JPS5850746B2 - パチンコ機の打球発射装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はロータリーソレノイドを利用して打球を発射
させるようにしたパチンコ機の打球発射装置に関するも
のである。

従来から知られているパチンコ機の打球発射装置として
は手動式のもの、モータを利用した電動式のものとが有
る。

手動式のものは熟練しなければ連続的に遊技することが
できず、またスプリングの附勢に抗して発射レバーを操
作するので指先が疲労する。

また電動式のものはモータ、カム、ギヤなどを使用して
いるので構造が複雑なばかりでなく、カムやギヤが破損
したりモータが焼き付くなどの機械的故障が多い。

更にモータの電源を入れる回転操作部は同時にコイルス
プリングを牽引して打球の発射勢を調節するもので操作
部の回転が重くて長時間の遊技で手首が疲労し、しかも
打球の発射勢を微調整できないばかりでなく、単位時間
当りの打球の発射数を変えるのが難かしい。

本発明は上記に鑑み提案されたもので、特にロータリー
ソレノイドを利用して打球を発射させることにより軽快
にパチンコ遊技することができ、しかも打球の発射勢や
発射数を自由に調整できるようにしたものである。

以下に本発明を図示の実施例について説明すると、パチ
ンコ機の遊技盤表面に設けたガイドレール１の発射位置
２にはパチンコ機表面に設けた受皿３に打球を入れたと
き、該打球が導出樋４、供給機構５を伝わって供給され
る。

供給機構５は回動自在な制御枠６を有し、該制御枠６に
形成した球の流路７の傾斜上端に設けたストッパー８を
導出樋４の傾斜下端の開口部に臨ませる。

そして流路７の先端に固定受部９と昇降受部１０とを連
設し、昇降受部１０を先端に設けた回動杆１１には後端
に重錘１２を増り付けて昇降受部１０が常に上昇するよ
うに附勢する。

また制御枠６にも重錘１３を取り付けて流路７が上昇す
るとともにストッパー８が導出樋４の開口部を開放する
ように附勢する。

一方、前記した回動杆１１の側面には受ピン１４を突設
し、倒り字状のカム片１５を受ピン１４に上から接触さ
せる。

カム片１５は屈曲部を枢着して回動自在に支えられ、下
方には発射杆１６から延設したロッド１７を臨ませる。

発射杆１６は上端の発射部１８がガイドレール１の発射
位置２から離れている発射準備位置（第１図実線）と、
発射部１８が発射位置に突入している弾発位置（第１図
鎖線）との間を回動することができる。

したがってパチンコ遊技の開始に際して受皿３に打球を
入れると、該打球は一列となって導出樋４を流下し、最
先の球が開放している開口部から流路７に落下する。

流路７に打球が載ると制御枠６は球の自重で傾動し、ス
トッパー８が導出樋４の開口部を閉じて後続法の流入を
防ぐとともに、流路７上の打球が傾斜にしたがい流下し
て固定受部９に載る。

このとき発射杆１６が発射準備位置にあればロッド１７
がカム片１５を傾動させて受ピン１４を押し下げ、回動
杆１１を下傾させているので昇降受部１０は固定受部９
と同一高さに位置する。

したがって固定受部９に載る打球はそのま＼昇降受部１
０に移り載り、阻止片１９により発射位置２に転動する
のを阻止される。

流路７の打球が固定受部９に移ると同時に制御枠１６は
重錘１３によって戻り回動し、ストッパー８が導出樋４
の開口部を開放するので次の打球が流路７に落下する。

これにより再び制御枠６は下傾して打球が流路７を流下
し、該打球が固定受部９に移り載る。

固定受部９上の打球は昇降受部１０上の打球に接して静
止している。

そして流路７の打球が固定受部９に移れば制御枠６は戻
り回動し、導出樋４の最先法を流路７に受は入れる。

この球は流路７を流下して傾斜下端に達しても、固定受
部９上の球で静止されるので制御枠６が戻り回動しない
。

したがって供給機構５内には発射準備味として３個の球
が存在するが、固定受部９の長さが球２個分であれば４
個、固定受部９の長さが球３個分であれば５個の球が存
在することになる。

前記した発射杆１６は下方を支持軸２０に固定し、該支
持軸２０はパチンコ機内部に設けた支持枠２１に回転自
在に支持する。

支持枠２１は例えば数枚の板材を並列にしたもので、パ
チンコ機の前面板裏面に交換自在に固定するのであるが
、前面板を一部として利用したり或いは遊技盤の下方を
一部として利用してもよい。

上記した支持枠２１には支持軸２０と別異にロータリー
ソレノイド２２を取り付ける。

このロータリーソレノイド２２は第３図及び第４図で示
すように筒状ステータ２３の内部に磁気感応性ロータ２
４を設け、ロータ２４の回転軸２５をステータ２３の両
端に設けた軸承部２６．２６で支持したものである。

ステータ２３には図面の実施例では上下に電磁コイルに
よる磁極発生部２７．２７を有し、コイルに電流が流れ
たとき磁極発生部２７に磁極が発生してロータ２４を吸
引回転させる。

しかしコイルに電流が流れていないときロータ２４は内
部に設けたコイルスプリングその他のリターンバネの付
勢によって磁極発生部２７から一定の角度だけ回転して
離れた位置で静止する。

そしてロータ２４の回転軸２５と前記した発射杆１６の
支持軸２０とは接続部材２８で連結してロータ２４の回
転を発射杆１６に伝える。

この場合、ロータリ−ソレノイド２２に通電されていな
いとき発射杆１６は発射準備位置で、ロータリーソレノ
イド２２が通電されたとき弾発位置となるように設定す
る。

接続部材２８は第１図、第２図の実施例のではゴム、合
成樹脂などからなる弾性方る筒材２９で、該筒材２９の
各々の端部に支持軸２０の一端と回転軸２５の一端とを
嵌着し、締着バンド３０などで強固に締め付けたもので
ある。

したがってロータリーソレノイド２２が通電されていな
いとき回転軸２５の内部附勢によって発射杆１６は発射
準備位置であり、昇降受部１０に１個の打球が載ってい
る。

そしてロータリーソレノイド２２に通電すると発生部２
７に磁極が発生してロータ２４が急激に回転し、この回
転が回転軸２５、接続部材２８を伝わって発射杆１６を
弾発位置に急激回動させる。

このため発射位置２に打球が供給されていれば発射部１
８によりこの打球を発射し、また昇降受部１０の上面の
球が阻止片１９を載り超えて次の打球として発射位置２
に供給される０ 又、ロータリーソレノイド２２への通電が止まると回転
軸２５はロータリーソレノイド内部の附勢により戻り回
転するので、接続部材２８を介して発射杆１６が発射準
備位置に戻り回動する。

これにより昇降受部１０は下降して固定受部９と同−高
さとなり、固定受部９の球が昇降受部１０に移るととも
に流路７の先端の球が固定受部９に移り、制御枠６が回
動して導出樋４の最先の球が流路７の先端に導かれる。

なおロータリーソレノイド２２は第３図、第４図のもの
に限定されず、例えばロータ２４内に電磁コイルによる
磁極発生部を埋設状に設けるとともに筒状コアーの内面
上下に磁気感応性板材を設けたものでもよく、また図面
では２極のものを示したが３極でも４極のものでもよい
。

更にロータリーソレノイド２２の非通電時を発射杆１６
の発射準備位置とし、通電時を弾発位置として示したが
、非通電時を発射杆１６の弾発位置として通電時を発射
準備位置となるようにロータリーソレノイドと発射杆と
を接続してもよい。

ロータリーソレノイド２２に通電して発射杆１６を作動
させるため、パチンコ機の表面には操作部３１を設け、
操作部３１には機械的又は電気的に調整部３２、回路部
３３を接続し、回路部３３を電気的にロータリーソレノ
イド２２に接続する。

そして操作部３１に手が接触したり或いは操作して回動
させると回路部３３の回路が働いて瞬間電流をロータリ
ーソレノイド２２に流し、発射杆１６を間歇的に作動さ
せてパチンコ遊技するのである。

回路部３３は主としてスイッチング部、周期制御部、電
力可変部及び電源部を有し、操作部３１によってスイッ
チング部をＯＮ、ＯＦＦにするとともに、ＯＮとなった
とき周期制御部の自走マルチ回路により一定周期のパル
ス（例えば最大１００回／Ｒ１１１）を発生させ、トラ
ンジスタのスイッチング作用により電力可変部のトラン
ジスタ増巾回路を働かせてロータリーソレノイド２２に
瞬間電圧を作用させ、発射杆１６を作動させてパチンコ
遊舷できるようにするのである。

そして、操作部３１を回して調整部３２内の抵抗値を変
えたとき、上記した自走マルチ回路の抵抗変化によって
パルス周期を変え、ロータリーソレノイドの作動間隔を
変えて発射杆１６による打球の発射間隔を変化すること
ができる。

更に操作部３１により調整部３２内のトルク制御部の抵
抗を変化させたとき、この変化を回路部３３内の電力可
変部における瞬間電圧値に影響を与え、ロータリーソレ
ノイド２２に印加する瞬間電圧を変えてロータ２４や回
転軸２５の回転力を調整することができる。

回転軸２５の回転力が変化すると発射杆１６による打球
の発射勢を調整することができる。

したがって操作部３１の操作によって打球の発射間隔、
即ち単位時間内における打球数と、発射勢とを電気的手
段で自由にコントロールできるものである。

そしてロータリーソレノイド２２が作動すると回転軸２
５が一定角度だけ急激に回転し、接続部材２８を介して
発射杆１６が発射準備位置から弾発位置に、又は弾発位
置から発射準備位置に急激に回動し、ロータリーソレノ
イド２２の作動が停止すると回転軸２５が内部の附勢に
よって戻り回転して発射杆１６が弾発位置から発射準備
位置に又は発射準備位置から弾発位置に戻り回動する。

この−作動はロータリーソレノイドにパルスが入るごと
に操り返され、発射杆１６によって発射位置２の打球を
発射するとともに供給機構５を作動させて導出樋４から
の打球を発射位置２に供給するのである。

なお、例えば固定受部９の下面に球が有るときＯＮとな
るスイッチを臨ませてロータリーソレノイドの電気回路
に接続すれば、打球が有るときしかロータリーソレノイ
ドが作動しなくて無駄な電力消費を防止できる。

一方、接続部材２８はロータリーソレノイド２２の回転
軸２５の回転を確実に発射杆１６の支持軸２０に伝達す
るとともに、発射杆１６が打球を発射するとき及びスト
ッパに当るときの衝撃を吸収し、回転軸２５に無理な負
荷を与えないためである。

更に接続部材２８は自身の弾性によって発射杆の特に打
球発射時に打球に効果的な衝撃を与えて小さな力で効率
の良い発射をさせ、しかもロータリーソレノイドが作動
したとき回転軸が軸方向に僅かに移動するのを吸収して
発射杆が軸方向に移動するのを防止することができる。

又、ロータリーソレノイドを簡単に交換することができ
る。

接続部材は上記のような機能が有るので、この機能さえ
確保できれば第１図、第２図の実施例のものに限らず、
第５図乃至第７図の実施例に示すものも利用することが
できる。

第５図に示す接続部材２８は前記した実施例における筒
材２９の代りにコイルスプリング３４を使用した場合を
示すもので、該コイルスプリング３４の一端を発射杆１
６の支持軸２０の端部に、他端をロータリーソレノイド
２２の回転軸２５の端部に各々金具３５．３５で固着し
たものである。

したがってロータリーソレノイド２２が作動していなけ
れば回転軸２５が静止して発射杆１６が発射準備位置又
は弾発位置に有り、ロータリーソレノイド２２が作動し
たとき回転軸２５に生じる急激回転がコイルスプリング
３４を介して支持軸２０に伝わるので発射杆１６が弾発
位置又は発射準備位置にまで急激に回動し、ロータリー
ソレノイド２２の作動が停止すると回転軸２５が内部の
附勢で戻り回転して発射杆１６が発射準備位置又は弾発
位置に戻り回動する。

この−作動によって発射位置２の打球は発射され、また
供給機構５が一回作動して一個の打球を発射位置２に供
給する。

第６図に示す接続部材２８はロータリーソレノイド２２
の回転軸２５にアーム３６の一端を固定し、該アーム３
６の先端に縦長な受溝３７を形成するとともに、発射杆
１６の途中に突設した杆ピン３８を上記受溝３７に挿着
したものである。

したがってロータリーソレノイド２２が作動すると回転
軸２５の回転によりアーム３６は一定角度だけ旋回し、
杆ピン３８がアーム３６の旋回で旋動して発射杆１６が
弾発位置又は発射準備位置に回動する。

そしてロータリーソレノイド２２の作動が停止するとア
ーム３６が戻り旋回し、発射杆１６が発射準備位置又は
弾発位置に戻り回動する。

この−作動によって発射位置２の打球は発射され、また
供給機構５が一回作動して一個の打球を発射位置２に供
給する。

この実施例では発射杆１６の支持軸２０とロータリーソ
レノイド２２の回転軸２５とを前後同一位置に並列させ
る必要がなく、ロータリーソレノイド２２を取り付けや
１−い位置に固定すればよい。

又、ロータリーソレノイド２２の固定位置が多少狂った
としても受溝３７に入り込む程度であれば使用すること
ができる。

更にロータリーソレノイドは金具等を着脱することなく
交換したり増り付けることができる。

したがってパチンコ機の製作時、ロータリーソレノイド
の交換時などにおいて著しい効果がある。

第７図に示す接続部材２８はロータリーソレノイド２２
を発射杆１６の右側又は左側に並べるようにして設け、
回転軸２５の一端に固定したアーム３９の先端と発射杆
１６の途中とをスプリング、ワイヤ、ロンドその他の連
結材４０で接続したものである。

したがってロータリーソレノイド２２が作動するとアー
ム３９が旋回して連結材４０により発射杆１６が発射準
備位置又は弾発位置に回動し、ロータリーソレノイド２
２の作動が停止するとアーム３９が戻り旋回して発射杆
１６を弾発位置又は発射準備位置に戻り回動させる。

この場合、連結材４０がスプリング、ワイヤ等屈曲性材
質のものを使用するのであれば、発射杆１６には戻り回
動用の附勢部材４１（スプリング、ゴム等）を接続すれ
ばよい。

この実施例によればロータリーソレノイド２２の増付位
置を発射杆１６の近くに特定する必要がなく、連結材４
０の長さを調節することによりどの位置に固定してもよ
い。

また連結材４０としてスプリング、ゴムなどの弾性材を
利用すれば発射杆１６の回動に弾性を与えることができ
、打球の発射を効果的に行うとともに小さな力で効率良
い発射を行うことができる。

なお上記いずれの実施例においても説明していない符号
は第１図、第２図の実施例における符号と同一の構成で
ある。

以上要するに本発明によれば、発射杆を付勢するロータ
リーソレノイドと、遊技者が操作する操作部とを、該操
作部の操作によってロータリイソレノイドの作動間隔を
変化させるスイッチング部ト、操作部の操作によってロ
ータリーソレノイドの電力を調整する電力可変部とを介
して連結し、発射杆の作動により打球を発射するように
したものである。

したがって従来のように発射杆を付勢する長尺なコイル
スプリング、その他多くの部材を取り付ける必要がなく
、組み立てや製造が著しく容易になる。

又、遊技者は操作部を操作するだけであり、この操作部
は発射杆に連結したスプリング等が接続されていないの
で付勢力が極めて弱く、長時間パチンコ遊技していても
疲労することがない。

しかも操作部を操作することにより電気的手段ｌこよっ
て打球の発射勢を微調整できるので、パチンコ遊式の興
趣を十分に高めることができる。

更に操作部をパチンコ機から離して設け、操作部とロー
タリーソレノイドとを電気的に接続することによりパチ
ンコ機から離れた位置で遊技することができ、側期的な
パチンコ機を供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので第１図は斜親図、第
２図は一部を欠截した側面図、第３図はロータリーソレ
ノイドの縦断正面図、第４図は同上の縦断側面図、第５
図は接続部材の他の例の側面図、第６図は接続部材の他
の例の斜視図、第７図は接続部材の他の例の正面図であ
る。 １・・・・・・ガイドレール、２・・・・・・発射位置
、１６・・・・・・発射杆、２２・・・・・・ロータリ
ーソレノイド、２４・・・・・・ロータ、２５・・・・
・・回転軸、２７・・・・・・磁極発生部、２８・・・
・・・接続部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ガイドレールの発射位置に発射部を臨ませて回動し
   たとき打球を打発することができる発射杆を常には発射
   位置から外れている発射準備位置に付勢するロータリー
   ソレノイドと、表枠側に回動可能に保持されて遊技者が
   操作することのできる弾球調整操作部とを、該弾球調整
   操作部の操作により連動して電気的に開閉するとともに
   、電気的に閉じたとき周期パルスを発生する周期制御部
   により前記ロータリーソレノイドに間歇的電力を印加し
   て付勢状態の前記発射杆を付勢に抗して回動させるスイ
   ッチング部と前記弾球調整操作部の操作によって前記ロ
   ータリーソレノイドに与える電力を可変にすることによ
   り発射杆による打球の飛距離を調整する電力可変部とに
   より連結したことを特徴とするパチンコ機の打球発射装
   置。 ２ スイッチング部は、遊技者が弾球調整操作部に接触
   することにより電気的に開閉する機能を有するものであ
   る特許請求の範囲第１項に記載のパチンコ機の打球発射
   装置