JPS5855028B2 - トラクタニオケルステアリングケイノボウシンソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はトラクタに於けるステアリング系の防振装置
に係り、その目的はバンドル軸に伝播される振動をその
中間部において効果的に減衰することによって、操縦性
の向上とオペレータの白蝋病を撲滅する点にある。

周知のように、トラクタのステアリングバンドル軸は通
常、１本の長い軸で構成されているのが普通であり、従
って、トラクタ機体を介してそのバンドル軸に振動が直
に作用している。

殊に、この振動はその発生源がエンジンであり、コラム
等にサポートされて規制下にあることから単位時間当り
の振動は犬で、この結果としてオペレータによるバンド
ル保持性能が著しく損なわれる他、経年運転者には白蝋
病を煩う場合もあった。

この発明は、斯る従来例の欠点並びに問題点を極めて簡
単な構成でありながら確実に解消する目的で案出された
ものであり、トラクタ機体に設置されたステアリングボ
ックスに立設されたステアリングバンドル軸において、
該ステアリングバンドル軸は軸心が互いに合致された第
１・・ンドル軸と第２バンドル軸からなり、該バンドル
軸のそれぞれの軸端面間には、軸方向に弾性変形可能な
弾性体が介設されており、第１バンドル軸と第２バンド
ル軸の対向軸端部には前記弾性体を取囲むとともに該対
向軸端部に套嵌されるカップリングを備え、該カップリ
ングは前記対向軸端部のそれぞれに軸心直交して貫設さ
れた取付は孔に遊びをもって挿設された接続ピンを介し
て操向動自在に第１バンドル軸と第２バンドル軸を連結
していることを特徴とする。

以下、図面を参照して本発明の実施例を詳述する。

第１，２図において、１はトラクタ機体、２は前輪、３
は後輪を示し、エンジン４はミッションケース５の前部
に設けられている。

６はエンジン４の後方にて、ステー７を介して保持され
た燃料タンクであり、その給油口筒８にはキャップ９が
螺設しである。

１０はエンジン４および燃料タンク６を上方より覆被し
たボンネット、１１は車体を兼ねたケース５の略中央部
に設置したステアリングボックスで、このステアリング
ボックス１１内にはポールナツトコンブ、およびセクタ
ーシャフトが在来通りに内有され、センターシャフトの
一端にはピットマンアーム１２が固設されている。

１３はステアリングボックス１１にその下端を固設した
筒状のコラムで、燃料タンク６およびボンネット１０の
計器パネル部１４を貫通して同パネル部１４にその中途
が固設しである。

１５はステアリングボックス１１より臨出せるハンドル
軸であって、上記コラム１３の軸心を通り、その上端に
ステアリングホイール１６を有し、その下端に上記のポ
ールナツトコンブを有する。

ハンドル軸１５は第２図および第３図に示すように、そ
の中間部より上下に関して分割されて、第１・・ンドル
軸１５ａと第２・・ンドル軸１５ｂと構成され、この第
１・２ハンドル軸１５ａ、１５ｂはカップリング１７に
て接続されている。

第３，４図で詳図するように、第１・２ハンドル軸１５
ａ、１５ｂの対向端部は偏平軸部１８．１９とされ、こ
の軸部１８，１９の端面間にゴム等のように弾力性のあ
る弾性体２０を介設した状態で、カップリング１７を対
向軸端部１Ｂ、１９にそれぞれ套嵌するとともに、該軸
端部ｉｓ、ｉｓのそれぞれに軸心直交して貫設した取付
は孔２１ａ、２２ａに接続ピン２１，２２を遊びをもっ
て挿設することによって、操向動自在に連結され、更に
、カップリング１７と第１・２ハンドル軸１５ａ。

１５ｂとの間には環状の弾性リング体２３．２４が介設
されている。

また、第５，６図に例示したものは燃料タンク６の給油
口筒８を示すものであって、その口筒８に形成したネジ
部２５の相対向面を偏平面２６にすることにより、この
ネジ部２５に螺装するキャップ９が簡単かつ確実に取外
しできるのである。

上記のように構成した本発明実施例の作用を説明すると
、ステアリングホイール１６をオペレータが保持し、こ
れを回向操作することにより在来通りにトラクタの操向
は、ピットマンアーム１２からドラッグリング２７を介
して前輪２に伝達可能である。

而して、エンジン４の駆動による振動は、ステアリング
ボックス１１、セクターシャフト、ポールナツトコンブ
を通じて第２ノ・ンドル軸１ｓｂに伝播され、一方、ス
テアリングボックス１１．コラム１３、コラムブツシュ
２８を介する別異の経路をもって第１ハンドル軸１５ａ
に振動が伝播されるのである。

ここにおいて、ステアリングツ・ンドル軸１５は第１ハ
ンドル軸１５ａと第２ノツドル軸１５ｂからなり、その
対向軸端部１８，１９にカップリング１７が套嵌され、
該カップリング１７が取付げ孔２１ａ、２２ａに遊びを
もって挿設された接続ピン２１，２２によって連結され
ていると共に、その軸端面間に弾性体２０が介設しであ
るため、上下の第１・２ノ・ンドル軸１５ａ、１５ｂは
単独に振動し、かつその振動方向が相殺し合うことによ
って、ステアリングホイール１６への振動は減衰下とな
るのである。

また、カップリング１７と第１・２ハンドル軸１５ ａ
、１５ ｂとの間に弾性リング体２３，２４を介入す
ることによって、これによっても振動は減衰されるし、
軸端面間に介設した弾性体２０により、上下方向（軸方
向）の振動を緩衝吸収するので、ステアリングホイール
１６には極めて僅少なる振動のみが伝播されることにな
る。

この発明は以上の通りであって、この発明によると、エ
ンジン振動を効果的に減衰できるので、オペレーターの
ハンドル保持機能を損うことはないし、かつ、オペレー
ターが病魔に煩うこともない。

即ち、ステアリング・・ンドル軸が軸心が互いに合致さ
れた第１ハンドル軸と第２ハンドル軸からなり、その対
向軸端部の対面部に軸方向に弾性変形可能な弾性体が介
設されていることから、軸方向の振動が吸収・緩和され
るのであり、このように、ハンドル軸を第１と第２のハ
ンドル軸で構成してもその対向軸端部にカップリングを
套嵌せしめ対向軸端部に軸心直交して貫設された取付は
孔に接続ピンを挿設しているので、操向動は自在とでき
、そのさい、取付は孔と接続ピン遊びを有することから
、この遊びでもって振動伝播を遮断し、防振効果が確実
に期待できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はトラクタの外観側面図、第２図は本発明の要部
側断面図、第３図は第２図の部分拡大断面図、第４図は
第３図のＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は燃料タンクの給
油口筒を示す詳細図、第６図は第５図の平面図である。 ５・・・・°・ミッションケース（トラクタ車体）、１
１・・・・・・ステアリングボックス、１５・・・・・
・ステアリングバンドル軸、１５ａ・・・・・°第１バ
ンドル軸、１５ｂ・・・・・・第２バンドル軸、１７パ
・・・・カップリング、２０・・・・・・弾性体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ トラクタ機体に設置されたステアリングボックスに
   立設されたステアリングツ・ンドル軸において、該ステ
   アリング・・ンドル軸は軸心が互いに合致された第１ノ
   ・ンドル軸と第２７・ンドル軸からなり、該バンドル軸
   のそれぞれの軸端面間には、軸方向に弾性変形可能な弾
   性体が介設されており、第１バンドル軸と第２ノツドル
   軸の対向軸端部には前記弾性体を取囲むとともに該対向
   軸端部に套嵌されるカップリングを備え、該カップリン
   グは前記対向軸端部のそれぞれに軸心直交して貫設され
   た取付は孔に遊びをもって挿設された接続ピンを介して
   操向動自在に第１ノ・ンドル軸と第２ノ・ンドル軸を連
   結していることを特徴とするトラクタに於けるステアリ
   ング系の防振装置。