JPS5852833Y2 - ケ−ブル接続函 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はケーブルを接続するための接続函に係り、特
に外周面の突起部分を微小限度まで減少させたケーブル
接続面に関する。

ＯＦケーブルなどを接続する場合、その接続部を収納す
るために第１図に示す構造のものが公知である。

この従来例において、符号１で示すものはケーブルで、
このケーブル１は鉛被またはアルミ被などが施されてお
り、さらにその表面に防食層として合成樹脂（例えば塩
化ビニール、ポリエチレン）の被覆が施されている。

そして、ケーブル１の接続部２を収納する函体３，４に
は、ケーブル１の防食層と対応する防食被覆５が施され
ている。

この防食被覆５は、フランジ６．７釦よび各コネクタ（
真空、注油配管の接続口）８のように突起した部分を除
いて函体３，４の外表面に施されてかり、フランジ６．
７には適宜合成樹脂などのカバー９，１０が嵌合され、
カバー９，１０および函体３，４の接合部分にはテープ
１１が被覆され、また各コネクタ（第１図では１個のみ
図示）８には、合成樹脂などによって形成されたキャッ
プ１２が嵌着されている。

しかしながら、第１図に示した従来例においては、フラ
ンジ６．７とカバー９，１０との間に空隙Ａが生じて、
函体３，４が水中、土中などに直埋段された場合には、
この空隙Ａのためにカバー９．１０が変形して、浸水し
たりカバー９，１０が損傷したりするなどの事故が多か
った。

また、コネクタ８とキャップ１２との間にも空隙Ｂが生
じており、同様に事故発生の虞れがあるとともに、キャ
ップ１２の嵌着部が外力によって変形し易く、かつ嵌着
部分のテーピング作業が困難であって気密性が不充分で
あり信頼性も乏しいという欠点があった。

この考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、接続函の表面にフランジ部分以外の突
起部を形成することがなく、防食加工を簡単になし得る
とともに、防食カバー内に空隙を存在させないようにし
て信頼性を著しく向上させようとするものであり、フラ
ンジ部分に各コネクタを内装させ、かつフランジの両側
面および外周面を面一状態に形成することを特徴とする
ものである。

以下、この考案を第２図〜第４図に示す図面に基いて詳
細に説明する。

図中符号２０で示すものは所要のケーブル、２１で示す
ものはケーブル２０の接続部を覆つケーブル接続函であ
る。

このケーブル接続面２１は、両函体２２．２３によって
分割され、この両函体２２．２３の連結個所にはそれぞ
れフランジ２４゜２５が設けられている。

これら両フランジ２４゜２５は、一方のフランジ２４か
ら挿入された複数個のボルト２６．・・・によって一体
に固定され、このボルト２６は頭部が一方のフランジ２
４の側面（第４図において左側面）と面一となるように
、螺合回転のための四角孔または六角孔を有したいわゆ
る埋込形ボルトとなって〜・る。

これら複数個のボルト２６．・・・の間の一方のフラン
ジ２４外周面には、外部および上記函体２２内を連通さ
せるコネクタ孔２７が複数個（真空引きまたは注油など
のために通常２個）形成され、このコネクタ孔２７のフ
ランジ外周面側にはめねじ２８が形成されている。

このコネクタ孔２７内には、所要の栓体２９が挿入され
、この栓体２９はめねじ２８に螺合される締付金具３０
によってコネクタ孔２７を閉塞するようになっている。

そして、この締付金具３０は頭部が上記フランジ２４の
外周面とほぼ面一となるように、螺合回転のための六角
孔などを有したいわゆる埋込形ボルトとなっている。

また、上記函体２２．２３と他方のフランジ２５の側面
および外周面には、デツピングなどの手段によって合成
樹脂などの防食被覆３１が形成され、防食被覆３１がな
されていない表面部分、即ち第３図訃よび第４図に示す
ように一方のフランジ２４の側面釦よび外周面には、適
宜合成樹脂などにより形成された防食カバー３２が嵌合
され、そして防食被覆３１と防食カバー３２との接合部
には防食効果を有するテープ３８が巻き付けられている
。

なお、図中符号３４で示すものは、両フランジ２４．２
５の間に挿入されたシール部材（０リングなど）３４で
ある。

以下、このように構成されたこの考案の作用について説
明する。

第３図および第４図に示すように、一方のフランジ２４
の側面および外周面を除く他の部分、即ち函体２２．２
３の外周面と他方のフランジ２５の側面および外周面は
、工場などにおいて防食被覆３１を予め施しておくこと
ができるから、ケーブル２０の接続現場における防食作
業は、防食カバー３２の嵌合とテープ３３の巻き付けと
を行えばよく、この際に、防舎カバー３２が接触する部
分、即ち一方のフランジ２４の側面および外周面は、ボ
ルト２６釦よび締付金具３０が面一状に挿入されて凹凸
釦よび空隙がほとんど形成されず、図示のように密接状
態とすることが容易である。

一方のフランジ２４に防食カバー３２を嵌合した後、防
食被覆３１との内接合部にはテープ３３を巻き付けるの
であるが、この際にテープ３３はほぼ両フランジ２４，
２５＄−よび函体２２の周方向に巻き付ける簡単な作業
でよい。

以上、詳述したように、この考案は一方のフランジに各
コネクタ（コネクタ孔など）を内装するとともに、両フ
ランジを固定するボルトの頭部を一方のフランジの側面
に面一となるようにして、両フランジの外周面および両
側面の突起部分をなくし、フランジに防食カバーを嵌合
したものであるから、両フランジと防食カバーとの間に
ほとんど間隙を形成せず、外圧によって防食カバーが変
形するなどの虞れがなく信頼性を著しく向上させること
ができ、また、フランジ部分の防食作業によって各コネ
クタおよびボルトなどの防食作業を兼用し得て、防食加
工が簡単に実施できるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一実施例を示す縦断面図、第２図はこの
考案の一実施例を示す一部を省略した要部の横断面図、
第３図は第２図の［−Ｉ［１線に沿う断面図、第４図は
第２図のｒＶ−ｒＶ線に沿う断面図である。 ２１・・・・・・ケーブル接続面、２２・・・・・・函
体、２３・・・・・・函体、２４・・・・・・フランジ
、２５・・・・・・フランジ、２６・・・・・・ボルト
、２７・・・・・・コネクタ孔、３２・・・・・・防食
カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 函体の連結端部に設けられた両フランジを介して気密に
   連結されるケーブル接続面にかいて、両方のフランジを
   固定しかつ頭部を一方のフランジの側面に面一に挿入し
   た複数個のボルトと、上記一方のフランジの上記ボルト
   と離間した位置にフランジの側面または外周面に面一に
   形成されかつ外部および上記函体内を連通させるコネク
   タ孔と、フランジの側面および外周面に嵌合され密接状
   に覆う防食カバーとをそれぞれ具備したケーブル接続面
   。