JPS5851583B2 - 断熱板の取付装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は極めて簡単な構成で、断熱効果を良好に発揮で
き、その断熱板を簡易かつ迅速に断熱的に取付けること
ができる断熱板の取付装置に関する。

従来より、グラスウール、発泡合成樹脂等の断熱材を金
属板によって、全面または一部の面を被覆した断熱板が
種々開発されている。

ところが、その断熱板相互を接続したり、母屋、胴縁等
の構造材に取付けるのに大変に面倒であり、且つ時間と
手数を要した９、その取付（接続）箇所が不完全で断熱
効果が不十分である等の欠点があった。

また断熱板自体が強固でないものが殆んどであった。

さらに、接続部の雨仕舞が不完全となっていたう、強固
な取付けができなかった等の欠点があった。

そこで本発明は両側下部の隅角部に切欠き条を形成した
断熱の主板の上面及び両側の切欠き条の途中までを金属
板で被覆し、その金属板の両側縁近くの上方に突条を屈
曲形成した断熱板相互を、上面の両側に、切欠き条と略
同−の幅と高さの段部を形成した断面凸形のジョイナ−
の段部に、切欠き条を載置するように介在させて構造材
上に併設し、隣接する突条間をキャップ材で被覆し、そ
のキャップ材の中央底部を、ボルトにてジョイナ−を貫
通させて構造材に取付けたことにより、その断熱板相互
を断熱的に簡易かつ迅速に接続でき、構造材にも断熱的
な取付が可能であり、その取付箇所の雨仕舞を確実にし
、断熱板の取付けを比較的強固にでき前記の欠点を解消
したものである。

その構造を図面について説明する。

１は断熱の主板であって、断面扁平状をなし、所定幅を
有し、長尺なものに形成されている。

この材質としてはグラスウール、ロックウール、木毛板
、発泡合成樹脂（ウレタン等）等である。

また場合によっては木材、コンクリート等も使用するこ
ともある。

この主板１の両側下部の隅角部に長手方向に逆り字状の
切欠き条２，２が形成されている。

３は金属板であって、断熱の主板１の上面及び両側部の
切欠き条２の垂直部の途中まで被覆されている。

接着剤にて貼着して被覆するとともある。

この金属板３の両側縁近くの上方に突条４゜４が屈曲形
成されている。

との突条４，４を形成した金属板３は、一枚の板体がロ
ール群によって屈曲成形されている。

その主板１に金属板３を被覆するのに、金属板３の両側
の突条４，４の基部を広げ、その金属板３の側部を開い
ておき（第１図点線位参照）、これに主板１を重合しそ
して突条４，４基部を窄めて第１図実線位のように成形
する。

このように成形したものを断熱板Ａとする。Ｂは断面凸
形のジョイナ−であって、長尺なもので、上面の断熱部
５と、この下面に重合した金属性の屈曲した帯板６とに
よって構成され、断熱部５の雨上側に段部を形成し、そ
の幅と高さは、主板１の切欠き条２の幅と高さと同等で
あり、帯板６は断熱部５の幅より少しく広く形成されて
いる。

Ｃは母屋、胴縁等の構造材である。

その断熱材Ａ。Ａ間に、ジョイナ−Ｂの段部に、切欠き
条２を載置するように介在させて構造材Ｃ上に併設載置
されている。

Ｄはキャップ材であって、平坦部７の両側から立上り部
８、そしてこの上端より外方に向う水平部９、この外端
より外方の斜下方に傾斜部１０、この下端より内方に縁
部１１を夫々一体成形したものである。

この傾斜部１０は立上り部８の高さと同等としたり（第
３，４図参照）、或は立上り部８を傾斜部１０より少し
低く形成することもある（第５図参照）。

いずれにしても傾斜部１０の高さは金属板３の突条４の
高さと同等であり、その突条４に立上り部８、水平部９
、傾斜部１０がある空隙を有して被覆されるように形成
されている。

このキャップ材りの両側の立上ジ部８、水平部９、傾斜
部１０で構成される両開形部が隣接する断熱材Ａ、Ａの
突条４，４に被覆されて載置され、ドリル状のポル）Ｅ
によってキャップ材りの平坦部７の略中夫に挿通され、
ジョイナ−Ｂを貫通させて構造材Ｃに螺着され、キャッ
プ材りが固着されている（第４図参照）。

或はキャップ材りの平坦部７幅と略同等の長尺で扁平状
の副ジョイナ−Ｆが、その平坦部７と隣接する金属板３
，３の両側上端面との間に介在されて前記同様ボルトＥ
にてキャップ材りが固着されている。

このポル）Ｅの取付により、金属板３の両側上端面も構
造材Ｃに固定されている。

このポル）Ｅ頭の下面には防水パツキンが介在されてい
る。

本発明は前記のような構造であるので、主板１は被覆し
た金属板３の両側縁近くの上方に突条４゜４を屈曲形成
したことにより、断面係数が増加し、比較的強固女断熱
板とすることができ、屋根材、壁材としても荷重や強風
等に耐える。

特に、その突条４，４は金属板３の両側縁近くに形成し
たので、金属板３の両端部には平坦箇所が存在するとと
＼な９、その隣接する断熱板の両平坦箇所を、ボルトＥ
の頭部で固定できる。

ｌた、その隣接する突条４，４に、キャップ材りを被覆
し、断熱板相互の連結ができる。

また、両側下部の隅角部に切欠き条２，２を形成した断
熱の主板１の上面及び両側部の切欠き条２の途中までを
金属板３で被覆したのでその金属板３は主板１の裏面１
で被覆されず、主板１の側部途中まで被覆されていると
と＼なり、その金属板３に伝わる外気温が変化しても、
断熱の主板１によって遮断され、内部温度は影響されな
いものにでき、断熱効果を良好に発揮しうる。

特に、その断熱板を金属性の構造材Ｃ上に葺成したとき
は、その構造材Ｃに金属板３が接触せず、外気が伝わら
ず効果的女断熱処理が可能である。

さらに、切欠き条２の途中１でを金属板３で被覆したこ
とによシ、その金属板３端縁で断熱の主板１の両側を挾
持するように被覆したこと＼なり、主板１と金属板３と
の重合が強固となると共に、主板１が例え脆くても金属
板３でこれをよく保護することができ、主板１の破損を
防止できる。

また、そのような断熱板Ａ、Ａを、断面凸形のジョイナ
−Ｂを介在させて構造材Ｃ上に併設し、隣接する突条４
，４間をキャップ材りで被覆し、そのキャップ材りの中
央底部を、ポル）Ｅにてジョイナ−Ｂを貫通させて構造
材Ｃに取付けたことにより、断熱板人相互の保合部等が
形成されていなくとも、ジョイナ−Ｂ１キャップ材Ｄ１
ボルトＥによって断熱板Ａの上からの作業のみで、足場
等を組むことも々く何等の技術を要することなく迅速に
屋根または壁の取付施工をすることができる。

また、隣接する突条４，４間にキャップ材りを被覆固着
したので、突条４とキャップ材りとの間に雨水が浸入す
ることもなく雨仕舞を確実にできると共に、勿論そのキ
ャップ材りにより、隣接する断熱板Ａ、Ａの接続も良好
にできる。

また、その断熱板Ａ、Ａの両切欠き条２，２には、ジョ
イナ−Ｂの段部が介在され、ジョイナ−Ｂと主板１．１
との接合部分がジグザグ状の屈曲状と女って、主板１，
１間の接合個所の内外との空気の流通はよく遮断されて
密閉状に構成され、接続部を断熱的に接続でき、断熱屋
根、断熱壁として断熱効果の良好なものにできる。

また、ポル）Ｅはキャップ材りの中央底部とジョイナ−
Ｂとを貫通させて構造材Ｃに螺着したので、そのポル）
Ｅによってキャップ材りが固着されると同時に、隣接す
る断熱板Ａの金属板３側部上端面が押圧固着され、風圧
等によっても外れ永い強固左断熱板の取付装置を提供で
きる作用効果をも奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用される断熱板の斜視図、第２図は
ジョイナ−の斜視図、第３図はキャップ材の斜視図、第
４図、第５図は本発明の縦断正面図である。 １・・・・・・主板、２・・・・・・切欠き条、３・・
・・・・金属板、４・・・・・・突条、Ａ・・・・・・
断熱板、Ｂ・・・・・・ジョイナ−１Ｃ・・・・・・構
造材、Ｄ・・・・・・キャップ材、Ｅ・・・・・・ボル
トである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側下部の隅角部に切欠き条２，２を形成した断熱
   の主板１の上面及び両側部の切欠き条２の途中までを金
   属板３で被覆し、その金属板３の両側縁近くの上方に突
   条４，４を屈曲形成した断熱板Ａ、Ａを、上面の両側に
   切欠き条２と略同−の幅と高さの段部を形成した断面凸
   形のジョイナ−Ｂの段部に、切欠き条２を載置するよう
   に介在させて構造材Ｃ上に併設し、隣接する突条４，４
   間をキャップ材りで被覆し、そのキャップ材りの中央底
   部を、ボルトＥにてジョイナ−Ｂを貫通させて構造材Ｃ
   に取付けたことを特徴とした断熱板の取付装置。