JPS585547B2 - 局代行ポ−リングによるパケット交換方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はパケット交換網で分岐回線を収容した時にセン
タ端末で行なうポーリングを網で代行することにより効
率の良い通信を可能とする局代行ポーリングによるパケ
ット交換方式に関するものである。

従来センタ端末であるパケット端末と非パケット端末と
の間のデータ通信制御手順としては、（ｉ）ポーリング
／セレクション方式 （１１）コンテンション方式 が代表的な方式であり、専用回線を使った分岐回線では
主にポーリング／セレクション方式がまた単独回線では
コンテンション方式が使用されて来た。

しかし、第１図に示すようにパケット交換機１，パケッ
ト組立・分解装置２および中継線８等で構成されている
パケット網９を通して行なわれるパケット端末５と分岐
回線１単独回線６を介して接続された非パケット端末３
の通信においては、１次局であるパケット端末５より、
その都度ポーリング信号が網内を通過することとなり端
末にとっては信号のターンアラウンドタイミングが長く
なり、パケット網においてはポーリング信号の処理が増
加してしまうという欠点がある。

さらに従来のパケット交換網においては非パケット端末
を収容する回線は同時には１つの端末とだけ通信するこ
とを前提としているため、分岐回線の場合、分岐回線に
接続されている各端末のロジカル通信リンクを確立した
ままの状態で通信することができないという欠点があっ
た。

本発明の目的は前述のような従来の欠点をなくし効率よ
くパケット端末と非パケット端末または非パケット端末
相互間の通信を可能にすることにある。

すなわち、本発明はパケット網内をポーリング信号を通
すことの欠点をなくすために、非パケット端末収容のパ
ケット組立・分解装置に非パケット端末のポーリングリ
ストを設置してパケット組立・分解装置に非パケット端
末のポーリングを行なわせ、ポーリングの結果通信相手
のパケット端末または非パケット端末への送信データが
あれば非パケット端末からのデータをパケット化しコン
テンション方式でパケット端末またはパケット組立・分
解装置へ送出し、データの無い時は通信相手端末へは何
も通知せず、また、パケット組立分解装置相互間あるい
はパケット端末とパケット組立・分解装置間に設定され
るロジカル通信リンクを分岐回線に収容される各端末に
それぞれ対応付けすることにより１本の分岐回線と複数
のパケット端末あるいは非パケット端末間の同時通信を
可能とする局代行ポーリングによるパケット交換方式を
提供するものである。

以下、本発明の一実施例を図について詳述する。

第２図に示すようにパケット交換網は一般にパケット交
換機１１、非パケット端末１３（以下ＮＰＴと称す）を
収容するパケット組立・分解装置１２およびＮＰＴのポ
ーリングリスト１４とから構成されている。

以下第２図に示す構成を例にパケット端末と分岐回線に
接続されているＮＰＴとの通信について説明する。

まずパケット組立・分解装置１２はあらかじめ網の記憶
装置に登録されているＮＰＴのポーリングリスト１４に
従い第３図ａに示すように順次ポーリングをする。

すなわち第５図のようにポーリングされるＮＰＴの回線
番号と分岐回線上の端末アドレスとをポーリングリスト
上の１ビットに対応させてポーリング実行、非実行を
｜１｜，｜０｜で表示しておき、パケット組立・分解装
置１２がポーリングリスト１４を参照し、｜１｜となっ
ているポーリングリスト１４のビット位置を検出し対応
するＮＰＴをポーリングする。

第３図ａに示すように、まずパケット組立・分解装置１
２はポーリングリスト１４の０語目の０ビットが｜１｜
であることを検出して対応するＮＰＴ１３ａを第６図の
ポーリング信号２０ａでポーリングし、端末よりの送信
データの有無をチェックする。

ＮＰＴ１３ａよりのデータが無い場合（第６図２０ｂ）
は、ポーリングリスト１４の１ビット目が｜１｜である
こと検出して対応するＮＰＴ１３ｂをポーリングする。

ＮＰＴ１３ｂで送信するデータがある場合（第６図２０
０）は第３図ｂに示すようにＮＰＴ１３ｂとロジカル通
信リンク４とを対応付けてＮＰＴ１３ｂからの送信デー
タ（第６図２０ｃ）をパケットに編集し、通信相手のパ
ケット端末１５ｂにコンテンション方式で送出する。

それと同時にＮＰＴ１３ｂに対しては次のポーリングを
行なうため応答（第６図２０ｅ）を返送し送信データの
有無をチェックする。

ＮＰＴ１３ｂに送信データがなければ次にポーリングす
るＮＰＴを決めるため再びポーリングリスト１４を参照
し、０語目の２ビット目が１１１であることを検出し、
対応するＮＰＴ１３ｃをポーリングする。

さらに、ＮＰＴから送られて来たデータに伝送手順上の
誤りが検出された場合は第４図ａに示すように、パケッ
ト組立・分解装置１２がＮＰＴ１３に対して第６図の再
送要求信号２０ｄにより送信データの再送を指示し、正
しいデータのものだけをパケット端末１５へ送出する。

また、これとは逆に第４図ｂに示すごとく、パケット組
立・分解装置１２よりＮＰＴ１３へ送出したデータでＮ
ＰＴ１３より再送要求のあった場合（第６図２０ｄ）は
パケット組立・分解装置１２よりＮＰＴ１３に対し正し
いデータを再送する。

上記において通信相手のパケット端末を非パケット端末
に置替えれば全く同様の方法でポーリングされる非パケ
ット端末と非パケット端末相互間通信が可能である。

以上述べたように本発明によれば、パケット組立・分解
装置でＮＰＴに対するＰＴのポーリング機能を代行する
ことにより、パケット網に収容したことによる通信のタ
ーンアラウンドタイムの増加を防ぎＰＴよりのポーリン
グパケットによる網内処理量も削減できる。

さらに分岐回線に接続される各端末対応にロジカル通信
リンクを割けけることにより、従来できなかった１本の
分岐回線に接続される各端末と複数のパケット端末ある
いは非パケット端末相互間の通信が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は非パケット端末とパケット端末を収容するパケ
ット網の接続構成図、第２図は本発明によるパケット組
立・分解装置がＮＰＴをポーリングをすることを示す局
代行ポーリングのブロック図、第３図ａは本発明による
局代ポーリングによりＮＰＴとＰＴの通信例を示す通信
基本タイムチャート、第３図ｂはＮＰＴとロジカル通信
リンクの対応けけを示すブロック図、第４図はａ，ｂパ
ケット組立・分解装置とＮＰＴとの間の誤り回復を示す
タイムチャート、第５図はＮＰＴのポーリングを指示す
るポーリングリスト図、第６図はポＩＪングする時のＮ
ＰＴとパケット多重化装置間の信号フォーマット図であ
る。 １１・・・・・・パケット交換機、１２・・・・・・パ
ケット組立、分解装置、１３・・・・・・非パケット端
末、１４・・・・・・ポーリングリスト、１５・・・・
・・パケット端末。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パケット端末（センターコンピュータ）と非パケッ
   ト端末（端末）を収容するパケット交換網において、単
   独回線と分岐回線の前記非パケット端末を収容するパケ
   ット組立・分解装置があらかじめ網に登録されている前
   記非パケット端末のポーリングリストに従い非パケット
   端末をポーリングして通信相手端末の前記パケット端末
   または非パケット端末へ送信するデータがある端末のみ
   パケット組立・分解装置と、通信相手の前記パケット端
   末または通信相手の非パケット端末を収容するパケット
   組立・分解装置との間をコンテンション方式で通信させ
   ることを特徴とする局代行ポーリングによるパケット交
   換方式。 ２ パケット端末（センターコンピュータ）と非パケッ
   ト端末（端末）を収容するパケット交換網において、分
   岐回線の前記非パケット端末を収容するパケット組立・
   分解装置が分岐回線の網収容アドレスと分岐回線に接続
   される各端末の分岐回線におけるアドレスとを通信相手
   の前記パケット端末あるいは通信相手の非パケット端末
   を収容するパケット組立・分解装置相互間に設定される
   ロジカル通信リンク番号とを対応させておき、パケット
   組立・分解装置があらかじめ網に登録されている前記非
   パケット端末のポーリングリストに従い、分岐回線をポ
   ーリングし、送信するデータがある端末のみあらかじめ
   対応付けられているロジカル通信リンク番号で示される
   通信相手端末とコンテンション方式で通信させることに
   より、１本の回線に接続される各々の端末毎に同時に独
   立した前記パケット端末あるいは１つのパケット端末お
   よび独立した前記非パケット端末あるいは独立したパケ
   ット端末と非パケット端末の通信ができるようにしたこ
   とを特徴とする局代行ポーリングによるパケット交換方
   式。