JPS5852234Y2 - 運搬容器の補助排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般雑貨は勿論のこと、粉粒体をも輸送できる
運搬容器に関するものである。

特に運搬容器を粉粒体撒積用として使用する場合の補助
排出装置に関するものである。

本考案はトラック、トレーラ又はコンテナー等の運搬容
器の天井部に積載物投入口を、他方後扉に補助排出口を
設け、該補助排出口にキャンパス等の可撓性のシート製
ホッパーを着脱自在に取付けたものである。

そして積載物を排出する時には、最初に補助排出口より
所定量の粉粒体を排出させたのち、運搬容器をシリンダ
ーを用いて前玉りに傾斜させて更に補助排出口より排出
させ、しかるのち後扉を全開して全量の粉粒体を排出し
得るようにしたものである。

従来この種粉粒体排出に於ては、初めから運搬容器の門
口部に大きなシート製ホッパーを取付けておき、運搬容
器を傾斜させ、後扉を全面開放して押出する方法をとっ
ていた。

しかし運搬容器内の粉粒体による内圧のため、扉の開放
が容易でなく、時には扉を破損することもしばしば経験
する所であった。

又扉の開放ができても、瞬時に大量の粉粒体が放出され
るので、放出しようとする場所以外に粉粒体が飛散する
等の好ましくない問題があった。

これが解決の為に後扉に補助排出口を設けこの排出口の
内側に可撓性のシート製ホッパーを固着し、最初こ・か
ら所定量の粉粒体を排出して扉に掛る内側荷重を軽減し
たのち後扉を全開し、運搬容器を傾けて（第２図）残る
粉粒体を全部排出し得る様な構造にしたものが現在一般
的である。

但し、この方法だと当初から固着しであるが為にホッパ
ーが必要でない場合にも常に装着されている不経済性、
及び同ホッパーを正常に格納しないと運搬容器に粉粒体
を積載した時間ホッパーが埋ってしまって粉粒体排出時
、同ホッパー及び補助排出口がその用をなさなくなる不
便性を伴っていた。

本考案は上記不経済性及び不便性を解決する為に、同ホ
ッパーを着脱式とし、補助排出口の外側に装着出来る様
にしたものであって、以下添付図面を参照して実施例に
ついて説明する。

第１図において１は後扉で、コンテナの後部門口を構成
する側柱２に丁番３によって下着されている。

４は側柱２の上下に固着された隅金具で、荷役時に使用
される。

５は後扉の施錠棒で、これにより扉は上梓６と下枠７と
に施錠される。

８は本考案に係る補助排出口を閉じておく補助扉である
。

さて、９は補助扉８の素材、１０は裏材で箱状に形成さ
れ扉１に設けられた排出口に嵌められて四周のガスケッ
ト１１を介して排出口を塞いでいる。

１２は補助扉８の丁番で基板１３を介し、後扉１に固定
されている。

１４は補助扉８の施錠装置である（第６図参照）。

１５はバンドルで、補助扉８に取付けられたラッチ装置
１５ａによって施錠される。

バンドル１５の反対側にはカム１６が一体的にとりつけ
られ、該カムは基板１３を介して後扉１に固着されたカ
ムキーパ−１７に対し係脱する。

１８は施錠装置の支軸で、補助扉８の表板９の下端縁中
央部に固着された軸受１９に軸支されている。

２０はシート製ホッパー２１の取付枠である。

取付枠２０は固定ピン２３を備えた上枠２２と断面り型
の２４．２４と扉本体と所定の隙間△を以て固定され断
面り型の下枠２５とで構成されている。

３１はチェーンで、補助扉側のフック３２に引掛けると
補助扉８は所定開度を保持する。

シート製ホッパー２１は第３図に示す如く取付枠部とホ
ッパ一部とからなっている。

取付枠は上枠２６、側枠２７ 、２７、「型の下枠２８
とがらなり、上梓２６には前記扉側の上枠２２の固定ピ
ン２３が挿通される孔２６ ａを備えている。

ホッパ一部は上部に補助扉８の施錠装置１４を操作する
ために手を挿込むための操作孔２９を有している。

なおこの操作孔２９は重合部を有する長孔あるいは簡単
に着脱できるカバーをもった孔でも差支えない。

３０はホッパー先端を閉塞する紙である。

なおシート製ホッパーの固定装置として固定ピンと孔と
の保合による方法について説明したが、その他簡単に着
脱できるものであれば特に限定しない。

以上の構成であるから、運搬容器から満杯の粉粒体を排
出するには次の順序で行う。

（ｉ）運搬容器を所定位置に搬入する。

（ｉｉ）排出口を閉塞している補助扉にシート製ホッパ
ー２１を取付ける。

この場合シート製ホッパー２１の下枠２８を扉側の下枠
２５の隙間に入れ、かつ上枠２６の孔２６ ａを固定ピ
ン２３に挿通すればよい （ｉｉｉ）シート製ホッパー２１の操作孔２９に手を入
れ、バンドル１５をラッチ装置１５ ａがら外し、バン
ドル１５を手前に引く。

（ｉｖ）紐３０を弛めると粉粒体は補助扉８を押し出し
、シート製ホッパー２１を経て排出される。

以上本考案によれば、運搬容器の後扉に補助扉を設け、
これにシート製ホッパーを着脱可能にしたので、 （ａ）後扉に無理がか・らず、安全作業が可能となった
。

（ｂ）粉粒体を当初小出ししたのち、後扉を開けるので
、粉粒体の拡散による粉塵の発生を防ぐことができ、粉
粒体のロスを食い止めることができる。

（Ｃ）補助扉を有効に利用することにより必要に応じて
定量排出が可能である。

（ｄ）シート製ホッパーの脱着が容易であるから作業能
率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は運搬容器の後部正面図、第２図は運搬容器を傾
けて粉粒体を排出している状態を示す。 第３図は補助扉及シート製ホッパーの斜視図、第４図は
第３図のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は第３図のｖ−■断
面図、第６図は補助扉の施錠装置の斜視図。 図において；１・・・・・・後扉、２・・・・・・側柱
、３・・・・・・丁番、４・・・・・・隅金具、５・・
・・・・施錠棒、６・・・・・・上枠、７・・・・・・
下枠、８・・・・・・補助扉、９・・・・・・表材、１
０・・・・・・裏材、１１・・・・・・ガスケット、１
２・・・・・・丁番、１３・・・・・・基板、１４・・
・・・・施錠装置、１５・・・・・・バンドル、１５
ａ・・・・・・ラッチ装置、１６・・・・・・カム、１
７・・・・・・カムキーパ−１１８・・・・・・（施錠
装置の）支軸、１９・・・・・・軸受、２０・・・・・
・取付枠、２１・・・・・・シート製ホッパー、２２・
・・・・・上枠、２３・・・・・・固定ピン、２４・・
・・・・側枠、２５・・・・・・下枠、２６・・・・・
・上枠、２７・・・・・・側枠、２６ａ・・・・・・（
固定ピンの）挿通孔、２８・・・・・・下枠、２９・・
・・・・操作孔。 ３０・・・・・・紐、３１・・・・・・チェーン、３２
・・・・・・フック。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運搬容器の後扉の下部に設けた排出口の上縁に下着され
   、排出口の下縁で施錠可能な補助扉と、該補助扉を囲い
   シート製ホッパーの取付枠の固定装置を有するホッパー
   取付枠と、取付枠部とホッパ一部とからなり、取付枠部
   には後扉側の固定装置との保合部を備え、ホッパ一部に
   は操作孔及び先端の緊縛用の紐を備えているシート製ホ
   ッパーとからなることを特徴とする運搬容器の補助排出
   装置。