JPS585160A - ポ−ラスな構造を有するジペプチド甘味料の製造法 - Google Patents

ポ−ラスな構造を有するジペプチド甘味料の製造法

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JPS585160A
JPS585160A JP56103737A JP10373781A JPS585160A JP S585160 A JPS585160 A JP S585160A JP 56103737 A JP56103737 A JP 56103737A JP 10373781 A JP10373781 A JP 10373781A JP S585160 A JPS585160 A JP S585160A
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岩崎 信一
Koroku Tachibana
橘 孝六
Morihiro Sada
佐田 守弘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶解性及び分散性が改善された高比容でポー
ラスな構造を有するジペプチド甘味料の製造法1こ関す
る。
α−L−アスパルチル−し一フェニルアラニンメチルエ
ステル(以下、APと略記する)に代表されるジペプチ
ド甘味料は、その原末が−般tこ細かい針状の結晶で、
比容が大きく、飛散し易い。四にまた、水に対する分散
性、溶解度がともtこ低い。このため、原末のままで使
用する場合1こは、溶解時いわゆるママコを生成し、溶
解が困難な物性を呈する。従って、゛例えば、蕪糖のよ
うな原末のままでの甘味料としての使用には種々の制約
があるっ 一方、ジペプチド甘味料は、例えばAPの場合で蔗糖の
約200倍程゛度(その濃度又は共存する物質等により
変化する)という高い甘味度をもつ。
これは、重量基準にすると、郡糖の約1 /200の使
用量で蔗糖と同等の甘味が得られることとなる。
従って、所望する甘味度を得るため1こ、極少量のジペ
プチド甘味料を他の比較的多量の成分と混合して、粉末
形の食品、例えば粉末ジュース等を製造する場合tこお
いては、粉末の系全体eこ甘味料が均一に分散し、かつ
その状態を維持するための技術を要するし、或いは、卓
上用甘味料として、上記の如き高甘味度のジペプチド甘
味料を使用する場合−こけ、計量−ヒの問題を生じる。
このような、ジペプチド甘味料を加工食品、卓上用調味
料等eこ利用する場合における種々の制約を解消する目
的で、例えば、賦形剤等と共1こ錠剤化し、或いは顆粒
化する方法が種々提案されているが、熱及び水分Vこ不
安定で甘味のロスを生じ易いという、ジペプチド甘味料
利用上の最も大きな制約の一つを十分に克服して、物性
上も満足できるものを提供するには非常に困難なものが
ある。
−例を挙げれば、ジペプチド甘味料を一旦、デキストリ
ン等の賦形・増量剤と共1こ水に溶解し又はスラリー化
して、主として、スプレー・ドライで加熱乾燥すること
により、溶解性、分散性を改善する方法では、溶解性、
分散性の悪いジペプチドは法科を溶解し、又はスラリー
化するため、その操作が困難なことや、スプレー・ドラ
イ等の乾燥上程において、熱によりジペプチド甘味料が
分解し、甘味のロスを生ずること、更には、比較的多量
の水を蒸発する必要があるため、エネルギー・コスト的
にも不利な点等が予想される。
本発明者らは、以上の点に鑑み、ジペプチド甘味料の化
学的性質、すなわち、熱や水分に対する不安定さに由来
する甘味のロスを伴わず、また、エネルギー・コスト的
にも有利で、溶解性及び分散性、−特tこ冷水に対する
溶解・分散性が良好で、種々の甘味食品・調味料に応用
可能なジペプチドな構造を付与することにより、甘味の
ロスを伴わず、物性的tこも改善された汎用性のあるロ
ーカロリー甘味料が得られるとの知見tこ至り、本発明
を完成したものである。
すなわち、本発明は、ジペプチド甘味料を0.5〜30
重量%含有する粉末原料を水分1.0〜10.0優に調
湿した後、エクストルーダーにより品温80〜160C
で加圧下加熱押出処理することを特徴とするポーラスな
構造を有するジペプチド甘味料の製造法である。
次に、本発明を具体的に説明する。
本発明で使用するジペプチド甘味料は、α−L−7スバ
ルチルーし一フェニルアラニン低級アルキルエステルで
あり、好ましくはAPである。ジペプチド甘味料の他に
粉末原料を構成する成分は、澱粉、デキストリン、乳糖
その他、水溶性の物質であれば特にその種類を限定され
ないが、甘味料構成成分として呈味質にf影響を及ぼさ
ず、又、押出し処理がスムーズにこ行れるものとして、
蔗糖及び/又は乳糖の使用が望ましい。また、少量の他
の呈味成分、例えばグルタミン酸ナトリウム(MSG)
を併用することが、呈味上好ましく、この他、炭酸ナト
リウム、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム又は重炭酸
カルシウムを有機酸と共tこ添加併用すると、押ん処理
が非常にスムーズtこ行える、 E記粉末原料中に占めるジペプチド甘味料利用上は、粉
末原料全体に対し、ジペプチド甘味料が0.5〜30重
量係である。ジペプチド甘味料の占める割合が少なすぎ
る場合1こけ、ローカロリー甘味料としての特徴を失う
し、逆にジペプチド甘味料の割合が多すぎると溶解性及
び分散性の改善が望めなくなる。従って上記0.5〜3
0チ好ましくは2〜5%が至適の範囲である。また、粉
末原料中tこMSGを添加する場合1こは、(含有する
APに対して10〜100重量係)、粉末原料全体1こ
対して0.1〜10重量%が好ましい。   。
ト記粉末原料を水分子−1部%に調湿する。具体的1こ
は、例えば、水、蔗糖水溶液その池水溶性の結合剤を添
加混和して調湿するが、原料粉末自体の水分含量が高い
場合には、特に結合剤の使用を必須としないことはいう
までもない。水分量がこの程度であり、エクストルーダ
ーの運転条件が下に示すものであれば1.押出・乾燥工
程1こおける甘味のロスも殆ど生ぜず、かつ、安定した
膨化品が得られる。尚、調湿の程度は、使用する賦形剤
の種類に応じて異なるが、戸糖の場合で水分1〜3チと
し、乳糖の場合で5.0〜1o、o %とすることが好
ましく、水分を1.5部程度に調湿し、岬糖と共會こ押
出処理した場合に、比容が大きく、冷水に対する溶解度
も極めて高いものが得られる。。
調湿した粉末原料をエクストルーダー1こよ;す、温度
80〜160Uで加圧子加熱処理する。エクストルーダ
ーは、どのようなタイプのものでもよ<、スクリュー圧
縮比、スクリュー形状、ノズルの有無、押出速度等も適
宜選択決定するが、圧力としては具体的には50〜1 
s Oh/cj程度でよい。上記温度は品温を示し、1
60r以下では褐変な生ずる事なく白色製品を得る事が
でき、逆に160Cを越すと、褐変が進み、甘味のロス
も大をいため、上記品温、80〜160r好ましくは1
30C前後で押出処理する。なお、押出処理の方法は一
般的1こは大気圧中へ射出するが、真空中への射出も運
転条件の中に一含まれる。
このように押出処理した′ジペプチド甘味料は比容が3
〜5以上で、ポーラスな構造のものとなり、水、特に冷
水への分散性、溶解性が原末tこ比べて 7著しく向上
する。従って、水5溶かす場合はもちろん、そのまま食
べる場合でもソフトで非常に口溶、けのよい製品が得ら
れる。また、高比容なため、・卓1甘味料として使用す
る場合に、蔗糖に比べ、1/10以下のローカロリーで
同じ甘味度かつ甘味質の(のが、同程度の容積で得られ
ることとなり、薬品的なイメージを与えず、甘味料とし
て異和感が殆どなく使用でき、個人の嗜好に合せた微妙
な甘味度の調整も極めて容易に行うことができる。
更に、他の同程度のカサ密度の物質と混合して用いる場
合にも、比重差によりジペプチド甘味料が分離して、均
一な混合を妨げることもなく、配合粉末系食品・調味料
への利用と有利である。
尚、押出処理した本発明のジペプチド甘味料は、エクス
トルーダーのノズルの形状や大きさVこ応じ、種々の形
態のものが得られ、従って、微細な顆粒状のものから、
砂糖菓子様のものまで、目的音こ応じ、各種火きさ、形
状を対象とすることが可能である。
以下、実施例tこより、本発明を更に説明する。
実施例1 AP2重量部及び蔗糖98重量部から成る粉末原料を万
能ミキサーで混練し、水分2.03 %に調湿した後、
エクストルーダー(20%Φ、ス;クリユー:フルフラ
イト型、ピッチニ一定、圧縮比:1:3、ノズル=4.
4¥、Φ)tこより品温120〜130Cで30〜40
秒間(滞留時間)押出処理し、ジペプチド甘味料(A)
を調製した。
同一の配合で、水分1.8 qbに調湿し、同一のエク
ストルーダーで品温160Cで30〜40秒間押出処理
し、ジペプチド甘味料(B)を調製し、更に蔗糖の1部
をデキストリン5.0部に代え、水分4.0 %に調湿
し、ジペプチド甘味料(〜と同一の押出し条件でジペプ
チド甘味料(Qを調製し、得られた3種類のジペプチド
甘味料につき物性等を測定評価した。結果を第1表に示
す。
第  1  表 尚、溶解度シこついては2Q Occビーカーに水を張
す、マグネチツクスターラーでやわらカ′<攪拌(25
Orpm ) Lながら、試料約2.Ofを投入し、溶
解時間を測定した。また同様な方法1こより、AP原木
の溶解速度を測定したところ、温水の場合會こおいても
AP原末がママコ會こなり、5分間経過後も完全溶解1
こ至らなかった。また、AP原末の添加量を極端に減少
しても同様の傾向を示した。
実施例2 ジペプチド甘味料(9)の配合 AP        2重量部 乳糖   98〃 輌 上記配合の粉末原料に加水して、水分7.5%に、万能
ミキサーて混練調湿した後、実施例1と同一のエクスト
ルーダーにより品温120〜130cで押出処理した。
得られたジペプチド甘味料CD)は粗比容が3.5、密
比容が2.8であり、ジペプチド甘味料(4)及び(B
)ニ比へて膨化度はやや低いが、エクストルーダー゛t
こおける運転が、これらに比べて詰りか少なくスムーズ
で、褐変も少なかった。溶解度及び分散性は、実施例1
と同様良好であった。
実施例3 ジペプチド甘味料(E>の配合 AP           2  重量部蔗糖    
93.5 M  S  G                  
 O,5重  曹               2,
0フマール酸       2.0 上記配合の粉末原料を万能ミキサーで醜練し、水分2.
67 %に調湿した後、実施例1と同一のエクストルー
ダーにより品温120〜130Cで20〜30秒の滞留
時間で押出処理した。
得られたジペプチド甘味料(E)は比□容が、粗比容3
.03及び密比容2.34で、溶解性は、実施例1と同
一の条件で60C温水で約18秒、2Cの冷水で2分間
であり、ジペプチド甘味料(A) 、 (B)及び(D
) tこ比べ劣るが、エクストルーダーの運転は、全く
詰りを生じず、これらに比べてよりスムー′スな運転で
膨化品が得られた。
実施例4 ジペプチド甘味料(y′)の配合 AP         2.0重量部 蔗糖   97.5 M  S  G               O,5
ヒ記配合の粉末原料を万能ミキサーで混練して水分子、
s 6 %に調湿した後、実施例1と同一のエクストル
ーダーにより品温1307:’で30〜40秒間押出処
理した。
得られたジペプチド甘味料(ト)は、ひなあられ状の形
状で、粗比容が5.0であった。また、実施例1と同一
の条件で溶解度を測定したところ、60C温水で8秒、
2C冷水においても25〜30秒で溶解し、極めて良好
な溶解性を示した。
特許出願人 味の素株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l ジペプチド甘味料を0.5〜30L%重量含有する
    粉末原料を、水分1〜lo%に調湿した後、エクストル
    ーダーにより、品温80〜160tTで加圧上加熱押出
    処理することを特徴とするポーラスな構造を有するジペ
    プチド甘味料の製造法。 2 粉末原料が蔗糖及び/又は乳糖とジペプチド甘味料
    を含有して成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のジペプチド甘味料の製造法。 3 粉末原料として更にグルタミン酸ナトリウムを0.
    1〜10重量%含有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載のジペプチド甘味料の製造法。 4 粉末原料として、更1こ炭酸ナトリウム、炭酸力ル
    ンウム、重炭酸ナトリウム又は重炭酸カリウムと有機酸
    とを含有することを特徴とする特許請求の範囲第1項〜
    第3項記載4のジペプチド甘味料の製造法。 5 粉末原料の一部として蔗糖を使用し、粉末原料を水
    分1.0〜3.0チに調湿することを特徴とする特徴請
    求の範囲第1項〜第4項記載のジペプチドは法科の一製
    造法。 6 粉末原料の一部として乳糖を使用し、粉末原料1こ
    水分5.0〜10.0 %に調湿することを特徴とする
    特許請求の範囲第16項〜第4項記載のジペプチド甘味
    料の製造法。
JP56103737A 1981-07-02 1981-07-02 ポ−ラスな構造を有するジペプチド甘味料の製造法 Granted JPS585160A (ja)

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