JPS588301Y2 - パチンコ機のための防犯機構付施錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパチンコ機のための防犯機構付施錠装置に関
するもので、その目的はこの施錠装置にて不正開錠操作
を未然に防止することができる防犯機構付施錠装置を提
供することである。

次に、本考案の一実施例を図面にしたがって説明すると
、図中１はパチンコ機の機枠、２は遊技盤、３は機枠１
の前枠であって、その開放側縦框３ａの中央部内側には
凹欠部３ｂが凹設されている。

４は前枠３に取着された窓枠、５は窓枠４に対し扉開可
能に軸着された扉枠であって、この扉枠５にはガラス６
が嵌着されている。

７は前枠３の開放側縦框３ａ裏面に対し垂直状に取着さ
れた基枠であって、断面はぼコ型状に形成されている。

８は窓枠４の開放側内側面に対し垂直状に取着された長
片状の固定錠板であって、その上下部には逃げ溝８ａ、
８ａが横状に開口され、かつ、案内ピン８ｂ、８ｂが内
側に植設されている。

９は固定錠板８の内側に並設された長片状の可動錠板で
あって、その上下部に対し縦長状に開設された案内孔９
ａ、９ａが固定錠板８の案内ピン８ｂ、８ｂに対し可動
錠板９の上下動可能に嵌合されている。

９ｂ、９ｂは可動錠板９の上下部に対しほぼかぎ型状に
開設された保合溝であって、この係合溝９ｂ、９ｂにて
係止爪９ ｃ 、９ ｃが形出され、さらにこの係止爪
９ｃ、９ｃの前端縁には案内縁９ ｄ 、９ ｄが斜状
に形成されている。

１０は固定錠板８と可動錠板９の間に装架されたスプリ
ングであって、可動錠板９を上方に付勢している。

１１は可動錠板９の中央部付近に対し後方に突設された
操作基片であって、平面はぼＺ型状に形成され、その前
端部にて可動錠板９にピン１２着されかつその前端部下
端縁に突設された係止片１１ａが可動錠板９に凹設され
た係止凹部９ｅに係入されて可動錠板９に固止される一
方、その後端部付近の下部には突片１１ ｂが内方に突
出されている。

１３は操作基片１１の後端部に対し回動可能にピン１４
着された操作つまみである。

ただし、本例ではこの操作つまみ１３はピン１４を支点
として上方へ回動しつる一方、その前端縁１３ａが突片
１１ ｂに当接して下方への回動が阻止されるように横
出されている。

１５は操作基片１１．および、この操作基片１１と共動
する可動錠板９に対する不正下動操作を防止するための
防犯カバーであって、前枠３の凹欠部３ｂ付近にて操作
基片１１に対し同庁１１付近を包囲するように臨設され
、その基部１５ ａの上下部にて基枠７の後端縁７ａに
ビス１６．１６着されるとともに、この基部１５ ａの
外端縁には突片１５ｂが後方に曲折される一方、基部１
５ａの内方には断面はぼＬ型状に形成されかつ天板１７
と底板１８をもつ覆蓋部１５ Ｃが突出されていて、こ
の覆蓋部１５ Ｃの後壁部には操作つまみ１３を挿通す
るために開口部１５−ｄが開設されている。

１９は操作つまみ１３、およびこの操作つまみ１３と共
動して下動する可動錠板９に対する不正下動操作を防止
するために防犯カバー１５に付設されたストッパーであ
って、開口部１５ｄの下端縁に対し後方へ上傾状に突設
され、その上端縁１９ ａは操作つまみ１３の下縁に対
し当接可能に対向されている。

２０．２０は扉枠５内側面の上下部に対し逃げ溝８ａ、
Ｂａに対応してそれぞれ配設された掛止具であって、そ
の中央部には係合溝９ｂ、９ｂに対応して掛止突片２０
ａ 、２０ ａが突設されている。

２１は前枠３の開放側縦框３ａと基枠７に亙って装備さ
れたシリンダー錠であって、その後端部に設けだ操作盤
２２はシリンダー錠２１に対する鍵操作により図示り方
向若しくはＲ方向へ回動されかつこの操作盤２２の前面
および裏面には第１操作片２２ ａと第２操作片２２
ｂがそれぞれ突設されていていわゆるダブル鍵形式とな
っている。

２３は基枠７の外側面に沿って上下動可能に取着された
操作杆であって、第１操作片２２ ａに連繋されかつそ
の上部に突設された開放片２３ ａの先端部付近は操作
基片１１に対向している。

なお、２４は操作杆２３の外側に対し上下動可能に並設
された昇降杆であって、操作盤２２の第２操作片２２
ｂに連繋されて前枠３を機枠１に対し開錠および施錠可
能である。

次に、上記構成の施錠装置に対する開錠および施錠操作
について説明する。

まず、閉止された扉枠５を開錠する場合には、シリンダ
ー錠２１を鍵操作して操作盤２２を図示り方向へ回動す
ると、操作杆２３が第１突片２２ ａを介して押下げら
れかつ操作杆２３の開放片２３ ａを介して操作基片１
１が下動される一方、操作つまみ１３はストッパー１９
の上端縁１９ ａに当接して上方に回動されるため、可
動錠板９の下動が許容される結果（第５図参照）、掛止
具２０の掛止突片２０ａと係止爪９Ｃとの係合が解離さ
れて扉枠５が開放される。

一方、開放された扉枠５を閉止する場合には、扉枠５を
後方に回動しながら押圧すると、可動錠板９が案内縁９
ｄを介して掛止突片２０ ａに押下げられて、掛止突片
２０ ａが固定錠板８の逃げ溝８ａ内に係入されるとと
もに、スプリング１０の復元力にて可動錠板９が上動し
て係止爪９Ｃと掛止突片２０ ａの係合がロックされる
。

続いて、上記した構成をもつ実施例の作用と効果を説明
する。

さて、本例では可動錠板９に対し操作基片１１を突設す
るとともに、操作基片１１には操作つまみ１３をピン１
４着する一方、操作基片１１の附近を防犯カバー１５に
て包囲するように構威しであるため、操作基片１１に対
しピアノ線などを侵入させて不正下動操作しようとして
もその附近が防犯カバーにて包囲されていて操作基片１
１に接近しえないばかりでなく、仮りに操作つまみ１３
を不正下動操作しても操作つまみ１３の下動はストッパ
ー１９にて阻止される結果、可動錠板９に対する不正下
動操作を確実に防止して扉枠５の施錠状態を防御しうる
特長がある。

なお、前枠３の裏面側より扉枠５を開放する場合には、
操作つまみ１３を上方（第４図鎖線位置）に傾動して押
下げるとピン１４を介して操作基片１１を押下げうるた
め、可動錠板９を下動させて扉枠５を開放することがで
きる。

すなわち、本考案はパチンコ機の前枠に取着された窓枠
の開放側内側面に沿って固着された固定錠板には同固定
錠板と協働して、前記窓枠に対し扉開可能に軸着された
扉枠を開錠および施錠するための可動錠板を上下動可能
に並設し、同可動錠板には前記扉枠に設けた施錠装置を
錠操作しうる操作杆に連繋された操作基片を突設すると
ともに、同操作基片の後方には同操作基片に対し上方へ
の一方的回動可能にピン着された操作つまみを横出する
一方、前記操作基片に対する不正下動操作を防止するた
めに前記操作基片付近を防犯カバーにて包囲し、さらに
、同防犯カバーには前記操作つまみに対する不正下動操
作を防止するために前記操作つまみの下縁に対し当接可
能に対向するストッパを設けたことによって、前記可動
錠板に対する不正下動操作を確実に防止して扉枠の不正
開錠を未然に防止しうるため、パチンコ機のための防犯
機構付施錠装置として極めて実用的に優れた考案である
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はパチン
コ機の路体正面図、第２図は本考案の要部を分解して示
す斜視図、第３図はシリンダー錠付近を示す説明図、第
４図は扉枠の施錠時を示す側面図、第５図は同じく開錠
時を示す側面図、第６図は第４図のＸ−Ｘ線断面図であ
る。 ３・・・・・・前枠、４・・・・・・窓枠、５・・・・
・・扉枠、８・・・・・・固定錠板、９・・・・・・可
動錠板、１１・・・・・・操作基片、１３・・・・・・
操作つまみ、１５・・・・・・防犯カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ機の前枠に取着された窓枠の開放側内側面に沿
   って固着された固定錠板には同固定錠板と協働して、前
   記窓枠に対し扉開可能に軸着された扉枠を開錠および施
   錠するための可動錠板を上下動可能に並設し、同可動錠
   板には前記扉枠に設けた施錠装置を錠操作しうる操作杆
   に連繋された操作基片を突設するとともに、同操作基片
   の後方には同操作基片に対し上方への一方的回動可能に
   ピン着された操作つまみを構出する一方、前記操作基片
   に対する不正下動操作を防止するために前記操作基片付
   近を防犯カバーにて包囲し、さらに、同防犯カバーには
   前記操作つまみに対する不正下動操作を防止するために
   前記操作つまみの下縁に対し当接可能に対向するストッ
   パを設けたことを特徴とするパチンコ機のための防犯機
   構付施錠装置。