JPS586751B2 - スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ - Google Patents

スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ

Info

Publication number
JPS586751B2
JPS586751B2 JP49120324A JP12032474A JPS586751B2 JP S586751 B2 JPS586751 B2 JP S586751B2 JP 49120324 A JP49120324 A JP 49120324A JP 12032474 A JP12032474 A JP 12032474A JP S586751 B2 JPS586751 B2 JP S586751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
added
water
polyurethane
acid
soluble
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP49120324A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5147027A (ja
Inventor
伊藤喜隆
葛山正彦
黒田徳幸
芳賀秀一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Yuka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Yuka Co Ltd filed Critical Kyowa Yuka Co Ltd
Priority to JP49120324A priority Critical patent/JPS586751B2/ja
Publication of JPS5147027A publication Critical patent/JPS5147027A/ja
Publication of JPS586751B2 publication Critical patent/JPS586751B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水溶性のポリウレタン絶縁塗料に関し、特に
低温でロウ着性のすぐれた絶縁用塗料に関する。
本発明による塗料は、水溶性のポリウレタンとキレート
化しうる無機もしくは有機の金属化合物を混合すること
によって得られこれを水で粘度調整して電線等に塗布し
、常法により焼付けるならば、従来の溶剤型のものを用
いた場合に比較し、優れた性能のものが得られる。
また本発明による水溶性ポリウレタン絶縁塗料は、水溶
性であるため取扱いが便利で、従来の溶剤型のものに比
較し危険性が少ない。
従来、絶縁塗料としてのポリウレタンは、クレゾール、
ソルベントナフサ等の有機溶剤を使用しているが、臭気
・毒性その他の公害問題がクローズアップされている。
脱公害の方法としては、水稀釈性樹脂、無溶剤型樹脂、
粉体樹脂等種々の方策があり、それぞれの分野で精力的
な研究が行なわれているが、特に絶縁電線に供する場合
、要求性能の特殊性の為、いずれも未だ成功した例をみ
ない。
すなわち、絶縁塗料は絶縁性を主目的とする為、一般塗
料とは異質なものであり、耐熱性、可とう性、硬度、耐
薬品性等で高度な性能が要求される。
更にまた、350℃以上、数秒という超高温短時間の焼
付で偏肉のない良好な外観を有し1/1000mmの膜
厚の性能を要求される。
水稀釈性樹脂、無溶剤型樹脂、粉体樹脂等で、従来の溶
剤型樹脂と同等ないしはそれ以上に、これらの諸性能を
満足させることは至難のことではあるが、本発明者らは
、特に水稀釈性樹脂としての方向での開発に鋭意努力を
重ね、ついに従来の溶剤型のものと比較してそん色のな
い性能を有する水溶性ポリウレタン塗料を開発するに至
った。
従来の溶剤型ポリウレタンワニスは、トルエンジイソシ
アナート、ジフエニルメタンジイソシアナートを主体と
した再生ポリイソシアナート化合物とポリエステルポリ
オールをクレゾールやソルベントナフサ溶液として混合
したものが汎用型として用いられている。
この種のワニスは焼付の際ある温度でインシアナート基
が再生され、これがポリエステルポリオールと反応して
ポリウレタンとするものであるが、溶剤が水である様な
系では、このタイプのフェスでは条件により水との反応
による発泡等があり、皮膜外観、諸物性に極めて悪影響
を及ぼすことがわかった。
また、通常用いられる再生基は、フェノール系化合物で
あり、臭気等に問題を生じる。
これらに鑑み、鋭意工夫を重ねた結果、水溶性ポリウレ
タンと金属架橋剤とを組合わせることにより本発明に到
達し得た。
すなわち、焼付時にウレタン結合を作るのではなく、既
にウレタン結合を有する樹脂を焼付により金属架橋して
強固な皮膜にするという考えのもとに、到達し得たもの
である。
本発明によれば、用いられるポリウレタンは水溶性であ
ればいずれでもよく、特に、酸価30〜80のポリウレ
タンを中和することによって得られるものが好ましい。
ポリウレタンの酸価が30以下の場合は水溶化が困難と
なり80以上のものを用いた場合は、皮膜外観に悪影響
をおよぼす。
酸価30〜80のポリウレタンを得るためには、ポリエ
ステルポリオールとして酸価50〜150のものを用い
ればよいが、更に1分子中に少くとも1つ以上のカルボ
キシル基を有する多価アルコールを利用してポリウレタ
ンを作りこれを用いることによっても得られ、この場合
金属架橋剤との結合によって、更に強固な塗膜が得られ
る。
このようなポリウレタンは、高分子の主鎖にイオン化基
兼架橋反応に供する基であるカルボキシル基が直接ぶら
さがることになり、これを架橋剤と共に焼付けた場合、
強固な焼付塗膜となる。
また、かくの如き特殊な多価アルコールを用いることに
より、樹脂の分子量架橋密度等を考慮に入れた分子設計
が容易にでき、自在に性能の調整が可能となる。
水溶性ポリウレタンの製造法としては、次のような方法
がある。
(イ)酸価50〜150のポリエステルポリオールとポ
リイソシアナートを60〜130℃の温度で反応させ、
得られる酸価30〜80のポリウレタンをアンモニアも
しくは有機アミンで中和する。
(ロ)多価アルコールと多塩基酸とからエステルオリゴ
マーを製造ししかる後、これに1分子中にカルボキシル
基を少くとも1つ以上有する多価アルコールとポリイソ
シアナートとをそのまま添加するか、もしくはこれら両
者をあらかじめ反応させてウレタンオリゴマーとして添
加し、60〜130℃で反応させて酸価30〜80のポ
リウレタンを製造し(イ)と同様に中和する。
(ハ)多価アルコールと1分子中に少くとも1つ以上の
カルボキシル基を有する多価アルコールとポリイソシア
ナートとを60〜130℃で反応させ、酸価30〜80
のポリウレタンを製造し、これを(イ)と同様に中和す
る。
これらの反応において最終段階では樹脂の増粘が著しい
ため、通常有機溶剤を添加して行なわれる。
また必要に応じて触媒を用いることにより反応が促進さ
れ、より低い温度で反応が進行する。
この反応において、ポリイソシアナート化合物の使用量
はインシアナート基にして、ポリエステルポリオール中
の全水酸基価の0.3〜0.7当量が適当である。
(イ)のプロセスにおける酸価50〜150のポリエス
テルポリオールは常法に従って多塩基酸、多塩基酸無水
物の一種あるいは二種以上とまたはそれらの低級アルキ
ルエステルを併用して多価アルコールとのエステル化あ
るいはエステル交換による重縮合反応により得られる。
多塩基酸、多塩基酸無水物としては、アジピン酸、グル
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸
、ピロメリット酸、無水フタル酸、無水トリメリット酸
、無水ピロメリット酸等がある。
低級アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル等があげられる。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、フロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、プタンジオール、ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ヒドロキシピパリルヒドロキシピ
バレート等の二価アルコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオ
ール、トリスヒドロキシエチルイソシアヌル酸等の三価
アルコール、ペンタエリスリトール等がある。
ポリイソシアナート化合物としては、トルエンジイソシ
アナート、キシリレンジインシアナート、ジフエニルメ
タンジイソシアナート、ポリフエニレンポリイソシアナ
ート、ヘキサメチレンジイソシアナート等が用いられる
反応に用いられる有機溶剤としては、ジオキサン、アセ
トン、酢酸エチル、セロソルブアセテート等のイソシア
ナート基に対して不活性でポリウレタン樹脂に対して溶
解性の良い極性溶剤が使用される。
前記(ロ)のプロセスにおけるエステルオリゴマーは(
イ)のプロセスにおけるエステルを用いることができる
が、この場合、エステルの酸価は特に限定されるもので
はない。
1分子中に少くとも1つ以上のカルボキシル基を有する
多価アルコールとしては、ジメチロールプロピオン酸、
ジメチロール酪酸、酒石酸等があげられる。
(ハ)のプロセスにおける原料は(ロ)の原料が用いら
れる。
各原料の使用量はポリウレタンの酸価が30〜80にな
るように選べはよく、更に仕込原料中のインシアナート
基の数と多価アルコールの水酸基の数の比が1/4〜3
/4となるようにポリイソシアナート化合物および多価
アルコールを選べば、低温でロウ着性の良好な絶縁塗料
を作ることができる。
中和に用いられる中和剤としては、アンモニアもしくは
有機アミンが使用され、具体的な有機アミンとしては、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチル
アミンエタノール、メチルアミンエタノール、ジエチル
アミン、トリエチルアミン等があげられる。
本発明における金属架橋剤としては、全てのキレート化
し得る金属化合物が用いられる。
これらは、金属分として樹脂に対し0.2〜3.0重量
%、好ましくは、0.3〜1.5重量%を添加すること
によりロウ着性を全く損なうことなく絶縁電線としての
全ての諸性質を満足させ得た。
更に、この範囲内での使用では360℃のハンダ浴で4
秒以内のロウ着性を示し、これは、汎用型のウレタンワ
ニスよりも優れたものである。
こゝで、該架橋剤の使用量に於で、前記記載の範囲を逸
脱する場合、たとえば3,0重量%以上用いた場合は、
皮膜の肌アレが著るしくなると共に、可とう性も悪くな
る。
又、勿論、ロウ着性も悪くなる。
また0.2重量%以下の場合には、十分な効果を発揮し
得ない。
キレート化し得る金属化合物とは、Cu、Fe、Ni、
Co、Mg、Ca、Cr、Pb、Ba、Ce、Al、T
i、Zn、Zr等の水酸化物、酸化物、アンモニウム塩
、炭酸塩、硝酸塩、酢酸塩、更にはオクチル酸、ナフテ
ン酸、サリチル酸等の高級カルボン酸塩またアルミニウ
ムイソプロポキシド、チタンテトラグトキシド、チタン
テトライソプロボキシド等ノチタン酸エステル、更には
チタンのアセチルアセトン錯体、乳酸、トリエタノール
アミンキレート化合物等の無機・有機金属化合物がある
これらの架橋剤のなかでもチタン、ジルコニウム、亜鉛
系が特に効果があり、更に又、チタン、ジルコニウム系
が最良の性能を示した。
かくして得られた絶縁塗料はウレタン電線とした場合、
その最大の特徴であるロウ着性で、従来の溶剤型に比し
て同等ないしは、優れた性能を示し、諸性質でE種耐熱
性ポリウレタン絶縁電線として十分な性能を具備したも
のである。
次に実施例により本発明を説明する。
実施例 1 温度計、攪拌機、側管付冷却器、窒素吹込み管を付けた
反応器にトリメチロールプロパン64.9g、ネオペン
チルグリコール36.8g、ジプロピレングリコール7
3.1g、無水トリメリット酸57.4gとキシレン2
0gを入れ、常法によりエステル化反応を行ない、生成
水を系外へ取出した。
酸価98で反応を止め、60mmHgまで徐々に減圧に
しつゝ低沸点分を系外に取出し、エステルオリコマーを
得た。
このエステルオリゴマーにエチルカルビトールアセテー
ト100gを添加して80℃にしてからトルエンジイソ
シアナート172.9gを30分かゝつて徐々に滴下、
2時間反応させた。
得られた樹脂溶液をジメチルアミノエタノール380g
で中和し、水200gを添加して樹脂分55%の水溶性
樹脂溶液を得た。
実施例 2〜5 実施例1で得た水溶性樹脂溶液に以下に示す金属化合物
を架橋剤として金属換算で樹脂に対して1.0重量%添
加し、更に水を添加して30ポイズ(30℃)程度の粘
度の水溶性ポリウレタン絶縁塗料を得た。
実施例2;チタン・アセチルアセトン錯体実施例3;乳
酸のチタンキレート化合物のアンモニウム塩 実施例4;トリエタノールアミンのチタンキレート化合
物 実施例5;炭酸ジルコニルアンモニウム これらの塗料を導体径0. 5mmの銅線にダイス法に
より塗布し、線速18〜30m/mm、温度400℃の
炉内を数回通して焼付けたものにつき、JIS−C−3
211のポリウレタン銅線の試験方法に準じてその性能
試験を行なった。
結果を第1表に示す。
実施例 6 実施例1と同様な装置にトリメチロールプロパン65.
7g、プロピレングリコール37.2g、1・4−ブタ
ンジオール49.6g、アジピン酸66.2gとキシレ
ン20gを入れ、常法によりエステル化反応を行なって
生成水を系外に取出し、酸価106のエステルオリゴマ
ーを得た。
これにジオキサン100gを添加して80℃でトルエン
ジイソシアナート145.1gとジフエニルメタンジイ
ソシアナート42.9gをジオキサン50gに溶かした
液を1時間かゝつて滴下し、更に80℃で2時間反応さ
せ、粘稠なウレタン樹脂溶液を得た。
実施例 7〜14 実施例6で得られたウレタン樹脂溶液に以下に示す金属
化合物を架橋剤として添加し、100℃で1時間反応さ
せた後、トリエチルアミン42.01で中和して十分攪
拌してから水200gを加えて、樹脂分51%の水溶性
樹脂溶液を得た。
添加量 (金属換算重量%/ 対樹脂) 実施例7;オクチル酸セレ 1.0重量%ン 実施例8;テトラブトキシ 1.0 〃チタネー
ト 実施例9;アルミニウムイ 0.5 〃ソプロポ
キシド 実施例10;オクチル酸ジ 1.0 〃ルコニウム 実施例11;サリチル酸亜 0.5 〃鉛 実施例12:酸化亜鉛 0.5 〃実施例13
;水酸化カルシ 0.5 〃ウム 実施例14;ナフテン酸コ 0.5 〃バルト これらは更に水を加えて粘度30ポイズ(30℃)の絶
縁塗料とし、実施例2と同様にして絶縁電線を試作し、
試験に供した。
結果は第1表のとおりである。
実施例 15 実施例1と同様な装置にトリメチロールエタン68.5
g、プロピレングリコール61.2g、エチレングリコ
ール20.6g、無水トリメリット酸48.5gとキシ
レン20gを入れ、常法によりエステル化反応を行なっ
て生成水を系外に取出し、酸価76.5のエステルオリ
ゴマーを得た。
これにメチルセロソルブアセテート100gを添加し、
80℃でトルエンジイソシアナート151.3gとジフ
エニルメタンジイソジアナート44.7gをメチルセロ
ソルブアセテート50gに溶かした液を1時間かゝつて
滴下してから、80℃に保って2時間反応させた。
得られた樹脂溶液をジエタノールアミン30gで中和し
てから水200gを加えて樹脂分52%の水溶性樹脂溶
液を得た。
これにチタン・アセチルアセトン錯体40gを加えて実
施例2と同様にして絶縁電線を試作して試験に供した。
結果は第1表のとおりである。比較例 1 実施例1と同様な装置にトリメチロールエタン68g、
プロピレングリコール61g、エチレングリコール20
g、無水トリメリット酸90gとキシレン20gを入れ
、常法によりエステル化反応を行なって生成水を系外に
取出し、酸価160のエステルオリゴマーを得た。
これにメチルセロソルブアセテート100gを添加し、
80℃でトルエンジイソシアナート135gとジフエニ
ルメタンジイソシアナート35gをメチルセロソルブア
セテート50gに溶かした液を1時間か\つて滴下して
から、80℃に保って2時間反応させた。
得られた酸価93の樹脂溶液をジエタノールアミン65
gで中和してからチタン・アセチルアセトン錯体40g
を加え、更に水添加により粘度30ポイズ(30℃)の
絶縁塗料とし、実施例2と同様にして絶縁電線を試作し
たが、発泡等の肌アレがあり、十分な塗膜が得られなか
った。
比較例 2 実施例1と同様な装置にトリメチロールエタン68g,
プロピレングリコール61g、エチレングリコール20
g、無水トリメリット酸60gとキシレン20gを入れ
、常法によりエステル化反応を行なって生成水を系外に
取出し、酸価130のエステルオリゴマーを得た。
これにメチルセロソルブアセテート100gを添加し、
80℃でトルエンジイソシアナート75gとジフエニル
メタンジイソシアナート20gとメチルセロソルブアセ
テート50gに溶かした液を1時間か一って滴下してか
ら、80℃に保って2時間反応させた。
得られた酸価89の樹脂溶液をジエタノールアミン63
gで中和してからチタン・アセチルアセトン錯体40g
を加え、更に水添加により粘度30ポイズ(30℃)の
絶縁塗料とし、実施例2と同様にして絶縁電線を試作し
たが肌アレがあり、又、可どう性に欠ける塗膜となった
比較例 3 実施例1と同様な装置にトリメチロールエタン68g、
プロピレングリコール61g、無水トリメリット酸32
.1gとキシレン20gを入れ、常法によりエステル化
反応を行なって生成水を系外に取出し、酸価40のエス
テルオリゴマーヲ得た。
これにメチルセロソルブアセテート100gを添加し、
80℃でトルエンジイソシアナート52gをメチルセロ
ソルブアセテート50gに溶かした液を30分かゝつて
滴下してから、80℃に保って2時間反応させた。
得られた酸価30の樹脂溶液をジエタノールアミンで中
和してから、チタン・アセチルアセトン錯体20gを加
え、更に水添加により粘度30ポイズ(30℃)の絶縁
塗料とし、実施例2と同様にして絶縁電線を試作した。
電線外観は良好であったが360℃で60秒以上のハン
ダ付性となり、ウレタン電線としての特徴を失った。
実施例2〜15で試作した絶縁電線の性能について第1
表に示す。
参考例1は実施例1そのものを用いた場合(すなわち、
金属架橋剤を用いない場合)を示し、参考例2は、市阪
の溶剤型ポリウレタンワニスを用いた場合を示す 実施例 16 温度計、攪拌機、窒素吹込み管及び側管付冷却器を付け
た反応容器にグリセリン70. 9g、ネオペンチルグ
リコール63.4g、アジピン酸ジメチル59.8gと
酢酸鉛0.2gを入れ、攪拌下、窒素雰囲気下、170
℃で3時間反応させ、更に190℃で2時間反応し、生
成するメタノールを系外に追出し、エステルオリゴマー
を得た。
実施例 17 実施例16と同様の装置にトリメチロールプロパン68
.5g、ジプロピレングリコール42.7g、アジピン
酸48.5gとキシレン20gを入れ、攪拌しながら窒
素雰囲気下で190℃、5時間反応させ生成した水を系
外に取出した。
その後、更に反応混合物を60mmHgの減圧下100
℃まで加熱して低沸点留分を留去し、エステルオリゴマ
ーを得た。
実施例 18 トリメチロールプロパン70.5g、エチレングリコー
ル51.4g、アジピン酸ジメチル66.3gと酢酸カ
ルシウム0.22を実施例16と同様の装置で同様にし
て反応を行ない、エステルオリゴマーを得た。
実施例 l9 温度計、攪拌機、還流冷却器、窒素吹込み管を付けた反
応装置に、ジメチロールプロピオン酸69.Og、トル
エンジイソシアナート188.8g、エチル力ルビトー
ルアセテ−ト150gを入れ、攪拌しながら窒素雰囲気
下、80℃に加熱し、ウレタンオリゴマーを得た。
実施例 20 実施例19と同様の装置にトルエンジイソシアナート1
51.3g、ヘキサメチレンジイソシアナート44.7
g, ジメチロールプロピオン酸37.6g、プロピレ
ングリコール18.5gとジオキサン150gを入れ、
窒素雰囲気下100℃に加熱し、ウレタンオリゴマーを
得た。
実施例 21 実施例19と同様の装置にヘキサメチレンジイソシアナ
ード148.5g、ジフエニルメタンジイソシアナート
46.Og、ジメチロール酪酸38.8g、酢酸エチル
125gを入れ、攪拌しながら窒素雰囲気下、80℃に
加熱することによりウレタンオリゴマーを得た。
実施例 22 実施例19と同様の装置にトルエンジイソシアナート1
88.8g、ジメチロールプロピオン酸32.0g、メ
チルセロソルブアセテート150gを入れ攪拌しながら
窒素雰囲気下、120℃に加熱し、ウレタンオリゴマー
を得た。
実施例 23 実施例19と同様の装置にジメチロールプロピオン酸3
2.0g、トルエンジイソシアナート188.8g、メ
チルセロソルブアセテート150gとジプチル錫ジラウ
レート0.035gを入れ攪拌しつゝ窒素雰囲気下70
℃に加熱し、ウレタンオリゴマーを得た。
実施例 24 実施例16で得たエステルオリゴマ−172.2gと実
施例19で得たウレタンオリゴマ−377.8gを実施
例19と同様な装置に入れ、90℃に加熱し、1時間反
応させた。
得られた樹脂溶液をジメチルアミノエタノール45.0
gを加えて中和し、十分攪拌してから水200gを加え
て樹脂分53%の水溶性樹脂溶液を得た。
これに架橋剤としてチタン・アセチルアセトン錯体20
gを添加し、更に水を加えて粘度20ポイズ(30℃)
の水溶性ポリウレタン絶縁塗料を得た。
これを導体径0.5mmの銅線にダイス法で塗布し、線
速18〜30m/min、温度400℃の炉内を数回通
して焼付けたものにつき、JIS−C−3211のポリ
ウレタン銅線の試験方法に準じて、その性能試験を行な
った。
結果は第2表のとおりである。実施例 25 実施例17で得たエステルオリゴマ−147.9gと実
施例20で得たウレタンオリゴマー溶液402.1gを
実施例19と同様な装置に入れ、90℃に加熱し、1時
間反応させた。
得られた樹脂溶液をジメチルアミノエタノール25.0
gで中和し、十分攪拌してから水200gを添加して樹
脂分52%の水溶性樹脂溶液を候た。
これにチタン・アセチルアセトン錯体60gを添加し、
更に水を加えて粘度25ポイズ(30℃)の塗料を得た
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。実施例 26 実施例18で得たエステルオリゴマ−166.7gと実
施例21で得たウレタンオリゴマ−3 5 8.3gを
実施例19と同様の装置に入れ、攪拌しながら90℃に
加熱し、40分間反応させた。
この後、ジエタノールアミン30.5gで中和し、よく
攪拌してからブチルカルビトール25gと水200gを
加えて樹脂分51%の水溶性樹脂溶液を得た。
これにチタン・アセチルアセトン錯体20gと更に水を
加えて粘度28ポイズ(30℃)の水溶性樹脂塗料を得
た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。実施例 27 実施例17で得たエステルオリゴマー147.9gと実
施例20で得たウレタンオリゴマー402.1gを実施
例19と同様な装置に入れ攪拌しながら110℃に加熱
し、30分間反応させた。
得られた樹脂溶液を70℃に冷却し、トリエチルアミン
28.5gで中和、十分攪拌してから水200gを加え
、これにチタン・アセチルアセトン錯体20gと更に水
を加えて粘度30ポイズ(30℃)の水溶性樹脂塗料を
得た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。
実施例 28 実施例19と同様の装置にヒドロキシピバリルヒドロキ
シピバレート72.2g、ジメチロール酪酸56.9g
、グリセリン52.1gを入れ、70℃まで加熱し、更
にジオキサン50gを加えてからジフエニルメタンジイ
ソシアナート123.8gとへキサメチレンジイソシア
ナート95.1gをジオキサン50gにとかした液を3
0分間で徐々に滴下した。
反応は発熱反応であり、105℃で調節、滴下終了後、
5時間この温度に保った。
得られた樹脂溶液を80℃に冷却し、ブチルセロソルブ
50gを添加、ジメチルアミンエタノール38gで中和
し、水200gを加えて樹脂分51%の水溶性樹脂溶液
を得た。
この後、炭酸ジルコニルアンモニウム60gと更に水を
加えて粘度28ポイズ(30℃)の水溶性絶縁塗料を得
た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。実施例 29 実施例16と同様の装置にグリセリン48.7g、1・
4−ブタンジオール67.9g、テレフタル酸ジメチル
66.8gと酢酸鉛0.2gを入れ、攪拌しながら窒素
雰囲気下、170℃で3時間更に190℃で2時間反応
して生成するメタノールを系外に追出し、エステルオリ
ゴマーを得た。
100℃まで冷却してエチルカルビトールアセテート1
50gとジメチロールプロピオン酸49.7gを添加、
100℃に保持しながらトルエンジイソシアナート18
8.9gを徐々に2時間かゝつて滴下、滴下終了後、2
時間反応させた。
この後、100℃で乳酸のチタンキレート化合物37g
を添加し、十分かくはんしてからトリエチルアミン33
.0gで中和し、水200gを加えて水溶性樹脂溶液を
得た。
これに更に水を加えて、粘度28ポイズ(30℃)の水
溶性絶縁塗料を得た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。実施例 30 実施例16で得たエステルオリゴマー172.2gと実
施例22で得たウレタンオリゴマー377.8gを実施
例19と同様な装置に入れ、100℃に加熱し、40分
間反応させた。
得られた樹脂溶液をジエダノールアミン26.0gで中
和し、十分攪拌してから水200gを加えて樹脂分52
%の水溶性樹脂溶液を得た。
これにトリエタノールアミンのチタンキレート化合物2
0gと更に水を加えて粘度25ポイズ(30℃)の水溶
性ポリウレタン絶縁塗料を得た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。
実施例 31 実施例16で得たエステルオリゴマー172.2gと、
実施例23で得たウレタンオリゴマー378.0gを実
施例19と同様の装置に入れ、70℃に加熱し、1時間
反応させた。
この後、チタンテトラブトキシド15gを滴下後、10
0℃で30分間反応させた。
得られた樹脂溶液をジメチルアミンエタノール25gで
中和し、水300gを加えて粘度29ポイズ(30℃)
の水溶性塗料を得た。
実施例24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供し
た。
結果は第2表のとおりである。
実施例 32〜39 実施例16と同様の装置にトリメチロールプロパン68
.5g、プロピレングリコール61.2g、アジピン酸
ジメチル5 7.8gと酢酸鉛0.2gを入れ、170
℃で3時間、更に200℃で1時間反応させた。
ついで80℃まで冷却してから、エチルカルビトールア
セテート50gとジメチロールプロピオン酸3 7.6
gを添加、80℃に保持しながらトルエンジイソシアナ
ート151.3gとジフエニルメタンジイソシアナート
44.7gをエチル力ルビトールアセテート100gに
溶かした液を滴下、1時間反応させた。
得られた樹脂溶液に以下の金属化合物を架橋剤として添
加、100℃近辺で1時間程度反応させた後、ジエタノ
ールアミン252で中和後、十分攪拌してから水200
gを加え、樹脂分52%の水溶性樹脂溶液を得た。
更に水を加えて粘度25ポイズ(30℃)とし、実施例
24と同様にして絶縁電線を試作し、試験に供した。
添加量(金属換算 金属架橋剤種類 重量%/対樹脂)実施例32
オクチル酸セ 1.0重量%ン 実施例33 テトラブトキ 1.0 〃シチタネ
ート 添加量(金属換算 金属架橋剤種類 重量%/対樹脂)実施例34
アルミニウム 0.5重量%イソプロポキシド 実施例35 オクチル酸ジ 1.0 〃ルコニウム 実施例36 サリチル酸亜 0.5 〃鉛 実施例37 酸化亜鉛 0.5 〃実施例38
水酸化カルシ 0.5 〃ウム 実施例39 ナフテン酸コ 0.5 〃バルト 結果は第2表のとおりである。
実施例24〜39で試作した絶縁電線の性能について第
2表に示す。
参考例3は実施例32で金属架橋剤を用いない場合を示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水溶性のポリウレタンとキレート化しうる無機もし
    くは有機の金属化合物からなる水溶性ポリウレタン絶縁
    塗料。
JP49120324A 1974-10-21 1974-10-21 スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ Expired JPS586751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49120324A JPS586751B2 (ja) 1974-10-21 1974-10-21 スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49120324A JPS586751B2 (ja) 1974-10-21 1974-10-21 スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5147027A JPS5147027A (ja) 1976-04-22
JPS586751B2 true JPS586751B2 (ja) 1983-02-05

Family

ID=14783421

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP49120324A Expired JPS586751B2 (ja) 1974-10-21 1974-10-21 スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS586751B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0730290B2 (ja) * 1989-06-07 1995-04-05 三洋化成工業株式会社 硬化性樹脂組成物
JP2607025B2 (ja) * 1993-02-08 1997-05-07 ユーホーケミカル株式会社 水性ポリウレタン樹脂組成物及びその製造方法
FR2708615B1 (fr) * 1993-08-04 1995-09-15 Oreal Nouveaux polyester-polyuréthannes, leur procédé de préparation, pseudo-latex réalisés à partir desdits polyester-polyuréthannes et leur utilisation dans des compositions cosmétiques.
JP4567995B2 (ja) * 2003-03-26 2010-10-27 三洋化成工業株式会社 熱可塑性ポリウレタンエラストマー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5147027A (ja) 1976-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4206098A (en) High solids polyester-amide-imide wire enamels
JPS586751B2 (ja) スイヨウセイポリウレタンゼツエントリヨウ
JPS6253535B2 (ja)
JP2004203916A (ja) ポリエステル系絶縁塗料およびその製造方法
EP0009653B1 (en) Compositions of polyesters and polyester-amide imides used for wire enamels
JPH02142853A (ja) はんだ付け性を有する樹脂組成物およびこれを用いた絶縁電線
JP2963190B2 (ja) ポリエステルイミド及びワイヤーエナメルの製造方法
JPS6081221A (ja) はんだ付け性を有する樹脂組成物
JPS58145720A (ja) ポリエステルイミドウレタン塗料の製造法
JPS63189456A (ja) はんだ付け性を有する樹脂組成物
JPS58174441A (ja) 耐熱性樹脂組成物
JPS59155477A (ja) 電気絶縁塗料及びその製造方法
JPH07166054A (ja) 樹脂組成物およびこれを用いた絶縁電線
JPS5950187B2 (ja) 水溶性塗料
JP2632336B2 (ja) ポリウレタン系絶縁塗料
JPH07220527A (ja) 電気絶縁用樹脂組成物及びこれを用いたエナメル線
JPS6116779B2 (ja)
JPH03156805A (ja) 電気絶縁用樹脂組成物
JP2003138203A (ja) ポリエステル系絶縁塗料の製造方法
JPS5918412B2 (ja) 水溶性樹脂の製法
JPS61270A (ja) ポリウレタン系電気絶縁塗料
JPS624754A (ja) ポリウレタン系電気絶縁塗料
JPS62127361A (ja) エナメル線用ワニス
JPS6047313B2 (ja) 水溶性ポリエステルアミド樹脂塗料の製造法
JPH08311319A (ja) 電気絶縁用樹脂組成物及びエナメル線