JPS5851581B2 - 断熱板 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、簡単な構成で、断熱効果を良好に発揮でき、
断熱的な取付が可能で、簡易、かつ迅速に断熱的に取付
ができる断熱板に関する。

従来より、グラスウール、発泡合成樹脂等の断熱材を金
属板で全体または一部を被覆した断熱板が種々開発され
ている。

しかるに、その断熱板相互を接続したり、母屋、胴縁等
の構造材に取付けるのに著しく面倒であったり、その取
付部、接続部の断熱効果を十分にできない欠点があった
。

また断熱板相互の接続部（取付部）の雨仕舞を確実にし
た９、強固に取付けるのに手数がかヌシ、複雑化する等
の不都合があった。

そこで本発明は、両側下部の隅角部に切欠き条を形成し
た断熱の主板の上面及び両側部の切欠き条の途中までを
金属板で被覆し、その金属板の両側縁の上方に突条を、
その少しく内側に突条より高さの高い大突条を屈曲形成
した断熱板としたことにより、その断熱板自体の構成を
簡単にでき、断熱効果も良好にでき、接合可能な突条、
大突条が強固に設けられて訃り、この断熱板相互を断熱
的に簡易且つ迅速に接続でき、構造材にも断熱的な取付
ができ、さらに雨仕舞を良好にして、強固ｉ取付ができ
、前記の欠点を解消したものである。

その構造を図面について説明する。

Ａは断熱板で、１はその断熱の主板である。

その主板１は扁平状をなし、所定幅を有し、長尺なもの
に形成されている。

この材質は、グラスウール、ロックウール、木毛板、発
泡合成樹脂（ウレタン等）等である。

また、木材、コンクリート等も断熱材として使用するこ
ともある。

この主板１の両側下部の隅角部に長手方向に逆り形状の
切欠き条２．２が形成されている。

３は金属板であって、断熱の主板１の上面及び両側部の
切欠き条２の垂直部の途中まで被覆されている。

この金属板３の両側縁の上方に突条４，４が屈曲形成さ
れ、この突条４，４の少しく内側にその突条４より高さ
の高い大突条５，５が屈曲形成されている。

前記主板１に金属板３を被覆するのに、金属板３の両側
の突条４，４基部を予め広げておき（第１図点線位参照
）、断熱の主板１を重合後に、その突条４゜４基部を窄
めて成形するものである。

Ｂは断面凸形のジョイナ−であって、長尺女もので、上
部の断熱部６と、この下面に重合した金属性の屈曲した
帯板７とで構成され、断熱部６の両側に段部を形成し、
その幅と高さは、前記主板１の切欠き条２の幅と高さと
同等であり、帯板７は断熱部６の幅より少しく広く形成
されている。

Ｃは母屋、胴縁等の構造材である。

Ｄは断面ハツト形の座金であって、その内部の高さは突
条４の高さと同等に形成されている。

この座金りは隣接する断熱板Ａ。Ａの突条４，４に被嵌
される。

その座金りは、ドリル状のボルトＥによって、座金りを
挿通し、ジョイナ−Ｂを貫通させて構造材Ｃに固着され
る。

図示しないが、プレートに剣先状のボルト軸を突設した
ものを構造材Ｃに固着し、そのボルト軸をジョイナ−Ｂ
１座金りを挿通してナツトにて螺着することもある。

Ｆは長尺のキャップ材であって。水平部の両側に、大突
条５の上部に係合する突条部８を有し、その両側を下方
に延長し、しかも外方に突出した膨出部９を形成したも
のであり、そのキャップ材Ｆの両側の突条部８，８が、
隣接する断熱板Ａ、Ａの大突条５，５が係合され、その
後、突条部８と大突条５の重合部分の一部に圧力をかけ
て球面状に変形させて固着部１０が形成される。

１１は、隣接する大突条５，５間のキャップ材Ｆ内に充
填される断熱材である。

本発明は前記のよう女構造であるので、これを施工する
には、断熱板Ａ、Ａを、断面凸形のジョイナ−Ｂを介在
させて構造材Ｃ上に併設し、隣接する突条４，４上に断
面バット形の座金りを被嵌し、その座金りを、ボルトＥ
にてジョイナ−Ｂを貫通させて構造材Ｃに取付け、隣接
の大突条５゜５上からキャップ材Ｆを被覆固着して施工
を完了するものである。

本発明は、両側下部の隅角部に切欠き条２，２を形成し
た断熱の主板１の上面及び両側部の切欠き条２の途中ま
でを金属板３で被覆したので、その金属板３は主板１の
裏面まで被覆されず、主板１の側部途中までのみ被覆さ
れており１その金属板３に伝わる外気温が変化しても、
断熱の主板１によって遮断され、内部温度は影響され永
いものにでき、断熱効果の優れた断熱板を提供できる。

特にその断熱板を金属性の構造材Ｃ上に葺成した場合に
効果的女断熱処理が可能と女る。

さらに、切欠き条２の途中までを金属板３で被覆したこ
とにより、その金属板３の端縁で断熱の主板１の両側を
挾持するように被覆したこと＼なり、主板１と金属板３
との固着が強固となると共に、主板１が例え脆くても、
金属板３でこれをよく保護することができ、破損等を防
止することができる。

また、金属板３の両側縁の上方に突条４．４を、その少
しく内側に突条４より高さの高い大突条５，５を屈曲形
成したことによう、断熱板全体の断面係数が増加し、強
固となり、長手方向に彎曲したり歪が生ずることがない
ものである。

また、その突条４は金属板３の両側に設けられているの
で隣接する断熱板を接続する場合に座金りを周突条３，
３間に取付けることができ、断熱板相互の重合または係
合部が存在しなくとも、接続を確実にできるものである
。

また、その突条４の少しく内側に突条４より高さの高い
大突条５が設けられているため、隣接するその大突条５
，５にキャップ材Ｆを係合すれば、隣接する断熱板相互
の連結ができると共に、万一雨水が大突条５とキャップ
材Ｆとの間から浸入したとしても、その突条４によって
内部に浸入することを防止できる。

この断熱板は簡単な構成であり、安価に提供できる。

そして本発明は、断熱板Ａ、Ａ相互の重合部または保合
部が存在しないでも、ジョイナ−Ｂ１座金り、ボルトＥ
１キャップ材Ｆによって断熱板Ａの上からの作業で、足
場等も組む必要もなく、何等技術を要することも永く迅
速に屋根または壁として施工をすることができる。

その断熱板Ａ、Ａ間には、ジョイナ−Ｂが介在されるの
で、主板１゜１の両切欠き部２，２内にジョイナ−Ｂの
段部が介在されて、ジョイナ−Ｂと主板１との接合部が
ジグザグ状の屈曲状と左って、主板１，１間の接合個所
は、建物の内外の空気の流通がよく遮断されて密閉状と
なシ、接続部を断熱的に接続でき、断熱屋根、断熱壁と
して断熱効果の良好なものを提供できる。

また、座金りを隣接する突条４，４に被嵌し、これをポ
ル）Ｅにて構造材Ｃに取付けるので、その断熱板Ａの端
部の突条４が座金りによって抑圧固着されるとと＼女り
、よって一番風圧等が加わる断熱板Ａの端部が固着され
るので、強風等で外れることなく強固に取付ることがで
きる。

また、隣接する大突条５，５上からキャップ材Ｆを被嵌
固着したことにより、取付部の補強ができると共に接合
部の雨仕舞を良好にできる。

万一、雨水がキャップ材Ｆと大突条５間より浸入したと
しても、その突条４と大突条５間が樋状となって外部に
流出しが接続部の内部に浸入することを防止することが
できる。

なお、大突条５，５とキャップ材１間に断熱材１１を充
填すれば、接続部分の断熱効果を一層高めることができ
る。

また、キャップ材Ｆの両側に膨出部９を形成すれば、キ
ャップ材Ｆと大突条５との間に空隙ができ、この部分で
雨水の毛細管現象を防止でき、キャップ材Ｆと大突条５
間からの雨水の浸入を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の断熱板の斜視図、第２図はジヨイナー
の斜視図、第３図はキャップ材の斜視図、第４図は本発
明の実施状態を示した斜視図、第５図はその縦断正面図
である。 １・・・・・・主板、２・・・・・・切欠き状、３・・
・・・・金属板、４・・・・・・突条、５・・・・・・
大突条である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両側下部の隅角部に切欠き条２，２を形成した断熱
   の主板１の上面及び両側部の切欠き条２の途中までを金
   属板３で被覆し、その金属板３の両側縁の上方に突条４
   ９４を、その少しく内側に突条４より高さの高い大突条
   ５，５を夫々屈曲形成したことを特徴とした断熱板。