JPS585651Y2 - パ−キングブレ−キにおけるケ−ブルガイド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動車用パーキングブレーキにおけるケーブ
ルガイドに関するものである。

従来のパーキングブレーキのケーブルガイドは、ガイド
の両端に抜は止めフランジを設け、ガイドの上記フラン
ジ間を両端にフランジをもったバンドで押え、バンド両
端のフランジを車体静止部材にボルト等で１定していた
。

従って、バンドの両端フランジ間の長さに相当する大き
な取付場所を必要とし、例えばチャンネル部材の内部の
ように幅方向スペースの狭い場所には取付けが不可能で
あった。

また、ガイドはケーブル作動時に作動力が働きバンドに
よる締付力が小さい場合、ガイドがハンドから脱落する
おそれがある。

さらにはバンドとの間にガタが生じやすい。

本考案は従来のケーブルガイドの上記欠点に鑑み、之れ
を改良したもので、以下この考案の構成を図面に示す実
施例に従って説明すると次の通りである。

ガイド１には軸方向にケーブル２を挿通案内するための
案内孔３を穿設してあり、一端に大径のフランジ４を、
他端に環状の係止溝５を有する突出部６を有している。

７は断面が門型のブラケットで、両側壁８，８′の端部
にフランジ９，９を折曲して形成しである。

両側壁８，８′の他端は連結壁１０により連結されてい
る。

この門型のブラケット７は細幅の金属板で形成する。

１１．１１は上記ガイド１が貫通する孔である。

１２はＬ字型の抜止片で、ブラケット７の連結壁１０と
面衝合する部分１２ａと、ブラケット７の１方の側壁８
′と面衝合してガイド１の環状の係止溝５と係合する切
欠１２ Ｃを有する部分１２ｂとからなっている。

第４図は切欠１２ Ｃを抜止片１２の側縁に設けたもの
を示すが、先端縁に設けてもよい。

この抜止片１２はブラケット７の連結壁１０にボルト・
ナツト１３により締着する。

上記構成なるためガイド１をブラケット７の両側壁８，
８′間に大径のフランジ４が側壁８と当接するまで挿し
込み、他側壁８′から突出している係止溝５に、切欠１
２ Ｃを係合させた状態でＬ字形の抜止片１２をブラケ
ット７の連結壁１０にボルト・ナツト１３に締着し、且
つブラケット７のフランジ９．９を車体静止部材、たと
えば、チャンネル型断面のリアアクスルビーム１４にボ
ルト・ナツト１５にて固着する。

この場合、ブラケット７は両フランジ９．９がリアアク
スルビーム１４の長手方向に沿うように配設する。

この考案はケーブルの配設方向と同一方向にブラケット
を配設したので、狭小な場所においても設置が可能であ
る。

また、ガイドを支持するブラケットは門型断面であって
、ケーブルの作動方向の二個所でブラケットを固定する
ため、ブラケットの取付強度上有利である。

さらには、抜止片の係止溝への嵌入により、ガイドは容
易に抜は落ちることがないばかりか、抜止片を若干床が
り気味に設定しておくとガイドは常時一方向のバネ力が
作用するため、ガイドのガタ付きがなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のパーキングブレーキにおけるケーブ
ルガイドの一実施例を示す正面図、第２図は第１図にお
けるＩＩ −ＩＩ線での側面図、第３図はこの考案の要
部の正面図、第４図はこの考案の抜止片の斜面図を示す
。 １・・・・・・ガイド、４・・・・・・大径のフランジ
、５・・・・・・係止溝、６・・・・・・突出部、７・
・・・・・門型断面のブラケット、８・・・・・・側壁
、１２・・・・・・抜止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に大径のフランジを有するガイドを、門型断面のブ
   ラケットの両側壁に貫通し、ガイドの突出端に係止溝を
   形成し、一端をブラケットの連結壁に固定した抜止片の
   他端を上記ガイドの係止溝に嵌入させたことを特徴とす
   るパーキングブレーキにおけるケーブルガイド。