JPS5864364A - 耐食性にすぐれたNi−Cr合金の製造法 - Google Patents

耐食性にすぐれたNi−Cr合金の製造法

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JPS5864364A
JPS5864364A JP16270781A JP16270781A JPS5864364A JP S5864364 A JPS5864364 A JP S5864364A JP 16270781 A JP16270781 A JP 16270781A JP 16270781 A JP16270781 A JP 16270781A JP S5864364 A JPS5864364 A JP S5864364A
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alloy
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Yasutaka Okada
康孝 岡田
Kunihiko Yoshikawa
吉川 州彦
Hiroo Nagano
長野 博夫
Takao Minami
孝男 南
Minoru Miura
実 三浦
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、Ni−Cr合金の製造法、特に耐食性にすぐ
れたNi−Cr合金の一造法に関する。
Ni−Cr合金、例えばA11o160G(75Ni−
16Cr−Fe)、A11o蒼690(65Ni−28
Cr−Fe)等は原子カプラント、あるいは化学グ2ン
ト等の圧力容器やその付属品の材料として使用される。
しかしこれらの従来合金は02%耐力で25 Kpf/
−を満足させるためには006%程度のC含有量/ が必要であると考えられておシ、例えばA11o、g6
00でもCを約α06%含有しており、高Cということ
で、耐食性の劣化は免かれない。したかって、従来、一
般には、熱間加工の後、1050℃〜1100℃で焼鈍
してから急冷、未固溶のCr炭化物のない状態で使用さ
れていた。
したがりて、従来合金でも熱処理iまでは、耐食性は曳
好であった。しかし、加工時あるいは溶接時に導入され
た歪除去を目的に行なう応力除去焼鈍(SR,例えば6
00〜600℃に1〜20時間加熱)Kよって、また2
00〜400℃程度に加熱される使用環境に、よって、
あるいは溶接をする場合には溶接時の加熱によって、粒
界にCr炭化物が析出してしまい、鋭敏化はさけられな
かった。
かくして、本発明の目的は、SR等の熱処理あるいは溶
接によるかかる耐食性の劣化を防止する、Ni−Cr合
金の製造法を提供することである。
本発明のさらに具体的な目的は、耐食性の劣化を防止す
る九めにC1kを005%以下に制限するとともに、C
量低下によるα2%耐力低下を補償するNi−Cr合金
の製造法を提供することである。
かくして、本発明者らは永年の研究の結果、従来技術の
知見と異なシ未固溶のCr炭化物を積極的に粒内に残留
させることによシ強度が上昇し、しかも粒内の炭化物は
耐食性を劣化させず、むしろ母相のC量を低く抑えるた
め(・SRあるいは溶接処理等によって折らしくCr炭
化物が粒界に析出しても鋭敏化を阻止することを見い出
し、本発明を完成した。
ここに本発明は、 C:005%以下    31 : LO%以下Mn:
10%以下    P :008%以下S  : α0
05%)メ下     Ni:50〜80%Cr:15
〜85%     At:α01%以上%更に必要に応
じT1 α6%以下を含有し、残部は実質的にF・より
なる合金を1060℃〜1260℃に加熱後、熱間圧延
を開始し、700℃以上、950℃以下の加工終了まで
に全体で60%以上の加工率を与え、その間960℃以
下の温度範囲における加工率を15%以上とし、次いで
C量に応じ850℃〜980℃ の温度で15分以上、
2時間以内焼鈍し、その後80℃/min以上の冷却速
度で冷却することを特徴とする、耐食性にすぐれ九Ni
−Cr合金の製造法である。
本発明において各合金成分範囲を限定した理由は次の通
)である。
C:炭素は強度上昇に有効であるが、SRKよりて、あ
るいはi接待熱影響部において、Cr炭化物の粒界への
析出を容易にし、得られた合金を鋭敏化させる。したが
って、本発明ではCを005%以下に制限する。
8i、Mn: これらの元素はいずれも脱酸元素として10%以下を必
要とし、これらの量を越えてもその効果は飽和してしま
い、むしろ合金の清浄度を劣化させる。
AL: これも脱酸元素としてα01%以上を必要とし、α59
6を越えるとその効果は飽和してしまい、合金の清浄度
を劣化させる。
Ni: Niは耐食性を向上させるに有効表元素であシ、特にC
t−を含む嵩温水におけるSCC性(耐応力腐食割れ性
)を改善させる。このためN1は50%以上が必要。一
方、80%を越えるとその効果は飽和し、添加できるC
r量が制限を受けるので80%以下とした。
Cr: Crは耐食性向上に必須の元素である。16%未満では
その効果は少ない。一方、85%を越えると熱間加工性
が著しく劣化する。
P : Pは耐水素脆化を防止するためにα08%以下に制限す
る。
S: Sは熱間加工性を劣化させる元素である。本発明におい
ては、低温圧延を実施するために、α005%以下に制
限する。
T1: Tiは脱酸元素として所要によシ添加されるが、05%
を越えて添加されてもその効果は飽和してしまい、むし
ろ合金の清浄度を劣化させる。
なお、本発明にあって、不純物として含まれることのあ
るBはα0020%以下に制限するが、これは(100
20%を越えると炭化物の析出が促進され、耐食性が劣
化するからである。
本発明においては上記組成のNi−Cr合金を1050
℃以上に加熱して熱間圧延を行なうが、これは1060
℃未満では熱間圧延時の゛変形抵抗が大きくなlt、5
o96以上の加工を行なうことが困難となるためである
熱間圧延の際、加工率の上昇とともに結晶粒が微細化し
、強度が上昇する。熱間加工後に焼鈍した状態で25K
gf/d以上の02%耐力を得るには熱間加工による全
体で50%以上の加工率が必要。
ここに加工率は肉厚あるいは板厚減少率をいう。
なお、本発明において960℃以下での熱間圧延を制限
したのは、950℃以下では熱間圧延中に再結晶化が行
なわれにくいため、したがって、熱間圧延後に未再結晶
化組織が得られるからでお後 る。かかる未再結晶化組織は、その后に行なう熱処理に
よる再結晶化によって、微細な結晶粒が得られ、しかも
Cr炭化物が粒内に取残された再結晶化組織となる。一
方、本発明における温度範囲でそのような効果を得るた
めには950℃以下の温度範囲における加工率を15V
;以上とすることが必要。この加工率が15%未満のと
きには、その後の熱処理でも上述のような再結晶化が十
分期待できず、Cr炭化物が粒界に残るため耐食性が劣
化する。
仕上温度が700℃未満では変形抵抗が著しく大きくな
シ、熱間加工が困難になると共に、変形能も低下して熱
間圧延時割れが発生する。仕上温度が960℃を越える
と、その後の熱処理で十分な再結晶化が行なわれず、材
料の延性が低下し、しかも炭化物が粒界に取シ残され、
耐食性が著しく劣化する。
次に本発明によれば、熱間加工後、焼鈍処理を行なうが
、850℃よシ低い温度で16分未満の時間のときは再
結晶化が十分でなく粒界にCr炭化物が残留して耐食性
が劣化する。一方、980℃を越えた温度で2時間よシ
長い時間の焼鈍を行なうと、Cr炭化物が母相に固溶し
てしまい、25Kf//−以上の02%耐力を確保する
のが、難しくなるとと−もに、SR等の加熱処理によっ
て粒界に再びCr炭化物が析出して鋭敏化が起こる。
焼鈍後の冷却は、80℃/m i n以上に制限するが
、これより低いと、冷却時、特に500℃以上の温度で
、Cr炭化物が粒界に析出し、耐食性が劣化する。なお
02%耐力と耐食性を考慮すると焼鈍温度はC量が低い
場合には低くすることが好ましく、例えば、C童が、0
026%以下では焼鈍温度は85(F〜960℃とする
ことが望ましい。
次に、実施例によって本発明をさらに説明する。
実施例 第1表に示す組成の合金を10トン電気炉で溶製後、造
塊、分塊後150m厚のスラブとし、次いで第2表に示
す熱間圧延条件によシ熱間圧延を行ない、次いで焼鈍を
行なった。
得られた板材よシ直径14mの引張試験片と、LO鵡厚
X 10 III巾X 40 m長さの腐食試験片とを
採取した。腐食試験は、40%硝酸の沸騰液中に、試験
片を浸漬して行なった。
浸漬してから24時間後に試験片を取シ出し、腐食速度
(17m、 hr )を測定した。
引張試験および腐食試験の結果、をまとめて、製造条件
とともに第2表に示す。
第2表に示す結果からも分かるように、本発明方法によ
り得た合金は、いずれも25Kff/−以上の02%耐
力を有し、腐食試験の結果も良好である。また、実験高
τ&9のように本発明の熱間圧延条件をはずれると02
%耐力が25Kf□禾濡になるか、耐食性が著しく劣化
する。℃量の高い従来合金は良好な引張%性を有するが
、耐食性、特に溶接熱影響部の耐食性が劣る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. C:006%以下    81 : LO%以下Mn:
    LO%以下     P :α08%以下S :α00
    5%以下   Ni:60%〜80%Cr:1ト45%
        At:001〜06%更に必要に応じTi 0
    5%以下を含有し、不純物としてのBを00020%以
    下に制限するとともに残部は実質的にFe よりなる合
    金を1060℃〜1260℃に加熱後、熱間圧延を開始
    し、700℃以上、9506以下の加工終了までに全体
    で60%以上の加工率を与え、その間950℃以下の温
    度範囲における加工率を15¥、・品上とし、次いでC
    1K応じ、860℃〜980℃の温度で16分以上、2
    時間以内焼鈍し、その後8 G ’C/mi n以上の
    □冷却速度で冷却をすることを特徴とする、耐食性にす
    ぐれ九Ni−Cr合金の製造法。
JP16270781A 1981-10-14 1981-10-14 耐食性にすぐれたNi−Cr合金の製造法 Granted JPS5864364A (ja)

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