JPS588199Y2 - 液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、魔法瓶等の液体容器に関するものである。

近年、当業界において、胴太で外部注液口が低位にある
所謂低注出口型の液体容器が開発されている。

この場合、外部注液口を低位となすために、液体注出管
とは別にこれと連通ずる注出補助管を設ける必要があり
、両者の接続構造に工夫をこらす必要がある。

本考案は、注出補助管を下口部材下面と本体ケース側面
に設けたパイプカバー適所との間で挟着保持することに
よって、注出補助管の取付構造を簡略化することを目的
とするものである。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例を説明する
。

第１図及び第２図において符号１は本体ケース、２は本
体ケース１内に配設された中容器、３は本体ケース１上
端縁に蝶番ピン４を介して弧回動自在に枢着された蓋体
、５は本体ケース１上部に固定されたステンレス製の下
口部材、６は蓋体３内に配設されたベローズ式のエアー
ポンプ、７はエアーポンプ６を押圧駆動する押え蓋、８
はエアーポンプ６と中容器２内とを連通ずるために給液
口９に密嵌された中栓、１０及び１１は中栓８に連結さ
れた液体汲土管及び注出管をそれぞれ示している。

前記中容器２として、本実施例では、大きな瓶胴径と低
い瓶高とを有する所謂側大瓶が採用されている。

従って、本体ケース１の高さも低くされている。

前記下口部材５には、反蝶番ピン側の周縁部に開口１３
が形成されている。

又、前記液体注出管１１の注口１２は、本体ケース１の
内上方にあって下向きに開口せしめられており、中栓８
の密嵌時には、前記開口１３に臨ましめられて位置決め
されるようになっている。

前記本体ケース１側面において前記開口１３下方には、
後述する注出補助管１４を被包保持すべきパイプカバー
１５が取付けられている。

該パイプカバー１５は、本体ケース１側面にビス１６．
１６で取付けられる平板状の取付部１５ａと該取付部１
５ａに対して着脱可能で略り字状を呈する横断面コ字状
の蓋部１５ｂとによって構成されている。

即ち、取付部１５ ａの上下位置に前記ビス１６．１６
で共締め固定した弾性支持具１７．１７に対して蓋部１
５ｂを無理嵌め方式で着脱可能とされている。

又、前記取付部１５ａに一体に突設された保持具１８に
注出補助管１４を着脱するようにしている。

一方、前記注出補助管１４は、略り字状の管本体１４
ａと該管本体１４ａ上端に接続されたゴム等の弾性体か
らなるラッパ状のシール管１４ｂとによって構成されて
いる。

この注出補助管１４の管本体１４ ａには、前記パイプ
カバー取付部１５ａの保持具１８を係合すべき環状凹部
１９が形成されている。

しかして、注出補助管１４は、シール管１４ｂの上端を
下口部材５の開口１３周縁下面に当接しつつ、管本体１
４ ａの環状凹部１９を保持具１８の腕部１８ａ、ＩＢ
ａに係合せしめることによって、下口部材５下面とパイ
プカバー１５との間に挟着保持せしめられている。

従って、注出補助管１４の上端開口２０内には、液体注
出管１１の注口１２が環状隙間を介して臨ましめられる
。

又、注出補助管１４の下端開口２１は、パイプカバー１
５下端より若干突出せしめられており、本体ケース１側
面からの水平距離ｄ及び本体ケース１底面からの垂直距
離りがコツプ等の受液容器の半径及び高さより稍大きく
なる位置に臨ましめられている。

なお、前記保持具１８を蓋部１５ｂ内面に突設して、注
出補助管１４を蓋部１５ｂ側に取付けた状態で、本体ケ
ース１に取付けた取付部１５ ａに着脱するようにする
こともできる。

次に図示の液体容器の作用を説明すると、押え蓋７を押
圧操作してエアーポンプ６から中途８を介して加圧空気
を中容器２内に圧送すると、該加圧空気によって内容液
Ｗは液体汲上管１０及び注出管１１を通り、注出補助管
１４を経てコツプ等の受液容器に注がれる。

この場合、内容液Ｗの外部注液口となる注出補助管１４
の下端開口２１が液体容器を載置した床面上に置かれた
受液容器に近い位置に開口しているので、受液容器を床
面に置いたままで注液作業を行うことができる。

又、内容液Ｗが少なくなると、注出管１１先端の注口１
２から気液が混合して噴出する所謂スプラッシュ現象が
起こるが、注出補助管１４の上端開口２０内に注出管１
１の注口１２を環状隙間を介して臨ましめているため、
前記スプラッシュ現象を解消することができる。

続いて本考案の液体容器の効果を述べる。

本考案によれば、中容器２内の内容液を導出するため液
体注出管１１に接続すべき注出補助管１４を、本体ケー
ス１上面を構成する下口部材５下面と本体ケース１側面
に設けたパイプカバー１５と適所との間に挟着保持する
ようにしたので、注出補助管１４の上端の固定部材とし
て下口部材５を兼用せしめることができることとなり、
接続構造の簡略化を計ることができるという実用的な効
果がある。

又、図示の実施例の如く、注出補助管１４を本体ケース
１側面に取付けるに際して、注出補助管１４の下端開口
２１を、本体ケース１の側面及び底面からの水平及び垂
直距離ｄ及びｈがコツプ等の受液容器の半径及び高さよ
り稍大きくなるように位置せしめると、注液作業をより
確実且つ容易にすることができる利点がある。

更に、図示の実施例の如く、注出補助管１４の上端開口
２０内に注出管１１の注口１２を環状隙間を介して臨ま
しめるようにすると、内容液が少なくなった時におこる
スプラッシュ現象を解消することができるという利点も
ある。

。更に又、図示の実施例の如く、注出補
助管１４を蓋部１５ｂで被蓋するようにすると、外力に
よる注出補助管１４の破損を未然に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例にかかる液体容器の縦断面図、
第２図は第１図の液体容器における要部分解斜視図であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中容器２を内蔵せる本体ケース１の上面を構成する下口
   部材５の周縁適所に、開口１３を設は且つ該開口１３に
   対して内容液を導出するための液体注出管１１の注口１
   ２を臨ましめる一方、前記本体ケース１側面には、前記
   開口１３下方にパイプカバー１５を設けるとともに、該
   パイプカバー１５適所と前記下口部材５下面との間に、
   前記注口１２と接続すべき注出補助管１４を挟着保持し
   たことを特徴とする液体容器。