JPS5855574B2 - テ−プロクオンサイセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテープ録音再生装置に関するものであり、特に
情報の流れを中断することなしに多重チャンネルテープ
へ情報を録音し、またそれから情報を再生するための装
置に関するものである。

多重チャンネルテープ録音および再生においては情報は
たいていテープが前進方向に送られている間に１つまた
は複数のテープチャンネルへ録音され、またはそのテー
プチャンネルから再生され次にテープの運動方向が逆転
させられ、情報はテープが逆方向に進んでゆく時にテー
プの別のチャンネルへ録音され、またはそれから再生さ
れる。

テープの運動方向を自動的に逆転させるための逆転シス
テムは既に開発されている。

そのようなシステムの一例は１９４０年９月３田こヘラ
ー他に対して発行された米国特許第２２１３６３１号明
細書の中に見出すことができる。

このシステムではテープは最初１つの方向に、そして次
に逆方向に駆動され、情報の録音と再生はテープ移動の
各方向においてテープの互に隣合うチャンネル上で行わ
れ、方向の逆転はテープの端が近づいた時に自動的に行
われる。

しかしながら方向の逆転は瞬間的に行われるものではな
く、テープが停止し、運動の方向を変え、新しい運動方
向で適正な運転速度に戻るために必要な時間を含む有限
な時間を必要とする。

ある不定な時間連続する情報を中断せずに録音または再
生する必要が生じることがしばしばある。

たとえばデータ取得システムではデータ源は多重チャン
ネル録音システムへ成る不確実な長さの時間中データを
提供し、それはテープ１本のチャンネルの記憶容量を越
えることもあり得る。

テープシステムへのデータの流れを停止させることは望
ましくないので、そのテープシステムが情報のいかなる
部分をも失うことなしにテープの別のチャンネルへデー
タを録音する能力を持っていることが必要である。

同様に録音された情報のいかなる部分をも失うことなし
にその情報を再生することも必要である。

上記の自動的逆転システムはこの要求を満たすことがで
きない。

何故ならばそれは移動の方向を逆転させるのにある有限
な過渡時間を必要とし、その間に連続的情報の流の成る
部分が失われることになるからである。

この問題を解決するために比較的複雑なシステムが既に
提案されている。

そのようなシステムの一例が１９６９年５月２０田こり
一ケ他に対して発行された米国特許第３４４５８３２号
明細書の中に開示されている（この比較的複雑なシステ
ムは互に独立している２つの録音・再生システムを利用
し、同一の情報を一方のシステムにおける１本のテープ
の終端と第２のシステムの別なテープの始端とへ録音す
ることによって中断されない情報の流を確保する。

その情報の録音と協力的に両方のテープの特別なチャン
ネルに１つの制御信号か記録される。

録音された情報の再生中は第２のテープシステムのテー
プは第１のテープシステムのテープの終端が近づいた時
に発進させられる。

両方のテープの制御信号が比較され、それらのテープが
位相同期的に走行している時には情報の再生はその情報
の流れを中断することなしに第２のテープシステムへ切
換えられる。

このシステムは２つの完備したテープシステムとそれら
の２つのシステム相互間の比較的複雑な１つの同期装置
とを必要とする。

さて本発明によれば情報の中断されない録音と再生とは
テープ移動路内に置かれている１個のテープ蓄積器、そ
の蓄積器の互に反対の側へ置かれていてテープを互に逆
の方向へ引張るのに使用される１対のテープ駆動装置、
テープ蓄積器の互に反対の側へ置かれていてテープに対
して相対的な１つの情報の流れを提供するのに使用され
る１対のテープヘッドシステム、およびテープ移動路の
両端でテープを貯えるための１対のテープ貯蔵リールを
含む多重チャンネル様式のテープ録音再生装置によって
与えられる。

２つのテープヘッドシステムは共に任意の数のヘッドか
ら横取することができ、またステレオまたはクワドラフ
ォーニックまたはその他の任意の多重チャンネル用の１
個の多重ヘッドから横取することもできる。

テープの運転は３つの段階に分けることができる。

第１の運転段階の間はテープはそのテープのチャンネル
のうちの１つに貯えられている情報を読取りまたはそれ
へ情報を録音するところのテープヘッドのうちの一方を
通過して第１の運動方向に動かされる。

テープ移動の方向を逆転させたい時には第２の運転段階
すなわち過度運転段階が開始される。

その過渡段階の間はテープの１部分はそのテープの第２
のチャンネルから情報を読取ったりそれへ情報を録音し
たりするために配置されている第２のテープヘッドシス
テムに近接して逆の方向に動き、テープがテープ蓄積器
からテープ移動の両方向に供給されつつある間第１テー
プヘツドシステムにおけるテープの運動の方向はそのま
まかわらない。

第２のテープヘッドシステムに対して相対的なテープの
運動がそれの適切な速度に達した時第１のテープヘッド
システムは動作を停止させられ、それと同時に第２のテ
ープヘッドシステムが発動させられ、テープの第２チヤ
ンネルから情報を読取ったりまたはそれへ情報を録音し
たりする。

最後に第１のテープヘッドシステムに近接するテープの
運動の方向が逆転させられ、システムは運転の第３段階
に入る。

その第３段階ではテープ全体が逆方向に動き、情報は第
２のテープヘッドによってテープの第２チヤンネルへ録
音されたりそれから再生されたりする。

テープの運動方向のこの逆転はテープへの録音またはテ
ープからの再生のための情報の流を中断することなしに
行われる。

同様にしてテープ移動の方向はテープ上のすべてのチャ
ンネルの全貯蔵容量が利用し尽されるまで稠度でも逆転
させることができる。

上記の簡単な説明、ならびに本発明のその他の目的、特
徴および利点は次の実施例を添附した図面と関連させて
読むことによって一層充分理解されるであろう。

情報を記録しおよび／または再生するためのテープシス
テムはたいてい１本の多重チャンネルテープを利用し、
そのテープは可聴信号または映像信号またはコンピュー
ターデータなどのような（ただしそれに限られていない
）情報を生み出したり記録したりするのに使用すること
のできる残磁性を有する酸化物または写真乳剤のような
（ただしそれに限られていない）媒質を以て被覆した一
定の公称幅の任意のたわみ得る支持材料であることかで
きる。

テープは２個のテープリールの間で進路に沿って導かれ
る。

それらのリールはテープ移動路の互に反対側の端におい
てテープを貯蔵し、与えられた時にテープがどちらの方
向に移動しているかに応じてテープを供給するか、また
はテープを巻取るはたらきをする。

勿論テープ移動路の両端においてテープを貯えるために
他の手段を用いることもでき、ここにおいて使用されて
いるようなテープリールはテープ貯蔵のためのそのよう
な装置を包含するものと解されるべきである（この実施
例ではテープ移動路の後方端にヘッドシステム等へテー
プを供給する供給リールまたは送りリールが設けられて
おり、またテープ移動路の前方端にはテープが前記シス
テムを通って運動した後それを貯えるための巻取リール
が設けられている。

このようにテープは送りリールとして指定されたリール
を去って巻取リールとして指定されたリールの方へ運動
する。

各リールが送りリールまたは巻取リールのどちらのリー
ルとしてもはたらくことができること、およびテープの
運動方向の逆転が行われた時には最初送りリールだった
ものが巻取リールとなり、最初巻取リールだったものが
送りリールとなることが理解されるであろう。

したがって送りリールと巻取リールの指定はここでは装
置の動作を説明する際の便宜上なされるものであり、テ
ープリールの最初の作用を指定するために用いられるも
のである。

供給リールとしてのはたらきをしているリールは場合に
応じて必要となる逆張力による作用を受ける他は自由に
回転する。

その逆張力はテープが供給リールからコンスタントな速
度で引張られることを可能にするものであるが、これに
ついては更に後で説明する。

しかし巻取リールの方はテープがシステムを通って引取
られた後それを巻取ることができなければならず、テー
プはリールの始めでの小さな直径からリールの終りでの
大きな直径へと巻かれ、しかもリールへ動き寄ってゆく
テープの速度はコンスタントなのでリールの回転速度は
リールに巻かれているテープの量が変るにつれて変化し
なければならない。

このように各り−ルにはそれが巻取り作用をしている時
にそのリールを可変速度で駆動するための可変速度巻取
駆動装置が連結されている。

成る普通の巻取駆動装置は２つの円板相互間のすべりに
よって巻取リールの回転速度に変化を起させるすべりク
ラッチを利用している。

それと同じ結果を生み出すその他の巻取駆動装置を使用
することもできる。

テープ装置はまたそのシステムを通してテープをコンス
タントな速度で引取るテープ駆動装置をも含んでいる。

磁気テープ用のテープ駆動装置は一般にコンスタントな
速度で回転する１本の金属性シャフト、すなわちキャプ
スタンと普通は弾性材料でできていて回転しているキャ
プスタンヘテープを押付ける１つの押付はローラーを持
っている。

磁気テープ装置は更にテープへ情報を録音しテープから
情報を取出すための磁気テープヘッドとテープへ既に録
音されてあった情報を消去するための磁気テープヘッド
を含んでいる。

録音ヘッドと再生ヘッドとは基本的設計において実質的
に類似しており、したがって多くのテープ装置ではその
両方の機能を果させるのにただ１個のヘッドを利用する
。

磁気テープ装置では録音または再生用のヘッドは１点に
おいて１つの小さなギャップを持っている積層された強
磁性材料から成る１つのギャップつきリングへ巻かれた
１つのコイルを持っている。

録音中はテープの局所的磁気粒子の配向を変えるために
コイルへ電気信号が印加され、また再生中は前に録音し
であるテープの局所的磁気粒子の配向の空間的変動が感
知されてコイル内の変動する電気信号に変換される。

消去ヘッドも同様に磁気材料の１つのリングを含んでい
る。

しかし消去ヘッドは比較的広いギャップを持っている。

バイアスと呼ばれる高周波電源がギャップの間にあるテ
ープ部分の磁気配向の一連の極性反転を起させる。

テープがそのギャップから去って行く時にはそれは磁気
的には実質的に中性状態にあるものと考えることができ
る。

ここまで説明してきたものはテープ装置の基本的要素で
ある。

それらの要素がその他の要素と共に本発明の目的を達成
するために配置された形で第４図に示されている。

それによれば多重チャンネル様式で使用されるべき１本
のテープ（これは全体的に１０として示されている）は
左のテープ装置ＬＴＵと右のテープ装置ＲＴＵとの間を
移動路に沿って移動するように案内される。

各テープリールのための可変速度巻取駆動装置が示され
ている。

それらのテープ装置は通常のテープリールとして示され
ている。

しかしテープ移動路の両端においてテープを貯蔵し供給
するどのような装置を用いてもこのシステムは同様に作
用することが理解されるであろう。

この装置はまた左テープ駆動装置ＬＤと右テープ、駆動
装置ＲＤをも含んでおり、それらは各々テープをそれぞ
れ左または右へ引くための１本のキャプスタンＣＡＰと
押しつけローラーＰを持つている。

装置はまたＨ′およびＨとして示されているテープヘッ
ドをも含んでいる。

テープとヘッドとの接触を維持するためにパッドまたは
ゲート１２を用いることもできる。

他の実施例では真空、張力、またはその他の手段を利用
してもよい。

図示されているように各ヘッド装置は別々の録音ヘッド
、再生ヘッドおよび消去ヘッドを含んでいる。

しかし既述のように録音ヘッドと再生ヘッドは同一のも
のであることができる。

テープ駆動装置はまたセンサーＡ’、Ｂ’およびＡ、Ｂ
を含んでいる。

それらのセンサーの機能は後記する。

左のテープ駆動装置と右のテープ駆動装置との間のテー
プ移動路内に全体的に１１として示されているテープ蓄
積器または貯蔵・供給用集成体が配置されている。

それは左のテープ駆動装置と右のテープ駆動装置との間
の距離よりも長いテープ移動路に沿ってテープを蓄える
ものである。

以下に更に詳細に説明するように、そのテープ蓄積器は
装置の正常な録音または再生の機能実施中にテープが左
または右へ引かれている間テープを蓄積し、テープの運
動方向の逆転中左の方向と右の方向の両方へ同時にテー
プを供給し、したがってその逆転はいかなる情報をも失
うことなしに行われる。

さて第１〜３図について説明すると、そこにはテープ蓄
積器１１が詳細に示されている。

蓄積器は横軸１７（部分的に示されている）の両側に配
置されていて車２０によって縦溝１８の中に支持されて
いる横板１６を持っている。

その板１６には受止め具２２が取りつけられている。

その受止め具２２は遊びアーム２６の後方部分に形成さ
れている溝孔２４を貫いてのびており、また、遊びアー
ム２６はばね附勢されている。

遊びアーム２６の前端の近くにテープ蓄積器を通してテ
ープを案内するための案内ローラー２８が配置されてい
る。

板１６の下にはねじ山つきのブロック２９が取りつけら
れており、そのブロックは両端に互に反対方向のねじ山
を持っている棒３０を受入れるようになっている。

その棒３０は一端において適当な歯車装置によってモー
ター３０へ連結されており、他端においてブラケット３
４の中に回転できるように支持されている。

テープ蓄積器全体はテープ装置の残りの部分と協同作用
関係になるように部分的に示されている支持板３６に取
付けられている。

板３６はまたテープをテープ蓄積器の中へおよび蓄積器
から正確に案内するためにその板の上に取りつけられて
上方へのびている遊びローラー３８を持っている。

テープ装置を使用するに先立ってテープは第４図に示さ
れているように左と右のテープ装置の間に配置されなけ
ればならない。

この目的のため、モーター３２が発動させられ、ねじ山
つきの棒加を回転させる。

棒３０は案内具２８が第１図の点線で示されている位置
に達するまで板１６を内方へ動かす。

その第１図の点線位置において板は図示されていないマ
イクロスイッチをはたらかせ、モーターを自動的に停止
させる。

遊びアーム２６がこの位置にある時にはテープはテープ
蓄積器を貫いてまっすぐ貫き通すことができ、あるいは
またテープはテープ駆動装置上に置かれた時にテープ蓄
積器を貫く１本の直線路内へテープを自動的に置くとこ
ろのカセットの中へ入れることができる。

テープが貫き通された後、板とテープを外方へ動かすた
めにモーター３２が再発動させられる。

その運動は板１６が自己の外方動作位置に達した時にモ
ーターを停止させるために図示されていない別のマイク
ロスイッチがはたらかされるまで続けられる。

カセットの場合にはテープ蓄積器の遊びローラー２６が
テープへ達することができるようにするための適当な開
口部を設けることができ゛るであろう。

このようにして外方の動作位置においてテープはジグザ
グ形にテープ貯蔵・供給・集成体を貫き通された状態に
なり、その時貯えられているテープの長さは案内具３８
相互間の距離よりも犬である。

さて次に連続的作用態において磁気テープへ情報を録音
するためにはたらくテープ装置の典型的な運転を詳細に
説明する。

この装置はまた予め録音された情報を再生するためにも
使用することができ、ここで記述されているのは単に例
示的に説明されるのであって、いかなる仕方においても
発明を制限する意図を持つものではないことを理解すべ
きである。

情報再生装置の運転については後で簡単な説明を与える
ことにする。

第４図と第５図について説明すると、多重チャンネルテ
ープは典型的には任意の偶数の互に隣接するチャンネル
を持っており、それらはテープの幅方向に横にならんで
いる。

第５図では単に例示のためにのみ８本のチャンネルＴ１
〜Ｔ８が使用されている。

テープヘッドＨはテープが矢印■の方向に運動している
間チャンネルＴ１へ情報を録音するように配置されてい
る。

チャンネルＴ、の記憶容量があますところなく使用され
た時、テープ移動の方向は自動的に逆転させられ、した
がってテープは矢印■によって示されている方向に移動
し、情報はテープヘッドＨ′によってチャンネルＴ２へ
録音される。

同様にして第５図でテープヘッドＨ、Ｈ’の点線位置に
よって示されているようにテープを横切って適当にテー
プヘッドを移動させることによって、またはテープの幅
方向にのびていて１つ置きのテープチャンネルに情報を
録音するためにはたらかせ得る多数のテープヘッドを設
けることによって任意の数のチャンネルに情報を録音す
ることができる。

装置の運転は３つの段階に分けることができる。

それはテープが矢印Ｉの方向へ動く第１段階、矢印Ｉａ
によって示される第２段階すなわち過渡段階および運動
の方向が逆転させられてテープが矢印■の方向へ動く第
３の段階のそれぞれである。

運転の第■段階中チャンネルＴ１へ情報を録音するため
に右テープ駆動装置がテープに近接して配置されており
、テープヘッドＨはチャンネルＴ。

と協同作用関係にあり、また左テープ駆動装置はテープ
に関しては非作用位置にある。

テープは押しつけローラーＰによってキャプスタンへ押
しあてられているので、キャプスタンはテープ供給装置
としての作用をする左テープリールから案内具２８をま
わってテープ蓄積器の中へ、そしてそこからテープヘッ
ドＨを経てテープを引取る。

右テープリールはテープを巻取るために巻取駆動装置に
よって駆動される。

録音のためにはヘッド切換回路４２がテープヘッドＨの
録音ヘッドをはたらかせる。

テープが録音ヘッドを通過すると、データ源からまたは
可聴信号としてなどのようにテープ装置の中へ送り込ま
れる情報信号は第４図に図式的に示されているように増
幅器を通ってヘッド切換回路４２へ進み、そこから更に
テープヘッドＨの録音ヘッドへ送られる。

録音ヘッド上の信号はテープ装置への入力情報に応じて
テープのコーティングの特性を変化させ、それによって
入力情報を永久的に録音する。

情報はチャンネルＴ、の全記憶容量が利用し尽されるま
でこの仕方でそのテープのチャンネルＴ、へ録音される
。

チャンネルＴ、の全記憶容量が利用し尽されてしまった
時、テープの運動方向は自動的に逆転させられ、情報は
それの流れを止めることなしに、且つ少しの情報の損失
をもなしにチャンネノＬ／ＴＩ２へ録音される。

この目的のため、Ｓｌ、Ｓ２として表わされている２つ
の信号がテープ端の近くに配されている。

それらの信号は予めテープに記録された非可聴信号また
はテープへ取りつけられた細長い箔片であることができ
る０テープがテープヘッドを通って引かれて巻取リール
へ巻かれてゆくと、信号Ｓ１はセンサーＡとＢを通過す
る。

それらのセンサーはテープ上の信号を感知するために配
置されている普通のセンサーである。

テープへ予め記録された非可聴信号の場合にはセンサー
としては通常の電磁的再生ヘッドを利用することができ
るであろう。

箔信号は通常の２重接触ポストタイプヘッドによって感
知することができ、その時箔は回路を完成するはたらき
をする。

信号とセンサーとはテープ上の適切なチャンネルに対応
して互に協同作用的に配置されており、したかって信号
Ｓ１はセンサーＡだけによって検出される。

信号Ｓ、がセンサーＡを通過した時、過渡段階Ｉａが開
始される。

センサーは機械的機能切換回路４０へ連結されている１
つの出力信号を生み出す。

この信号に応じて機械的機能切換回路は左テープ駆動装
置をテープの近くの自己の作用位置へ動かすようにさせ
る１つの信号を生み出す。

この時パッドまたはゲート１２またはその他の装置がチ
ャンネルＴ２と協同作用関係にあるテープヘッドＨ′の
はたらいていない録音ヘッドと接触するようにテープを
押しつける。

また左テープ駆動装置は左の押しつけローラを回転して
いるキャプスタンに接触するように押しつける。

キャプスタンは左側の矢印１ａの方向にテープヘッドＨ
′を通してテープを引き始める。

このようにしてテープは右と左のテープ駆動装置のキャ
プスタンと左の巻取装置によって互に反対の方向へ引か
れることになる。

テープはテープ蓄積器１１によってテープ移動の両方の
方向に供給を可能とする。

センサーＡから信号を受取った時、機械的機能切換回路
４０はモーター３２を発動させ、それは前述のように案
内具２８を互いに内方へ動かすようにねじ山つきの棒３
０の回転を起させる。

案内具２８が動くにつれてテープに余裕ができ、そのテ
ープは蓄積器１１からキャプスタンによって引取られる
。

案内車輪２８の内方への運動速度は過渡期中テープの適
正な張りを確保し情報の録音が行われ得るようにするた
めテープがキャプスタンによって引取られる速度と調和
させである。

センサーＡからの信号に応答して機械的機能切換回路４
０はまた左テープリールと関連している巻取駆動装置を
も発動させる。

それによってリールの回転の方向は逆転させられ、その
リールはテープヘッドＨ′を通過して左テープ駆動装置
によって引取られつつあるテープを巻取るための貯蔵リ
ールとしての作用をする０ 要するに過渡段階のこの部分中は情報はテープヘッドＨ
の録音ヘッドによってチャンネルＴ１へ録音され、その
間テープはテープヘッドＨとＨ′とを経て左と右のテー
プ駆動装置によってテープ蓄積器から互に反対の方向へ
引取られる。

左と右のテープリールは共に巻取リールとしての機能を
し、それぞれ自己の巻取駆動装置によって駆動される。

予め定められた長さの時間（それはテープがテープヘッ
ドＨ′への関係において矢印■の方向の自己の適正な動
作速度に達することができるために充分な長さの時間で
ある）が経過した後、第２の前置信号Ｓ２がセンサーＢ
を通過する。

センサーＢは信号Ｓ２に呼応してヘッド切換回路４２へ
連結されている１つの出力信号を造り出す。

その信号を受取るとヘッド切換回路は同時にテープヘッ
ドＨ′の録音ヘッドをはたらかせテープヘッドＨの録音
ヘッドを休止させる。

テープヘッドＨ′はチャンネルＴ２と協同作用するよう
に配置されているので、情報録音は情報の流れを中断す
ることなしに、またはいかなる情報をも損失することな
しにチャンネルＴ、からチャンネルＴ２へ切換えられる
。

この時点においてテープは右の矢印１ａの方向へも弓取
られており、テープは依然としてテープ蓄積器から左と
右の両方向に供給されていることに注意すべきである。

それから更に成る時間が経過した後、信号Ｓ２はセンサ
ーＡを通過し、そのセンサーは機械的機能切換回路へ連
結されている１つの出力信号を生み出す。

センサーＡから第２の信号を受取ると機械的機能切換回
路は右テープ１駆動装置をそれの非作用位置へ動かせ、
右テープリールと関連している巻取駆動装置を休止させ
る。

今や装置は第３段階のはたらきをしており、全テープが
今は矢印■の方向に引取られていて、右側テープリール
はテープを供給するように回転し、送りリールとしての
機能を果す。

機械的機能切換回路４０はまたモーター３２の回転方向
をも逆転させ、案内具２８がその次の逆転運転中に使用
するために蓄積器内のテープの貯えを補給するため正常
運転位置に達するまでその案内具２８を外方へ動かせる
。

このようにして、情報の連続した流がテープ装置の中へ
入って来つつある時間の経過中にテープ移動の方向は逆
転させられ、その情報はそれの流を中断する必要なしに
、またいかなる情報の損失もなしに、または同一の情報
を別々の２つのチャンネルへ録音する必要もなしに録音
されたことになるＯ 送りリールへの機械的連結を維持するために使用される
比較的短いテープ部分を除いてチャンネルＴ２の記憶容
量があますところなく使用されるまで情報はチャンネル
Ｔ２へ録音されつづける。

更に多くの情報を中断なしに録音する場合には、テープ
移動の運動方向が上記の場合と同じような仕方で再び自
動的に逆転させられ、情報はテープのチャンネルＴ３へ
録音され続ける。

この第２の逆転について以下に簡単に説明する。

左テープ駆動装置が自己の作用位置に置かれていて、セ
ンサーＡ′とＢ′はテープの右端の近くにある信号Ｓ′
０．Ｓ′２を検出するために作用している。

前述のようにチャンネルＴ２の記憶容量が終りに近づい
た時信号Ｓ′、はセンサーＡ′を通過し、そのセンサー
は機械的機能切換回路４０へ連結されている１つの信号
を生み出す。

機械的機能切換回路は右テープ駆動装置をテープに近接
した作用位置に配置させ、テープを右の矢印１ａの方向
にテープヘッドＨを経て引取らせる。

モーター３２が発動させられ、テープ蓄積器はテープ移
動の両方向にテープを供給する。

この時点においてテープヘッドＨは２個のテープヘッド
を利用するテープにおいて必要とされるようにテープの
幅方向にあらかじめ移転させられることによって、また
は各テープチャンネルとそれぞれ１個づつ関連させられ
ている別々のテープヘッドを使用することによってテー
プのチャンネルＴ３と協同作用する位置に置かれている
。

予め定められた時間（この時間の間にテープヘッドＨを
通過して動いているテープは自己の動作速度に達する）
が経過した後信号Ｓ′２力地ンサーＢ′によって検出さ
れ、センサーＢ′はヘッド切換回路にテープヘッドＨの
中の録音ヘッドをはたらかせ且つテープヘッドＨ′の録
音ヘッドを休止させるための信号を生み出す。

情報は今やチャンネルＴ３へ録音されるＯ最後に信号Ｓ
′２がセンサーＡ′を通過し、そのセンサーＡ′は左テ
ープ駆動装置を解除するために機械的機能切換回路４０
へ連結されている１つの信号を生み出す。

このようにしてテープの運動方向は情報の流を中断する
ことなしに、または連続した情報のいかなる部分をも失
うことなしに再び逆転させられる。

テープへあらかじめ録音されている情報を再生するため
にも同一のテープ装置を上記の仕方で使用することがで
きる。

再生に使用した場合のこのテープ装置の運転は録音に使
用した場合とほとんど同一なので情報を再生するための
この装置の使用を２つの使用仕方の差に重点をおいて簡
単に説明するにとどめる。

適切なセンサー作動信号と共にテープの互に隣接し合う
多数のチャンネルへ予め録音された連続した情報がテー
プ装置を適正に貫き通されたものと仮定する。

右テープ駆動装置は自己の作用位置にあり、テープは矢
印Ｉの方向に左テープリールからテープ蓄積器を通り、
テープヘッドＨの再生ヘッドを経て引取られつつあり、
そのテープヘッドＨはチャンネルＴ１と励同動作するよ
うに配列されている。

テープヘッドの再生ヘッドはテープのチャンネルＴ１上
の信号を感知してそれをヘッド切換回路４２を経て増幅
器とこのテープ装置の出力へ送ってやる。

テープの終りが近くなるとセンサーＡは信号Ｓ、を検出
し、機械的機能切換回路４０へ連結されている１つの出
力信号を生み出す。

上述のように左テープ駆動装置が作用位置へ移動させら
れてテープを左の矢印Ｉａの方向にテープヘッドＨ′を
経て引取らせ、テープリールの巻取駆動装置をかかり合
わせ、その結果リールは左方へ引取られつつあるテープ
を巻取る。

モーター３２もテープをテープ移動の両方向に供給する
ために案内具２８を内方へ動かすべく発動させられる。

所定の時間が経過した後、信号Ｓ２がセンサーＢによっ
て検出され、そのセンサーはテープヘッドＨ′の再生ヘ
ッドを動作させ、テープヘッドＨの再生ヘッドを休止さ
せるための１つの出力信号を生み出す。

情報は今やテープのチャンネルＴ２から再生される。

センサーと信号との間の関係は録音過程と再生過程の間
は同一なのでチャンネルＴ１からチャンネルＴ２への再
生の切換は情報の流に対して相対的に録音過程中と同一
の時に行われ、したがって情報は中断または損失なしに
再生される。

最後に信号Ｓ２がセンサーＡによって検出され、そのセ
ンサーＡは右テープ駆動装置を解除しモーター３２の回
転方向を逆転させてテープ貯蔵・供給・集成体をそれの
外方作用位置へ戻すために機械的機能切換回路４０へ連
結されている１つの出力信号を生み出す。

テープ貯蔵・供給・集成体の外方作用位置においてテー
プはその次の逆転サイクルのために貯えられる。

このようにしてテープ移動の方向はテープからの録音さ
れた情報の流を中断することなしに逆転させられる。

チャンネルＴ２上のすべての情報が再生され終った時、
テープをチャンネルＴ３に録音されている情報を再生す
るためは同様な仕方で再び逆転させることができ、その
ようにしてテープ上のすべての情報が再生され終るまで
続けることができる。

更に別な述べ方をするならば、多重チャンネル録音媒体
に対して相対的に連続的な情報の流が提供され、その録
音媒体は交互にそれのための巻取り装置および送り装置
として作用するテープ移動路の両端における第１位置と
第２位置との間を運動することができる。

１つのインラインのテープ蓄積器が設けられており、情
報が蓄積器と第２位置との間で録音媒体に対して相対的
に転送されている間にテープは蓄積器を通って第１の方
向に第１位置から第２位置へ運動する。

逆転信号が感知された時録音媒体は第１方向に蓄積器と
第２位置との間を動き続ける。

しかし一方においてはそれと同時に録音媒体の運動が蓄
積器と第１位置との間で反対方向に開始され、録音媒体
は１部分づつ蓄積器から両方向に引かれることになる。

ある適当な時間が経過した後、蓄積器と第１位置との間
の情報の転送は終結させられ、蓄積器と第２位置との間
で情報の転送が開始される。

最後に蓄積器と第２位置の間の第１方向における録音媒
体の運動は終結させられ、蓄積器内のテープの貯えが補
給され、録音媒体全体が第２位置へ向って反対方向に動
いて行く。

ここに与えられている特定実施例は単に例示だけを目的
とするものであること、および本発明の精神と範囲から
それることなしに装置の設計、構造、および配置におい
て種々の変更を加え得ることが理解されるであろう。

例えばテープ上の情報へ迅速に近づき得ることが望まし
いことがあるだろう。

そのような場合には１つのテープチャンネル全体の１部
分にだけ情報を録音することもできる。

チャンネルのその部分が使用された時テープは自動的に
逆転させられ、情報はその次のチャンネルへ録音される
。

またテープ運動の逆転を自動的にではなくてむしろ手動
で開始させることが望ましいこともあるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一実施例の特にテープ蓄積器部示
した上面図、第２図は第１図の２−２線の断面図、第３
図は第１図の３−３線の断面図、第４図は同装置の全体
を略図的に示した上面図、第５図はテープ部分の略図的
平面図である。 １１・・・・・・テープ蓄積器、ＬＤ、ＲＤ・・・・・
・テープ駆動装置、Ｈ、Ｈ’・・・・・・テープヘッド
装置、ＬＴＵ。 ＲＴＵ・・・・・・リール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テープの移動路に沿って配置したテープ蓄積器と、
   そのテープ蓄積器の両側において前記テープを互に逆の
   方向に移動させるために使用される１対のテープ駆動装
   置と、前記テープ蓄積器の両側において前記テープに対
   して相対的な情報の流を提供するために使用される１対
   のテープヘッド装置と、テープ移動路の両端においてそ
   のテープを貯えるための１対のテープ貯蔵リールを備え
   、前記テープ蓄積器は前記テープが前進方向または逆方
   向に運動している間その運動中のテープを貯え、一方前
   記テープが前記蓄積器から減らされている間テープを前
   進方向と逆方向の両方へ同時に供給するために使用され
   、もって前記テープの運動の方向はテープに対して相対
   的な情報の流を中断することなしに逆転させられること
   を特徴とするテープ録音再生装置。