は窓枠４の内側面（開放側）に取着された長片状の固
定支板であって、その上部および下部には逃げ溝７，７
が横状に開口されている。

８は長片状の可動錠板であって、その上部および下部に
貫設した縦長状の案内孔９，９を介して固定支板６に対
し、上下動可能に連設されており、両板６，８は、固定
支板６に植設された案内ピン１０゜１０によって連設さ
れている。

１１は固定支板６と可動錠板８との間に装架されたロッ
ク解除用のばねであって、開錠時には可動錠板８を上方
に引き上げるように付勢している。

１２．１２は、前記可動錠板８の上部および下部に設け
られた鉤溝状の保合溝であって、各保合溝１２．１２に
よって、係止爪１３，１３が形出されている。

なお、各係止爪１３，１３の前側縁には案内縁１３ａ１
３ ａが斜状に形式されている。

１５は可動錠板８のほぼ中央部に突設された突起部８Ａ
の側部に対し回動可能にピッＰ着されたつまみであって
、その前部は上方に向って屈曲されるとともに、屈曲部
分には押圧片１５ ａが水平状に突設され、前記突起部
８Ａ側縁に当接されている。

また、上端には水平状に保合片１５ｂが形成され、ロッ
ク時には同保合片１５ｂが可動錠板８および固定支板６
のそれぞれに凹設された係止凹部１６．１７に係合され
るため、可動錠板８の上下動を阻止することができる。

１８はつまみ１５と可動錠板８との間に、トーションス
プリング１９を介して介装された押出し具であって、同
押出し具１８の押出し片１８ ａは、トーションスプリ
ング１９によってロック時には固定支板６の側縁に当接
するように付勢され、一方開錠時には、固定支板６およ
び可動錠板８のそれぞれに凹設された切欠凹部２０，２
１に係合されるように構成されるとともにその前端にて
扉枠５を押し出すことかで゛きる。

２２は扉枠５内側に対し逃げ溝７，７に対応し、かつ上
下一対に配設された掛止具であって、同掛止具２２には
前記係合溝１２．１２に対応して掛止突片２３が突設さ
れている。

次に、上記構成の施錠装置をパチンコ機の前面側から開
錠するための操作部について説明するが、該操作部の構
成は本考案の要旨外とする。

２４は、前枠３の右縦框部と固定錠板２５とに亙って設
置されたシリンダ錠であって、該シリンダ錠２４の操作
によって解放操作盤２６が図中り方向あるいはＲ方向へ
回動される。

そして、操作盤２６がＲ方向へ回動されると、その第１
片２７によって解放操作杆２８が押し下げられて、つま
み１５を介して可動錠板８が下降されるとともに掛止具
２２から解離され、施錠装置が開錠される。

また、操作盤２６がＬ方向へ回動されると、その第２片
２９によって昇降杆３０が引き上げられて前枠３に対す
る図示しない施錠手段が解除されて前枠３が扉枠５と同
方向へ開放される。

つまり、このシリンダ錠２４は、上記双方の施錠手段に
共用しうるダブル錠形式と言われるものである。

引き続き、上記のように構成された本実施例の作用と効
果を具体的に説明される。

まず、第４図に示すように閉止された扉枠５を開放する
場合には、シリンダ錠２４を操作し、解放操作杆２８を
介してつまみ１５を押出し片１８ ａが突起部８Ａに当
接するまで回動させると、係止片１５ｂによる可動錠板
８の係止が解除される。

この状態のまま、さらにつまみ１５が押圧されると、ば
ね１１に抗して可動錠板８が下動し、掛止具２２から解
離されるとともに押出し片１８ ａが切欠凹部２０．２
１に係合され、同時に該押出し片１８ ａによって扉枠
５が前方へ押出される。

一方、上記のように開放された扉枠５を閉止する場合に
は、扉枠５を遊技盤２側に回動しながら押圧すると押出
し片１８ａによる係止が解除され、可動錠板８がばね１
１の復元力によって上動され、掛止具２２，２２によっ
てロックがなされる。

また、つまみ１５はトーションスプリング１９の復元力
によって水平位置に復帰されるとともに係止凹部１６゜
１７に係止される。

このため、ロック時においては可動錠板８の下動、即ち
扉枠５の開放が阻止され、不正行為による扉枠５の開放
が阻止される。

すなわち、本考案は扉枠に対する開錠および施錠をなす
べく昇降動可能に構成された可動錠板に対し施錠時には
、その開錠方向への動作を阻止しうるように構成したた
め、不正行為による扉枠の開放が阻止される等、パチン
コ機における施錠装置として極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はパチン
コ機本体の路体正面図、第２図は本考案の要部を示す分
解斜視図、第３図はシリンダ錠付近を示す説明図、第４
図は扉枠の施錠時を示す拡大側面図、第５図は同開錠時
を示す拡大側面図である。 ５・・・・・・扉枠、６・・・・・・固定支板、８・・
・・・・可動錠板、１５・・・・・・つまみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ機本体の開放側側面に固着された固定支板と、
   つまみの操作によって前記固定支板に沿っての昇降動が
   可能で、かつこの昇降動によって扉枠を解錠および施錠
   しうる可動錠板とを主体としてなる施錠装置であって、
   前記可動錠板および固定支板には前記扉枠の施錠時゛に
   各々が整合しうる係合凹部が形成される一方、前記つま
   み片は扉枠の施錠時に前記面係合凹部と係合されるよう
   付勢され、かつ同つまみ片には可動錠板の解錠方向への
   動きを阻止しつる保合片が形成されてなるを特徴とする
   パチンコ機における施錠装置。